2015年3月16日月曜日

公立後期受験当日~長文注意~

ここ最近、ホームページで受験生ネタを取り上げることを控えていました。かなりナーバスになっていることを受けてこちらでの紹介を控えようと思ったのです。今まで毎回書いてきた点数上位の発表もやめました。1年前の彼らには「歴代で最も点数の低い受験生」と叱咤激励してきたのに、秋の模試では歴代NO1の偏差値にまで成長した彼ら。私のオフは2月11日と1月の成人の日。それ以後の週末はコンスタントに彼らとお付き合いでした。補習は愛情で出来ています。つまり彼らは歴代でもトップクラスに愛されていたのですね。トップアスリートのようにテストの感覚を失わせたくないからです。強化指名組だったNNWRは早々に合格し卒業していきました。結果、全員に平等に愛情を注ぎ続けました。いつでも笑顔の多い子たちなのにさすがに3月からは笑い声が減りました。

でも、最後の授業を終えて、今までの思い出は走馬灯のようにめぐり続けてずっとずっと残っています。ここ近年、齢を重ねすぎたせいか涙線の緩みを感じます。私は先生なので皆の前では常に強気でいようと思っています。私の後ろ姿は力強く愛で溢れていなくてはいけません。でも、人事を尽くして天命を待つ今となっては感傷的なってもいいでしょう。

この土日は最後のおつきあいでした。両日ともに最後まで頑張って行ったのは緑KJ。小学生のころからのおつきあいで2月が最も状態が悪くとても心配していましたが、最終的に今がピークと言えるほどの仕上がりになりとても嬉しいです。DMは1月後半から状態が良くピークを維持しています。あえていうなら作文が創作掛っているのが気がかり笑 卒業式翌日に「卒業後毎日会い続けている」とかなかなかに楽しかったです。緑MMは状態は良くないわりに5教科合計の結果としてはここ数年間の過去問では合格点をクリアしています。放出INは最後まで独創的な作文を書いていましたね。茨田HSはワンセラブでした。そんな君も入塾時とは比べ物にならない集中力を持続できるようになりましたね。茨田UYは常に誘惑と勉強との葛藤でした。最後まで変わることはありませんでした。茨田AMは気持ちの良い子です。雑学は豊富で人懐こい子ですが、そんな君が受験生のストレスで少し攻撃的になる姿に胸を痛めていました。AKはようやく最後の最後で私の思う勉強をしてくれていました。それを高校でも活かして下さい。茨田北TRは勉強嫌いと自分で自分に言い聞かせている感じがずっとしていました。普通以上に勉強できる君は高校で開花しますよ。

宵のつれづれに受験について思うことをつらつらと書きますね。塾で講師を始めてから入試当日の朝は駅で子どもたちを見送ろうとカイロと消しゴムを用意して配っていました。それを聞きつけた某大手塾はトップ校の前でだけ励まし会と称して激励しています。1つしかないトップ校に行くことで他校には必然的に行けません。もちろん塾としての露出を考えてのことです。そこに愛情があるのでしょうか。当時私も大手塾在籍でしたが悪しき収監を作ってしまったと反省しています。また、某大手塾はトップ校での合格者を集めて横断幕とともに笑顔の写真で記念撮影したものをチラシに掲載しています。その写れなかった集合写真の横で合格者以上の不合格者がいます。教え子が不合格になった場で合格者だけで写真撮影できる神経を私は持っていません。塾内の掲示も全員合格でなかったときは控えています。

今年、大手前文理学科を合格したと決まったとき、ウチの学生講師は私に「良かったですね」と言いました。私はかなり複雑な心境になりました。同じ日に不合格になった子がいるから「良かった」と全く思えなかったことと、「嬉しい」という言葉でなかったことにです。言葉で表現するのが難しいですが、まだまだ他人行儀のように感じたからです。私も「良かった」と連発します。それは今年トップクラスに頑張った子が合格した喜びや親心に近いものからです。もっともっと全講師が子どもたちに感情移入する塾でありたいです。

今年ほど、子どもたち全員に長時間補習した学年はありません。よくみんなついてきました。私は「忙しい」という言葉が嫌いです。「忙しい」は「自分の時間の使い方が下手で要領の悪い仕事のできない人間です」といっているようなものだからです。社交辞令や挨拶のように「忙しいですか」と聞かれれば「忙しい」と条件反射のように応えますが自分から忙しいアピールはしません。子どもたちが宿題を忘れた言い訳に「忙しかった」と言えば長時間の説教を食らうこと間違いなしです。そんな私が「休みたい」と思うほど補習をしたのは受験生みんなの気持ちからです。

そんな受験生

Do your best!!