2015年5月23日土曜日

続・桐蔭裏金問題


続・桐蔭裏金問題
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150522-OYT1T50030.html
みんなに解説していた、例の100万円バッグは塾関係者向けのものではないと言っていたのが警察の捜査によって明らかになりつつあります。また、昨年までは、本当に経費をかけていた塾に対する渉外活動も今年は影を潜めています。

今回の件で数件の新聞取材の依頼をいただきましたが、なかなかコメントが難しいです。サラリーマンの意見の大半は「接待は仕方ない」「ある程度の経費を宣伝広告やかけるのは経営努力」といった肯定的なものでした。ただし、経費を着服するのは別問題。女性の保護者の方の意見としては「ワンセが巻き込まれないかどうか」「本当は何かもらっているのだろうか(好奇の目)」などで、学校全体の評価として否定的なものではありませんでした。

桐蔭高校の問題は経営陣にあるわけです。現場の先生方の大半は熱心であるにもかかわらず、経営陣の尻拭いをさせられるわけです。上司が部下の不始末の事後処理をするのは必然ですが、逆パターンの現場の先生方はどう思うのでしょう。「そんなお金があるなら自分たちにくれれば…「私たちは真面目に取り組んでいるのに邪魔しないでほしい(特にⅢ類と呼ばれる特技クラス)」等々でしょう。桜ノ宮高校の体罰問題があったときも、私は例年と変わらぬ桜ノ宮高校への評価でした。それはクラブ活動での行き過ぎた問題と、この業界の闇の部分だからであって、授業などの現場のとは関係ないからです。

今年も塾としての大阪桐蔭への見方は変わりません。個人的に思うところはありますが、それは会社としてみたときには関係のないことで、高校の現場の先生方の熱心な取り組みに変化はないからです。

一つ苦言を呈すとすれば、着服した言い訳を塾への接待と言って欲しくなかったということです。