2015年7月22日水曜日

叱る=怒る

大辞林より

怒る=しかる

一番最初に書いています。でも、世間の風潮は「叱るのはいいが怒るのはだめ」です。では、誰に怒られるのでしょう。

1.親
2.きょうだい
3.???

すでに学校の先生には「悪いことをして怒られる」ことはなくなりつつあります。府教委に参加していても厳しく注意することすらダメな雰囲気です。教育業に携わる人間として非常に危惧しています。私の持論は「小学生(本音は幼稚園児)になったら親以外の大人に叱られることも重要」です。過度な「お子さま主義」は精神的にまだまだ未熟な子たちへの「コーチング理論」や「自考力」と同じで、小中学生には不適切だと思います。

叱らないのではなく、叱れない大人が急増しているのではないでしょうか。自分に自信がなかったり責任を取りたくないときに「形だけ」注意をして「本人次第」という責任放棄をしたいだけではないのでしょうか。叱るとトラブルの原因にもなりかねませんよね。でも、もっと怖いのは、それを恐れて叱ることを放棄し、子どもたちに無責任でいることです。

子育てに模範解答はありません。塾の子どもたちへの言葉かけもしかり。かける言葉を間違えたと反省することもしばしばあります。同時に思うのは、後に機会さえあれば思っていることを話せ、こちらの思いを伝えられるということです。根幹にその子のことを思う愛情があれば、子どもほど敏感ですから伝わります。愛情があるなら怒ることは全く悪いことではないと思います。話していると「声をかけられないぐらいいなら怒られたほうがいい」という子のほうが多いです。

特に血のつながりがある場合は、きれいに叱ろうとしないことです。物心がつく前の子ども(乳幼児)に理屈は通用しません。大人の対応をすることはナンセンス。根底に愛情があれば瞬間的に嫌われることを恐れずに「私が怒っているのは○○をしたからだ。二度とそんなことをしてはいけない」と感情的に伝えても問題ないと思います。

当然、それが過度な長時間・体罰に至ってはダメなのはいうまでもありません。子育ての一環で刹那的に感情で怒ることを恐れ、子どものご機嫌取りをして「友だち親子」を演じるのはただの無責任で一種のネグレストでしょう。

最近の風潮で「子育ては怒らず叱る」と意味不明な持論を報じるマスコミもありますが、自信を持って言えるのは、愛情を持って接している限りきつく怒ったぐらいで凹む必要はないということです。

「怒る」=「感情で叱責し続ける」では決してないですよ。