2015年8月9日日曜日

管理≠スパルタ

今夏、特に中学生では家庭学習の管理をかなり徹底しています。今までは自覚を促す対話路線で、殊に中3は「受験生なので叱らず意識を上げる」と言い続けてきました。でも今年は課題(宿題・暗記系)の努力を怠るとすぐに呼び出すようにしています。計算問題も不正解があると1回目から別の日にお呼び出しをしました。果たして、上々のテスト結果が並んでいます。

一時期、桜ノ宮の体罰問題で叱ることに極めて過剰な反応を示すときがありました。私も対話を重視し、みんなを大人扱いしました。すると、見事に楽な方向に流されていき良くない雰囲気。やはり中学生に自主性を求めると本当にごく一部の子たちにしか思いは伝わらず、土台作りのための基礎学力や基本的な学習習慣はできないと実感しました。

翻って、最近入塾した子たちは学校の定期テストを実力が比例しない子が多いです。本当の「勉強のやり方」を習ってこなかったのでしょう。目下、全力で修正中です。例えば、宿題にしてもウチは少なくも多くもない塾だと思います。大手塾在籍時代の私はマニュアル作成時に宿題を大量に出し、成績が上がらない子は宿題を適当にしかやっていないからだと保護者の方向けに「言い訳」できるようにしていました。当時の優秀たちな生徒ですら量が増えると質が大幅に低下し、すぐに空白が増えできる問題はできるできない問題はずっとできない、状態が続いていました。本来、最も重要である「わからない問題への対処」が全くできていないので、いつまでたってもできる問題が増えません。これが「勉強のやり方を習っていない」ということです。

ワンセでは宿題の量をほどほどにして、みんながどれだけの時間をかけて丁寧にやってきたのか確認しており○×の数で評価していません。課題を普通にこなせる子たちは宿題も家庭学習の時間もそれほど長くありません。1教科宿題の目安が15分(1週間です)課題は個人差がありますが、虫食いプリント1枚レベルか英単語2,30個ぐらいでしょうか。

時間・手間暇はかかりますが最も有効的です。就学時間のほぼ全てを子どもたちへの準備で使えるからできるので大手塾には絶対真似できません。システムではなく先生の「先生力」「指導力」に頼るので拡大展開はできませんが、みんなを見ることができます。できないことを子どものやる気のせいにしません。ワンセで手抜きをするのはある意味勇気がいります。

時おり「スパルタですね」と言われますが、管理が口うるさいだけで極めてアットホームな進学塾だと思っています。授業中は笑いの絶えない楽しいもので勉強はしっかりとする、させる、それだけです。