2016年2月16日火曜日

私立高校総括

無事全員合格おめでとう!!

今年もこのフレーズを使えてとても嬉しく思います。今年の専願率は4割で6割は公立進学です。今年は大和田高校受験者が最も多くS特進へ過半数が合格。S特進で合格すると公立トップ校へ全員合格しています。真ん中の特進、更には英数があり、英数でも寝屋川高校合格レベルです。知名度と比べると近年のレベル上昇は目を見張るものがあります。そこへS特進での合格は幸先の良い結果です。次いで近高ですが、特進Ⅰと進学コースで合格者がいました。250名以上の不合格者が出る状況で体調不良ながら無事全員合格できたのは良かったです。開明高校は専願のみで競争率の低さと受験者のレベルから、正直心配要素はありませんでした。上宮高校受験者も無事合格。大阪高校では特待での合格者も数名いて親孝行ができ良かったと思います。大和田高校でも同様に多数の特待生が出ました。大和田特待は公立トップ高校への大きな目安となります。

さて、総括です。唐突ですが推し高校はいくつかあり、その中でも例年、桐蔭・近高・開明・大和田でほぼ過半数が定番でした。受験生の春から夏にかけての一番人気はダントツで近高で、秋になり突然大和人気が顕著となりました。最大の要因は特待生制度の充実でしょう。各校の特色として、桐蔭は勉強一筋、予備校が高校経営をしているような感じで、型にはまれば伸びます。反面、大手塾と同じで無謀な京大・阪大受験を呼びかけられた結果、中途半端なことになる子が半数近くいます。近高は近大がほぼ確約されているというのが最も大きな魅力でしょう。反面、一部の子たちは高校で勉強しなくなる弊害があります。開明高校は勉強オタク。良くも悪くもオタクです。国公立大学への進学率の高さと在校生の偏差値を考慮すると大阪府内で最も勉強させられる環境の高校かもしれません。大和田は元女子校の名残で各種校内行事が比較的充実しており、最も勉強とのバランスが良いです。ただ、近年のレベル上昇に舞い上がりトップの朝令暮改で現場が混乱しています。それを個々の先生の指導力で補っている状況です。

桐蔭高校の問題が表面化しましたが、ここ数年トップの現場の知らなさから少々違和感を覚えていました。今年度校長と長時間会談しましたが、違和感は増大しました。私は、私立高校を大きく3つ「お勧めできる高校」「公立と変わらなが悪くない高校」「行ってはいけない高校」に分類しています。それでも桐蔭高校は(ギリギリ)お勧めできる高校の一つです。ただし、確実にⅠ類にいけるレベルでないとお勧めしないでしょう。行ってはいけない高校については話題にしないことにしておりますのでご了承ください。それでも、高校は上が変われば現場も変わるので交流はさせていただいております。

「もの言う塾」として高校サイドには忌憚のない意見を申し上げるようにしています。大切な子たちを預けているのにいい加減なことをされたら最悪です。今年はシステムの不備や業界ルールなどで納得のいかないものがあります。もちろん、直接改善できる立場の人と責任を持った話し合いをする予定です。来年以降も多数預かっている子どもたちを安心して預けられる高校が増えるように積極的に活動していきます。