2016年5月12日木曜日

求心力~毒舌注意~

先日、某公立トップ高校元校長と話す機会がありました。入学時の偏差値が70前後がボリュームゾーンで国立大学合格者数トップになったこともあるのですが、公立らしく同等偏差値の私立高校の半分ほどの合格率です。そして、合格者の過半数は予備校に行き、不合格者の過半数は予備校に行っていないというデータを持っています。つまり、学校の先生に国立大学へ進学できる教授力などないのです。本当にポテンシャルのある「天才型」は特別な対策を施さなくても国立大学へ進学できます。そうでない子をどれだけ引っ張っていってくれるのかが進学校としての大きな課題だと思っています。

ところで、本日大阪府教育委員会会議へ行ってきたのですが、偉い人たちは校長先生上がりなどで民間の感覚がない、具体的には相手の気持ちや要求を汲み取れないという仕事で渉外するときに必要不可欠なセンスが大きく欠如しています。そんな人が現場最高責任者として「先生」を指導するわけです。

翻って件の元校長。今は違うところで同様の職に就いておられます。最高に面白かったのが「僕がこれから全先生の授業を観て評価します」という発言。あなたは今まで「教授力のある良い先生」を最高の環境にあるのに育てられなかったのでしょう。放っておいても伸びる子たちですら実績を挙げられず(本人は最高級の実績を挙げたつもり)先生方の教授力は平均以下であると指摘しました。学校や会社の評価とは客観的な数値に基づいて外部がするものであると思います。「ダメだ」いう指摘を外部がしたのものを「いやウチのスタッフは非常に素晴らしい」旨のKY発言をされていました。自尊心が邪魔しているのでしょう。それでも本人はイエスマンで周りを固めず、意見を述べる人が良いとおっしゃります。

つまり自分の立ち位置や客観的な評価を見ようとしていないのです。そして、参考までに部下の意見を聞くと求心力はなさそうです。保護者からも同様。ごく一部の放っておいても医者になれるレベルの人を「ワシが育てた」という感覚でいるのです。会談後にあるフレーズが浮かびました「裸の王様」