2016年11月9日水曜日

高校選び&受験生の最近の出来事(長文注意)

今年は過去最高に外に出て多くの人と会っています。情報化社会になりインターネットで何でも知ったような気分になれますが、生きた情報は直接入手しないと鮮度が古くては使えないものもあります。その長たる例が進路指導に関する情報で、3年前と今年では大きく異なっています。3年前に行ってはいけない高校だったところが今では改革が進んでいて改善されているところもあります。高校を見に行きながら、今の中3の子たちが最も可能性を伸ばしてくれる学校かどうか強く意識しています。特に偏差値54~48ぐらいの高校におススメ度が高い学校は非常に少ないのです。進学校だと下の学科になり学校として力をいれてくれていません。良い学校について近々書きますので中途半端ですがこの辺にしておきます。

水曜日から受験生臨時懇談会を控えて簡単に私立高校の決め方について持論を述べたいと思います。最もダメなのは、ある程度クラブをやりつつ程よく勉強する、というスタイルです。大手前文理レベルなら辛うじて何とかなりますが、それ以下など目的意識がなく中途半端に終わります。

まずは親の立場として「高校では勉強させて大学進学」「高校では楽をさせてプライベートを充実しつつ大学進学」「就職または専門・短大」を親(ご家庭)の方針としてぶれずに決めていただきたいです。勉強させて、を選ぶなら大学のついていない(に等しい)開明・大和田・桐蔭などが選択肢に上がります。また楽をさせて大学進学なら近高・関大グループ校・帝塚山・信愛・上宮など関関同立への指定校推薦が多い高校を選び、定期テスト+αで程よく勉強しつつ著名な大学に行くことが可能な高校を選ぶべきでしょう。完全に子ども任せで責任を持って選べ、というスタイルもありだと思います。

中学生の立場として、しっかり勉強する意識がなく開明・大和田・桐蔭を選ぶのは楽しくない高校生活になるので、今からどのような高校生活を送るのか決める必要はあります。大学の附属でない進学校を選びながらがっつり勉強する意思がないのはミスマッチです。例えば、大和田に入って行ける大学に行けばいいか、という軽い気持ちで行くと後悔します。それなら近高や関大グループの附属校に行くほうが良いと思います。また、公立高校を選んだ時点で高校に勉強で期待してはいけません。中学と同じく塾や予備校に頼る必要があり、いつから行くのか明確に決めておく必要があります。

また、私立専願で万一の場合、私立高校によっては1.5次試験を実施するところもありますので、受験することが可能です。これを受験しない場合、公立高校は超安全なところしか受験を勧められません。大阪府の場合、私立がダメだったら公立しかない、という状況ではなく敗者復活のような制度で1.5次試験があるのですが、あまり知られておらずひっそりと実施されています。1次よりはややレベルは上がるものの大幅な上昇ではありません。行く可能性がある学校なら本命と同じぐらいに調べていただきたいです。

水曜日からの懇談会では以上のようなデリケートな話から特待生制度の詳細についてお話できればと思っています。「大人の事情」が多くなるので2者面談のほうが都合がいいのです笑 10月から子どもたちとはかなり話し合っていますので、彼らの考えはだいたいわかっています。

ところで、私立高校に行くと卒業生の話をさせていただくのですが「よく(子どもたちのことを)見ていますね」と異口同音に感嘆されます。高校の先生とは違って塾は少人数ですし、かなり密度が濃いと思っています。授業前後には雑談することも多いです。駆け出しのころは担当生徒100名全員の電話番号を覚えるほど電話をしてコミュニケーションを図ろうとしました。最近、ご家庭に電話をかける機会が随分減りましたが、子どもたちから保護者の方の意見は常日頃から強く意識して聞くようにしています。結果、新人のころよりは円滑なコミュニケーションが図れるようになったと感じています。それでも、まだまだ三位一体となってより良い子どもたちの成長を手助けしたいという思いが募るばかりです。

今、高校3年生の子たちが続々と進路報告や相談に来てくれています。節目節目で私を思い出してくれていることがとても嬉しく、連絡あったときはハッピーな気持ちになります。

-閑話休題-

前置きが長くなりましたが、中3の最近の出来事です。先週まで個人面談を行い、最後の意識向上に努めていました。すでにやる気になっている子は問題ありません。その次の「やれば伸びる層」の子たちへ言葉かけを増やしました。英語では足立より緑AYMYが良かったという話を聞き嬉しく思っています。数学では茨田北KFがようやく特進で初トップ。最も入塾が遅かったグループの茨田北MYが全教科安定して伸びています。もう少し早くに預かりたかったという気持ちが強いです。土曜日行われた上宮数学はトップタイに緑NRHA・H、茨田北KFが続きました。公立国語ではNRがトップでKFという序列。火曜日の大和田数学では先述のように初トップ茨田北KFで△の減点がなければトップだった緑MK、安定の緑HA・Hが続きました。公立社会では横堤MMがトップ、茨田北MY、KFが続きました。男子が独占するのは珍しいです。でも瞬発力は男子のほうが上ですので伸びしろがまだ充分残っている彼らにらすとスパートを期待しています。現在、中途半端な気持ちで勉強している子たちもしっかりついて来てください!