2018年10月23日火曜日

大阪偕成高校・武庫川女子

 先週、偕成高校の先生が来訪され、2年ほど前に茨田高校の先生が来訪された姿を思い出しました。高校中退率は約3%で推移しており、偏差値40前後の高校への最重要項目は平均以下の退学率かどうかです。偏差値60前後ならば、もちろん進学率を重要視しますが、全員が大学へ進学するわけではありません。諸口に近い茨田高校の先生が来られて、現場の先生方の熱い熱い思いを語って頂き、やんちゃな子たちや退学希望者への話しかけについて熱弁されていました。でも、ずれているんです。根本的にずれているんです。自由奔放になりすぎた子たちを指導するのではなく、そうならないうように好文学園や興国・大阪・滝井・成蹊女子のような人間教育を行うことが肝要なのです。乱れてから熱心な指導をするのではなく、乱れないよう導く高校にお預けしたいと思います。

 偕成のように熱心でも後手後手に回る指導では共感できません。現場の先生方の努力の方向性が変わればと切に願います。最も落胆したのは「現場の先生方はとても熱心に頑張っておられる方ばかりです」という言葉です。本当に正しく努力しているなら必ず退学率は平均以下になります。なっていないということは問題点がある上に、学校側が課題に気づいていないということです。気づいてないなら改善はできません。つまり、将来が明るくないということです。当然、オススメできることはりません。本当に自信があるなら、学校に招いて頂ければいつでも訪問させていただくとお伝えしましたが、その後お声掛けいただいておりません。

 武庫川女子中高は非常にお嬢様学校で良いイメージしかありませんでした。初めてのご来訪で大きく壊れました。
1.違う入り口からノック
2.靴を屋外に置いて揃えないどころか、ドア全開
3.名刺交換は片手で上から
4.終始、肘を付き猫背で会話(やる気のない生徒の授業態度)
現場におられたので、これまでの教師経験上のセールスポイントを聞きましたが何もないそうです。学校の特徴は「5教科も副教科も頑張る子」で、進学校ではないらしい。偏差値も数値はなく、通知表も目安なし。つまりオール1でも良いのですか、と訪ねるとオール3とのこと。誤解なきようお伝えしたいのですが、9教科オール3でいける公立普通科はほとんどありません。汎愛・桜宮でも厳しく、エンパワーメントスクール(学び直しを目的とし、小学生算数英語ならアルファベットから指導)の成城高校が27です。

 私は、ご訪問いただいた方の人となりを見て学校をイメージします。つまり、学校の代表だということです。その旨をお伝えしても、通じなかったようです。校風・目的・メリットを聞いても全て返答なし。つまり、卒業生を送り出す意義がありません。絶対に行かせたくない学校だと申し上げました。また、私の周りに武庫川女子大卒の方が多く、今までの良いイメージからあまりにもかけ離れた高校だともお伝えしました。

 人としてのモラル・マナーを身につけておられない先生を「熱心な先生」とフォローした教頭先生の言葉にも非常にがっかりです。私の最も敬遠する隠匿体質の学校なのかという印象でした。今まで「ワンセルフがオススメできる高校だけの説明会」に向けて良い学校を先にレポートしましたが、今後は数値の低い学校も率直にアップします。