2019年8月21日水曜日

お盆明けの出来事

 お盆休みが明け、後半戦が始まりました。今年最後の長期休暇後でしたが、ニュースを見ていると世間では休暇後は出社したくなくなるらしいです。私は休暇後は猛烈にやる気満々になります。今回のような休暇でリラックスし過ぎた体をオンモードにしなくてはと躍起になり、もう少しエネルギーのある若い頃は、長期休暇の最終日にわざとオールナイトをし、睡眠不足な状態で神経を研ぎ澄ませて仕事に臨んでいました。もちろん、今ではそんな元気はありません(笑)

 さて、休暇明けの中学生から宿題が「きちんと」できていません、攻撃がありました。量が多くて、最終日まで溜め込んだ子は手抜きor最後までできなかったということです。数学科としては超面倒ですが、答えはもちろん途中式や間違い直しまでチェックします。手抜きが発覚したら…

 今年は例年以上に最後までできませんでした、と自己申告する子が多かったです。一日で出来ると思っていたら全く出来なかったということでしょう。ある意味潔いです。とどのつまり「自己管理」が出来ていないということ。グループワークの課題を例に中1の子たちに説諭しました。グループワークで担当が決まったことを一人だけ提出しなかったり、手抜きするとチーム全員のイメージや評価が下がる。大人社会でグループワークや協調性が不可欠な会社ではそれが全員の評価につながること。一人のせいで今までの努力が気泡に帰すことになったら、もう居場所がなくなること、等々を噛み砕いて話しました。ワンセの規模で授業を手抜きしたり、約束を意図的に守らい人がいたら即潰れます。みんなが社長だったら、そんな人と働きたいですか、ということを伝えました。

 ずるい子はどの時代にもいます。正常進化すれば要領の良い大人になるでしょう。でも、ずるさだけ覚えたり逃げることばかりになったら困ります。ただ、経験上後者のほうが多いような気がします。子どもは常に大人を見ており、助長を許すのは大人です。親や教育現場にいる大人が諦めたり、孫に接するおじいちゃん・おばあちゃんのような接待状態では子どもの成長につながりません。小中学生が自主的に勤勉に励むことは極めて稀です。だからこそ、大人がある程度のレールを敷いて善悪の判断ができるようになるまでは細やかな話し合いが必要だと思うのです。それを面倒くさがって「主体性」「自己責任」論を押し付ける先生になりたくない。

 宿題をしっかりできない子の未来が見えるからこそ案じられ、何とかしなくてはいけないという気持ちになります。