2019年11月19日火曜日

11/19(火)の出来事~読売新聞に思う~

 本日の読売新聞の夕刊に『塾「教える」から「支える」へ』というタイトルの記事を見ました。映像授業を見て自分で学習し助言するのが先生の仕事らしい。その塾を否定する気は全くありません。でも、小中学生にコーチング理論は絵に描いた餅だと思うのです。小中学生のお子さまをお持ちの親御様は我が子が課題だけ与えれば自分で試行錯誤し、知見を深めるための教材を探し、様々な取捨選択をして、至らぬ部分は積極的に解決できると思いますか。それが答えです。

 昨日は中2で注意していましたが、子どもはまず復習しません。また、集中して本気で話を聞くことは受験生学年以外ではなかなか難しい。定着するための勉強や小テストの暗記、問題演習などはこちらが本気で「手抜きを許さない」という姿勢を見せないと楽をします。いくら「自分のために勉強しよう」と呼びかけても本当に心に響くのは一割もいないです。ただ、1割未満でも何度も話せば少しずつ増えると信じて話かけも継続しています。

 子どもは大人の「本気」を探ります。親は自分(子ども)に本気で体当たりしてくれるからワガママも口論もできます。何をやっても(言っても)自分を見てくれる、そこから絆で結ばれた家族が成立しているのでしょう。自分に本気になってくれない人の言うことを聞き続けるわけありません。AIは極めて優秀ですが私が生きている間に人間より優秀な「感情」を持つことはできないでしょう。

 ちなみに車のディーラーの方に「自動運転にしていると高速道路は楽だし燃費も良い」と言われたことがあります。阪神高速の環状線で自動運転と自分の運転で燃費を比較しましたが、自動運転には負けません。コンピュータが認知するよりほんのわずかに速くブレーキやアクセル操作できるかどうか。初心者には無理でも常に意識しているドライバーには易いことです。

 同様にAIが選んだ問題集は学生の家庭教師や個別の先生には助かりますが、本当に子ども一人ひとり見ている塾には不満なものでしかありません。子どもはコンピュータと違って、脳の成長速度や理解度、そのときの感情も存在するからです。コンピュータに頼ることは先生の力量は低下の一途になるということ。

 熱くなったところで今日の出来事。まずは中3社会は希望者と関大北陽過去問。緑YYは人名を聞かれているのに「厳島神社」を連発。人の名前を聞かれて厳島神社とは、よほど好きなのでしょう。

 中1数学は宿題の解説に1時間を費やしました。比例・反比例の応用問題で入試必須なのでしっかり解説。ゲストの子がおり、久しぶりに自己紹介などワンセネタ満載でした。その後の数学過去問では緑HANKがトップタイですが、やや物足りない点数。それでも本番までに仕上げてくれるに違いありません。