2020年2月8日土曜日

卒業生へ、贈る言葉⑤

 緑YR

 器用貧乏に終わりがちだった中学生時代。勉強面もしかりで「これぐらいでいいか」が無意識によぎり、こちらの考える壁を越えるのに苦労した。ようやく志望校が決まってからは安定した集中力を発揮している。

 また、素直だが思ったことをすぐ言動に出す素直すぎる反応は無用のトラブルを招く可能性もある。今のように出来ることを増やせるよう精進し、周囲を見るゆとりができれば成長速度が加速していく。

 鯰江KY

 入塾当初、線の細さを案じていたが杞憂に終わった。活動時間の長い部活動をやり遂げ、勉強との両立もできた。与えられた課題を着実にこなす能力は抜群にある。ただ、自分を過小評価していることもある。

 出来ることは人より多いのだから自信を持つ。日本では謙遜するのが文化だが過剰だと自分の可能性を狭めてしまう。本当の自信は経験でしか生まれない。だから、経験値を増やして自信を持って臨めるようになろう。

 鯰江NH

 平和主義で人を傷つけないが、発言や自己主張が少ない。あまりにも言動を控えると壁を作っているように見られてしまうこともある。物怖じしないマイペースも良いが、これも過ぎると相手に誤解を与える原因にもなる。

 自分のことをもう少し言えば見える景色が変わってくる。失敗しても許されるのは学生の特権だ。ごめんなさい、と言えば許される日本の風土を利用しよう。多くの失敗を経験しごめんなさいの数だけ成長できる。

 緑MC

 長い部活を終えてから勉強面では出来ることが非常に増えた。部活全盛期は時間を上手に使えない不器用さを嘆いたが今では思い出だ。複数のことを同時にすることが苦手なら、要領を覚えてブラッシュアップさせる。

 苦手分野を克服するのも大切だが、日進月歩でもミスの少ない集中力に磨きをかける。これだけは負けたくない何かを見つける。そしてプライドを持って出来る分野(仕事)を極める努力を継続させれば明るい日々になる。

 緑IY

 中学2年生に進学したてのとき、大怪我をした。長い入院生活中、数学を中心に頑張っていた。怪我の功名か時間は充分あったので、基礎を定着させることはできた。地道な努力をできるのは才能だ。

 人を傷つける言動をしない反面、自分の世界を大切にしすぎることが気になることもある。今、興味がないからしないのはもったいない。齢を重ねると出来ないことが増える。その前に未知を既知に多くの感受性を養って欲しい。

 茨田北IA

 何かを批判せず、周囲への気遣いが出来、明朗快活で優しい。ただ、優しさと弱さは表裏一体だ。勉強面の成長もさることながら、精神的な成長を実感する。出来ることが増えた。負けたくない気持ちを持つことも増えた。

 弱いことは悪いことではない。冷静に自分が出来ることを分析し、今後の課題にする。かつて自分が出来なかったことを上手に伝えられる能力もあるのだから、経験を重ねてそれを後輩に伝授していって欲しい。