2020年3月7日土曜日

最近…

 新型コロナの感染報告が各地で起こっています。そんな中で当塾の取り組みは下記の通りです。

・生徒・講師の健康チェック
・授業前後の除菌
・教室内の備品への接触禁止
・休み時間の着席
・少人数制
・教室定員の30%稼働または前後左右空席
・一部教科は家庭学習
・不足分は春期講習の時間延長で調整


 コロナについてはもう少し収束してから思いを書こうと思います。世間がコロナ騒動でストレスを抱える中、厳粛な体制で新年度が始まりました。急遽、中1中2は2クラス、中3は3クラスに分けて私の授業は1クラス平均で10名です。宿題や家庭学習を出していますが、休校になった1週間を顧みて宿題や授業に対する課題が浮き彫りになりました。

 いつからか、子どもたちの見た目のお行儀はとても良くなりました。授業参観に行っても眉をひそめるような子はいません。卒業式でも「荒れている」の定義が昭和・平成の前半とは大きく異なっています。それに反比例して人の話を聞いていない子が急増中です。メモしない、自己管理できない、嫌なことを後回し・やらない子たちです。学校では問題児でないのでスルーされがちですが、社会に出たときにルールや締め切りが守れないということですから危機感を覚えています。「叱っても良いが怒ってはいけない」と言い始めた頃から年々酷くなっています。私自身の考えは小学生になったら親以外の大人に怒られるのは大切だということです。怒られ方は性格が十人十色なので様々です。チクっと言えば分かる子、理解はできるがみんなの前で伝えるとへそを曲げる子、ガツンと言わないと伝わらない子。私の思う公平はその子にとって伝わる言い方です。

 肩書は塾長ですが、一番偉いという意味ではありません。最高責任者として塾内の全てに責任を負っているのです。例えば、講師に「テストの点が悪いのは先生の責任」と言っています。子どもたちのテスト結果は先生の結果であり、そして最高責任者である私の責任です。だから、テスト結果にとてもこだわっています。

 同時にサービス業ではなく教育業だと自負しており、子育てに参加させてくださいというスタンスでもあります。勉強をしっかり鍛えた前提で将来に良い影響を与えたい、自分の発信した何かが引っ掛かり将来話題にしてもらいたい、そう思っています。

 そんな私が読解力の低下が気になったのが20年前。今は集中力がない、自己管理ができない子が潜在的に急増しているように感じます。社会で例えるなら仕事を頼めない、任せられない子です。マニュアル通りに出来る、気遣いが出来る、独創性がある。どれかが出来れば社会に出たとき安心なのですが、案じられる子たちが増えています。それを塾がどこまで伝えられるのか。もちろん、現場にいる限り気づいたことは全て伝えようと思っています。子育ては深く、生涯探究ですね。