2021年10月15日金曜日

高校選び

  受験生の志望校選びは佳境に入りました。ほぼ全員が2,3校に決定しており、今後は中1中2が少しずつ将来について考え始めてくれたらと思います。再来週の高校進学説明会を控えて、高校選びの基本のお話です。

 まずは公立か私立かを決めるところから始まります。ちなみにワンセでは公立と私立の比率は2:8ぐらいです。昭和の時代は何も決まっていなかったらとりあえず公立普通科、という流れでした。今は希望者全員が大学に入学できる「全入時代」に突入しています。何を学んだか、どこで学んだか、も重要です。

 大学進学希望が前提として、公立高校からは原則予備校が必要です。また文武両道(笑)を合言葉に部活が熱心で「4年生高校」と揶揄される(浪人して予備校に通う必要がある)高校は多数存在します。公立には文理学科を筆頭に非常にブランド力のある高校があり、志望校にする人は早期に決めている人が大半です。

 もし、私立高校を本命にした場合、やはり費用が公立と比較するとかなり高額になります。その費用を保護者の方が納得して捻出する「理由」が必要だと思います。「面倒見」「大学付属」「施設設備・部活」がその理由でしょうか。

 「面倒見」については単純に予備校なしで大学合格できるかどうか「大学付属」こちらは2択で近畿大学付属か関大北陽からの選択。次点で行き易い高校として帝塚山学院の関学コース、初芝立命館などです。「施設設備・部活」は主観で感じ方が大きく異なるので各学校のHPでご確認ください。

 最も不可能な保護者の方からの要望は「私立進学校で部活も頑張り、残った時間を勉強しつつ、高校生活を充実させて関関同立ぐらいにには行って欲しい」というものです。つまり勉強せずに関関同立ということですよね。関大北陽に入学できても希望者の9割しか関大に進学できません。

 保護者の立場で我が子が高校生活を楽しませたいのか、勉強できる環境を整えるのかをまず決定していただければ高校をお薦めしやすいです。予備材料なしで「どこの高校がいいですか」と聞かれると「何を基準に良い」とお考えかわからないのでお答えに困ってしまうことがあります。

 まずは本命が公立なのか私立なのか、私立ならば大学付属の高校か、勉強ガリガリコースか、部活・施設設備で選ぶかを決定するとこからです。

続く