2022年1月4日火曜日

謹賀新年

 今年もよろしくお願いします。

 ワンセは創立21年を無事に終えようとしています。以前、上沼恵美子さんがおっしゃった『「ありがとう」の反対語は「当たり前」』という言葉が反芻(はんすう)されます。好きなことを仕事にできているのは幸せであり、ありがたいことだと感じています。これが「当たり前」と感じたら天狗になっているということなのでしょう。

 子どもにとって「ご飯が用意されている」「着る服がある」「塾に行かせてもらえる」ことは当たり前ではなく、感謝の対象です。かつて、親の子への愛は無償であり無尽蔵だと思っていました。過去形です。我が子でも、我が子だからこそ、愛情に対する感謝の気持ちを持たず当たり前と感じる姿を見せられ、反抗期という名目で罵詈雑言されれば親の気持ちもいつかは切れます。

 普段は反抗しても強い愛情で守られる子ども。ところで、母性の不満はグラスに例えられます。子どもから受けた良くない言動に対する強い耐性が母にはあり、それがグラスの容量です。感謝の言葉や心遣いを受けるとグラスの容量は更に増えます。一方で、傷つけられると不満がグラスに溜まり続けます。そして、ついに溢れると元には戻りません。ごめんなさいの一言で容量は少しだけ増えますが、リセットされないのが特徴。子どもはごめんなさいでリセットされたと勘違いしがちです。あくまで、容量がほんの少し増えただけです。

 いつまでもわがままが許される理由はありません。気がついたときに受けた情を返さなければ、後悔する結果になることもあります。小中学生は金銭的なお返しはできないので、言動のみです。感謝の言葉を口に出す、普段頼まれる家事などを言われる前に行う、などでしょう。カップルでも夫婦でも共通です。

 いて当たり前と思わずに言動で表すのが大切ですね。「ありがとう」と「ごめんなさい」を誰にでも直ぐに言えれば大きなトラブルになる可能性は低くなります。言霊とは良く言ったものです。