2022年6月7日火曜日

高校レポート⑤~大阪国際高校~

ようやく新校舎に訪問してきました。施設・設備は全く興味ないのですが、こだわりの感じられる建物でした。木を用いた校舎は新鮮で、池の生態系も個人的にはとてもツボで珍しく見入るほどです。滝井の民間人校長先生から大阪国際の校長先生になられたですが、第一印象とは異なり非常に生き生きとされていました。陽当たりが良く、どこにいても明るい校舎は理想の家を大きくしたような建物です。

ただ、私は施設・設備よりも「ヒト」つまり先生が大切だと考えています。元々、旧大和田中学校は非常に素晴らしい先生が多かったのですが、更に進化していました。反面、高校部門はかつての良いところは全て劣化したようです。劣化と言うより、ピークからパワーダウンして安定期に入ったようです。そんな中、大学実績は初めて良い数値が出ました。昨年度は「過去最高の合格数だが、過去最低の中身」と揶揄しましたが、大きく改善されました。その原因は予備校の通塾率にあります。それまでハイレベルクラスでは「過去問なんか3年生からで大丈夫」「予備校に行くやつが落ちる」という担任の指導があり、通塾者と非通塾者では国公立大学合格実績に大きな正の相関関係、つまり外部に頼った子が合格している率が高かったです。今年度の担任の先生が予備校と学校のバランスについてアドバイスしていただいたのが奏功したのでしょう。入口の偏差値と実績を比べたら今年一番の学校になりそうです。それでも、ウチの子たちにとても良い学校ですよ、というお勧めの仕方ではなく、悪い学校ではなく行って後悔しません。ただ、予備校の単科受講をお勧めします、という言い方になります。

長くなりましたが、かつての期待値ナンバー1だった学校で思い入れは強いです。その分、コメントも辛口になってしまいました。ではレポート。校風4.5授業態度3.5教授力4お勧め度4。かつて最も良いと感じていた先生と生徒の一体感が「昔は良かった」と言われない学校で会って欲しいです。