2022年9月28日水曜日

最近の出来事

 高校訪問をして情報交換していると、私の労働環境は幸せなのだと実感させられます。22年目を迎えても不変なのはお預かりした全てのお子さまには保護者の方がおり、その期待に応えられるように精進することです。時流もあるので手法は変わっても全力で子どもたちを見る、という姿勢は変わりません。コロナ禍が始まった2年半前には対面授業の継続を掲げつつ、リモートについては色々試しました。子どもたちには「実験」と言っていました。世知辛い世の中で揚げ足をとることも多いですが、ワンセでは比較的受け入れられたと思っています。みんな未経験のことだらけで、完璧なリモートなりコロナ対策が出来るわけありません。だからこそ、考え得る全パターンを試しかったです。失敗経験は良い肥やしになります。誰かがやって、その情報を基に動いては遅いのです。自信があったのは失敗しても取り返すことです。勉強での遅れなど時間をかければ必ず解決できますし、当時は有り余る時間が存在していました。

そんな考えを受け入れてくれている環境が幸せです。中学生時代、学校の先生をするか塾をするかの二択で塾を選びました。好きなことを仕事にし、子どもたちや保護者の方と様々なことで一喜一憂できているのが幸せです。自分の良心に従って、責任を持った言動を心掛けていますが、選択を間違えたと感じることは日常茶飯事です。それでも、次に顔を合わす機会があれば改善できます。私の基準は悪意があるかないかで、悪意さえなければボタンの掛け違いは話し合いで解決できると思っています。

Z世代の令和の人間関係の模範解答は、上手に距離を取ることらしいです。傷つけず、深いことに首をつっこまず、トラブルに巻き込まれないようにする。そんな人が就活における上場企業のニーズでもあります。

充分理解できますが、それでは面白くない。腹の探り合いをして相手の考えを推し量ることは苦手ではありませんが、子どもたちにしたくありません。聞けば本音で話してくれる小中学生は、成長が実感できてとても楽しいです。システマチックにタイムパフォーマンスを考え、要領を最適化する企業とは真逆です。そんなアナログが通用する環境が幸せです。

進路相談の時期で、私は出来る限り多くの高校訪問をしています。そのときに「○○ならこの校風が合うなぁ」「△△はもっと引っ張ってくれる高校がいいぁ」と思いながら見ています。自分の目で見た情報を最優先に信用するのでネットの情報は調べても確認しないと安心して保護者の方に伝えられません。通学する可能性があり訪問できるならしっかりと自分の目で学校を確認し、その感想をお伝えしたい。そんな姿勢が否定されず、やっていけている環境が幸せだと実感する機会が多い、今日この頃です。

秋の高校レポート③~大阪商業大学高校~&9/27の出来事

 東大阪にあり、大阪商業大学の付属で30%ほどが内部進学しています。では、レポート。校風1.5授業態度1.5教授力1.5お勧め度2。生徒が全体的に勉強する意思が見えません。退学率が高いのも頷けます。近隣に同レベルの高校がなく、競争相手がいないため自浄能力がありません。校長は人数至上主義で、教師や生徒に寄り添えない人です。耳の痛いことを言う人を寄せ付けないので、良い高校になる可能性は極めて低そうです。ただ、現場の先生はアナログながら血が通った授業をしている人もいました。残念ことはそれを聞いている生徒がほぼいないことです。

火曜の夜は中3の授業。今日は関大北陽の数学過去問にチャレンジ。トップは緑SSで緑YJKTが続きました。歴代の文理学科合格者平均点を上回る子が増えているのは良い兆候です。粗削りな緑IS、努力の緑IM、その中間の鯰江SYの健闘ぶりが最近目につきます。

ちなみに中1の状態も悪くありません。課題への意欲が高い子が多いです。一般的に中1の1学期中間テストが自己ベストになる子が多いですが、ワンセでは半数以上が中2中3で自己ベストを更新しています。彼らもそんな先輩に続いてくれそうです。

2022年9月26日月曜日

9/26の出来事

 中3の9月度五ツ木は鯰江中の学年トップ、2位を独占。前回は緑中の上位10人中8人を独占していました。偏差値50以下は約1割です。入塾テストなしでこの成績をほぼ毎年キープしているのはみんなの頑張りの成果です。結果は決して悪くないのですが、前回より若干下がった子もいます。全員成績アップするのは現実的ではないとはいえ、課題を感じます。ちなみに担当教科である国語社会数学は偏差値が2~3上がりました。特に国語社会で伸びを感じます。数学はミスが減ればまだまだ上がる余地がるので、11月の五ツ木及び実力でそれぞれがピークになるよう頑張らせます。

月曜日は小6算数から。新単元の比例の導入でした。正直、簡単な単元なのであっさりクリア。次回は反比例の導入をする予定です。少数精鋭で算数の手応えもいいので、中学生になってからの活躍が楽しみです。小5算数は分数と小数の計算問題の確認でした。今日の単元のやり方は理解できているのですが、宿題の分数計算問題で、約分を忘れていなかった子が一人もいないという状況。悲しい結果です。2ヶ月以上、「約分、約分」と呪文のように毎回唱えているのですが、徹底できません。毎年、苦労していますが、年々約分忘れは酷くなっているように感じます。

夜は中3と大阪国際数学と関大北陽の国語演習。数学トップは緑SSで緑IM鯰江SYが続きました。この3人は歴代の文理学科合格者平均点並です。国語は菫MN鯰江MHがトップで緑KJ、KHが続きました。2年生のときは数学にかなり期待し、国語に大きな課題を感じていた学年ですが、ここにきて国語が順調に伸び、数学が伸び悩むという想定外の結果です。ヒトが相手なのでマニュアル通りにならなっかたり、過去の経験がそのまま適合しないのが面白いですね。

2022年9月25日日曜日

endlessの出来事

 亜紀の高校レポートは少しずつアップする予定です。ここまでは比較的良い高校ばかり行ってきましたが、3年ぶりにオール1だった高校にも訪問予定です。昨今の高校の授業を見ていると下手くそな自己満足の授業が増えました。私立高校で進学率の高いところでも下手くそです。予備校なしで国公立高校へ現役合格するために引っ張っていける高校はもう存在しないのかもしれません。そうなると私立高校の存在価値が問われます。いや、問うています。公立にいくよりも良い点は何ですか。悲しいことに施設・設備としか答えられない高校が急増中です。すでに死語になりつつあるアクティブラーニングやコーチングなど言っている間に現場の先生の教授力が衰えているのが非常に悲しい。いや、逆に授業に力を入れる高校があれば積極的に推したいです。ちなみにここまで見た中で教授力ナンバー1は好文学園のシステムでした。開明や桐蔭、大阪国際ではないところに将来性を感じます。次点は興国です。長所が異なるので両校の美味しいとこどりをする高校が現れたら大阪の私立高校の構図を変えてくれるでしょう。

金曜日のendlessは緑中の吹奏楽部がマーチングの関西大会本番、体操部が退大会前日で練習するとあって少し寂しい状況でした。それでも受験生は5時過ぎには全員参加。五ツ木対策を受けていました。旭東・茨田中はすでにテスト1週間前を切っているので最終仕上げモード。中2茨田SKは少しずつワンセのルールに慣れてきたようです。対照的に最古参組である旭東MTは少し緊張感が足りないようで、来て早々に少し話をしました。

土曜日は全学年自習を中心にしました。自習と言っても課題がたくさんあるので何もすることがない、という状態にはなりません。中1は一部の子が演習ノート提出したのでチェック。初めてなので突っ込みどころ満載なのだろうと思っていましたが、見てビックリ。非常に良い勉強の形跡がありました。緑SKSHが特に良かったです。新入生OYも良い勉強の形跡があり、今後の伸びに期待できそうです。中3緑ISの演習ノートがワンセらしさを伝えてくれたおかげです。全員がこんな勉強をしてくれたら宿題をかなり減らせると思いました。私はペナルティも宿題も好きではありません。ただ、それがないと最低限度の勉強をしてきてくれない子がいるから仕方なく課しています。まあ、来年以降の新システムに向けて色々模索中です。

中2とは数学の過去問演習・解説をしました。及第点はいません。こちらも演習ノートを始めたので、どれだけ丁寧に出来ているのか提出日である水曜日が楽しみです。後輩である中1の演習ノートを見本にするように言いました。良い刺激があるでしょう。ちなみに、夜10時を超えても緑THMR鯰江MSが理科について色々話し込んでいる姿を見て少し期待しています。

日曜日は中3と五ツ木対策。国語では前回に続いて2連続で緑IRがトップ。社会は緑SSの仕上がり具合の良さが目立ちます。数学では久々に緑KTがトップ。先月から出来た出来たとアピールしては上には上がいたので意気消沈していたところトップでした。ちなみに偏差値1の2番手の子は「字が読めない」という理由で×になり惜しいことをしました。本番でなくて良かったですね。もうすぐ五ツ木の結果が返ってくるのがドキドキです。前回は緑中の上位10人中8人がワンセルフ生でしたが、今回はいかに…


2022年9月23日金曜日

最近の出来事

 3連休が続くシルバーウイークですが、生憎の雨模様です。ところで、悩みに悩んだ秋の遠足ですが「ネスタリゾート神戸」に行くことに決定しました。入場料が4180円で一切の割引がありません。また、貸切バスも上限金額になるため10万円を軽く超えます。どれだけ計算しても7000円下回ることはできません。過去最高金額の約2倍がかかるため1か月ほど頭を痛めていました。受験生は五ツ木の模試も重なりご家庭の子ども費が高くなる…それでも思い出作りを優先したのはコロナ禍で減っていた思い出作りをしたいという気持ちからです。火曜日にお知らせを配布し、すでに定員まで数名という申し込み状況です。愛されている子どもたちだなと実感しています。10月10日より旅行割が全国で始まりますが、このイベントがその対象になれば何らかの還元ができると思います。強風や大雨のときは名古屋港水族館へ変更し、当日2000円をご返金します。

さて、まずはみんなの近況報告。受験生は実力テストが返却されています。重要な2学期の実力テストの結果は悲喜こもごも。間違いがないのはモチベーションを下げている子たちの成績は上がらなかったということです。祝日の金曜日、現時点での志望校の確認と実力テストの点数が見合っていない子を一人ずつ呼んで、現状について話しました。今回は9月なので次、頑張るはOK。でも、10月・11月の次はありません。私立高校は中学校によって実力テストの目安点が異なります。その点数を下回れば志望校の変更を促します。その点数について個別に話し合っていました。この数値は現実なので、クリアできるかできないか、という判断しかできません。少し足りないから次は頑張る、はもう存在しない瀬戸際なのです。

受験生全員にこの夏は理科社会を頑張るようにという話を7月にしました。努力の結果が必ず出る教科だからです。緑SSSYIM、菫MNが実力テストで良い感じの上昇具合です。ちなみに木曜日の五ツ木国語は緑IRがトップでした。実力テストに点数を上げるのは非常に大変で、定期テストのように一夜漬けでは効きません。この夏の結果ですね。今後の伸びとしては緑STHAISにとても期待しています。

中1、中2は演習ノートの徹底を頑張ってもらう予定です。先輩である中3緑ISの演習ノートが非常に秀逸なのでみんなの模範として使わせてもらっています。良い勉強が出来るようになればと切に願っています。もちろん一番大変な管理はきっちり行う予定で、手応えが良ければ来年以降はシステム化していく予定です。システムを作るのは比較的誰でも出来ますが、管理能力はマンパワーなのでワンセでしか出来ないように思います。

2022年9月15日木曜日

秋の高校レポート②~信愛高校~

 今年度より共学になった元名女子高の信愛高校にお邪魔しました。アナログな学校ですが、凛とした雰囲気が残っていました。では、早速レポート。校風3.5授業態度3教授力2お勧め度3。今年の男女比は3:7で予想を大きく上回る男子が入学しました。女子高から共学になると色々なことが起こりますね。名門だけあって指定校推薦の多さや看護科における連携が非常に魅力的です。ただ、それ以上の期待は禁物です。

夜は中3の授業。今日は関大北陽の数学過去問にチャレンジ。トップは緑SSで緑YJKTが続きました。歴代の文理学科合格者平均点を上回る子が増えているのは良い兆候です。粗削りな緑IS、努力の緑IM、その中間の鯰江SYの健闘ぶりが最近目につきます。

ちなみに中1の状態も悪くありません。課題への意欲が高い子が多いです。一般的に中1の1学期中間テストが自己ベストになる子が多いですが、ワンセでは半数以上が中2中3で自己ベストを更新しています。彼らもそんな先輩に続いてくれそうです。

2022年9月12日月曜日

9/12の出来事

 台風の影響で空模様が時間毎に変わり日が多いです。みんなの登下校の際にどうなるのか天気予報とにらめっこしている時間が増えました。さて、昨日は五ツ木でした。手応えを聞いていると英語理科の平均点は高そうで、数学国語が少し低そうです。合計点では悪くないものの、数学国語担当としては複雑な気持ちです。

小5算数は先週説明した「平均」の確認から。平均から総量を求める問題で一部の子が少し頭を抱えていましたが、説明後はクリアになったようです。割り算を「大きい数÷小さい数」と無意識に計算していた子は苦戦する単元で、しっかり理解する必要があります。その後、分数の足し算引き算の確認。新入生にとっては、まだ習っていない単元と少し前に習った最小公倍数を使いこなす通分が瞬時に出来ることが望まれる、やや難関です。来週は祝日で休講なのでやり方を忘れていないか心配です。

先週、小6算数で導入した面積比の宿題確認をしたところTTUMはとても良い発想ができていました。MOも充分悪くない発想で、成長を感じました。応用問題のほうが好きな子たちなので、残り数か月は少し頭を使う問題を増やしていく予定です。

中3は夏休みに社会をしっかりやってきた子とそうでない子の差がはっきり出てきています。近高数学過去問では鯰江SYがトップ。緑中の二人のIがミスの少なさで目立っていました。また、演習ノートを中2にも導入することにしたのですが、緑ISの非常に美しいノートが参考にするように説明しました。ノートや解答用紙が面白く、感心した子は初めてです。高校生、いや大学生になったら探求型の研究とは非常に相性が良く、驚きの発見ができるかもしれません。

2022年9月8日木曜日

最近の出来事

 9月に入り秋の高校訪問の時期になりました。夏期講習中は授業に専念できたので、個人的には忙しくも好きなこと(授業)ができて楽しい日々でした。周囲ではコロナの第7波の感染者は非常に多く、後遺症も様々でまだまだ予断を許さない状況です。

さて、受験生は全体的に伸びています。例年よりも早く教科書内容を終わらせ、補習と過去問で演習を組み合わせている成果を感じます。演習ノート(間違い直し)は緑ISの内容がとても良いです。菫MN、緑OYは内容は良いものの見直す習慣少し甘いです。見直しの時間をほんの少し増やせば、かなり良くなるでしょう。地道な作業ですが、継続できるかどうかは高校生になってからの主体性に繋がります。緑SSは勉強面で壁を感じてもがいていますが、この壁に向こうには更なる向上が見えています。努力を継続すれば乗り越えられる壁です。

中2は特進数学の精査をしました。少しレベルを落として定期テストで安定して95点以上を目指す内容にする代わりに中1同様全員を対象にプラスアルファの補習を実施しています。この学年は文系を得意とする子が多く、数学担当としては少々寂しく感じています。緑OYIHの今後の伸びに期待大です。

中1は良い状態をキープしているようです。中2同様特進レベルの数学ではまだセンスを発揮する子は現れていませんが、全体として出来る問題がじわりと増えています。国語や社会の小テストや課題に対する姿勢の良い子が多いうえ、前向きな気持ちで取り組んでいます。新入生緑OYはまだ緊張は取れていないものの、補習に対して積極的な姿勢が良いです。早くみんなに追いつきたいところです。

小6算数は比の応用問題をしました。少人数なのでお互いの出来不出来が分かりやすく、良い刺激があるようです。UMTTは理系センスがあるので、しっかり磨いて中学卒業の頃には良い状態で送り出したいです。MOは最大の課題であったスピードが速くなり、知的好奇心がドンドン旺盛になっているのが良いですね。

小5算数は新入生が入ったこともあり、MKが張り切っています。子どもはモチベーションが大きな影響を与えるのですが、刺激を受けてワンセの先輩として色々教えてあげるようとする姿勢が自己錬磨につながっているようです。

2022年9月6日火曜日

最近の出来事

 先日、ニュースで公立高校の校長先生が職員(先生)に対して「宿題をして来なかった子を注意せずに、まずは学校に来たことを褒めて欲しい。そして、善後策を考える。」という旨の映像があり、称賛するMCがいました。日本は「お子さま主義」で子どもに寄り添い自由と無責任を与え、大人が許容すべきだという風潮です。

子どもに寄り添うことを前提とし、親に子育ての全責任を負わせて距離を置いて接するのが今の教育方針なのでしょう。宿題も欧米化して、やるやらないは子どもの自己責任という時代に片足を突っ込んでいるようです。

今の子は注意してくれる人が周りから急減しているようにも感じます。雷親父は死語になり、何かあれば通報する、または巻き込まれたくないから見ぬふりをするのが普通になっているようにも感じます。

ー閑話休題ー

先日、中3の希望者と「チームラボ」鑑賞に行って来ました。時間厳守がワンセの大原則なのに定刻を過ぎても現れない子がいました。LINEで促しても連絡がなかったり、集合時間を過ぎてから、全然離れた場所にいるのでそこで合流したいと言われたり。しかも、事前連絡なにどころか、こちらから聞いて初めて答える状態でした。子どもたちに悪びれる様子もなかったことも衝撃的でした。その日は楽しいイベントなので小言はなしで、後日改めて説諭。すると数名が反省と謝罪を伝えてきました。学生の特権は失敗が許されることです。どこかで迷惑をかけても、それを自覚して今後の糧にすればいいのです。彼らは自分の意志で行動を省みて伝えにきました。

そのときに彼らの素直さをとても嬉しく思うと同時に、こんな面倒な指導をする機会がなくなっているのだとも痛感しました。件の校長は「対処療法」で起こった事象に対して行動しています。教育者はそれではだめだと考えます。「根絶療法」で何がだめだったのかを自覚して、次に同じ行為をさせないように導くのが指導者の務めでしょう。勉強でもその他のことでも「根絶療法」で指導したいと改めて思いました。授業の出来事は次回にて。