2017年4月12日水曜日

最近の出来事~画像あり~

 私は休日明けの月曜日が好きです。友人は月曜日が憂鬱だと感じることが多いらしいですが、リフレッシュされて戦闘服であるスーツを着た瞬間、気持ちが引き締まります。少々時間にゆとりを持って出社し、今晩卒業生が来ることに備えていたところ、過去にもらった手紙を読み返し思い出にふけっていました。ふと、内容の共通点に気づきました。それは精神的な成長をしたことへの実感と感謝が記されていることです。塾でありがちな勉強に対することより、さまざまな心の成長を感じてくれていることが何より嬉しく、良い気分で仕事に入れました。


 月曜日の夜は卒業生が集まって最後の写真撮影兼公立高校の点数報告。撮影後もほとんどみんな居残って写真撮影をしていました。非常ににぎやかで、いつもなら隣が授業中なのに!と叱咤するところでしたが、このメンバーで集まる最後なので多めに見ました。




 授業では、小5算数で直方体・立方体の体積と容積をしました。先週まで計算問題を優先的にしていたため若干ハイペースで展開したため、理解度は悪くないものの定着度が心配です。来週は少し丁寧に復習してから授業しようと思います。
 
 小6算数は教科書の最初である線対称と点対象について導入しました。体験の子がいたのですが、新単元の導入でみんなと同じ条件で授業を聞けました。線対称と点対称で定番のアルファベットの大文字で解説。するとワンセ独特の字に厳しいルールで誤差があり線対称ではないと思っていたものが、算数的には線対称となるルールで不正解になったのは残念でした。

 中1は四則の計算が全て終わり、符号や計算がごちゃごちゃになっている子が例年のように発生。小学生の延長で全く復習せずに塾にやって来て、極めて単純な足し算・引き算・九九レベルで頭を抱えているのはいただけません。早期に復習する習慣を身につけてもらおうと思います。

 中2数学は計算の総復習をしました。次回からは連立方程式をです。そういえば緑SHが朝までずっともの思いに耽って睡眠不足が続いているとのこと。優しく起こしてあげました。思春期ですね。

 中3数学は平方根の導入。鯰江SRや蒲生HMがまだまだ進みたいというので一気に有理化まで解説。すると、やはり展開の速さを(私が)感じ、ほどほどで切り上げて次回にもう少し詳しく解説することにしました。

2017年4月10日月曜日

アンビバレンツ

 辞書的な意味は「両極性」「両面感情」「両面価値」とあります。大学の福祉関係の講義では「愛情と憎悪」として展開することもあります。ここでは「愛情と怒り」と仮定します。「愛情」があるから「怒り(憎しみ)」という感情が芽生えるということです。「好きだ」の反対語は「嫌いだ」です。私は「好き」の反対語は「無関心」だと思っています。異性として最も意識しているから「好きだ」という感情が芽生え、嫌いになったりします。逆に異性として全く意識しないことこそ好きではない状態だと思うのです。
 
 翻ってワンセ。私は授業中によく注意します。はっきりと「怒る」と書いたほうがいいのでしょう。誰かの「言動」に対して「だめだ」という感情をストレートに伝えるのです。昔とは違い、怒ったときの理由を説明するようにしています。そういう点で最近の子たちへの指導は20年前は大きく異なっていますね。私の持論では伝えたいことを10として、5・6言えば伝わる子にはそれなりの言い方で、半分ほどしか伝わらない(鈍い)子には20ぐらいの感覚で伝えます。それが厳しいと部外者に敬遠されても変わらないです。もし均一の注意をしたら「平等の不平等」が生じ、教育者としてダメだと思うのです。

 大手塾の新人時代に「子どもは泣くのが仕事」と吹聴し、当時の上司に「自分で責任を持てる立場になったとき同じことを言えて一人前だ」と諭されました。今でも根本的な考えは変わりません。子育てのとき、子どもが泣いた途端に態度を変えれば子どもは「泣けばなんとかなる」と考えるようになるだけでしょう。泣いたかどうかで指導が変わることもありません。もちろん過呼吸になれば対処は全然違ってきますが。

 最近の若手講師は子どもたちを本気で叱れません。その子に責任を持てないからです。「叱る=怒る」は当ブログで何度も述べているので繰り返しになりますが、辞書には間違いなく「怒る=叱る」とあります。誰かが勝手に「叱っても良いが怒ってはいけない」と偽善者ぶって嘘を広めているのでしょう。例えば乳児には理性がありません。怒られたら怖い、だからやらない、ことから始まるのです。理性のない乳児期の躾は理性で行うのではなく、明確な「マイルール」が存在し厳守されていれば全く問題ないと思うのです。親は愛情があるから子どもを怒れるのです。愛情と信頼関係(絆)があるから成り立つ、社会で最も基礎的な社会集団である「家族」になるのでしょう。

 怒れない、叱れないのはその子に対して愛情が希薄なだけです。子どもたちが宿題を忘れたり、精魂込めて作ったプリントを忘れたり、補習した内容を復習せず再び忘れてきたときに「怒り」ではなく「ダメな子だ」という感情が先に立つようでは、子どもとの信頼関係など永遠にできません。愛情があるからこそ「怒り」という感情が芽生えるのです。それを私は否定しません。子どもたちに対してストレートに伝えます。「私は怒っている。なぜなら〇〇を君がしたからだ」と。同時に怒ってはいるけれど、決して人間性を否定しているのではない。悪い点を改めてほしいだけだ、ということも時には伝えます。そこまでする必要のある最近の子たちは面倒ですね笑

 マイルールにあるのが「怒られたら全てチャラ」です。怒られるというペナルティを受けたのですから、それを次回以降に蒸し返す必要はありません。子どもがした小さいミス(約束破り)なんかすぐに忘れます。「空気入れ替えようか」の一言で教室は再び和やかな雰囲気になります。愛情があるからこそ「許す」ことが容易にできるのです。だって、怒りの原因はその場の言動であり二度としないのであれば全く問題ないでしょう。

 相手を許せない怒りはただの自己中心的な「感情を弱者にぶつけている」だけの蛮行です。ただ「許す」ことは非常に難しいですね。絶対に許してもらえるとわかると、人間はその行為に甘えて相手を傷つける言動をしがちです。恋愛は惚れたら負け、ですから。惚れていても、それを弱みととらえず、「感謝」「報恩」という情で返せる関係は何事においても理想だと思うのです。

 

2017年4月9日日曜日

春期講習終了

 本日で春期講習が終了しました。木金曜の出来事について。

 まずは今福小4で前回に続き分度器の使い方から。毎年この単元に泣かされます。難しくはないのですが、手先の器用さが問われるのでスピードに大きな差が出るからです。ただ、今年は不器用な子が少なく、かつ器用すぎる(?)子もいないため差が開かずに済みました。課題は算数より国語に多く、語彙力と読解問題を解く速度です。これから時間をかけて対策していきます。
 
 小6算数は初の計算トレーニング。制限時間内でノーミスをノルマに挑んでいるのですが、今回は及第点なし。来週から毎回最初に計算をしてから授業することにしました。必ず累積のマイナスはどこかでお呼出しorペナプリントになります。計算問題だけは小学生内容を終わらせたので、来週からは教科書内容の先取りにかかります。

 中1数学は例年よりも若干遅く、1学期中間テストをようやく終われたぐらいです。ワンセ史上でも珍しい男子が多い学年。そして例年以上に注意される時間が多かった学年。入学式を終えて中学生になったので約束通り月曜日からは宿題や課題を減らします。少なくする分、丁寧にしてきてくださいね。

 中2は数学の文字式の証明の解説を丁寧にしてからの国語。個性派揃いの学年ですが、ここにきてまとまり始めています。勉強に対して意識の高い子とそうでない子の差が付き始めた学年でもあります。緑AKは安定しており、そこに緑MH、FHの向上心が上昇。ただ、スペックを考慮すると物足りないのが緑SH、鯰江SAです。旭東MCは頑張っていますが、集中力を増すと更に良くなるでしょう。

 中3は数学で鯰江HKが頭半分ほど飛びぬけています。それを緑IMが追いかける展開。その他は文系で数学にやや苦手意識を持つ子が目立つ感じです。国語では上記2名に鯰江SRが健闘。長文読解の記述では姉譲りの独創性を発揮しています。新入生緑SKは個性的です。でも、入塾後すぐの日に階段に落ちていたゴミを拾ってきたのは立派。何も言われなくてもできるのが素晴らしいですね。

 諸口中3はワンセタイム形式の国語社会の結果、それぞれに自宅学習の形跡あり。安定してできているのは茨田北女子軍団。特にIN、FSが良いですね。その他茨田北も全員悪くないです。茨田SKも勉強の形跡ありで良いです。国語社会は間違いなく得点源になりますので頑張っていきましょう。




2017年4月5日水曜日

最近の中2、中3の出来事

 中学生数学は全学年中間テストの範囲を終了。早速過去問にチャレンジしました。

 中2数学は比較的中1内容が多いものを選びました。 結果緑AKがトップ鯰江SAも及第点。ただ、中1内容を覚えているかどうかのバラつきとミスの差で大きく点数が開きました。基本の確認のはずが…これからしっかりと詰めていくことを信じています。学校が始まってから計算特訓モードに入ります。

 中3過去問結果はトップが98点で90点台も続出。中2内容の確率が範囲に入っていたことを考慮すると上位陣の点数は満足ですが、8割を切った子が多すぎます。鯰江SR、HKが悪くない結果でした。新入生男子は揃って7割前後。まあ今後の追い込みに期待ですね。

 

2017年4月3日月曜日

最近の出来事(改)

 先週末から体を動かし続けて筋肉痛です。筋肉が鍛えられているということなので我慢します。月曜日は中1中2とラウンド1でスポッチャに行きましたが、春休みということもあり前回の中1と行った時よりも随分混雑していました。それでも、流石に中学生だけあって運動を続ける体力があり、つきあうのはなかなかハードです。
 
 月曜日は英会話の日でRalphが新小5の子たちに英語で話しかけていました。するとみんな笑顔で「My name is~」「Hello!」と答えているのを見て、学校英語の進化を実感。授業では算数の小数×小数のまとめをしました。小数点の移動がまだまだ完璧ではないので、まめに復習をしていこうと思います。

 小6算数は小学生で習う計算問題を全て終わらせました。まだまだ精度が高くないので5年生よりもまめに時間を計って計算特訓をしていきます。この学年は様々な差を最も感じます。ワンセでは非常に珍しい友だち同士で通塾している女子ですが、馴れ合いやなあなあになることはありません。競争原理が働きつつ、仲は良いという理想形です。いまのところ学生の女子特有の人間関係のややしこさもないので、今後の成長を純粋に楽しみにしています。

 新中1は若干名が提出物や課題が至らず注意を受ける日々です。出来ている子との差が最も激しい学年かもしれません。菫MYが急成長しています。入塾時がウソのように楽しそうにできることを増やしています。全く素振りには見せませんが、菫NMはその影響を充分に受け課題に向けて家庭学習の形跡が見えます。小学生時代、口癖のように勉強に対して否定的な言葉を連発していたのが懐かしく感じるほどです。横堤OSに勉強への達観を感じ、軽く不満です。すぐに諦めたり自分の限界を勝手に決めるのは早計ですよ。緑AM、茨田ATはメンタル面を案じていましたが、なかなかやります。男の子は打たれ弱いという私の中の定説が少し揺らぎました。茨田IKにも笑顔が増え、できることも増えて自己管理もよくなるという全てにおいて良い相乗効果が生まれています。

2017年3月30日木曜日

最近の出来事~小5から卒業生~

 今日、卒業生から手紙をもらいました。この仕事をしていて良かったとしみじみ実感しています。裏表なく本音で子どもたちと接していますが、伝わっていて非常に嬉しく思っています。私も大好きです。たまには返事を書かなくてはいけませんね。まずは便箋を買いに行きます。

 諸口の中3から。テキストで「やさしさ」についての長文読解をしました。私の持論ですが、やさしさとは気遣いだと思っています。自分のできることを出来る範囲ですることだと思うのです。特に自分より弱い立場の人や幼児・高齢者に気遣うことです。相手を傷つけないためにする言動は自分が傷つきたくないからすることだと思うのです。そんなことを解説していました。

 今福の小6は、前回計算の途中式が雑でミスを連発して注意されていましたが、今回は非常に良 かったです。途中式さえきちんと書ければミスはぐっと減りますからね。一気にできることが増えたような気がする彼らです。ただし!宿題は丁寧にしましょう!

 小5は逆に計算式の雑さが目立ち、そのことについて渇を入れました。まだまだ躾期間は続きます。現時点で学力差が激しい学年です。授業態度の至らなさについて注意をされる機会が多いですね。

 今福中1は数学を快調に進んでいます。中学校の新生活が始まる前に1学期中間テストまで終わります。記憶にないほど男子が多く(男女比7:3)打たれ弱さを案じていましたが、なかなか歯を食いしばって頑張っています。しっかりとついてきてくださいね。

 中2は急激に授業態度が素晴らしくなり良い子ちゃんたちになっています。ここまで短期間でモチベーションが上がった学年は珍しいです。いやいた頼もしい。本当に期待しています。早い時期にクラスを分けたいと思っています。

2017年3月28日火曜日

課題

 3/28(火)私用にて横浜に向かう新幹線の中でこのブログを打っております。何だかビジネスマンになった気分です。いや、ビジネスマンの方に失礼ですね。隣でずっとノートPCで仕事をしていた方が名古屋に向かわれる商社マンで、楽しく雑談しました。

 まずは授業外の出来事。昨日、授業後に緊急講師ミーティングを行った件から。今年は鳴海が卒業し、新たな講師が増えました。牧野は半年にも及ぶ研修期間の長さにも関わらず、音を上げず正式な教壇に立ちました。彼らは一様に高スペックです。自分の勉強の努力を継続中です。得てして、優秀な人は自分を子どもたちに投影し、一度言えば伝わっていると錯覚します。それは大きな間違いで、自分の意志を持って勉強できる子は一握りです。

 先生業の中で最も難しいことは「歩留まり」を上げること。つまり勉強の定着率を上げることです。これは指導側にかなり根気が必要で、映像授業やマニュアル化することは不可能です。ミーティングにて「Aさんはワンセタイムで-5問でした。B君は-10問でした。B君の不勉強が気掛かりです」という旨の発言がありました。ごく普通の会話でしょうか。ここに大きな課題があります。それは生徒個人をしっかり見ていない可能性があるということです。大切なのは勉強の過程を把握しての判断したのかという点です。B君は暗記が非常に苦手だけれど、2時間割いて勉強した、Aさんは暗記が速いのに手抜きして10分程度しか勉強しなかった。注意されるべきはAさんで、B君は褒めらるべきなのです。上辺だけで判断するのは早計です。

 私はお預かりしている全員の能力をある程度、少なくとも模試のデータ以上に把握している自信があります。塾内小テストから学校のテストまで問題を見れば点数はおおよそわかります。その想定内から上か下かでみんなの頑張りを推し量って言葉かけするようにしています。点数だけで個人の頑張りは絶対に評価できません。頑張った結果が点数に反映されずに落ち込んでいるとき「あかんやん」と言ってしまえばモチベーションは下がるでしょう。

 ちなみに、私が気になるのは逆のケースです。成績学校トップクラスの子がさほど努力せずに結果だけ良い時です。「点数が努力の結果」で「点数の悪い子は努力していない子」と判断するからです。言い換えれば、点数が高い、それだけで自分は良い子だと錯覚してしまいがちです。点数だけで大人や周りから褒められることは決して良いことだと思いません。私が講師人生の中で最も厳しく接したのは定期テストで4連続500点取ってきた子です。成績さえよければどんな素行でも許されると思っていることが非常に気になっていたのです。学年トップクラスの子ほど、勉強以外の課題を感じることが多いです。

 学生講師だからといって免罪符になりません。今までそういったことを意識しなかった環境にいただけです。それでも優秀な彼らには私の本心は伝わったと信じています。あ、深夜ミーティングルームはしっかりと割増賃金で支給されています。ブラック企業ではありませんので笑