2022年11月2日水曜日

最近の出来事

 月曜は「ワンセルフがお勧めできる高校だけの進学説明会」にご参加・ご来場いただきありがとうございます。人数が増えたため、急きょ小ホールも借りたので移動が発生しご不便をお掛けしました。

 火曜日に明浄学院高校にご訪問しました。藍野グループの一員として新たな出発をし、授業料全額免除という太っ腹な高校です。場所が文の里駅近くで今福鶴見駅から約40分、南の方に行くので今まであまりご縁がない高校でした。そこで、卒業生の保護者の方と会ったことにご縁を感じ、嬉しく思いました。かつてブログは毎日更新し、2つ以上の内容をアップしていました。今は月10本のペースです。イニシャルトークで授業の内容を毎日更新していたときの話題をされ、見て頂いているなら初心に帰って授業の内容を詳しく伝えていくオールドバージョンにしてみようかと思いました。

 中3の社会は近高過去問。結果はトップ鯰江MH、サイコロ賞が鯰江SYでロトくじゲット。数学ではトップ賞もサイコロ賞もW受賞の緑KTでくじを2枚ゲットし喜色満面。そんな彼はBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国)のSがどこを表しているのか分からず、ヒントで「『南』を英語で言うと?」との問いに「ソース」と真顔で連発。雰囲気を和ませてくれました。近高数学は及第点の60点超えが多く、比較的順調な状態です。

 その後の中1数学では比例・反比例のテスト。ノーミスが8割弱というボチボチの結果。お呼び出しは避けて、期末テストに備えての演習プリントをやや多めに出しました。早くて20分、遅くて1時間程度が目安です。ちなみに数学は解いて理解するのは大丈夫な緑ISですが、説明をしてらもらうとあたふたするのが玉に瑕な彼です。

2022年10月28日金曜日

Z世代

 Z世代とその親世代では価値観が随分変わりました。Z世代、及び現在望まれる社会の人間関係は、協調性と距離感に凝縮されていると感じます。空気を読みお察し能力を要求する協調性と、自分が責任を取ったり何か言われるのを避けるため上手にフェードアウトする距離感です。

 近年の対人関係では 、コーチング理論を善悪の判断がつかない未就学児や小学生に説く自称教育関係者が多いです。理屈の通じない時期の幼い子どもにコーチング理論は意味がないと感じています。ちなみに、コーチング理論を説いた人が自分の子育てで成功している事例を聞いたことがありません。

 ところで、子育ては親だけがするものなのでしょうか。子どもはいつでも想定外の行動をし、時にはモラルマナーに反し、時には法を犯すこともあるでしょう。親が叱っても聞く耳を持たない時期もあります。そんなとき、本気で注意するのが先生であり近所の怖いおじさんでした。今の大阪では死語になりつつあります。叱ったら自分の身に何かあるかもしれない。余計な敵を作りたくない。そんな気持ちになることもあるのでしょう。子育てを始めた親は、初めてのことばかりで真面目な人ほど「ちゃんとしなくては」「親の責任」と自責の念が強くなる傾向があります。

 小学生になったら親以外の大人に注意される機会は大切だと考えています。コロナ禍までは宿題忘れや課題に対する取り組みを細かく管理していました。時流を考え、自分のことだけ(宿題忘れ・遅刻)のときは雷を落とす機会を激減させています。ただ、モラルマナーを欠くケースや、人の誠意を裏切るような言動については注意しています。親が我が子を叱るような場面が塾内であれば、やはり注意されるでしょう。それでも宿題忘れや遅刻は授業に真摯に臨んでいる大人(ワンセの先生)にとっては失礼にあたり、人としての気持ちを裏切ることだとは伝えています。授業に対して不真面目な態度で臨む子に何も感じない先生は、授業に対するプライドが私とは異なるのだと思います。

 Z世代は極めて近しい人とのみ深い人間関係を構築し、そうでない人とは距離を保つ傾向があります。本音で話す場面が非常に減っているということです。私は、子どもたちと本気で本音で接することができる小中学生の現場が好きです。ワンセっ子たちへは「親視線」から「おじいちゃん視線」の間ぐらいになりつつあり、以前ほどガミガミいう機会は減りました。それでも全力で向き合っています。私の考えが古いことは承知しています。時流に合わせた指導をする必要があることも然り。最も成績を上げる塾であり続けるので、してはいけないことをしたときには注意できる大人でいたいと思っています。

2022年10月25日火曜日

最近の出来事

  中間テストが終わり、緑中学は重要な実力テストも終わりました。1年生は一学期中間テストの全生徒平均点が440点、そこから1学期期末、2学期中間テストで徐々に学校平均点との差が広がってきています。つまり、440点のときよりも校内順位は上昇を続けています。2年生は見事な横ばい、中3は平均すれば横ばいながら、個人差が激しい結果となりました。中間テストとほぼ同時期に実力テストがあり、そちらに力をいれていたことも影響はありそうです。大台突破の緑SSYJは高めで安定して欲しいものです。

 小5算数は速さの問題についてしています。10月に入ってすぐに取り掛かり、10日に一度授業が飛んだのが少し痛かったです。もう少し解説をしっかりしてから問題演習に入りたいところでした。定番の「はじき」「みはじ」と呼ばれる公式は必ず書くように初回の授業で何度も言いましたが、やはり書いていない子が間違えていました。未だに私も条件反射のように書いています。

 小6は日替わりで修学旅行の楽しかった報告を受けます。思い出作りをしっかりしてきて欲しいですね。授業では拡大縮小という少してこずる単元をしました。小学校が快調に教科書内容を終わらせているため、ワンセもそれに合わせています。教科書内容が11月に終わりそうなので、その後に何をしたいか聞いてみると、中学受験用の問題に取り組みたいと言っていました。良いですね。数字遊びをしましょう。

 中1、中2は数学への温度差をとても感じるクラスです。定期テスト90点レベルでは公立入試の数学では半分も取れません。学校で「賢い」と呼ばれて裸の王様にならないよう兜の緒を締め直して欲しいものです。

 中3は五ツ木が返ってきました。緑中の上位5人中3人、鯰江中は在籍者3人に2人は学年6位以内です。そして、全生徒平均偏差が61です。かつて勤めていた超進学塾の偏差値が60で、個人的に目標にしていた数値です。大手進学塾の全生徒平均でもこの数値を超えているところはないでしょう。入塾テストなしでここまできたのかと思うと感慨深いです。ちなみに勤めていた塾は4クラス中上位3クラスまで天王寺高校の合格者がいるほどレベルの高い塾でした。

2022年10月20日木曜日

秋の高校レポート⑥~常翔啓光学園~

 春にご訪問した際はテスト前後でタイミングが悪く、きちんとした授業が見れませんでした。では早速レポート。校風4.5授業態度4教授力4お勧め度4.5。全項目最高レベルでトータル今年度ベスト校です。春に訪れ「授業に力を入れて指導している」と聞いた際、非常に落胆していました。先生が生徒を見ていないのが目についたからです。同時に今後の伸びの鈍化を感じました。ところが、今日は本当に嬉しい光景が広がっていました。どの先生もしっかりと生徒を見て授業をして、大半の生徒がそれを真剣に聞いていました。秋の高校訪問で受験生らしい授業風景を見た唯一の高校です。何より職員室の雰囲気が良かったです。曇った雰囲気はなく、良い議論をしているのだろうなと容易に想像できる場面を何度も見ました。

 今秋、進学校と呼ばれる高校の授業が軒並み酷く、もう授業で私立高校を選べないなら、今後は公立高校で予備校推しにしようと今日まで思っていました。学校を挙げて授業に力を入れているのは常翔啓光と興国だけです。他校は衰退こそ感じますが、高校の実力で伸ばしてくれるとは思えません。ただ、私立ならではのアドバンテージを授業で感じたのは好文学園女子と大阪産業大学付属高校です。今後の伸びしろがたくさんあります。ちなみに、大阪国際は完成されて、うさぎとかめのうさぎ状態。旧帝国大和田からの成長期は終わり、衰退するのか維持できるのかが大きな課題です。

 授業に力を入れるという私にとっては当たり前のことが、老害者の意見になっているなら私の価値観を変えなくてはいけないと悶々とした気持ちで数週間過ごしてた中で、霧が晴れたような気持ちにしてくれた高校です。

2022年10月19日水曜日

大阪府公立高校C問題

 今年の文理学科は、かなり想定外の結果になりました。合格最低点が過去最高になった高校が非常に多かったからです。中でも北野と高津の高得点に驚きです。ようやく今年度版の偏差値一覧が完成し、世間の認識と結果がかなりずれていることがわかりました。そんなC問題において興味深い話を2件聞きました。

 1件目は某大阪地方紙に広告料を払い、C問題についてうんちくを述べていた某大手塾の記事です。英語は難化し続け、英検2級のほうが楽だという意見でした。ちなみにワンセの今年度C問題受験生の英語平均点は72点で、ちょうど英検2級でもらえる点数と同じです。また、私の分析では英語の平均点は上がったように感じています。分析もせずに今までのイメージで語ったのでしょう。もし、分析していたのなら何を見ていたのか抱腹ものです。

 2件目は同業他社の嘆きでC問題に対応したことができないというものです。ちなみに個別塾でも集団塾でも聞きました。対応できないのではなく、する気がないから問題研究をしてこなかった結果です。対応するには膨大なトライアンドエラーの繰り返しが必要で、毎年ブラッシュアップし続ける必要があります。それを数年に1人の受験するかもしれない子のために時間を費やせない、というのが真実でしょう。

 C問題対策は面倒臭いのか、と聞かれたら「時間はかかるけれど一講師としては楽しい時間だ」と答えます。勉強に燃えている子たちに付き合う時間は趣味のようなものです。ようやく数学において、得意でない子でも文理学科合格者平均点を取らせられるカリキュラムの構築が出来つつあります。トライアンドエラーなので、常に情報の上書きを継続してどんな高校を志望校にしても対応できる状態を維持します。

 中間テストの総括をしようと思ったら、長文になったので今回はここで終わります。

 

2022年10月14日金曜日

理想の学校

 今年もいよいよ高校選びは佳境になっています。そんな私の思う理想の進学校をつれづれなるままに書きます。興国高校の勢いと、好文学園のシステム、大阪国際大和田(敢えて旧名)の担任力、常翔啓光の熱量がある高校です。逆説的に言うとお勧めできる進学校がありません。理由は授業が下手くそだからです。今年、秋の高校訪問の度に愚痴っているのが教授力。毎回、廊下を歩かせていただいておりますが、先生の話を真剣に聞いている生徒の割合は3割あれば高いほうです。先生は教えることの職人さんです。でも、時流からか授業を真剣に聞いて欲しいと思っている先生を感じる機会が年々減っています。正直、予備校なしで現役国公立大学に行けると思う学校はほぼ存在しません。今年、国公立大学の合格率が高くなった大阪国際大和田高校は予備校の通塾率が上がったことと正の相関関係があります。

 私が自称進学校に希望するレベルの高い要求は一点。授業を聞く雰囲気が出来ている教室作りです。本当は予備校なしで大学に合格させられない高校に目指して欲しいです。授業を聞かせる雰囲気作りは手間暇はかからず先生の熱量で決まります。

 ちなみに勉強が全てだとは全く思っていません。最も大切にしていることはいじめなどの有事があった際、真摯な対応をしてもらえることです。そして、できるだけ子どもたちに寄り添っていただき、何かありそうなときに一声かけて頂ける先生が多いところです。逆は隠匿体質な高校です。証拠がなければごまかせると思っている人が上に立っているところは嫌悪感がします。

2022年10月12日水曜日

秋の高校レポート⑤ ~上宮高校~

 プレップコースの指定校推薦の多さが非常に魅力的な高校です。元男子校ですが男女比は6:4でやや男子が多い程度です。ではレポート。校風3授業態度2教授力2.5お勧め度3.5。先週末までテスト期間で返却日だったクラスもあったので、正確な判断ではありません。ただ、指定校推薦の枠が、プレップコースの定員以上あるのは非常に安心材料です。