2019年12月31日火曜日

今年の出来事

 今年度、私立・公立含め受験生全員が無事に合格してきてくれました。また、特待生になった子が約半数、更には入学式で名誉ある(一般的に学年トップで入試合格が多い)入学生代表に天王寺高校含む全4校で選抜されました。卒業生がさほどいない中でのみんなの頑張りを心より嬉しく思います。

 恒例の卒業旅行は、貸切夜行バスでオフィシャルホテルに宿泊する3泊4日のディズニーランド&ディズニーシー、そして富士急ハイランドへ行きました。秋の遠足は最も遠方である名古屋港水族館に行きました。実は来年の創立20年にあたり、名古屋港水族館を貸し切ろうかと思っていたのですが、今年行ったのでなくなりました。ひらパーや海遊館を貸し切って関係者全員を無料招待いしようかと思っています。本命は決まっていますが、確定するまでこちらには書きませんので悪しからず…

 今年は中学受験生がいるため、精神的な疲労度が2倍以上あります。ただ、中学組も順調に出来ることを増やし、私立中学の志望校過去問では合格率8割を超えています。難関といわれる学校でも志望校の名前を出していただいたら合格に導くのがワンセ。特徴はご家庭の過度な負担がないことですね。テレビで見るような鉢巻締めてエイエイオー!という雰囲気はなく楽しく集中して合格への道筋を見つけています。他の中受のご家庭と雰囲気が異なっていると思います。楽しく学力アップできるのが良いですね。中受は少ないですが、100%合格、不合格なしという結果は誇りに思っています。今年も全員合格目指して最後のスパート中です。

 中3の受験生は12月に入り、少し渇を入れられた子が数名。ワンセに在籍し、志望校の名前を出せば合格できると思っているならそれは違います。偏差値10上の学校に行きたいならそれに見合うカリキュラムを提示します。それをこなせないなら本気で受験したい子に失礼だから自粛して欲しいと思っています。いつも辛口なことを書くことが多いですが、親心ってそんなものではないでしょうか。頑張っている子を見ると嬉しく感じる反面、期待値が高まる。でも、親が期待しないと子どもは伸びない気がします。その期待を口にするのかどうかはご家庭次第ですが。そんな彼らは通知表オール5取得率8割という数値。みんなの頑張りが本当に嬉しい。それでも。まだまだできると、上しか見ていませんのでかける言葉は辛口です。

 各学年、様々なことがあるのですが詳細がまた後日書きます。今まで考えていた中で来年度から
実施するのがエンドレス改革。机に向かっているだけで勉強した気になっていませんか。本当に要領の良い。自分の役に立つ勉強をしていますか。高校生になったとき、自分のペースや勉強方法を見つけるために、自分で考えることを増やして欲しいです。

 ところで、過日行ったエッグミーティングでは宿題・課題を直前にならないとできない子たちの意見として「怒られたら怖いからする(だから怒って欲しい)」「自分の意思だけでは予めできないから提出日前に少しずつやって先生に見せに行く」という他力本願な意見が多かったのも衝撃的。それでも完全に勉強に対して後ろ向きな子がいなかったので良しとすべきかもしれません。

 時代の流れはAIやコーチング理論。それでも旧式やアナログの良いところをいかしつつ、新しいことにもチャレンジしていかなくてはいけないと強く感じています。とりとめがなくなってしまうので、今年はこの辺で…では皆様良いお年をお迎えください。

 

 

2019年12月27日金曜日

最近の出来事

 既に冬期講習会も半分を過ぎようとしています。同業者の意見を聞くたび、システム化されたカリキュラムに感心します。例えば、教科毎の年間進度など絶対に作成できません。2週間後の授業内容すら詳細は決めていません。みんなの手応えを見ながら決めているからです。ITC化の一環として私や足立の授業をリアルタイムで別教室に映像で流したり、録画して欠席者に見せたりすることも考えました。どう考えても現実的ではありません。ウチの授業の特徴の一つは緊張(勉強への集中)と緩和(お笑い)にあります。特に最近、中学生は顔を上げているだけで話を聞いていない子が急増中。聞いていない子を名指しし、先生はわかっているのだぞ、ということを伝えるのも必要です。授業を聞いていも理解できないのではなく、聞いていないから何を言っているのかわからなくなるのです。それを気にせず、大学や予備校のように話を聞く子だけ相手に授業したら楽ですね。時代がどれだけ合理化に進もうとも、一人ひとりに合った指導をするにはアナログが必要です。そのためにAIを活用するというプランもありますが、職人である「先生の目」がコンピューターに負けるなら廃業したほうが良いとさえ思います。一般企業では、出社した社員の表情をAIが読み、面談の必要のある人を教えてくれるらしいです。そんなシステムではなく「情」で動く会社であり続けたいです。

 さて、授業。小4は体調不良が続出。大量の冬休みの宿題を先週に伝えておいて良かったです。平常授業では「標準新演習」「ウィンパス」を併用しています。週1回の授業で両方を消化しているのは驚異的な量だと思います。その2冊で今までに習った問題の未消化部分の8割を宿題にしました。その丸付けと解説を木曜日にしたのですが「平行と垂直」など怪しい単元がちらほらありました。宿題としては不正解が多くても、解説して類似問題を演習するとほぼ全員がほとんど正解していました。復習することの大切さを改めて実感。MKが順調にできる問題を増やしています。

 小5算数も小4と全く同じ形で復習をしています。少し基本の定着が怪しいので1月までに基本の確認と計算の徹底を強化していこうと思います。新入生が多いので、途中式の立て方や書き方を気にするように促していきます。小6は長文読解を増やしています。やや難関レベルの中学受験でも通用するものを演習させているのは、昨今の読解力低下を非常に危惧しているからです。今後も長文読解と記述に力を入れていきます。

 中1数学は資料やグラフについて導入。累積度数や累積相対度数など数回演習したら簡単にできる単元です。学校ではさらっと流されることも多いのですが、入試の出題率が急上昇中なのでしっかりと全員の完全理解を図っています。同時に計算特訓中です。文章題ばかりしていたせいで計算が非常におろそか、というか適当になっている子が若干います。計算ルールだけは徹底しどんな問題でも間違えない習慣が必要です。

 中2全員数学は確率の導入。数学センスがある子は残念ながら1人もいないので努力でクリアできるようにしていきます。特進では緑T・HAが少し光るものを見せ始めています。緑KHは歯をくしばってついてこようとするときとそうでないときの差が顕著なので、モチベーションを高めで安定させてほしいところです。

 中3はやる気満々組とそうでない子の差が激しいです。ちなみに横堤OSと緑SSが頭一つ抜き出し始めています。ここにきてミスの多さや読解力不足で伸び悩みが生じている子がいるのが少々残念。ただ、緑YAが初トップ賞になったり緑YYがようやく数学の過去問で満点を取れたり、プラス材料もあります。そういえば通知表オール5が8割いたのはビックリの快挙。非常に喜ばしいことです。

2019年12月18日水曜日

最近の出来事

 もうすぐクリスマスですね。恒例のクリスマスくじの当選者発表がありました。豪華なお菓子セットと巨大ぬいぐるみは2本ずつで、それぞれ小中学生に一本ずつ当たりました。次は年賀状でお正月プレゼントがあります。こちらも足立が、ねずみ年にちなんだ日本で一番有名なネズミの等身大ぬいぐるみをプレゼントしようか、と太っ腹なことを申していました。

 さて、月曜日は小5算数。毎週のように体験の子が来ている学年です。その度、既存生の進化・成長を嬉しく感じます。NMが努力で出来ることを増やした1年間でした。MTも同様です。中学受験の私立組は過去問で開明にチャレンジ。無事、2人とも合格最低点はクリア。上位クラスの合格点を安定して超えられるよう最終調整をしていきます。どんなにミスをしても他教科で補えるよう追い込みです。

 中1数学は特進と標準に分けました。立体について授業していますが、正直非常に難しい単元です。立体の切り口を想像できる子は中1では少数派だと思います。私は中1のときにできませんでした。意外だったのは授業後に数名が残って宿題の「立体の組み立て・切り口」を考える問題をしていたこと。かつ、わからなかった問題を聞きに来たこと。女子はこの手の問題が嫌いなケースが多いのに珍しいです。

 中2数学も特進と標準に分けています。こちらは面積比をしており、高校受験の難問の中では基本にあたるものです。例年は中3になってからしていましたが、受験生になってから楽になれるよう今から頭をフル回転させてもらっています。残念なことに考えることを諦めた上に復習をしてこなかった子が若干名いました。復習する気がない子は特進ではやっていけません。標準では一次関数の復習。こちらは応用に手をつけています。来年できないと絶対に困る単元です。

 中3数学では男子が上昇中。緑SSMR横堤OSが過去最高に迫る勢いで結果を出しています。社会でも菫SS、緑MR、横堤YYが良い仕上がり具合。ただ、国語では残念な結果が続いています。空気が読めない子が多い(?)このクラスは登場人物の心情理解は程遠いです。LINE偏差値や恋愛偏差値も勉強偏差値と反比例しているといつも嘆いています。通知表5教科オール5を15人(懇談終了した子たち)13人というのは真面目な頑張りの賜物です。9教科オール5もその半数ほどいました。公立受験組には心強いですね。8割以上が私立専願ですが…

2019年12月14日土曜日

最近の出来事

 懇談会がほぼ終わり、冬期講習会に向けてバタバタです。ところで、創立20年目を向かえますが、全く実感がないです。先日、卒業生にふと言われたのが「今福鶴見駅近辺(鶴見側)でミスドの次に古いのがワンセ」と言われ少し感慨深かったです。20年の感謝の気持ちを込めてイベントを考えていますが、「コト消費」時代に合わせたものを企画しています。現在進行中なので詳しく書けませんが、決まり次第報告します。どこにも真似できないような楽しい思い出に残るものを検討中です。
 
 期末テストの結果は学年毎にコメントが全く異なるのと時期を逃したので割愛。中学生でワンセの今後を考える「egg meeting」を実施しました。議題は4つ「小テストの在り方」「再テスト・ペナルティの在り方」「endlessの在り方」「提出物を期日までにきっちりと仕上げるためには」です。
 
 前提としてendlessの全員強制参加は止めます。惰性で提出物だけやり、12時間座って手を動かしただけで達成感を覚える子も残念ながらいます。テストの点数を全員上げるためには意識改革が必要です。ある程度やらせる勉強では400点で頭打ちします。450点を安定して取らせるためには自分で考えることが必須。更に実力をつけるためには忘れない努力と詰め込みからの脱却、アウトプットが重要。ただ、400点未満だともちろん400点を取ってもらわないといけません。

 ウチの方針として「放置だけはしない」というのがありますので、全員の底上げが一番のポイント。まず400点未到達は提出物に追われる傾向があるのでゆとりをもってテスト前に仕上げる。450点を目指す子は与えられる勉強から自分と向き合って取捨選択することを出来るようにするため、色々考えるところから始めてもらいます。

 金曜日に締め切られたクリスマスくじの抽選を始めています。龍神賞は小中学生で1本ずつ当選者が出ました。発表は来週月曜日に一斉に張り出す予定です。足立賞も小中学生に一本ずつ出たようです。当選した人は当日持って帰るのがさぞ大変でしょう…もしかしたら親御様にSOSを出してくるかもしれません。

 おや、今回も授業の様子が…来週から少しずつがご報告します!

2019年12月8日日曜日

今後

 かなりご無沙汰しております。懇談会が土曜日にほぼ終わりました。これからは中学受験と高校受験の子たちのラストスパートです。今年は珍しく志望王が確定していない子が若干名います。それでも結論が出る日は近いので案じていません。

 おかげさまで来年で20年目を迎えるOneSelf。感謝の気持ちをイベントにして色々企画しています。「モノ消費」から「コト消費」へ変わっている令和時代。モノより思い出、ということなのでしょう。いくつかのイベントを考える中で貸切ができるものを中心に考えています。USJやディズニーを真っ先に思いつきましたが、家一軒建つほどの予算に轟沈。懇談会ではその他は現在交渉中です。次回の夏の懇談会までには何らかの決定事項をご報告できるようにしたいと思います。

 今回の懇談会ではendlessの方向性や、自分と向き合うことについて話しました。やらされている勉強では400点は取れても安定して450点取るのは難しいです。また、高校生になってからの伸びにも関係します。全員の底上げのために勉強時間と場所を管理しながら提供していますが、課題を終わらせるだけで勉強している気分になっている子がいるという現状もあります。効果的な勉強方法を模索するところから始めなくては次のステップは見えません。

 懇談会を通じて毎回保護者の方の子どもたちへの愛情や期待をひしひしと感じます。それを糧に全員の成績をしっかりと引っ張っていかなくてはいけないと思います。

 次回からは授業の近況報告をしていきます。

2019年11月25日月曜日

endless

 週末はendless。今週はテストも近いので中1中2は解説中心。社会はやっている子とそうでない子の差が激しかったです。ところで痛感したのは中3の主体性とその他学年の違い。例えば、中1中2は漢字テストでもテストや再テストまで準備して管理しないと勉強しませんが、中3はこちらで用意しなくて勝手に自分で管理して覚えています。やらされている勉強の子が中1中2では1割強いて、その子たちをどう引っ張っていくのかが大きな課題。同時にこちらの限りある時間やパワーをどう使っていくのかも頭を痛めている課題です。中3はある時期まで全員を引っ張るため、叱咤激励しています。ただ、夏から秋以降は叱って引っ張るには遅くなり、声掛けはするものの力技ではありません。

 ただ、時代を考えて怖い塾ではいけません。厳しい塾ではあり続けます。管理や躾を大切にしつつ、主体性を持った人に育てる。これを全員にできるようにするには…大切なのは例外を出さないこと。「よその子には良かったけどウチの子には…」そんな意見を聞かないよう尽力します。

 懇談会を控えて来年度からの方針をまとめないといけません。現時点ではendlessは何らかの改定をする方向で検討中ですが、廃止はありません。真面目に自習できない人、課題を自己管理できない人に全力で対応してきたこれまでから方向転換の必要性も感じています。その時間の遣い方も塾の課題です。また、中1、中2は完全に数学のクラスは分けたいと思っています。90点以上が目安になるでしょう。

 創立20周年なのでどのようなイベントをするのかも思案中です。感謝の気持ちを込めてみんなで楽しめるものがいいなと思っています。

2019年11月21日木曜日

11/20(水)21(木)の出来事&続・コーチング理論

 先日、コーチング理論について否定的な意見を述べました。ただ、全てを否定しているわけではありません。基本を知らず、知識の不十分な子に「自分で解決法を考えろ」というのが無謀だと思うわけです。自考力を掲げている塾が質問しに来た生徒に「自分で考えろ」しか言わないのは、もはやネタ扱いされていますが、真実です。

 例えば、三角形の面積の公式すら覚えていない子に等積変形や多角形の中に三角形がいくつ入るかなど想像できません。そんな基本を全て無視し、知らないことを自己責任という名で片付けるのは教育ではないと思うのです。
 
 アクティブラーニングはコーチング理論と似た発想です。端的に言うと「教え合う」ことです。ここ数年、数学の発展問題では丁寧すぎる解説は控えています。クラスの一部の子がその解説についてこれなくとも、授業後にクラスメイトに教えてもらったり、懇切丁寧な書き込みをしたプリントを配布し、自分で考えることを促しています。数年前よりも数学的センスを磨いている子が増えている実感があります。

 逆に学校のテストだけではどこからわからなくなっているのか分かりにくいです。数学で70点以上を安定して取れても基本的な分数計算のルールを理解していない子は多いです。また、中1や英語90点弱、中2で80点前後だとbe動詞の理解を出来ていない子の方が圧倒的に多いです。そんなうろ覚えで「思考力を養う」といっても絵に描いた餅。まずは基本の徹底ができてからと思います。

 ワンセではアクティブラーニングと詰め込み教育の融合が理想だと思っています。持論として、暗記のための脳は鍛えれば鍛えるほど速く正確になります。暗記の苦手な子は努力をせずに「暗記は苦手」と言って避けていくので、一生暗記が苦手になります。わかりやすいのは筋肉で鍛えるほど目に見えてムキムキになります。暗記脳も目に見えない筋肉のようなもの。だからこそ鍛えなくてはいけません。詰め込み教育のみはダメですが、「アクティブラーニングは善」「詰め込み教育は悪」と白黒つけるのは違うと思います。

 さて、授業の出来事は小学生から。4年生は小数の割り算で余りのある問題の導入。小数点の位置がポイントになるのですが、比較的あっさりクリア。ところで、NKはわかる問題でも自信がないとなかなか挙手してくれないのが玉に瑕。もったいないです。MKは良いペースで出来る問題を増やしています。HUは定着した問題の正答率が高い、つまりミスが少ないです。ISはできる問題がどんどん増えており、今後の伸びが楽しみです。

 中学受験組は面接対策でONが苦戦しています。子どもは理論立てて相手のわかりやすいように話す習慣がありません。自己申告書と併せてトップレベルの仕上がりになるまで妥協しません。TEは算数が安定して高得点を取れるようになっています。あとは理科社会ですね。HFは算数国語が順調に仕上がり、理科社会も順調に伸びています。全員しっかりラストスパートです。中学受験組は全員合格、不合格者なしを継続させねば!

 中1、中2は共に学校の社会のテスト対策で中学校毎で異なるプリントを仕上げている最中です。去年までは解説中心にしていましたが、今年は確認テストを中心にしています。その方がクラス平均点が上がっているのは、一講師として寂しいですが現実です。突き詰めると、社会の苦手な子たちの成績がじわりと上がりクラス平均を押し上げています。

 中2数学で過去問チャレンジし、トップは緑T・HAがトップ。欲を言えばもう少し点数が欲しかったですが、悪くない結果。発想では緑HKに光るものがあります。難問は解説する前に「難しいから途中で解説についてこれなくても気にしなくて良い」宣言をしています。それを聞いてギアを上げて話を聞いている緑UTの今後が楽しみになりました。これからは発展問題にも力を入れて解説しいこうと思います。