2021年4月5日月曜日

初代(今年36歳)~4代目卒業生(今年32歳)

 創立20周年に備えて、絵馬を見ました。久しぶりの名前を見たので、初代~4代目までを思い出してつらつらと書きます。

 第一号は通りすがりの看板を見て来られたOM。開校後、すぐに軌道に乗ると甘い夢を見て集まったのは中3TK、KK3名のみ。その後、GW前に小6TYが入塾。そんな「アイス好きな防空頭巾の子」も今は立派な社会人で新しい家庭を築いてます。本当に現実を思い知らされた苦しい立ち上げでした。今津中3人組が来て塾の雰囲気を明るくしてくれました。3代目は鯰江NKHRなど芸術肌の女の子と鯰江KY、緑TA、NYIM、USなど体育会系の子が入り乱れ、塾内でのカップルもチラホラ見られた時代。若さと勢いで走っていました。あれ、今と変わりません(笑)テストの日は朝6時から勉強したり、オールナイトで勉強したのも良い思い出です。開校1年目からの卒業生は格別です。初産と同じで、初めての子は「あれもこれも」とマックスを望み必死でした。2人目3人目の子になると可愛さは同じでも要領が分かってきます。

 そんなことを言いながら、レギュラー授業は減っているのに通塾時間は年々長くなるという現象が続きました。みんな同一カリキュラムをこなすことの不合理を感じたからです。今のように全員一斉授業はほどほどにして習熟度別に補習するほうが効果的です。試行錯誤を経て、今や受験生は週3,40時間通塾するようになりました。旧校舎は5年半稼働で、1年目に「ワンセってどこにあるかわからん」と言われ、「誰にでもわかる場所に移転する」と宣言したら笑われました。開校時にTVCMをする(ぐらいの塾になる)と言ったらやっぱり笑われました。でも、言ったことを諦めたことはありません。具現化したときは自己満足でいっぱいでした。夢は努力で実現するものですからね。

 思い出が止まらないのでこの辺で…



2021年4月1日木曜日

3/31,4/1の出来事

  今年は中学生の教科書大改訂の年です。つまり、今まで使っていた教材が使えないものが増え、新しい教材作成に追われ続けています。こんなに4月に入ってバタバタしているのは始めてかもしれません。

 そんな中でも卒業生の来訪は束の間の癒しです。今年はそれが多いので頬を緩める機会が増えました。また、卒業生から頂く手紙も例年より多く、この仕事を選んで良かったなとしみじみ実感しています。

 ところで、最近ワークライフバランスについて話す機会が増えました。そもそも「ワーライフバランス」は比較的最近の言葉です。昭和の時代は「ワーク」ありきで「ライフ(プライベート)」重視という風潮ではありませんでした。「24時間戦えますか」というフレーズを地で行っていた時代ですが、今は給料よりも福利厚生を重視する風潮です。「ワーク(仕事)」と「ライフ(プライベート)」のバランスの最適化は人によって異なります。仕事ありきで生活するのか、時間の切り売りとして仕事を選ぶのか。ほぼ出来ない選択肢は「福利厚生の充実した会社で遣り甲斐のある仕事をし、休みは多め」です。まず、仕事の充実(プライベートの犠牲)か、プライベートの充実(仕事は時間の切り売り)と考えるか、どちらの考えなのかを学生時代が終わる2年前には決める。どちらを選んでも「隣の芝は青」く見えます。私はプライベートの充実は全く考えておらず、補習第一の休日の過ごし方なので直前まで予定は未定です。それをストレスに感じることはありません。ストレスの原因になるのは宿題忘れや小テストの勉強をしてこないこと。意欲のある子たちのお勉強に付き合うのは楽しいです。だからワーク9割でもストレスにならないので、仕事時間に不満は起きません。

 充実感やストレスはワークライフの割合が同じでも感じ方は千差万別。私が週休二日になったら、申し訳ない気しかしません。逆に給料が減ってもいいから週休三日が良いと感じる人もいます。個々によって充実度は異なりますが、ストレスなく過ごせるよう気をつけるのがワークライフバランスです。自分と他人を同じ物差しで考えてはいけません。

 そんな3/31(水)は中受の国語算数から。HUは単純暗記や思考は強いものの、応用力・創造力が課題。それを少しずつ付けていって合格を勝ち取りたいところです。夜は中3国語社会。相変わらず緑HAの独断場かと思いきや、緑MSが一気にテストを合格しています。そろそろ特進数学も復活させますが、プラス緑MYの3人が努力で頭一つ飛びぬけています。

 4/1(木)は小4算数から。割り算のひっ算の導入でした。YAはあっさりクリア。THは理解はしているもののミスがあり正答率に課題が。MSは少し時間はかかったものの理解は出来た感じ。MEは少しつまづいていましたが、家でしっかり宿題をやって出来るようになれるでしょう。そんな彼らはビンゴ達成のためにジャンケンを選択。ハッキリ言って私はジャンケン強いです。それでもチャレンジを挑まれたので受ける気満々でいたら、直前になって足立の勝負に鞍替えし、二勝一敗でした。負けたMEはかなりしょんぼりして帰っていったのがとても気の毒でした。夜は中2国語社会。漢字と47都道府県の勉強をほぼ全員して来ているのですが、若干名がまだきちんと覚え込みをして来ませんでした。その後の地理では中部から東京について雑学がてら解説。足立のバイクは時速360km、私は新幹線と勝負、というネタがあるのですが、新入生が信じそうで怖かったです(笑)

卒業生

  今年に入り、卒業生の来訪が多く、その度に良い刺激を受けています。3/30(火)は6名の来訪が入れ替わりやって来てくれました。こちらが思っている以上に頑張っていた子が多くでとても嬉しいです。敢えて欲を言うなら、中学生時代特進として活躍した子たちが高校でも同様の努力を継続できた子が半分ぐらいだったことでしょうか。全員大学進学を目指しているわけではありませんから「親の欲目」のようなものでしょう。

 ちなみにワンセでは毎年正月恒例の飾り絵馬を教室内に置いてあり、6月の創立20周年に備えてみんなの顔を思い出し、成長したであろう顔を想定して「誰?」とならないようにしています。現在200名を超える参加予定者がおり、最終的に400名(会場定員の半分)を目途に来て欲しいと思っています。

 少し残念なのは、この人数になると全員と会話するのが厳しいのではないかということ。コロナ禍の終息が見えませんから、会食もできません。終わってから少人数で鶴見緑地で話すぐらいならありかもしれません。何しても卒業生との会話は掛け値なしにプライスレスです。


2021年3月31日水曜日

最近の出来事

  しばらく更新をサボっていましたので、2本立て出来ればと思います。

 中3は社会の復習モードで歴史と地理の確認中。今年度公立入試は社会が難化したのを受け、それに対応するために早い時期から仕上げていきます。幸い、特進数学はもう少し先からなので国語と共に入試を強く意識して授業しています。ちなみに社会では緑HAがダントツ、その後を緑MY、MSが追いかけています。

 中2社会は日本地理の導入。私は中学生のとき、とても地理が苦手でした。言ったこともない、みたこともない場所を記号風に覚える作業がだめだったからです。だから地理ではご当地ネタを交えて興味付けを目指しています。ただの暗記なら家でもできますからね。47都道府県を訪れたことがあり、コロナ禍でなければ、休日に家にいることはありません。朝起きて、ワンコの相手とご飯を上げてから連れていく場所を考えます。自然の溢れる滝を見に静岡に行ったり、福井に行ったりですね。死ぬまでに日本にある世界文化遺産を巡りたいと思っています。島根の石見(いわみ)銀山、新潟の佐渡金山や厳島神社が未開の地なので、行ってみて地理の知識を増やしてきます。

 中1は最も大変な時期です。覚える量や授業時間、展開の速さなどが全て小学生の頃の比ではありません。毎時間進み続け、春休みが終わる頃には中学校の中間テストまでの範囲は終わっています。毎回毎回小テストと宿題を丁寧にやっているかを追い立てられつつ、頑張っています。乗り越えた向こう側に志望校合格や定期テストの高得点が待っているのです。

 小6は固い表情だったのが少しずつ柔らかくなってきました。楽しそうに授業に参加しているのが印象的です。小5はKKのスピードが速くなったのと、少し強くなったのが成長の跡です。小4は大きな数をしていますが、学校レベルでは95点以上の理解度ですが、少し問題をひねられた応用問題だと首をかしげることもあります。ただ、1年間の成長という点ではこの学年がダントツ1番です

 しばらくサボっていたのでもう少しタイムリーに今日の出来事をアップできたらと思います。

2021年3月18日木曜日

2021年度私立高校・公立高校合格速報

  3/18、まずはFRからの吉報が!続いてMAからも涙声での吉報が!!その後、KRNHSKKHMW、最後に随分時間を開けてKKからも無事に「桜咲く」の報告がありました。これで無事全員本日の合格報告を聞くことが出来ました。最終的に四條畷・寝屋川・清水谷・東・旭・咲くやこの花・芦間高校が今年度の進学先です。ただ、例年になくチャレンジャーが存在し、正直、全員合格は厳しいのではないかと思っていました。

 世間の今年の受験生はレベルが低い学年になったと予想しています。周りがモチベーションを保てない中、気持ちを切らさずに継続して勉強を続けたのは大きなリードとなったようです。オンラインでちゃんと勉強している子を聞いたことがありません。ワンセも様々な方法で試しましたが、対面の半分も伝えられませんでした。そんなオンラインと対面を併用しつつ(対面8割でしたが)冬になってからのラストスパートは申し分なかったです。

 常々「中学生時代は勉強を頑張った」と大人になってからも言えるようになって欲しいと明言しています。今年の子たちも例外なく努力していました。全力で頑張った経験は必ず将来の糧になります。私の責任である、その頑張りを結果に反映できた喜びと安心で胸がいっぱいです。

2021年3月11日木曜日

最近の出来事

  昨日の入試は、数学BC問題が超易化、英語はリスニングが難化、社会は難化、理科・国語は例年通りという感じでした。この問題ならワンセの子たちには良い方向に作用しそうです。そんな受験生の卒業旅行は3/14出発で日曜日ナガスパ、月曜日ディズニーシー、火曜日ディズニーランドに行きます。直営ホテルのディズニーセレブレーションホテルは初宿泊で、どんなところか楽しみです。ここ数年は貸切バスを手配しており公共交通機関での移動ではなく、周囲への迷惑をかける可能性が低いので少し安心です。それでも卒業旅行中は気が全く休まらないので常にピリピリしています。そんな様子を悟られたくないのでできるだけ距離を取るように過ごすので、暇なのに疲れるという状況です。それでもこの1年間、どこにも行けなかった子が多い中で、何とか旅行の手配が出来たのは運が良かったです。ちなみに一時期、授業中以外は一時間に一度はHPをチェックし、チケットの手配に奔走していました。確保できて本当に良かったです。ただ、ディズニー内のショップはかなり営業時間が短くなり、閉店時間はお昼だったりするのでお土産選びは気をつける必要があります。

 久々に授業の出来事。新小4算数は「大きな数」の導入をしました。例年よりも言いつけをきちんと守れているのは、この一年間の成果ですね。MEがスピードも精度も上がりました。新小5算数はKKが自信をつけてきたのか、顔つきが良い意味で変わってきました。MOも一時期よりは自信を持って取り組み、良い結果になっています。新小6算数は2回の授業で小学校で習うほぼ全ての計算問題を終わらせました。来週からは特訓モードに突入できそうです。また、5年の冬から「考える」ことについて口を酸っぱくして言い続けたところ、授業中の顔つきがどんどん良くなっています。

 新中1は数学で洗礼を受けました。小学生のときのような「何となく」のお勉強が全く通じないことを実感したようです。既に再テスト三昧で、満点以外は不合格の洗礼です。もちろん、ここに社会・国語の小テストはほぼ毎回のようにあります。ミスは即お呼び出し・居残りになりますが、今年の子たちは前向きにとらえて頑張れています。GRは学校の休み時間を有効活用し、通塾後即テストを受けて合格し「みんなに励まされたから」という爽やかな言葉共に帰宅。逆に単位を忘れたり、オーストラリカと書いり、しょうもないミスを連発し帰宅時間が遅くなったTHがいたり。ただ、全員後ろ向きではなく「頑張ろう」という意志を持って補習に来ているので良い雰囲気です。新中2は国語社会のおつきあい。国語は答え方のルールの徹底をしました。社会は日本地理で沖縄九州中国四国の解説を終わりました。地理は旅行している感覚を大切にして解説しています。面白くない社会を何とか興味づけしてもらおうと試行錯誤です。47都道府県全県制覇したので、次は国内にある世界遺産を全て観光したいと思っています。私も中学生のときは地理が大嫌いでした。だから、教えるときは暗記からではなく興味付けを意識しています。SSがいまのところスイッチオンなのでしっかり鍛えます。IRは努力に見合った結果ではなくなったとき、モチベーションを切らせないようにするのが課題です。

 新中3はまだ1回しか授業をしていないので、また後日…

 卒業生のマイケルが京大工学部が合格の吉報を、FRも最後まで頑張って志望合格の吉報をそれぞれ持って来てくれ、非常に嬉しい気分です。



2021年3月9日火曜日

受験前日

  本日、受験生の卒業日でした。毎年、受験前夜は名簿を見ながら思い出に浸る日と決めています。久しぶりに男子が多い学年(それでも男女比1:2)で、小学校の学級崩壊が影響を及ぼした初めての学年でした。退塾勧告ができたのもこの学年。手のかかる子たちほど思い出も残っています。

 YAは負けず嫌いなのに、数学センスで苦汁を飲まされる機会が多く、くじけるかと思えばそうではなく、中3の最後に大幅に伸びました。文理学科を受験しても普通に大丈夫なほどまで出来ることを増やしました。THAは第一印象から今まで「もったいない」が不変。いつか全力で何を成し遂げる姿を見せて欲しいな、と思います。FHはモチベーションの上下がとても激しかったです。いつになったら私が一番になるのか待っていましたが、そうなったのでしょうか。ワンセは卒業しましたが、ずっと見守っています。あ、時々口は出します(笑)KHTHIは卒業まで努力を継続できました。悪い波がほとんどなく頑張れたのは凄いです。HYFRは姉が在籍し、入塾当初は保護者の方に案じられていましたが、遜色ないほどに伸びてくれました。男の子らしい伸びを見せてくれたのはUT。スポーツ推薦ですが、入試では一般生徒全く引けを取らないどころか、良い結果だったように感じます。IHも冬の頑張りは良かったです。興国組は全体的にしっかり点数を取れていました。特進の名に恥じない頑張りを期待しています。啓光男子組も冬のラストスパートが時間に見合った結果となっています。常翔組は今後の伸びに期待です。OMはモチベーションを高めで維持できるのかが案じられます。部活で高校を選んだ子は、それに没頭して勉強から離れないでくださいね。興国サッカーはまた別ですが。SKも受験直前にはようやく本気を感じました。これからはもう少し早くにスパートしましょうね。看護コースを選んだ子は、将来の目標が明確なので気持ちを切らさず頑張ってください。

 私立専願組が卒業してからアットホームな雰囲気になった受験生は、連日遅くまで集中して勉強できていました。鯰江の子たちは今まであまり目立たなかったのですが、MAを中心にすっかり主役でした。SKとは話をしようと言いつつ、機会を失ったのでここで書きます。国語力について不安があると言っていましたが、そんなことはありません。それを努力でねじ伏せられる気力を持っています。これはどんな文理学科の高校に行ってもトップレベルで、国語が助けてくれることはあってもハンデにはなりません。だから、安心してどこの高校でもモチベーションだけは切らさずに頑張ってください。普通に力を発揮できれば北野高校合格点ぐらいは軽くクリアです。伸びしろしか残っていないのが国語です。不安があるなら卒業後でもいつでもつきあいます。KKは卒業直前に少し話せて良かったです。NHは少人数になってからのほうが自分を出せていたのかもしれませんね。

 流れで全員にコメントを書きそうです。超長文になるので、この辺で締めないといけません。毎年毎年、全力で感情移入をしながら受験生と接するのは精神をすり減らします。もうこんな思いで送り出すのは今年を最後にしようと言い続けて何年かわかりません(笑)ただ、今は気持ちが変わりました。そろそろ「先生」としての引退を意識しなくてはいけません。お預かりしたお子さまを良い状態で高校に送り出すのを目標に一期一会の気持ちをが強くなっています。引退の時期は私のモチベーションが下がったとき、叱らなくてはいけない状況で叱ることを出来なくなったときです。10年だとすると新小1が中学校を卒業するまでですね。そう考えると眼前に迫っているような気持ちです。ここ数年での引退はないと思いますが、新型インフルエンザや昨年のようなコロナ禍で授業をしてワンセから感染者が出るような事態があれば状況も変わるでしょう。

 私は、全力で「龍神先生」を演じています。自分の演じたい「先生」で、最後まで完全燃焼し、燃え尽きたい。お預かりしている子どもたちがいる間は尽力します。私の子どもたちへの「期待」はとても重いです。それにいつも応えてくれる子どもたち。明日も実力を発揮して応えてください。

 頑張れ!受験生!!