2021年10月26日火曜日

秋の高校レポート⑥~大阪産業大学付属&関大北陽~

  昨日、朝から大阪産業大学付属高校に行って来ました。信愛に「産大返しの門」があったのは「今は昔」です。そんな産大附属は校風3.5授業態度3教授力3お勧め度3。弟の大阪桐蔭と比較すると「良い人(先生)」が多いです。大阪桐蔭はどこまで本当か常に腹の内を探り合う感じ。本当に落ち着いた高校になってきました。惜しむらくは「私立ならではの良さ」という点で決め手に欠けること。関関同立に特化した学科があれば非常にお勧めできる学校です。

 昼からは関大北陽に移動。男女比2:1でワンセの逆です。一部男子のみのクラスもあります。そんな関大北陽は校風4.5授業態度4教授力3お勧め度4。予備校なしでの関大以上の大学進学は厳しいですが、以前ほど男子のイメージが強くなくなりました。何より希望者の9割が関大へ内部進学できるシステムは魅力的です。

 関北は卒業生がそれぞれの学年でお世話になっている高校です。テスト結果が良く、トップグループを維持できているようで何より。現在3年生の子がまだ決まっていないのが案じられます。1年生のKHYAは塾内よりも明るく素敵な笑顔だったのが印象的です。3年のOMも精神的な成長をとても感じます。充実した高校生活を過ごしているのは本当に嬉しいです。

2021年10月21日木曜日

秋の高校レポート⑤~常翔啓光~

 校風4.5授業態度4教授力4お勧め度4.5。教授力はほぼ最高評価の4.5か迷うほどでした。大半の先生が授業をしっかりしている姿は今年一番の感動です。しっかり授業をしている姿は全然当たり前ではなく、先の近高では40クラス近く見た中で3人でした。それでもマシな方です。ちなみに4になった理由は一番若い先生が最も年寄り臭い授業をしていたからからです。そして成長の余地を感じず、それが啓光の行く末と軽くかぶりました。もちろんそんなことはないと信じたいところ。若手から向上心を感じない点以外は今年一番。ちなみに昨年一番は興国でした。何より良い意味で明るい(雰囲気の)学校を見たのが今年初めてです。勝手に決める今年の「一番勢いのある高校」で、昨日の大和田と比較し「陰と陽」という雰囲気。学校を出た瞬間、寂寥感なのか爽快感なのかですね。パワーを頂きました。

 ところで、先日、高校訪問中に研修を受けている先生を見ました。初々しく微笑ましい光景、と言いたいところですが大きな疑念が生じました。指導する先生が生徒役で模擬授業をするという超定番内容ですが、ずっと教材か片手に朗読しているだけ。ワンセには超少量の講師マニュアルがあり、教材を持って授業することは禁じています。なぜなら教材が気になり生徒を見なくなるからです。授業する前に「台本」を叩き込んでおくことは「イロハのイ」。つまりこの先生は授業準備を怠り、研修の前の練習をしている状態です。その学校の授業に対する意識の低さがわかった瞬間でした。授業には期待できないことが続くのでしょう。

 

2021年10月20日水曜日

秋の高校レポート④~旧大阪国際大和田高校~

  校風3授業態度3.5教授力3お勧め度3。極めて平均的な高校になりました。かつての大和田を知っているだけに非常に残念で寂寥感があふれています。先生の熱量がかつての数分の1。ここしか知らなければ落ち着いた高校と評しました。校長が「落ち着いた学校でしょう」おっしゃったので「悪い意味で落ち着きました」とお応えしました。15年程前に感じた「こんな(素晴らしい、かつ個々を見る)授業をする学校ばかりになったら予備校はいらなくなる」と震撼した授業は栄枯盛衰なのでしょうか。新校に向けて新校舎以外のプラスが全く感じられません。

 先日より大谷に始まり、近高・興国・大和田にご訪問させていただきましたが、いずれの学校の先生も元気がありませんでした。「疲れていますか」と聞きたいぐらいお疲れモードです。間違いなくコロナで現場が疲弊しているのでしょう。それが子どもたちに伝播しないわけがありません。「人の振り見て我が振り直せ」と言いますので私は、ワンセはアクセルを緩めずに理想を追及しなくてはいけないと実感しました。

2021年10月19日火曜日

秋の高校レポート③~興国高校~

  昨夜以来、トイレの水問題が発生しています。応急処置を施して仮使用可能な状態です。

 今日は興国高校に行って来ました。校風3.5授業態度4教授力4.5お勧め度4.5。授業態度及び教授力はスポーツクラスや推薦組は除きます。これは全校共通です。先生の熱量が今年見た中では一番でした。プロジェクター普及により黒板(ホワイトボード)を注視して授業し生徒の方を見ていない先生が9割以上です。例えば常翔高校のトップクラスの授業でも生徒を見ずに話を続けていました。ちなみに記憶にあるワンツーは旧啓光学園高校と3年前までの大和田高校です。

2021年10月18日月曜日

秋の高校レポート②~近畿大学付属高校~

  昨日から突然寒くなり、壊れたスマホの買い替えにバイクでヨドバシに行くと冬を感じました。そんな月曜日は近畿大学付属高校へ。少しチャレンジして裏道を走ると、やはり一方通行だらけで却って時間がかかりました。中央環状から行くのが遠回りですがダントツで速いです。

 そんな近高レポート。校風3.5授業態度2.5教授力2.5お勧め度3.5。お勧め度とその他の数値がリンクしない絶対無比な近畿大学に進学できるからです。近高以上の大学進学を考えると予備校が必須に近いので、くれぐれも慎重に決めたもらいたいところ。ただ、今年初めて授業を見て「おっ!」と思える先生が3人いました。熱い授業をする先生を見れたのは収穫です。全体の1割以下ですが…近畿大学進学以外の多くを求めてはいけません

2021年10月15日金曜日

最近の出来事

  今日(10/15)で長いテスト対策期間がようやく終了。テスト対策と受験対策・平常授業の全てが並行して行われ、なかなかハードでした。受験生は過去最大に重要な五ツ木模試を終え、実力テストが控えています。そんな中、修学旅行に行ったり行く予定があったりします。この1年半、様々な我慢を強いられた彼らにとって本当に良かったと思います。

 そんな受験生は進路を決め、ラストスパートの段階です。勉強のやり方もある程度わかっている彼らですから、全力で駆け抜けてくれるでしょう。国語では緑MYが、数学では緑HAが悪くない仕上がりです。今後C問題対策を深化させ、入試で助けてくれる教科にしていきます。理科社会は家庭学習や独学で追い込める範囲なのでそこをしっかりすればゴールは近い。逆に社会の仕上がり具合は全体的に甘いです。5教科型受験の人たちの家庭学習の中心は社会理科であってしかるべき。コロナの影響で通塾時間が一昨年までよりも短くなった分を家庭学習で補う必要がります。

 緑中以外は少しずつテストが返却されています。中2鯰江は全生徒平均436点、菫は平均90点で450点超えペース(未返却教科あり)中1の緑中以外の平均点は431点(未返却あり)程度となっています。中3は受験生として恥ずかしくない結果を修めてくれるでしょう。ここ最近急増した中2の新入生がどれだけ点数を上げてくるのか期待と不安が半々です(緑中なので全教科未返却)

 小学生は6年生がプレテストに備えて入試問題にチャレンジ。全員かつてないほどの点数を取りました。学校でのテストは毎回90点超えが普通になり、少し天狗になり始めた鼻を折るのが目的なので何点取って来ても文句は言いません。ただ、できれば1桁や10点台は避けて欲しいというのは切な願い。小5は新入生のTTがとても頑張り屋さんでした。初回の宿題が「はじき」と呼ばれる速さの文章題の応用問題でした。かなり難しいのにそれを独学で四苦八苦しながら全部解いて来ただけではなく、確実に自分のものにしている状況。正直、かなり舌を巻きました。初回の感想は、ハイペースなワンセの授業についていけるのかどうか不安だったのですが、本当に大したものです。今後の成長が楽しみです。

高校選び

  受験生の志望校選びは佳境に入りました。ほぼ全員が2,3校に決定しており、今後は中1中2が少しずつ将来について考え始めてくれたらと思います。再来週の高校進学説明会を控えて、高校選びの基本のお話です。

 まずは公立か私立かを決めるところから始まります。ちなみにワンセでは公立と私立の比率は2:8ぐらいです。昭和の時代は何も決まっていなかったらとりあえず公立普通科、という流れでした。今は希望者全員が大学に入学できる「全入時代」に突入しています。何を学んだか、どこで学んだか、も重要です。

 大学進学希望が前提として、公立高校からは原則予備校が必要です。また文武両道(笑)を合言葉に部活が熱心で「4年生高校」と揶揄される(浪人して予備校に通う必要がある)高校は多数存在します。公立には文理学科を筆頭に非常にブランド力のある高校があり、志望校にする人は早期に決めている人が大半です。

 もし、私立高校を本命にした場合、やはり費用が公立と比較するとかなり高額になります。その費用を保護者の方が納得して捻出する「理由」が必要だと思います。「面倒見」「大学付属」「施設設備・部活」がその理由でしょうか。

 「面倒見」については単純に予備校なしで大学合格できるかどうか「大学付属」こちらは2択で近畿大学付属か関大北陽からの選択。次点で行き易い高校として帝塚山学院の関学コース、初芝立命館などです。「施設設備・部活」は主観で感じ方が大きく異なるので各学校のHPでご確認ください。

 最も不可能な保護者の方からの要望は「私立進学校で部活も頑張り、残った時間を勉強しつつ、高校生活を充実させて関関同立ぐらいにには行って欲しい」というものです。つまり勉強せずに関関同立ということですよね。関大北陽に入学できても希望者の9割しか関大に進学できません。

 保護者の立場で我が子が高校生活を楽しませたいのか、勉強できる環境を整えるのかをまず決定していただければ高校をお薦めしやすいです。予備材料なしで「どこの高校がいいですか」と聞かれると「何を基準に良い」とお考えかわからないのでお答えに困ってしまうことがあります。

 まずは本命が公立なのか私立なのか、私立ならば大学付属の高校か、勉強ガリガリコースか、部活・施設設備で選ぶかを決定するとこからです。

続く