2022年9月6日火曜日

最近の出来事

 先日、ニュースで公立高校の校長先生が職員(先生)に対して「宿題をして来なかった子を注意せずに、まずは学校に来たことを褒めて欲しい。そして、善後策を考える。」という旨の映像があり、称賛するMCがいました。日本は「お子さま主義」で子どもに寄り添い自由と無責任を与え、大人が許容すべきだという風潮です。

子どもに寄り添うことを前提とし、親に子育ての全責任を負わせて距離を置いて接するのが今の教育方針なのでしょう。宿題も欧米化して、やるやらないは子どもの自己責任という時代に片足を突っ込んでいるようです。

今の子は注意してくれる人が周りから急減しているようにも感じます。雷親父は死語になり、何かあれば通報する、または巻き込まれたくないから見ぬふりをするのが普通になっているようにも感じます。

ー閑話休題ー

先日、中3の希望者と「チームラボ」鑑賞に行って来ました。時間厳守がワンセの大原則なのに定刻を過ぎても現れない子がいました。LINEで促しても連絡がなかったり、集合時間を過ぎてから、全然離れた場所にいるのでそこで合流したいと言われたり。しかも、事前連絡なにどころか、こちらから聞いて初めて答える状態でした。子どもたちに悪びれる様子もなかったことも衝撃的でした。その日は楽しいイベントなので小言はなしで、後日改めて説諭。すると数名が反省と謝罪を伝えてきました。学生の特権は失敗が許されることです。どこかで迷惑をかけても、それを自覚して今後の糧にすればいいのです。彼らは自分の意志で行動を省みて伝えにきました。

そのときに彼らの素直さをとても嬉しく思うと同時に、こんな面倒な指導をする機会がなくなっているのだとも痛感しました。件の校長は「対処療法」で起こった事象に対して行動しています。教育者はそれではだめだと考えます。「根絶療法」で何がだめだったのかを自覚して、次に同じ行為をさせないように導くのが指導者の務めでしょう。勉強でもその他のことでも「根絶療法」で指導したいと改めて思いました。授業の出来事は次回にて。