2023年12月31日日曜日

2024年

 2023年度は宿題を減らし、勉強の濃度を上げることをテーマにしていました。テスト対策期間中以外はできるだけ呼び出さない、テスト対策期間は2週間に凝縮し、土日エンドレスは12時間コース、中学生のペナルティ制度廃止等々、内部的には大幅なカリキュラム変更となりました。

 よく高校の先生方に尋ねられるのは、全生徒の点数が高いことや、例外を出さないことについてです。お預かりした限りは、塾の勉強はお任せください、というのがワンセスタイル。成績上位者のみ尽力するようなことは絶対しません。

 自主性は尊重しますが、勉強しないという選択肢は存在しません。時間と場所を提供するので、有効的な勉強をして欲しいです。自分で何をすればいいのか考えられない子にはこちらですべきことを伝えます。かつて、自習中に何をやるのかわからない、と言った子は例外なく提出物さえできていない状態でした。

 高校生になっても勉強出来る習慣を目指していたことがここ数年で開花しているようにも感じます。今年の高校3年生も既に大阪公立大学を筆頭に関関同立以上へかなりの数が合格しています。産近甲龍まで含めると非常に良い結果です。高校合格をゴールにしていない指導が奏功しています。

 そんな近況ですが、2024年度は単純にレベル向上をテーマに取り組みます。五ツ木偏差値全生徒平均61を更に超えるよう、授業内容や確認テストの質を向上させます。字面では、当たり前で軽く大したことがないように感じるかもしれませんが、講師一堂前学年の平均を超えられるように尽力しており、今時の塾にはない「きちんとした授業をする塾」であり続けます。

 また、学校情報は常に最新で精度の高いものでないといけません。どこよりも詳しい高校情報は毎年の情報のアップデートより成り立っています。そのための努力を2024年度も継続します。自分の子どもだったら行かせたいかどうか。不変の進路相談の根幹です。

長くなったので、ずっと書きたくて最終校了できていない「No Means No(ダメなものはダメ)」をアップします。

2023年12月29日金曜日

最近の出来事

 かなりご無沙汰です。年内の授業が終わりましたが、まだ実感がありません。今年を振り返る前に各学年の出来事です。

 小4.5は共通で国語に成長を感じた年です。読解力が課題の中学生たちを見ていて、今のうちに長文慣れして欲しいので、かなりの量を読んでもらいました。一般的な進学塾の通年テキスト2倍分はすでに終わらせた状態です。算数の文章題の読み取りには課題があるので、これを来年度伸ばしていこうと思います。

 小6は、なかなか面白い学年です。学力差があり、宿題・課題に対する意識の差も然り。MHは今年最も伸びた子です。知的好奇心旺盛なのが奏功しています。THKSも出来ることが増えています。YAはやる気の波が高めで安定すればかなり良い位置にいけるでしょう。全力で引っ張っていかないともっていかれそうなので時間はかかりますが、どれほど成績が上がるのか楽しみです。

 中1は良くも悪くも落ち着いています。来年通り1学期中間よりは、ほぼ全員が校内順位を上げており来年以降の伸びしろを最大限引き伸ばしたいです。学年平均450点が目標、いやノルマでしょう。文系教科が理系よりも良い学年なので、英語国語をさらに伸ばし、数学は2年になってから深化させてC問題レベルに対応できる土台を作ります。

 中2は昨年度より下がっている子は、やはりほとんどいません。数学的センスが秀でている子はいないので、努力で色んな解き口が見えるように土台は出来た1年間でした。難関私立問題程度ならいけそうな手応えです。国語では緑SKが、数学では緑ISが、良いものを持っているように感じます。緑NYMSが覚醒の予兆あり。緑MYも良い感じで成長しています。更に伸びるかどうかは欲が出るかどうかですね。

 中3は一年前と比べものにならないほど全員が上がっています。一年生の頃、私立中の子に全く歯が立たず、偏差値70オーバーのMAに良い刺激を与えられるよう鍛えると決めました。ただ、現実的に偏差値10以上離されており、かなり厳しく夏の時点では全く無理でした。今、理数では緑OYIHが良い勝負をしています。時おり緑THも良いものを見せます。また、五ツ木模試全生徒平均61最低51という数値まであげてきました。

  クラス平均点も歴代トップクラスまで上昇。ワンセは子どもも先生も過去の点数を非常に意識しています。競争心は良いモチベーションになり、好結果は自己肯定感と達成感を与えてくれます。ストレスの向こう側を知っているうちの子たちは強いです。

 鯰江MSや緑MRも良い成長の軌跡を見せ、鯰江KYTSも日進月歩、前に進んでいます。いつ見ても真剣に勉強している彼らは私の自慢の子たちです。

 年内に徒然なるままにアップしようかと思っています。

2023年12月11日月曜日

速報~多子世帯大学無償化~

 https://news.yahoo.co.jp/articles/31ffc6738c54094f08c608c924e72b6d7568b5b3


要点をまとめます。

・3人きょうだいの場合、一番上の子が扶養を外れると対象外

・入学金国立約28万円・私立約26万円、授業料国立約54万円・私立高校約70万円が上限

・医学部・薬学部は6年間

・短大・高専・専門学校も対象

・成績不振・留年は打ち切り

注意点

・3人きょうだいでも大学卒業後、扶養を外れると子どもの数にカウントしない

・学費全額ではない

・所得制限はないが、不人気大学(専門学校)は対象外

>>進学する大学や短大、高等専門学校が、直近3年度全ての収容定員が8割未満の場合は対象外となる可能性がある。専門学校は5割未満の学校。


2023年11月29日水曜日

時流から感じる不安

 超重要な11月の実力テストと五ツ木模試の結果が出たので、いよいよ志望校の最終決定の時期となりました。高校は大学と異なり、行き直すことが出来ません。また、高校での3年間は将来の選択にかなり大きな影響を及ぼすので、環境は非常に重要です。毎年高校訪問をする中で、ポイントは偏差値は関係なしに自分の子どもだったら行かせたいかどうかです。自分の子どもだったら行かせたない学校をお勧めすることはありません。卒業生には、後輩に自分の学校を勧めるのかどうかも聞いています。

 ところで、今は本当に賃金格差が凄いです。巷では学校の先生不足を嘆いている記事が多く、なりやすいと思われがちですが、現実は違います。大阪府の高校の理系の中途採用では競争率30~40倍になっており非常に狭き門です。非常勤や常勤(契約社員)は比較的ハードルが低いものの、新卒正規採用は大変で未経験者の中途採用は競争率数十倍も珍しくありません。 一般企業でも収入が高く福利厚生が充実しているところはとんでもない競争率です。どこでもいいなら就職できますが、ある程度の希望があるならなかなか大変です。

 勉強はやってきているのが大前提。そこにコミュニケーション能力が最も問われます。それがない場合は「ゼロイチ」の仕事である極めて独創的な創造力があることです。社会人で在学した大学で見かけることはありませんでした。

 だからこそ、ワンセに来ている子たちは、将来就活でどこでも選べるよう成長して欲しいと切に願っています。そうでなくても他人様に迷惑かけずに普通に自立した生活を送って欲しいです。その普通が難しい。高校3年間勉強し、コミュニケーション能力に長けているのが世間の望む普通です。そうでなければ国家資格を手に入れなければ色々大変になります。逆に自分に甘かったり、ルールに対して雑だと企業側は敬遠しますよね。単純に一緒に働きたくない。

 自己肯定感や主体性を打ち出し、ごく一部の意識の高い人には有効的で、自己責任を理解せず好きなことだけできる小中学生時代を過ごすことは正常成長に大きな悪影響だと感じています。「No Means No」 ダメなものはダメと言えるのがワンセでなくてはいけないと思っています。してはいけないことをしたとき、注意できなくなったり手が縮こまったら教壇から降りなくてはいけないともずっと考えています。

 寄り添う、という言葉で教育から逃げ、成績アップや躾から逃げ出し「本人(子ども)のやる気次第」というずるい大人にはなりたくありません。しっかり一人ひとりを見て、本気で話せる大人であり続けたいです。

2023年11月23日木曜日

最近の出来事

 今日も朝からendless。来週末の懇談会に備えて事務所の蛍光灯を全て交換しました。ちなみに5年前にled蛍光灯へ電気工事を伴う交換をしました。毎月の電気代が1万円以上安くなったので、一年で元を取れました。事務所の傾向とはledがお勧めです。ちなみに中3全員に協力してもらったのですが、緑TSが大活躍です。背が高く力があるので何かと頼りになる存在です。

 そんな中3は関大北陽の過去問にチャレンジ。トップは安定の緑OY。2番が緑MR。国語では良い位置に何度か来ましたが、数学では初めてです。最近、色々見えることが増え、それに伴って出来ることも急増中です。緑IHもじわりと安定して上昇しています。

 ちなみに中2数学の過去問チャレンジでは緑IRと緑SHがトップタイ。クリスマスくじをプレゼントしようとしたらISはもらう気配がないのでサイコロチャレンジで緑NYが棚ぼた(棚からぼたもち)でくじゲット。松本賞のダウンジャケットや佐々木賞のYOGIBO、原賞のオリジナルQUOカードもディスプレイされ、いよいよクリスマスらしくなってきました。

 中1数学の過去問トップは緑IN。ちなみにテスト一日残しの茨田TTは手応えが悪くないようで学習奨励賞の480点を超えてきて欲しいと思っています。ちなみに日曜日にはクリスマスツリーを中1の子たちと出す予定なので少しクリスマスらしい感じになっています。

2023年11月20日月曜日

ワンセで出来る( ようになる)こと

 しばらくブログをサボっていたので二本立て。

endlessは10時から22時になり、3週間続くと私の身体も少し疲労を感じ始めます。あと3回残しているので、昨日・一昨日は9時間を超えたら帰宅してもいいよ、と声をかけました。むしろ早く帰ってもらって私も帰りたい、というのが本音(笑)

 中1、2はラッキー、という感じで9時半で帰宅の流れ。受験生は声を掛けても帰る雰囲気にならず、ずっと集中して勉強しています。12時間を超えても疲れを見せません。勉強体力は確実に養われています。集中して長時間勉強出来る力を身につけられました。

 また、受験生が中1の時、いい加減な宿題を認めず、期日を守れなかったり内容が充分でないという理由で退塾勧告をした子がいました。コミュニティに所属する限り、そのコミュニティのルールは守る、変えたいときはルールに則って変更できるよう働きかける。そうでないならそのコミュニティから抜けなくてはいけません。中学生は、最も大切な「家族」「学校」「部活」「ワンセ」「お稽古事」など様々なコミュニティに所属しています。時間・ルールを守れる人間は信用されます。昨今の就活状況を鑑みると、中学生で身につけているのは非常に有利でしょう。

 ずっと耳にタコができるほど言われているのが「自覚があることは成長することも直すことも出来る」です。勉強でも空気を読むことでもモラル・マナーでも言われます。言われた本人が馬耳東風であると注意しても何にもなりません。なぜ、言われたのか考える習慣を身につけられている(はず)のがワンセの子たちの特徴です。

 私は古いタイプの人間なので「情」を大切にしています。信頼されたら絶対に裏切らないよう最善を尽くさないといけないと考えています。例えば子どもたちが、宿題や提出物がルーズだったとき「一人だけ提出物や宿題忘れがあると先生は君のことを『そういうことをする子だ』と感じる。何度も続くとそれがイメージとなり変わることはなくなる。ただそれだけで(子どもたちへ)不利益はない」と話すと、色々感じてくれます。

 子どもなので同じミスを繰り返しても仕方ありません。気づいた大人が毎回毎回注意すれば良いと考えています。今時、そんな注意してくれる人は親以外にいなくなってしまい、私のような考えはシーラカンス(たとえも古い)でしょう。注意したことで嫌われたり、ウザがられたりすることは気になりません。

 それだけのことで、長時間集中して勉強できたり、ルールに対する意識が出来たり、相手のことを考えられる可能性が高くなるなら喜ばしいことです。出来ることを一つでも増やして成長して欲しいと願っています。


最近の出来事

 小6は11月4日に常翔啓光学園中学校に胸を借りにプレテストを受験。成績は個人差がかなりありましたが、MHは良かったです。これからは英語に力を入れていき、2月には文法と単語をかなりのレベルまで仕上げ、中学生になったら得意で、勉強に困ることがない教科だと言えるようにします。

 中学生は定期テスト対策真最中です。最近、面接をしていて他塾の話を聞き、改めてワンセの子たちはしっかり勉強しているのだと実感しました。例えば、英語は全学年を通じて平均点は余裕の90点超え。テスト対策で費やしている時間も決して長くはありません。英語担当は単語・熟語の確認程度での結果です。普段の勉強をしっかりできているので学校の定期テストぐらいは満点を狙えるとのこと。頼もしいです。

 今年からテスト対策は2週間前開始でendlessは土日完全復活の12時間コースになっています。また、対策期間以外はできるだけ他の日の呼び出しをしない代わりに授業前後に再テストや補習を実施しています。宿題は、全員共通のものを減らし個々によって課題を変えて時間対効果を上げられるよう試行錯誤中です。小テストは多いですが、中学生のペナルティ制度はなくしました。果たして、合格率は変わりません。不合格者数も然り。テストに対するプライドと競争心は育まれているように感じます。

 かつてはendlessで自分が教壇に立たないと、自分がサボっているようで落ち着かず問題演習をこなしました。今は、集中して勉強できる空間とカリキュラムを提供できるように気持ちを切り替えています。テスト結果は今も順調です。ただ、やはり授業していないと、申し訳ない気持ちになり落ち着かないことに変わりはありません。

 五ツ木の全生徒平均偏差値が60を超え、私の思っている「普通」と世間一般の「普通」の乖離が広がっているのでしょう。一年前、受験生は現在の高1にはかなり差がついていて非常に案じていました。今はどんな過去問で対決しても全く引けを取らない結果になっています。私に限らず全講師が「これは基本」というレベルが非常に高いのでしょう。井川や原が「(ド)基本やで」と言って教えている内容は文理学科レベルであり、国公立大学進学レベルです。それを平然と基本と言っている環境が私にとっての普通です。

 テスト2週間前から勉強するのも、受験生は休みがほとんどないのもワンセの子には常識です。その代わりにだらだらと時間だけ過ごすオールナイトの勉強や、早朝補習は自然消滅しました。そんなことをしなくても意識の高い環境で集中できる空間が存在できています。

 ワンセの根幹である「全生徒平均へのこだわり」は不変です。かつては完璧を求めた指導をしていましたが、今はそんな時代ではありません。それでも、勉強は好きではないけれど、成績は上げたい、良い点数を取りたい、〇〇高校に合格したい、そう考える子が集まって勉強する雰囲気を作っている環境・楽しい雰囲気の事務所・授業前後の教室、そんな今のワンセが好きです。

 

2023年11月4日土曜日

最近のイベント

  中間テストが終わったら、五ツ木模試・各種イベントが続きあっという間に期末テスト対策です。中間テストは全学年を通じて「横ばい」傾向です。さすがに大幅に上昇させるのは厳しくても平均点を上げたいところです。

 10/15はてんとう虫パークに行きました。コロナもあり、スポッチャでみんなと動いておらず、かなり久しぶりにバドミントンと卓球をほぼ休憩なしに3時間半やり続け、正午には筋肉痛と足の爪が剥がれてミカン狩りの坂が身体に響きます。ちなみに筋肉痛はいつもすぐにやってきますが、年齢とは関係ありません。気持ちはいつまでも学生の頃のままですが。バドミントンと卓球では全勝を目指していましたが、中1IN・中2NHペアに負けて達成できませんでした。

 10/22はスタッフ卒業慰安旅行で愛・地球博の跡地にできたジブリパークに行って来ました。みんな、かなりジブリ作品を観ているのだと実感すると同時に、予習してから臨めば良かったと感じました。知っていればもっと楽しめたに違いありません。夜はみんなで名物・ひつまぶしに舌鼓を打ち、楽しみました。色々あって行けていなかったスタッフお出かけを再開できて嬉しかったです。

 本日、11/4はプレテストで常翔啓光にお邪魔しました。大きなトラブルはなく、無事に終了できてホッと一安心。過去問を解く段階では算数で0点続出という事態もあり、計算の重要性を見直したり、小学校のテストとは異なり100点を取れないことが分かっただけでも充分な収穫です。課題を見つけて中学生になって欲しいですね。3週続いて早朝からのイベントに身体が少し大変でした。 

 イベントの最後は12/17、中2・3で行く伊勢神宮への初詣です。オンとオフのけじめがワンセのお約束なので、オフはみんなで楽しんでいます。

 ところで、 近年の風潮から厳しく注意する機会は激減しました。0にはなっていませんが、授業中に手を止めることを避けるようにもしています。個人のバッドマナーに対してみんなの時間を遣うことを懸念しているということもあります。また、主体的に勉強できるようにチームRAを始めましたが、数学担当しては感じることも多々あります。教科担当としては数学も頑張って欲しい反面、他教科では成績アップしているだけに複雑な心境です。中2、中3の英語・理科の伸びが顕著で平均点は過去最高ながら、上と下の差がかなりついてきたのも事実です。全員の成績をどのように引き上げていくのか、永遠の課題であり模範解答はないので個々をしっかり見ていこうと思っています。

 

2023年10月26日木曜日

秋の高校レポート⑨~浪速高校~

 大阪市の最南端にある浪速高校にご訪問してきました。担当の方と思いがけず、接点があり長居してしまい恐縮中です。では、レポート。校風3.5授業態度2.5教授力2お勧め度2。

 授業中に生徒が校舎から飛び降りるという出来事から7年。一般的にそのような事件が起こると緊急下校するのですが、通常通り授業を行い厳しいかん口令を敷きました。そのことについて質問しても「そのような案件はない」という返答で酷い隠匿体質を感じており、良い印象はありませんでした。実際には自由な校風で、先生も生徒も楽しそうだったのがとても印象的です。職場としてなら良いな、と感じました。私の学校をお勧めする一つの基準が「挨拶」なのですが、先生も生徒も誰も挨拶をしていません。開明のように教育を放棄して授業に全振りするわけではなく、今風の自由に楽しく通学するのが一番の目的なら良い学校だと感じました。授業に期待してはいけませんが、楽しく過ごせる雰囲気の学校でした。

2023年10月21日土曜日

今週の出来事

 鶴見区民センターでの説明会へのご協力・ご参加ありがとうございました。ようやく受験生の志望校が決まりつつあります。例年通りチャレンジャーもいますが、志望校の名前を出した限りは尽力して合格してもらわなくてはいけません。緑OYが安定成長し、鯰江MSが志望校決定から良い感じです。緑IH、MRも日進月歩、成長中です。

 中2はテストが終わり小休止モードです。自己ベスト更新者は3割程度で、残り6割はほぼ現状時です。志望校決定などの要因が重なれば上積みに期待できそうです。数学は直角三角形の合同やn角形シリーズの復習をしました。証明問題は今後の数学において、自分の理解できるていることを端的に説明する練習ができる単元なので、特進向けには力を入れてやっていきます。

 中1数学では比例・反比例の基本の確認。色々感じることがありましたが、詳細は後日アップしようと思います。緑INは自称リア充に一番近い女らしいです。ノリが良いのは関西人的に楽しくて良いのですが、大切なことを忘れるのが玉に瑕です。

 ここ数年間、臨場感のある授業の出来事を書いていなかったのですが、久々に復活させようかと思案中です。

2023年10月16日月曜日

中間テスト結果

テスト結果がほぼ出揃いました。中1は緑UMが自己ベスト達成。ちなみに緑・茨田中学生は一学期中間テストと期末テストにおいて、学校平均点との差(一般的に校内順位とほぼ比例し、指標として重視されます)で下がった子が一人もいませんでした。そこから更に現状維持は出来ています。欲を言えばキリはありませんが、世間一般で一学期中間テストが最も良くなると言われている中で健闘しています。でも、まだまだ取れた気しかしません(笑)

 中2は中1同様、一年の一学期中間テストが自己ベストだった子はほとんどいません。ジワリと上げていくのがワンセの子たちの特徴です。緑SKが470点以上を安定して取れるようになりました。チームRAでは緑OK、SHの演習ノートが良かったです。

 中3は茨田SK、緑MRが自己ベスト更新。まだ伸びしろは残っているので今後の伸びに期待です。実力では緑OYが上昇中。緑IHも悪くない上昇を見せています。ようやく志望校が決まり始めてきたので、勉強の時間と濃度を上げて、全員志望校トップ合格を決めてきて欲しいです。苦言を呈しつつもようやく悪くない受験生になりつつあります。

2023年10月6日金曜日

物足りなさから感じること

 昨日のブログで「物足りなさを感じる」と書いたことへの反応があったので、その詳細について書きます。近年、気持ち悪いほど「寄り添う」という言葉を聞きます。それってただの甘やかしで、我慢できる人は我慢をし、そうでない人は傍若無人にふるまうことを許容することを強要している社会になっている怖さを感じています。

 例えば、子どもに寄り添って言うことを全て肯定的に捉えることが本当に良い結果につながるのでしょうか。親以外の大人は責任を取らなくていいので軽く考えられるから「寄り添う」が流行しているのでしょう。

 以前、スタッフ紹介で特殊能力について触れていました。私の特殊能力は、少し(1回)見れば勉強の課題がわかることと、教えていれば覚醒期(成長期)がわかることです。殊に覚醒期は人生の間でもくるかこないかという確率なので、前兆を感じると絶対にこの時期を逃していはいけないという気持ちになります。時に厳しい要求をするのは正にこれが理由です。

 今の高1の子に厳しく接した最後の学年だと伝えました。今は、他の子の迷惑になることには厳しく、自分のことだけなら以前ほどには伝えていません。少し気になったら授業前後に個別で話しています。 果たして、自分に甘くなる子が増えました。提出物の締切や内容が疎かになる子が2.3割います。換言すると、7割以上はきちんとできているのですが、性分なのできちんと出来ていない子が気になります。

 私は、彼らが社会に出たときのことが非常に案じられます。勉強≒仕事とすると、任されたものを少ししただけでやりましたアピールする人や、ミスが多い人、もっと単純な、時間を守れない人、息を吸うように嘘をつく人は学生時代に癖になっているので、並大抵の努力では改善されません。そうならないように当たり前のことを当たり前にできる習慣を中学卒業までに身につけて欲しいと真剣に思っています。

 だからこそ、基本的な習慣が身についていないことには口うるさかったです。少しずつ諫言を減らした結果、甘くなった子たち。一緒に働きたいと思われない、就活で選ばれないだろう子が増えています。 与えられた課題に対してどれだけ真摯に取り組めたのかが肝要で、手抜きをすると今は何もなくとも将来困ります。就活が上手にいった卒業生は想像通りの子たちが多いです。とはいうものの、周囲との比較で言えばまだまだ小うるさい塾です。

 身近な大人が本気で熱く接しないと子どもに伝わらないのでしょう。個別で見ていて、マイペースを認め過ぎて良い結果になったことがありません。'No Means No'「ダメなものはダメ」を私は心の中のキャッチフレーズにしています。時流がどう変わろうと、小学生になったら親以外の大人に注意される経験は大切だという考えは不変です。どうしても気になることがあって少し厳しい言葉で接した後、言葉のチョイスについてずっとモヤモヤすることが増えました。

 ただ、多くの高校の先生方と話す中で仮の結論が出ています。私は、嫌われることや鬱陶しく思われることに対して委縮することがありません。むしろ、自分だけがそう思われて誰かの成長につながるなら嬉しいことです。でも、トラウマになったり勉強そのものから嫌になったりすることは怖いです。ハラスメントに気をつけながら、必要以上に子どものご機嫌取りをせず気になったことはきちんと注意できる先生であり続けようと思っています。親以外に真剣に子育てに参加する大人が一人ぐらいいないと寂しいじゃないですか。

2023年10月5日木曜日

最近の出来事(授業・生徒様子編)

 長かったテスト対策がようやく今日で終わり、明日の緑・鯰江中学のテストを残すのみになりました。ちなみに茨田・茨田北中学はすでに全員の返却が終わり、全生徒平均点で452点でした。中3茨田SKはここにきて自己ベスト更新。中1茨田北MOも学校平均点との差で自己ベストになりそう。中1茨田TTは現状維持で課題をクリアして次回に期待です。

 中3は五ツ木の模試も上昇し気づけば全生徒平均偏差値約60まできました。緑OYは偏差値70オーバーが安定しつつあります。緑IHも日進月歩、上昇中です。緑TSは中3になり表情が明るくなり、積極的になりました。緑MRは出来ることが増えているのに対し、本人の気持ちがまだまだ前を向いているので更なる飛躍を遂げるでしょう。

 中2はチームRの初テスト。緑SHにプライドを感じました。次点は緑SKIS。つめが甘くなければもっと良い勉強になったのにと思います。時世を鑑み、今年から緩くなった(と思っている)ワンセ。結果は上々で、ほぼ全員が1年1学期中間テストよりも学校順位を上げています。物足りなさは感じるものの、結果はついてきているので複雑な気持ちです。

 中1は緑INが正常進化中。他の子たちも細かい部分で気になることはあるもののできることは増えています。英語・数学・理科はワンセの伝統として良い結果になっているので、全員が自己ベストをじわりと更新できるように勉強させていこうといきます。

 小6は全体の底上げを感じます。NRKSNSといった新入生組の成長が目につきます。競争意志がしっかりと定着しているのがクラスとして良い結果につながっています。小5YHはモチベーターで気持ちが大きく勉強に影響します。のっているの彼は無双するのに何かのきっかけでネガティブモードに突入することがあるので、上手にコントロールできるようになるのが今後の課題です。小4AHは色々な刺激を受けて勉強も精神面も成長できています。まだまだ上昇中なので今後が本当に楽しみです。

2023年10月1日日曜日

最近の出来事

 今年から4年ぶりのendless12時間コースが復活しました。中3はendlessベテランなので何をすれば効率的なのかよくわかっています。今までの1から100まで手取り足取り全てを指示するのではなく、主体的に考えられるように時間と場所を上手に使って欲しいと思っています。ようやく先輩の姿を見て中1も何をしようか考えて欲しいもの(単元ごとの問題プリント)を言いに来るようになりました。ここまでくれば受験生になっても自分で考えて計画的に勉強できるでしょう。一番早い茨田中学校のendlessが9日に始まり、私にとっても長い長い週末が続きました。

 ちなみに、五ツ木模試では緑中学の上位1位から5位の40%と、かなり久しぶりに過半数を切る結果となったものの、平均偏差値は約60で、70オーバーも散見できます。半年前までは考えられない成績上昇で、特に英語、次いで数学理科の躍進ぶりが素晴らしい。いずれの教科も中2までは過去の卒業生比較でぼろ負けしていたのに、歴代最高点をちょくちょく更新しており、継続した勉強の重要性と効果が本当に実感できます。

 23年前「平均点の君をトップ校へ」をキャッチフレーズに開講したワンセは、目標ではなく現実になりました。この結果はひとえにみんなの努力の賜物。テスト2週間前から計画的に勉強し、直前の一週間は何をすべきか演習をこなしてトライ&エラーを繰り返して出来る問題を増やすことを継続しているからこそです。

 私にとっては当たり前のことでも、世間の平均からすればとんでもない努力と結果です。塾内で厳しい位置にいた子が大阪産大高校を受験すればかなり上位で特待生になっています。お預かりしているお子さま全員の頑張りを非常に嬉しい限りです。

 一学期は個別準備、9月に入り高校訪問があり落ち着く暇もなく受験生のラストスパートの時期となりました。多くの人と色々なお話を聞かせていただき、時流を考えつつも、ワンセは勉強を頑張って結果を出す塾であり続けたいという気持ちは不変です。

2023年9月26日火曜日

秋の高校レポート⑧~常翔学園高校~

 朝から花園ドッグランに行くと、気温がかなり上がってきたので早めに散歩を切り上げてきました。朝晩は涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑いですね。

 では、早速レポート。校風3.5、授業態度3、教授力3、お勧め度3.5。10年前の近高を見ているようで、安定期に入ったように見えました。就職に非常に強い大工大への進学しやすいことが大きな+要因です。先生方は前を向いている人が多いものの色んな意味での指導者が不足しています。方針を忠実に具現化できるスタッフが増えれば地域ナンバー1の進学校も見えます。

 ところで、中3生に最近高校レポートの数値が高いように感じると言われました。秋のレポートは「ワンセルフがお勧めできる高校だけの説明会」を控えているので、お勧め度が高い高校から訪問しているので、結果としてそうなっているのかもしれません。昨年までコロナの影響で訪問する高校を絞っていましたが、今年は気になる高校に行こうと思っています。

 ちなみに評価の基準は「校風」は生徒からの挨拶や笑顔、「授業態度」で3は教室の中で5割強ぐらいが顔を上げて聞いている、3.5で8割、4で集中して聞いている生徒が5割程度、4.5はほぼ全員が集中して聞いている、5はほぼ全員が頭を使って話を聞いている(10年前の大和田が「5」の基準です)「教授力」は先生の視野と熱量がメイン、「お勧め度」は総合で大学付属の高校は大幅に有利です。過去の例では大商大がお勧め度以外はオール1だったりしたのは付属高校なのでお勧め度が2だったことがあります。

2023年9月23日土曜日

秋の高校レポート⑦~常翔啓光~&秋のレポート振り返り

 今年2度目のご訪問です。では、早速レポート。校風3.5、授業態度4、教授力4お勧め度4。

 今秋、最も授業で驚いたのは近畿大学附属。かつて、よくも悪くも全てがオール4の学校という印象でしたが、他校よりも先生方の余裕があり、その分が特進の授業に割り振られた感じです。また、昨年度の興国は比較的若い先生の新鮮味が印象的で、上手になるのは2.3年先かと思いきや想像以上の上手さでした。

 逆は大阪国際高校。約20年前、大阪国際大和田の授業を見てこんな授業をする学校ばかりになったら予備校は潰れてしまうと感じました。当時は進学校でもなかったですが、大手前の併願で受験させたり、京大に現役合格した子もお世話になりました。それが、合併して体制が変わってからここまで落ち込むのかというほどに残念な授業風景でした。新たにレポートの評価対象にしたいのが寝ている子の比率です。もちろん、授業を聞いている子が多いのが良い学校。ただ、いずれの高校もスポーツ選抜クラスは仕方ない側面もあるので対象外です。寝ている率がほぼ0%から30%程度まで急上昇した大阪国際高校は、旧滝井ではなく旧大和田のトップクラスの授業への意識の低さが非常に気になりました。

 努力型の子が多い進学校でありながら、生徒募集が順調だからとあぐらをかいて「自分で考えられる大人に」という理念は、ややもすると放置教育でしょう。旧大和田が過去最高の国公立実績を出せたのは間違いなく予備校に行くことを否定しなくなったからです。

 昨年高校訪問を通じて感じたことは、予備校に行かなくてはいけない進学校なら公立で良いのではないかという仮の結論です。質の低い授業しか提供できない公立・私立なら最初から予備校ありきで費用が安くレベルの高い文理学科進学が最適解か、とも思いました。今年の訪問で改善の兆候がなければ、消去法で公立推しにしようかとも考えていたほどです。それでも、興国・近高・常翔啓光を見て授業に力を入れいている数少ない学校を探そうと思っています。

 翻ってワンセ。私は挨拶やモラル・マナーにうるさいです。元々、学校の先生か塾の先生になるかでこの業界を選んだのは自分の考え通りに授業などが出来るからです。ただ、塾の本分は成績を上昇させること。それが出来ずにモラル・マナーのことを言えば本末転倒です。点数や合格実績は一番でないといけません。しかもダントツ一番を継続させないと理念など誰からも評価の対象にならず、クレーム対象になるでしょう。進学校にも同じことを望みます。主体性という名のもとに無責任な放置プレーをする学校にはうちの子たちを預けたくありません。

 私の基準は自分の子なら行かせたいかどうかです。偏差値は関係ありません。自分の子どもなら行かせたくない高校を私が勧めることは今後もないでしょう。では、今自分の子が受験生ならどこを受けさせるか。国公立狙いなら興国・好文・常翔啓光or公立+予備校、もしくは大阪国際・桃山・近高・関大北陽でしょうか。関関同立なら指定校推薦で大阪国際・上宮・信愛。プールや女学院もありです。心の病を抱えていたり、芸能活動を目指す場合は細分化して検討します。公立なら国公立にチャレンジして意外と指定校推薦の枠が回ってくる市岡。

 ケースバイケースなのでブログでは書ききれませんが、10月18日(水)に恒例の「ワンセルフがお勧めできる高校だけの説明会」が鶴見区民センターで行われますのでご参加ください。外部生のかたはお問い合わせフォームよりお願いします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScepQ87tGzaWYN2Yqx4E5VUeJRmhOeRVxgfsZysFZPn_GozwA/viewform


2023年9月21日木曜日

秋の高校レポート⑥~大阪国際高校~

 一昨年に過去最高の現役国公立進学を出しましたが、再現性は乏しそうです。では、早速レポート。校風4、授業態度2、教授力3お勧め度3.5。指定校推薦の枠の多さ、それでも国公立進学率がマシなのでこの数値。かつての推し校だったのが寂しいです。最上位クラスで寝ている生徒は見たことがありませんでした。1クラスで10名寝ているのはその他の学校ではスポーツクラスだけです。消去法で残る学校になったのが本当に残念。個々の担任力は高いですが「村社会」からの進化が望まれます。

2023年9月20日水曜日

秋の高校レポート⑤~好文学園女子~

 まだまだ昼間は暑いです。バイクで訪問したのですが、新しく速くつける道を発見し、少し嬉しい気持ちになりました。では、早速レポート。校風4授業態度2.5教授力2.5お勧め度3.5。やはり校長先生のお人柄が非常に良い意味で大きく影響しています。こちらの学校も色んな学科があるので、この数値以上の魅力を感じています。進学した全員が「行って良かった、後輩にも紹介できる」と言っているのは嬉しいです。学科毎の特色があり、特進は特進の、看護には看護の魅力があり高校入学時よりも学力を落として卒業生が一人もいないのは立場的にとてもポイントが高いです。校長に敏腕の右腕ができれば更なる飛躍が見えます。

2023年9月14日木曜日

秋の高校レポート④~興国高校~

 今夏、吉村知事と丁丁発止した草島校長率いる興国高校。では、早速レポート。校風4、授業態度3、教授力3、お勧め度4.5。昨年まで新しい先生の授業がどういう成長するのか非常に楽しみにしていました。この数値はITコースやアスリートコースを含む平均なので高く見えませんが、勉強系であるアドバンスは各数値がトップレベルに上がります。2年前に頭打ちの気配を感じたのが杞憂に終わり、近高や関北とは少し違った「王者感」があります。学校全てに一体感のある唯一無二の存在で、国公立現役合格者はどんどん増えていく中で教授力が磨かれれば更に突出しそうです。







秋の高校レポート③~関大北陽高校~

 北陽高校から関大北陽高校なり、当初の高校掲示板は荒れていました。今でも、その時の書き込みを見た人がネガティブなイメージを持つこともあります。そんな逆境があった中で「希望者全員関大進学」を達成した今年度は関係者にとって喜びひとしおだったのではないでしょうか。そんな関大北陽レポート。校風3.5、授業態度2.5、教授力3お勧め度4。やはりなんといっても関大に進学でわかるのは大きいです。そして、付属3校の中で最もバランスの取れた良い学校です。

 ちなみに今年は鶴見区全体的に志望校選びが遅いです。ウチの子たちの様子を見ていても、自分の進学先なのにどこか他人事で、口に出せばどこでも行けると思っているような怖い雰囲気を感じます。かつて、中学校が荒れていて志望校選びが遅かった時、初めてワンセでも受験生のモチベーションが上がらない体験をしました。それ以来、夏の懇談会では志望校に必要な具体的な点数を伝えています。去年までは心配なく受験生らしい雰囲気でしてが、今年はやや不安です。

2023年9月12日火曜日

秋の高校レポート②~大阪産業大学付属~

 アポイントが13時15分で、ほぼ定刻に到着すると、ポツポツ雨が降ってきたと思いきや、豪雨になりました。その後、校長先生と雑談している間に晴れ間が見えて一安心。バイクでカッパも持っていなかったので焦りました。ではレポート。校風3、授業態度2.5、教授力3お勧め度3。ただし、特進Ⅰの躍進ぶりが凄いです。入学時の偏差値は旭高校レベルなのに卒業時の現役関関同立合格率は10倍ほどになるのではないでしょうか。五ツ木偏差値50少しで勉強を頑張って関関同立を目指したい子にはばっちりな高校です。

 ちなみに私が信用しない高校は、絵に描いた餅を目標にし、パンフレットなどに掲載する学校です。偏差値50未満で国公立大学を目指す、と言いながら充分な対策をしない信愛高校がその筆頭です。ただし、校長が変わり今後に希望が持てるのと元名門女子高ならではの指定校推薦の枠や看護コースのメリットがあり、コースによってはお勧め度はそこそこあります。

 かつて大産大も10年ほど前までは「絵に描いた餅」で行ってはいけない学校でした。そこから本気の意識改革が始まり、ようやく結果が出ています。真面目に取り組んでいる高校は強いです。

2023年9月11日月曜日

秋の高校レポート①~近畿大学付属高校~

  晴天ときどき豪雨というよくわからない天気の中、秋の高校レポート第一弾です。スポーツ等の推薦組と内部進学目的の進学コース、国公立を目指す文理・スーパー文理で温度差が激しいのでスポーツ推薦と内部進学組を除いた数値です。

 校風3.5授業態度3.5教授力4お勧め度4.5。何より驚いたのが(スーパー)文理コースの授業。先生方の熱量が令和風の授業において最大値ではなかろうかと感じました。オール4の学校とずっと呼んできたのですが、頭3つ分ぐらい突出したように感じます。令和5年度現役の東京阪神大阪公立大合格率はおそらく最高値ではないかと思います。大阪国際の校長が就任時に発言していた「勉強よりも大事なこと(部活・社会に出てから役立つことを優先)がある」の第一期生卒業生が前年対比でボロボロの結果になったのと対照的です。

 元来、色んな意味で近高は余裕のある校風でした。それを教えることに時間を割いたり、授業に燃えている先生が沢山いました。これからの学校である常翔啓光と近高が推し学校になる可能性大です。近大を保険に他大学にチャレンジできるのは本当に大きいです。安心して勉強できるのが大きな魅力。また、奈良県から優秀な子たちの通学が多く、国立を狙える学力の子が多数在籍しているもの大きいです。

 正直、私立・公立含めてまとまな授業を諦めつつあった私に、超久しぶりに感動を与えてくれた学校です。大阪の学校教育はまだ捨てたものではないと感じました。

最近の出来事

 まずは先週の主体性の続きから。私は、主体性そのものを否定しているわけではありません。欧米のようにディベートを重視し、なぜその答えになったのかを他人に理解できる説明できることを目指すのは賛成です。ただ、現実は中高生で自己選択できない子が多いです。食べたいもの、欲しいもの、行きたいところを聞いて自分の考えを言えるのが主体性の第一歩でしょう。それが実現できるかどうかは別問題です。

 主体性を育む教育とは、子どもに選択肢を与えて選ばせるところからです。幼少期から「晩御飯に何を食べたい」「次の休みはどこに行きたい」などです。まずは二択・三択から選ばせるのも良いでしょう。そして、それが思い通りにならないことがあることを覚えてもらう必要があります。あくまで意見を参考にするのであって常に言うことを聞くと幼少期に必要な我慢を覚えることができなくなるからです。

 前置きが長くなりましたが、最近の授業での出来事。小4、小5はモチベーターが多く、気分が乗っている日と、そうでない日の差がとても激しいのですが、最近は良い日が多いです。適度な休日は良い影響をもたらすのだと実感しています。すると理解度も読解力も上がり良い状態です。小6はMEの成長の跡を感じます。初めて見た日から2年間はスピードに大きな課題がありました。感慨深いほどの成長の軌跡です。また、MHは順調に出来ることを増やしています。KSNRは今年入塾組ですが、みんなに追いつき追い越せ精神で課題を頑張り、暗記に関しては塾内でも良い位置です。競争心があるのは良いことですね。

 中1は悪くはないのですが、地道な努力が継続しにくい学年です。学校のテストレベルなら見映えの悪いことにはならないと思いますが、実力をつけていくことに関してはもう少し欲を出したいところです。とはいえ、詰めが甘くない中1はほとんどいないので、例年通りといえば寧年通り。中2,3同様やらされてする勉強から少しずつ自分で課題を考えられる下地を作って、再来年には出来るようになって欲しいところです。

 中2は塾リンピックで緑ISSK、NH 鯰江MKの4人が満点完走者。素晴らしい。金銀メダリストも間違えたのは全10回中1回の緑NYSHがいます。若干名の手抜き組がいますが、全体的には頑張った感じです。チームRA(チームRJ&チームA改め英数の総称)では主体性を重んじていますが、ほぼ全員が時間外でもやりにきていました。

 中3数学は緑OYが良い感じ。ただ、社会の仕上がり具合がとても良かった一ヶ月前からすると更なる追い込みが期待されます。また、緑IHは基本の定着は良い感じです。理科では緑THが健闘しています。受験生全員、志望校合格目指して全力でラストスパートを駆けていく予定です。中間テストが終わったら週30時間体制に移行します。

2023年9月5日火曜日

寄り添う・主体性

 最近の教育は「寄り添う」「主体的に」などの言葉が大好きです。やはり私は、そんな言葉を軽々しく用いる人を信用できません。「寄り添う」と「主体的に」を分けて考えてみます。

 寄り添うことは非常に難しいです。褒めることより叱ることより難しいです。まずは寄り添う相手の性格を熟知しなくては寄り添うときの「距離感」がわかりません。相手を知らずして寄り添うのはただの放置であり、無責任です。失敗したときに優しい言葉をかけ続けることが正しい日本の新しい文化だとするならば、世界によりいっそう置いていかれること間違いなしです。日本は自由で無責任である代表的な国になるでしょう。当事者意識はなく、常に第三者の責任にして愚痴をこぼすようになるのかもしれません。

 30代~50代の人は「寄り添う」の意味の解釈として、距離を取って頭ごなしに言わず、相手を尊重して「お・ひ・た・し」に気をつけることだと認識している人が多いです。「おこらない」「ひていしない」「たすける」「しじする」これらの総称です。飲食店で高校生への指導を何度か見たことがあります。年配のパートの方がこれ以上ないほどに優しく猫なで声でミスしても諭していました。これでどうやって成長するのか本当に不思議です。責任感が芽生えることもないでしょう。その後の店員の態度は「ここにいるのだからお金がもらえる」という感覚でしかありません。経営者視線ですと、いるだけでマイナスの存在なのに恥ずかしくないのかと感じます。

 ましてや子育てで寄り添うとは笑止千万です。熱湯を触ろうとしても、窓から乗り出そうとしても同じトーンで「だめよ」だけで言うことを聞ける、聖人君子な子どもしかいない前提で話す自称専門家。コーチング理論を乳幼児にも取り入れるとか本当に無知は恥です。

「主体的」とは自分で課題を考えて行動することです。そもそも自分で考えるためには知識が必要です。勉強で例えるなら三角形の面積を求める公式を覚えていないのに、発展問題である複雑な図形の面積など求められるわけありません。また、新入社員で会社のことが何も理解できていないのに主体的に動けないでしょう。

 翻ってワンセ。それでも主体性を大事にしたいと試行錯誤している真っ最中です。全員共通の宿題削減やペナルティ制度廃止(中2以上)でも塾全体の成績は上昇気味です。オン・オフのけじめのためにテスト対策は2週間前からテスト最終日の前日までに短縮しました。endlessは朝10時から夜10時までを復活。授業とテスト対策も出来る限りわかりやすく分けています。そして、中2ではチームRJ&チームAの開始です。英語数学でテスト日を設けて、問題演習をしていきます。英語は中1からの復習。数学は入試必須問題の確認と定着、そして難問を解けるような基礎固めが目的です。まずは主体的に取り組むことを信じて1週間様子を見ます。昨年はendlessの自由参加と日曜日廃止の方向で調整しましたが、結局自宅学習はあまりしなかったので、今のシステムになった経緯があります。

 私の考えるワンセの主体性とは、自分で勉強する内容を考えて実行し、取捨選択しながら出来ること・やり方の引き出しを増やすことです。そのためには基本が出来ていないと実現は厳しい。長い構想でようやく実現したチームRJ&Aなので有意義にできるようブラッシュアップしていきます。自主性は尊重しますが、勉強しないという選択肢を与えるつもりはありません。

追伸:中3国語で五ツ木過去問において緑MRが初トップ。これを継続させていきましょう。

2023年8月8日火曜日

最近の出来事

 酷暑の次は台風と自然には敵わないと実感する今日この頃です。8月6日といえば広島に原子爆弾が投下された日。あれから78年経ちました。初めて原爆ドームを訪れたのは比較的最近で、令和になってからです。日本人なら一度は訪れるべきだと強く感じました。

 夏期講習会に入り、管理業務と授業に追われています。自分の仕事の中で何を減らすか考えた場合、一番目は高校の塾対象説明会です。元々、個別で訪問していますので、非常に恐縮ですが、そうなります。次にこのブログ。授業後に仕込むことが多かったのですが、かなりの頻度で授業前後にスタッフとやり取りしており時間を取りにくくなっています。特に個別では、教材作成をタイムリーにしているため、想定以上に時間が必要です。 と、ブログを更新していない言い訳をしたところで最近の授業の出来事。

 少人数で授業する小学生は少し難しいです。周りがわかりにくい環境なので子どもに甘えが発生しやすくなります。あえて、他学年の補習の子たちが後ろにいるほうが快調に進むことが多いです。個別小学生は、学生講師でも大丈夫かと思いましたが、逆ですね。中学生のほうが出来ないことが見えやすく、分かりやすいです。小学生は自分で見ないといけないと強く感じています。

 小4は「大きな数」という山場がありました。適度に復習しておかないと忘れる単元です。AHはモチベーションの波が荒く、良いときは頭の回転も速く、出来ることが増えます。逆のときは頭の中が真っ白になることがあり、良い波の時間を増やすのが課題です。国語のグラフの読み取りなど、自分の考えを書くことに光るものを感じます。小5YHは元々算数において出来ることが多く、国語の成長が課題だったのですが、国語力がかなりついてきました。次は英語の知識を増やすことですね。小6はMEの成長著しいです。新入生組も出来ることを増やしています。夏休みから新メンバーが一気に増え、既存生の出来ることがかなり多いことを実感できます。

 中1数学は方程式の応用文章題に突入。レベルを特進に合わせているのですが、なかなかみんなついてきます。特に、緑NYの成長を非常に感じます。精神的にも、勉強面でもです。クラス全体としては基本が終わり、ようやく楽しい問題(文章題)を解けるようになりました。軽いヒントで閃ける子がいるので、数学担当して期待しています。また、英語の塾リンピックも結果が良く、良い状態です。

 中2は可もなく不可もなく、という状況です。ただ、非常に遺憾ながら自習中(室)にスマホを持ち込みLINEを見た子がいました。ワンセの信用の失墜行為です。自習室の無期限利用禁止と次回同様のことがあれば退塾になることを伝えました。授業としては長丁場の一次関数がようやく終わり、角度について導入しました。緑ISの応用力が良い感じ。緑SHや鯰江MKも悪くないです。

 中3は数学が教科書内容が終わり、受験問題を解ける状態になりました。今年は関北・大阪国際・近高の過去問を中心に解こうと思っています。緑OYが志望校を決めてから非常に良い成長を見せています。社会で五ツ木の偏差値80をゲット。偏差値80は久しぶりに見ました。緑TSも出来ることが少しずつ少しずつ確実に増えています。これから伸びていく時期ですね。

2023年7月27日木曜日

最近思うこと

 夏期講習に入り、過去一番のハードスケジュールで授業後に齢を感じています。授業の合間には居残りや再テストでバタバタしています。最近の出来事をアップしたいのですがなかなか時間が取れていません。今回は最近の教育業界について感じることです。

 ネットの記事で小1の授業について論じている自称専門家がいました。もっと楽しく、発言を大切に主体性を重視しないといけないという論調でした。もうね、無知ですよね。子育て経験もなく教壇にも立ったことがなく、机上の空論で理想を述べているのです。

 学校は家族の次に重要なコミュニティです。件の自称専門家は好きなことを好きにさせ何をするのか自分で考える力が幼稚園卒業したての子にあると思っているのでしょう。まずはルールや社会適合させることが重要です。決められたルールは守る。協調性を覚える。勉強を含む様々な基本的な知識や動作を身につける。それらができてから、手法と言う引き出しを身につける。そして主体性を育めば良いのです。

 教育現場では主体性ばかり上から言われて、放置することが増えています。主体性=放置=無責任だと私は考えています。うちでお預かりしている、世間では比較的上位層の子でも主体性のある子はほとんどいません。早くて高校生から、遅くて高校卒業後に自己責任を取れるようになってから主体性を育めば良いのです。

 文科省はアクティブラーニングの大失態の二の舞を具現化するのでしょう。数年前に一斉に言われたアクティブラーニング。何をすれば良いのか分からず意味不明なアクティブラーニングの授業がありました。本来のアクティブラーニングとは自分で課題を見つけて自分で解決すること。例えば父の日や母の日、近しい人の誕生日プレゼントを自分で考えて、何が喜ばれるのか想像しながら買ったり、作ったりすることです。結局、ひっそりと無きものにされました。

 主体性はそれに続く駄作でしょう。基本の出来ていない子に応用どころか発展・実践の主体性などできません。ピアノの世界で鍵盤をまともに叩けないのに、自由に曲を弾こう、と言いているようなものです。どんな道のプロでも最初は基本の定着を人並み以上に身につけているのです。大谷翔平が一番評価されているのは二刀流を継続している体力。最初は基本の定着を徹底し、その後は前人未到の旅域を試行錯誤して成長を続けているのが凄いのです。

 机上の空論であれこれ言えるエコノミストや政府ご用達期間は本当に無責任で羨ましい。経済学部でしたが、政策提言をしたときの責任の所在について聞いたところ、教授は提案するまでが仕事で採決はもちろん、採択後の結果については一切の責任はないということでした。

 私の周りで、感情的にならずに話し合って子育てしてある程度上手くいっているケースは両親二人とも天才型の旧帝国大出身で、子どもも幼少期から全ての分野で人並み以上に出来ている子だけです。その他大勢の凡人にはそれなりの教育をしなくてはいけないと強く感じる昨今です。



2023年7月10日月曜日

春の高校レポート②~常翔啓光学園~

 懇談会がようやく終わりが見えている中、常翔啓光学園にお邪魔してきました。早速レポート。校風3.5教授力3.5授業態度3.5お勧め度4。教育の質の劣化を感じて数年が経っています。質が上がる可能性を感じる極めて数少ない高校の一つです。質を上げるためには先生の数を増やす必要がありますが、バブル崩壊後、少子化が始まり生徒数が減る中で高所得の教諭をどうにかすることが大きな課題の一つであった高校も多い中、やっと高所得で役に立たない先生が退職されました。経営面で人件費の高騰は避けたいところで、非常勤比率が昭和の頃より高くなっているのは仕方がないところです。

「寄り添う」と言う言葉はどちらかというと嫌いな言葉ですが、教育者は好んで用いる傾向があります。 何が嫌かと言うと、その言葉を発している校長や理事(長)自身は、従業員に寄り添っていないことが多いことです。自分は全く他人に寄り添わず唯我独尊なのに、理念や部下に「寄り添う」を用いることは興醒めです。全てが空々しく感じます。偽善者ほど好んで用いているとさえ感じます。そんな人に問いたい。「自分の子育てでも同じことをしていますか」と。

 翻って常翔啓光学園。校長先生のおっしゃった「寄り添う」という言葉に、久しぶりに言霊を感じました。寄り添うを履き違えて、自分が責任を取らずに他人を甘やかしている中間管理職及び現場責任者。寄り添うことを強要しつつ、全く部下を含む周囲に寄り添わず気遣いされている裸の王様の肩書だけ偉い人を見て辟易としていましたが、清々しく色々なお話を聞けて良かったです。教育に未来を感じる本当に少ない学校の一つです。

2023年7月1日土曜日

続・期末テスト速報

 緑中1は無事テストが全員返却されました。全員中間テストよりも点数を上げてくるという快挙。素晴らしいです。新入生MHも努力の成果が実り大台到達。UMも大台突破です。INは学習奨励賞まであと1問という惜しいながらも満点2枚で中間テストよりも上げてきたのは立派です。中2は緑OK、OY、OSの3人が揃って入塾前比約111点アップ。中間テスト全生徒平均431点から7点アップの438点ペースです。茨田北中学が金曜までテストのため、平均点は変わりますが、上がることはあっても下がることはないでしょう。

2023年6月29日木曜日

期末テスト速報

 鯰江中2MKから英語数学の満点報告!学校平均点との差では鯰江中2が自己ベストになっていそうです。中2緑ではISが数学満点!!SH、OSは余裕の自己ベスト更新で大台を大幅に突破!!前回、自己ベストを大幅に更新したNHは今回更にアップしそうな気配です。OYも同様に自己ベスト連続更新できそうです。中だるみの多いこの時期にクラス平均もベストになりそうなのは喜ばしい限りです。ちなみにSKは全教科90点超。安定して高得点を取れるようになりました。MSも前回より点数を上げて自己ベストの順位の予感。何よりは1年生よりも下がり傾向の子が一人もいないのは素晴らしい。全生徒平均へのこだわりが結果につながっているようで何よりです。

 中1は緑INが中間テストに続き連続で英語理科満点。数学はもったいない勘違いで満点を逃しましたが、上々の出だしです。緑UM、NY茨田TTは未返却教科はあるものの、中間テストよりも平均点は高いです。新入生MHはテスト対策中に入塾し、いきなりハードな時間を過ごしましたが、目に見えて点数も出来ることも大幅に増えています。中1の学年平均456点だった中間テストよりも期末テストのほうが平均点が上がっています。一般的に最も良いと言われる一学期中間テストが自己ベストになる子はワンセにはほとんどいません。点数や順位で上昇しています。

 中3は緑TSがついに、とうとう、ようやく待望の大台大幅突破!!努力に結果が伴って本当に嬉しいです。緑IHOYは自己ベストペースです。茨田SKはさすがに大幅に上昇するのは難しい点数の子が多いのでボチボチですね。緑THはようやく落ち着き始めたようです。新入生MRは右も左もわからぬまま流されるように頑張っています。中間テストで大台に乗ったのでここから微増させていきたいところです。ただ、定期テストは良いものの実力に課題があるのがワンセ生。五ツ木の過去問結果は芳しくありません。これからしっかりと実力をつけて今年も志望校全員合格です。

2023年6月23日金曜日

優しさ

 チームワンセルフ①で書きましたが、優しさとは強さの裏側にあるものです。強さがない優しさは自分が傷つきたくないだけの弱さ、または責任逃れをしたい無責任です。その典型が「寄り添う」という言葉で子どもを肯定するだけの無責任アドバイスでしょう。

 令和の時代は、より一層他人に無関心な世の中になり、経済格差が拡大の一途のように感じます。巷で先生ブラックさについて論じられることが増えました。本当に今の先生は大変です。モンスターペアレントの無茶ぶりや、何でもかんでも学校に言うのはおかしいです。どうして、学校外の万引きや事件に対して時間外で応じるのでしょう。学校は文句を言えないから、それが普通だと思っていたからetc…。先生にそれだけのことを任せたいなら、それなりの対応を保護者もすべきだと思います。「してもらって当然」「重箱の隅を楊枝でほじくる」ような態度では先生のモチベーションは下がる一方です。
 
 翻ってワンセ。入塾時の説明で集団授業は補習が多いこと、それは先生の愛情でできていることを説明しています。愛情に一方通行はありえません。土日の休みを割いて教えに来てくれるのは義務感ではなく、みんなの成績を上げたいから。去年の成績と照らし合わせて担当の子がどうなっているのか講師全員が一喜一憂しています。補習をさぼったり、提出物を手抜きされることが続けば愛情は冷めます。ひいきをすることはありませんが、積極的に見ようという気持ちが薄れると気持ちが戻ることは至難の業です。

 優しさを一方的に甘受できるのは幼少期までの親の愛情ぐらいです。かつては親の愛は無限だと思っていましたが、子どもがあまりにも理不尽な言動を繰り返すと最後の緊張の糸が切れ、無関心になることを知りました。

 ー閑話休題ー

 新中学生になる彼らに伝えたことがあります。それは「新しい先生はやる気に満ちているが、経験不足ではある。どんな先生も嘘はつかないし、一生懸命に説明する。でも、言葉遣いが難しくて理解できなかったりすることはある。そんなときは聞けば必ず答えてくれるし、先生も反省する。良い先生は、良い教え子によって生まれる。君たちはそういう子だと信じて敢えて新人の先生を入れている」という内容です。子どもなので、時おり遊びたくなることもありますが、ずっと頑張っています。

 ある高校の先生が学校を改革したいとおっしゃったとき、そのためには先生を育てる生徒が必要だと言いました。頑張る先生に頑張る子どもがいないと、改革の速度は年単位で遅くなるとも伝えました。

 ワンセの子たちが伸び続けているのは歴代の卒業生の頑張りと、それを見てきた現役の子どもたち、講師でもある卒業生スタッフの愛情・優しさで成り立っています。こんな他人に上手に距離を取ることがよしとされる時代でも、大切にしたい根幹は失いたくありません。

2023年6月21日水曜日

続・大阪府私立高校無償化論点

https://news.yahoo.co.jp/byline/suetomikaori/20230621-00354534 

上記より引用

「問題点1:生徒さんたちの行きたい特色ある私立学校がなくなる

生徒1人あたりに補助する授業料上限を60万円と決めてしまうということは、学校は1人あたり60万円分の教育しかできなくなるということです。

このほかに私立高校は、大阪府から私学助成金をうけとっていますが、生徒1人あたり年32万6700円(2022年度)という金額で、47都道府県中46位という水準にとどまっています。

つまり生徒1人あたり92万6700円で私立学校で教育してくれ、という仕組みが、大阪の高校完全無償化なのです。

公立高校の生徒1人あたり経費は1,083,212 円(2022年度・文部科学省・地方教育費調査)ですので、完全無償化により大阪の私立高校は、公立より安く経営されることになります。

こうなると、公立より安かろう悪かろうの教育しか、私立高校ができなくなることはあきらかです。

それぞれの私立高校が積み上げてきた、特色ある教育がなくなっていくのです。

特色がある私立高校に行きたいという生徒さんたちにとっては、せっかく完全無償になっても、特色ある私立高校ではなくなってしまうという事態が起きるのです。」(末富2023)


>> つまり生徒1人あたり92万6700円で私立学校で教育してくれ、という仕組みが、大阪の高校完全無償化なのです。


高校により名目は異なりますが、授業料以外の学習関連費などで3年間合計100万円前後かかります。無償だと思うとご家庭としては程遠い経費が3年間で必要です。


>>公立高校の生徒1人あたり経費は1,083,212 円(2022年度・文部科学省・地方教育費調査)ですので、完全無償化により大阪の私立高校は、公立より安く経営されることになります。


twitterにも書きましたが、公立高校の経費には授業料以外も計上しておいて、あたかも私立高校が公立高校よりも安い92万円で学校運営をしているかのように誘導する見せ方は反対です。


 大阪府の意見も私立高校の意見もまともに書いた記事を見かけたことがありません。正しい情報は詳細を確認してからうちが発信します。


2023年6月20日火曜日

大阪府私立高校無償化論点

 まずは、最重要項目である現中3生が新制度への移行期となる来年度の私立高校無償化について。7年前から大きな転換期を迎えることが決まっていた現中3の無償化については、来年度確定ではないものの現行制度、つまり所得制限付きの無償化を継続させる。高2になってから新制度の成立を目指す、という方向性です。

 さて、連日マスコミを賑わせている大阪府私立高校無償化の論点がようやく見えました。キャップ制度における府と私立高校の駆け引きばかりがクローズアップされて、そこそこ両方の情勢に明るい私でも真の問題点がどこにあるのかわかりませんでした。端的に申し上げると保護者のかたの経済的負担は減る方向にしかいかないということです。詳細は懇談会でお話できればと思っています。

 近々、学校訪問をする中で私立高校側の意見をしっかり聞こうと思います。ただ、私としては私立でも公立でもまとまな授業をしてから色々語って欲しいです。本当に教授力の低下は嘆かわしい。それはモンスターペアレントの意見を聞きすぎ、先生に仕事を増やし続ける風潮に問題があります。先生に時間外を求めすぎた結果、教材研究に割く時間がなくなっているのです。

 ワンセのように先生も子どもも保護者も大切にして存続できているのは、ひとえに保護者の方の理解の賜物です。学校も教育委員会や校長がしっかり現場の先生を守りつつ「ダメなものダメ」「それは学校のすべきことではない」とはっきり言う必要があります。

 学校外で万引きがあったりすると学校へ連絡がいきます。何で学校に指導を求めるのでしょう。警察も世間も、叩きやすい、頼みやすいところに言い過ぎです。部活指導したい先生、授業に力を入れたい先生、生活指導に尽力したい、個々の先生の遣り甲斐を組むシステムを構築しないのでしょう。

 先生も人間です。子どもたちや保護者の方から感謝の気持ちを聞くとそれだけでこれからも頑張ろうと思えます。逆に理不尽な要求や無筋を通そうとする人にはマイナスのパワーを使います。

 私は、自分の器を知っているので多くの人に発信する力はありません。それでも、周りの人の信頼だけは絶対に裏切らないでおこうと思っています。

2023年6月16日金曜日

最近の出来事

 今回は久しぶりに各学年の様子です。

小4は分度器と角度についてしています。4月開講ということもあり、学校とほぼ同じ進度でゆっくり進んでいます。山場であった「大きな数」をクリアし、第二の山場である分度器・角度の完全理解に向けて、例年よりも時間をかけています。その甲斐あって、学校では順調に出来ることが増えているようです。小5はYHが非常に良い感じです。算数・国語・英語共に出来ることがかなり増えており、ハイレベルなことを良いペースでこなしています。このまま順調に成長していければと思いますが、そうならないのが子どもですよね…。小6はTHの成長速度が快調です。理系も文系も着実で、どこまで伸びるのか楽しみ。MHと共に良い相乗効果があります。YAは出来る問題への取り組みは素晴らしいのに、苦手意識や、少し悩み始めると思考回路がゆっくりになるときの差が激しいです。OKMKは精神的に強くなってきました。この学年は、クラス全体で新入生を引っ張ってくれている感じです。そんな新入生KSは周りが出来ていて自分が出来ていないことがあることに色々感じることはありつつ、それを糧に出来ることを増やしたい強い意欲を感じます。

 中1は少しずつ小学生から成長しているのを感じます。ただ、朝型の子が多く、例年より居残りを減らして授業前にプラスアルファをしている状況です。緑NYの精神的な成長を感じます。強くなってきています。緑INは波なくできることを増やしています。金曜日の数学過去問結果は満点でした。中間テストは全生徒平均で450点を軽く超えましたが、全員450点ではなかったので、期末では少しでも自己ベストを更新してきて欲しいです。

 中2はやる気の波が荒い学年、というか時期です。冬の懇談会ではendlessは日曜日廃止の方向を伝えていましたが、2学期期末・学年末で個々のペースで勉強してみた結果、平均点が下がりました。自宅学習が充分ではなかった感じだったので、今年は土日共に12時間コースで計24時間勉強するフルコースにしました。結果は全学年上昇しています。全学年の平均点も過去最高に近づきました。そんな中2は緑SKが進化中。数学担当しては数学の応用問題も積極的に解いて欲しいと感じます。鯰江MKは気持ちが乗ったら無双しそう。緑MYが色んな意味で良い落ち着きを見せています。このままいってほしいものです。ちなみに2学期以降のendlessの在り方は懇談会で意見をお聞きし、決定していきます。

 中3は茨田SKが良い状態。慢心せずに受験を迎えられれば、かなり伸びていくでしょう。緑OYがそれに続いてくれそうな雰囲気です。緑IHは欲が出れば大きな壁を破って伸びていきそう。緑MRはようやく塾のペースに慣れ始めた感じです。私の期待値は高いですが、応えてほしいものです。緑THは悪い状態ではないです。ようやく落ち着き始めたのでしょか。勉強するモードに入れば覚醒するやもしれません。

 ところで、巷を騒がせている自衛隊の銃乱射問題。心の成長が伴わないまま大人になったことに原因の一つがあるでしょう。常々、ワンセの子には「勉強も勉強以外も覚えて欲しい」と言っています。未だに「挨拶」「モラル」「マナー」にうるさいです。テストで100点取れても挨拶できない人になってはいけない、とよく言っています。教室へスマホの持ち込みが出来なかったり、自習中におしゃべりや居眠りができないという環境はもはや化石塾です。子どものご機嫌を取るための自習室や授業が常態化している業界ですから。また、入塾の説明時に「放置しないこと」を最大の方針にしていること、塾内で何か気になることがあれば必ず声をかけられること、親が注意するような言動が塾であれば注意さえること、最も真面目に勉強する(本当に集中して勉強する時間が長い)塾であることを伝えています。ちなみに「小学生になったら親以外の大人に注意される機会は大切」という考えは不変です。子どもは大人を見ます。教育する人が諦めたら子どもは成長しません。

2023年6月13日火曜日

チームワンセルフ②

 今回は前回に続きうちのスタッフ自慢です。

 松本先生。今のスタッフは全員卒業生ですが、彼女はエネルギーの塊で強い正義感の持ち主であった中学生でした。それが正常進化し、感情移入しながら教えるウチらしい講師になっています。教えたいという強い意志と情熱を持ち教壇に立つ姿はとても頼もしい。常に子どもたちに理解できているのか聞きながら進めていく授業をしています。特殊能力はここには書けません(笑)

 佐々木先生。コミュニケーション能力が抜群です。誰とでも近しい関係になれ、他人を攻撃したり傷つける言動を絶対にしません。褒めて、良い気分にさせる能力に長けています。自己錬磨に余念なく、着実にスキルアップしています。何かをするかどうか尋ねたとき、二つ返事で飛びつく姿勢は、令和版の「意識高いビジネスマン」として社会・会社に貢献できる存在になることが容易に想像できます。

2023年6月12日月曜日

訃報・上島竜兵氏、上岡龍太郎氏。

 冠婚葬祭の中で、教え子のお呼ばれが多いこともあり慶事ばかりなのは幸せなことです。

 ただ、訃報で昨年最も衝撃的だったのは上島竜兵氏。誰にも何も言わず、直前まで日常のルーティンをしていたらしいです。胸中を察すると言語化できない複雑な気持ちになります。

 上岡龍太郎氏は若くして惜しまれながら引退しました。自分の能力が衰えてきているのに、周りから持て囃されるのが引退の理由の一つだと聞きました。自分が実感できる衰えに対して、深く感じ入ることがあったのでしょう。引き際の美学を感じました。

 上岡龍太郎氏、横山ノック氏、和田アキ子さんとテレビに出たことがあります。お二人は鬼籍に入(い)られ、和田氏がご活躍中です。益々のご健勝を祈っています。ところで、人の死を悲しむ気持ちより、投影する機会のほうが増えました。

 齢を重ねて、ようやく人並みの感受性が理解できるようになりました。それでも模範解答のない子育て(勉強を教えること)のゴールは一生見えそうにありません。個人差があるからマニュアル化など絶対出来ない子育て。やらない後悔よりやる反省を選択したいので、これからも後悔しない選択をしたい。後悔しない選択とは、一度お預かりした子どもたちを放置したり見捨てないことです。

 教壇に立てるリミットがある中で、現役の間は子どもたちに全力であたりたい。初めて教壇に立ったとき、ここで死ねたら本望だと思えた志や、熱い思いはあまり変わりません。まだまだ若造ですね(笑)

2023年6月11日日曜日

チームワンセルフ①

 昨夜、卒業生が結婚の報告をしに来てくれました。奥さんとの信頼関係が非常に新鮮で良い夫婦だと感じました。良い報告にテンションが上がりましたが、個人事業主になったと聞いて先輩として色々心配なことも聞きました。

 新生ワンセルフにおいて、私が考える塾は、子どもたちのためになることを考え、スタッフ一人ひとりが自分に出来ることをしてもらうことです。世知辛い世の中で、うちの子たちは良い講師・スタッフに囲まれて幸せだと思います。今回は、そんなうちのスタッフ自慢をします。

 アイドルフェイス原先生。お人形さんのように可愛いという意見を子どもたちからよくいただきます。彼女の特殊能力は管理能力です。体力・時間・自分の各能力の限界値を常に冷静に逆算できます。中学生のときから顕著で、今はスケジューリング出来る期間がどんどん伸びて数か月から年単位になっています。既に優秀な社会人2.3年目に相当するレベルです。また、空気を読む力と責任感が秀逸です。今は主に中3理科担当ですが、過去の中3生と比較してもトップクラスの成績を残しているのは彼女の管理能力の賜物です。どんな企業でも喉から手が出るほど欲しい右腕になれる存在です。

 白衣のスタッフ楓。突出した特殊能力はありませんが、全てがオール4以上で卒なくこなします。距離の取り方が抜群で、彼女を嫌いになる人はいないでしょう。大企業の一般職では極めて高い能力が発揮できます。言われたことの意図を測り、行動できるので縁の下の力持ちとしてこれほど心強い人はいません。教科指導以外では、大げさではなく彼女がいないとワンセは回らない程、依存度が高いです。「気づけばそこに楓」目立つことはありませんが、困ったことがあったり、何かあれば常に一番最初に連絡をとる私にとって唯一無二の存在です。

 天真爛漫井川先生。特殊能力は一緒にいる人・場を明るくする能力です。存在感は既に塾内でもトップレベル。551のように「いるとき・いないとき」ほど空気が違います。実は、中学生時代より同級生に教えることを得意としていました。本職の先生でも出来ない「人によって解説の言葉のレベルを使い分ける」ことが中学生にして出来ていました。この問題を○○がわかるように解説してください、など無茶ぶりをしても応えてくれるほどです。今時非常に珍しい本当の優しさを持っています。本当の優しさは強さの裏側にあります。強さのない優しさは自分が傷つきたくないだけの弱さです。

 講師はみんな、1コマの授業のためにかなりの予習時間を割いています。授業の時給はそれなりにありますが、予習の時間を考慮すると決して割が良いバイトとはいえません。それでも、みんなのために頑張るスタッフを見て頼もしいです。今、最も大切なのはスタッフ・子どもたちを含むチームワンセルフの成長を手伝ったり、見守ることです。何かあれば、必ず微力ながら尽力すると決めています。

 

 

2023年6月5日月曜日

ギフテッド

 ギフテッドとは「天賦の才を持つ人」(私は特殊能力とも呼んでいます)という意味で、同世代の子どもよりも先天的に高い能力を持っている人のことを表しています。 ギフテッドは、特定の学問や芸術性、創造性、言語能力などにおいて高い能力を持っています。つまり天才です。当然ながら天才は特別な能力を持つ数百人や数十万人に一人(もっと少ないかも)です。ただし、その他大勢の子たちとは前提が大きく異なることを無視すると偏った知識になる可能性があります。

 テレビ番組でギフテッドの子のプレゼンを見ました。いやはや天才中の天才です。私など全く足元にも及びません。そんな彼が漢字について熱く語っているのをみて、日本の将来はこういう若者にかかっているのだと思いました。

 彼の考案した新しいスタイルの漢字ドリルは大谷翔平選手も取り入れた9分割ノートのようなものでインプットする(覚える)ときにアウトプット(使いこなす)までするのです。その代わりに「数回書くことは時間の無駄」というZ世代ならではのタイパ思考です。ちなみに、世間では幼稚園児から小学生ぐらいまでをQ世代と呼ばれ、既に研究が始まっているそうです。

 ここで大切なことがあります。彼らギフテッドは、覚えることは既に当たり前になっているのです。よって、知っていることを書くのは時間の無駄、という理論でその時間をクリエイティブなことを使えばよいという発想です。ただ、大半の子は、小中学校生までは知識を重ねて基礎を確立し、暗記脳や思考力を育む時期です。そんな子たちに覚えるために大切な書くことを省略すべきではないと考えています。

 実際、既に漢字でよく似た取り組みをしました。インプットよりアウトプットのほうが大切なのは事実なので短文作りに力をいれようとした時期があったのです。1.2割程度の子が想像力を発揮して創作できましたが、大半は適当です。考えることを放棄している子が多いのが現状です。算数をしていても、1行レベルの文章問題で何を聞かれているのか理解できない子が急増中。短文作りができるような基礎学力がないのです。当然のように暗記もできていません。

 ギフテッドにしか通用しない思考や勉強方法であるのに、楽なほうへ流れやすい子どもたちに「書かなくてよい」「暗記は大切でない」という風潮になるのは極めて危険です。また、コミュニティに属することはルールを守ることだと知ることも必要です。ギフテッドは、自ら創始者となって新しいコミュニティを創れるでしょう。ルールを守れる人が新たなルールを創ってコミュニティを創ることはできます。特殊能力なしに、小中学生時代からルールを守れなかった子が創ったコミュニティ(ルール)についてくる人がどれだけいるのでしょう。

 ただ、ギフテッドにとって日本は村社会で居心地が悪く感じることが非常に多く、ストレスを抱えることも然り。そんな少数派の人たちに向けての対応は国がすべきだと思います。将来の日本を担える優秀な人にはそれなりの敬意を持って環境を用意することも大切です。

 大阪では清風高校が世界に通じる数人にエリート教育をする、と鼻息荒かったですが、国公立大学入試すらまともに合格させられないのにギフテッドを養成できるはずありません。こういったことこそ国の援助が必要です。

 つまり、ごく一部であるギフテッドには敬意を持って国が対応することと、その他大勢の子には小中学生代は基礎固めが肝要で、同じベクトルで考えてはいけないということです。

2023年6月1日木曜日

続・中間テスト速報

 火曜日に緑中学校の中間テストが終わり、ほぼ点数が出揃いました。中1は教科別平均点で全教科90点以上ありそうです。中1なので当たり前だろうと考える人もいるかもしれません。特筆すべきは、ワンセの子たちは中1の一学期中間テストが自己ベストになっている子がほぼおらず、中学校順位はじわりと上げている子が大半だということです。そして、中2は中1の学年末比較で全生徒平均英語1点数学8点国語6点理科9点社会16点上がっています。また、中3は中2の学年末比較で全生徒平均英語7点数学1点国語4点理科4点社会7点上がっています。つまり、全教科少しずつ点数が上がっているという結果です。前学年の内容を理解できていないと成績が上がらない英語数学でも、しっかり得点できていることからみんなの努力がわかります。

 中1は全生徒平均460点弱ペース、中2は緑NHが爆上がりで自己ベスト大幅更新、緑SKも自己ベスト更新、緑OYOSは大台突破。新入生緑OKは大幅に点数アップ。中3は緑THが過去一年以内自己ベスト、茨田SKは自己ベスト、緑MRが良い感じで上がっています。緑OYも国語未返却で自己ベスト更新の可能性あり、緑IHは自己ベストまであと1点という好成績でした。

 努力を結果として出さないと子どもたちはモチベーションが低下しますので、常に自己ベスト更新を強く意識して頑張っていこうと思います。

2023年5月28日日曜日

事務所の出来事

 今年は、珍しく新しい先生が増えました。それでも全学年私が直接教えており、小学生は全教科、中学生でも過半数は担当しています。常日頃、高校訪問しては辛口な評価をしていますが、そこでの経験を基にどういう授業が良いのかについて事務所で話し合っています。

 ところで、大学生バイトの有力候補になるのが塾講師です。同じ塾講師でも集団と個別、ワンセとその他では大きく異なります。ウチの講師は、教えることに責任を持って接しています。事務所では、どうすればより良い講義ができるのか議論することが多いです。授業前後では子どもたちについて情報共有しています。一般的な個別では授業直前にやってきて、終わればすぐ帰る、感じです。担当が固定ではないので責任は発生しません。研修の初日には生徒はお客様だから気分良く帰すこと重要で課題で、雑談推奨どころか、校長自ら率先するところもあります。

 ウチは時流に乗った職人さんであり続けます。どうすれば、全生徒が自己ベストを取れるのかを追求していく塾です。事務所では、質問に来る子どもたちと答える講師で明るい雰囲気を醸し出しており、若いパワーをより効果的に活用してもらうおうと感じます。講師は、授業準備に余念がありません。自分で教材を考えて作っているからこそ、責任感が芽生え、理解して欲しい、覚えて欲しいという気持ちも育まれます。経験は情熱でカバーでき、未熟を理解して前を向いて試行錯誤している講師を見て、私も、講師も、子どもたちもみんなにとって良い環境だと実感しています。

2023年5月26日金曜日

最近の出来事

 まずはテスト速報。中1茨田北KSは数学100点!ここまで、茨田・茨田北中学のテスト返却が終わり、最低点が456点です。当然、全員450点超えという上々の出だし。テスト未返却教科がある旭東中も平均91点を超えているので、全員450点超え継続の可能性は高いです。さすがに緑中・鯰江中を含めた全員450点超えはハードルが高いですが、自己ベストの更新は本気で目指しています。中1の1学期中間テストがベスト(順位or点数)という子はほとんどおらず、中2、3で自己ベストを更新しています。最低点の高さと並ぶ自慢の一つです。勉強を頑張っているのですから、しっかり結果を出してもらって達成感と自己肯定感を得て欲しいです。

 授業では小5YHが出来ることを着実に増やしています。国語・算数共に良いセンスを発揮できています。英語の発音を気合いを入れ過ぎて少し固くなっているので、もう少しリラックスして望めば更に伸びる予感です。「難しい」を口癖のように言っているのが、少し気になっています。充分、理解度も成長も速いですよ。小4は集中力が継続できるときと、そうでないときの差が激しいです。普通と言えば普通ですが、やる気や集中力の波を高いところで安定させていくのが今後の課題ですね。小6はTHMHが頭一つ飛びぬけてきました。MSも安定して出来ることが増えています。自信を持つことが課題のMKは、学校での結果がついてきて自己肯定感が良い感じで育まれています。

 緑中がテスト対策の真っ最中のため、中学生は来週にテスト結果と共に報告します。

2023年5月21日日曜日

今週末の出来事

 12時間endlessは3年数か月ぶりで、現在の高1は未経験です。今日は鯰江・茨田北中がテスト直前で緑中は2テスト8日前。昨年までよりも、テスト対策期間にすべきことを私なりに明確にしています。みんなの提出物を見ていても、今までの中で最も良い勉強をしている子が多いです。まずは学校の提出物をテスト10日前ぐらいには終わらせる。テスト前の週末までに塾の提出物を終わらせる。そして、土日にはプラスアルファの勉強を個々で考える。中1は自分で考えて勉強することは難しいので、こちらで細かい指示を出しています。中1はやらされている感がありますが、回数をこなすうちに自分で考えて出来るようになります。

 疲れた、と言いながらも達成感のある顔をしている中3生を見てコロナ明けを感じました。12時間勉強するのが目的だという意識の低い子はいません。夜9時台でも良い雰囲気で、効率よく集中して勉強しながら、自分のスタイルを模索している姿が本当に嬉しいです。開講から10年ぐらいは進学塾とは言えない状況でした。今の教室を見て、集中して全員が頑張っている最後の塾になるのだろうと実感し感慨に耽りつつ、体力の限界まで付き合える子どもたちの存在が大きな糧になっています。それに加え、新しい講師のやる気に満ちた姿勢が更に私のモチベーションは大幅上昇中です。

 身体は疲れていますが充実しています。そして、帰宅後はワンコと全力でコミュニケーションを取らないといけないのでgo home!

 

2023年5月19日金曜日

最近感じること

  有料自習室と個別の開講に伴い、どの教室をどのように活用するのか思案中です。どんな個別・自習室にしたいのかをずっと考えています。集団部門も含めて、やはり私は「勉強できる環境」「成績を伸ばす場所・時間」の提供者でありたいです。他人の足を引っ張る子は自習室の利用のみでもお断りしています。

 ところで、コロナ禍は大きな影響を与えました。その中でも、学生には我慢すること、ストレス耐性をつけることに対して学ぶ環境が大幅に減ったことの影響を感じます。少子化ということもあり、人材確保に躍起になった結果、お子さま主義が酷くなり必要以上に守ろうとしています。学習塾業界では子どもをお客様扱いするのが当たり前になっています。生徒のご機嫌を取って継続してもらうのが一番の目的です。

 最近のニュースで公立学校が個別塾のtomasに放課後授業を依頼し、tomasの関係者が教育について偉そうに語っている姿を見て抱腹しました。大阪市の公立中学の放課後学習塾は私が大阪市へ政策提言(2012)したものです。それを大阪市が実現したわけですが、請け負った塾は未経験の学生を最低賃金に近い金額で丸投げしています。個別塾の未経験学生自称講師が学校の先生より上手に教えられるわけがありません。また、予備校の先生が高校で教えているケースもありますが。特に放課後授業を受け持っている先生のレベルの低さは推して測るべしです。数百人相手に教えられる看板講師が数十人相手に安い賃金で動くわけありませんから。

 高校訪問で授業見学をしていても授業に力を入れている学校はほとんどありません。教授力の優れた授業もしかり。いつの間にか学校は託児所に近づいているように感じます。でも、それは学校を良いように利用してきた結果なのだと思います。

 私は、第一線で教えられる年数のカウントダウンが始まっています。モチベーションは変わらずとも全盛期のパフォーマンスが発揮できなくなっているからです。こんな話をすると私の労働意欲が衰えていると感じる人が多いですが、それは完全否定します。イチロー氏が選手としての現役生活に終止符を打っても伝道師として活躍したり、草野球を心底楽しんだりしている状況に近いです。現役として教壇に立つには衰えがりあり、私より勢いがあって粗削りでも子どもたちのために教えたい人がいるなら後進指導とケアをしようと思っています。

 昨日、中3に伝えたのですが、ワンセは「先生が(この学年を)教えたい、子どもたちが(この先生に)習いたい」という気持ちがあるならそれが最優先だと伝えています。個別でも「こんな子がいるけど、どう思う」と聞いて、自分が教えたいと意思表示した先生に指導してもらっています。件の中3については「教えたい」という意志表示をする先生が多いです。中1を担当した講師は「最後(卒業)まで教えさせてもらえるのか。もし、途中で離れるなら気持ちの整理がつかないからこれ以上感情移入しないようにする」という旨の相談を受けました。私の意志で変えることはない、と伝えました。もちろん、中2担当も同じ気持ちです。教えたい子どもがいて、教えられたい先生がいるという環境は幸せだと思います。

2023年5月17日水曜日

春の高校レポート①~大阪信愛学院高校~

 忙しいという言葉は好きではありませんが、時間に追われている感覚を自分史上1番感じています。時間割が存在する仕事なので曜日の感覚は失わないほうなのに、最近何曜日か考えることがちょくちょくあります。そんな中、4月末やGW明けに大阪信愛学院の校長先生からお電話いただいたのに、いずれも第2教室に在室しており失礼なことをしていました。ご訪問いただいたので、早速ご訪問させていただきました。

 ではレポート。教授力3.5校風4授業態度3.5お勧め度3.5。到着するなり、校長先生の元へ中1の子が寄って来て色々話しかけていました。その様子を見て、信愛は相変わらず生徒の個性を尊重していただける学校だと感じました。また、今年初の訪問なので、やや数値が辛いかもしれません。9割の高校は信愛を超えることはできないでしょう。国公立大学進学へ導いていただけるカリキュラムさえ整えばイチオシになる可能性があります。現時点ではお隣の大産大付属高校のほうが勉強を伸ばす部分に関してはかなり秀でています。ただ、今まで勉強面で期待したことがなかったのですが、今後の改革が楽しみで期待しています。

2023年5月14日日曜日

endlessの出来事

 今年度から決まった新ルール。テスト2週間前の週末土曜日までに学校の提出物を終わらせる、1週間前の土曜日までに塾の提出物を終わらせる(もちろん提出アリ)ことです。

一学期中間テストは中1の一泊移住、中3の修学旅行、その前にGWがあり、なかなか落ち着いて勉強できる雰囲気になりにくい時期です。それでも、緑中は修学旅行明けの土曜日にはほぼ全員が長時間頑張っています。中1茨田TTは朝10時に始まり、初の長時間で昼の2時過ぎには「疲れた~」「集中力が持たない」と言いつつ、夜7時(中1だけは早く帰れます)になって、帰ってもいいよと声をかけても、まだ頑張る姿勢が良かったです。間違い直しや復習の大切さをずっと説いており、自分なりのやり方を模索していました。勉強の引き出しを増やすやり方を教えると、早速試していたので結果に繋げたいと思います。

 中3は茨田がテスト前でSKがゴールデンウイーク明けから毎日早い時間から長時間勉強を頑張っています。瞬発力はあるので、丁寧に解いたり取り組む姿勢があれば急上昇するでしょう。いよいよ受験生として初の授業なので、余力を残さずに勉強していってほしいところです。

 そういえば、中1茨田北MOは足を骨折中の姉に何度も連絡を取り、往復40分の距離なのに水一本だけを届けてもらっていました。届けてくれたWも偉いですが、充分な感謝をしっかり伝えて欲しいところです。私は、明日の母の日を前に感謝の気持ちとお花を渡しに行きました。


2023年5月9日火曜日

大阪府私立高校所得制限なし無償化

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3e86c8274096fcce0d08136dfd91daa592b15593

 大阪府の吉村知事は2024年度より高3(現高2)、25年度より高2(現高1が高3)、26年度より高1(現中3が高3)になってからの私立・公立高校の学費を所得制限なしで無償化にすると発表しました。私立高校のその他諸費用無償化についても議論されていましたが、見送られたようです。

 現時点で詳細の情報は入っていませんが、私が最も注目していた現在の中3は所得制限付きの無償化継続の方向でしょう。高校の授業の質が低下している現状では、特待生を取って奨学金をいただき、適切な時期に予備校へ通うのがベターでしょうか。もちろん、公立高校へ通学して予備校に依存することも時期を間違えなければ充分ありえる選択肢でしょう。いずれにしても詳細が分かり次第、授業やブログ・ツイッターで情報提供していきます。

2023年4月28日金曜日

最近の出来事

 ようやく新校舎に荷物が入り始め、教室らしくなってきました。什器の搬入準備で手足の筋肉痛で動きが鈍いです。それでもみんなの協力のおかげで今福鶴見校も新校舎も良い感じになってきました。私は、古いタイプの人間なのでgive&takeの精神や性善説が基本となる考えです。何かしてもらったら自分の出来る範囲でいつまでも感謝の気持ちを忘れません。気持ちに対して自分の出来ることをいつでもしようと思います。

 さて、小4は大きな数の割り算が終わり、復習モードです。開始が3月末だったので、学校よりも大きく進んでいませんが、良い状態でここまできました。国語では読解力が悪くないので、しっかりと伸ばしていきたいです。小5YHは前を向いて取り組んでいました。できなかったことを悔やむより、出来ることが増えた喜びをしっかり感じて欲しいです。小6は課題が多いクラスですが、一つずつクリアしてしっかり基礎固めを終わらせる小学生であろうと思います。

 中1数学は文字式の計算問題の導入は出来ませんでしたが、そこまでの定着度は悪くありません。1学期期末の過去問結果では緑IN、UM茨田TTが良い考えの跡がありました。惜しむらくは、3人とも計算ミスが散見していたこと…中2は英数ともに問題演習不足が感じられます。今、色々するとGWでリセットされるので、我慢して休み明けから課題を増やしていきます。中3は、少し歩留まり(定着率)が良くありません。前回理解できた単元を忘れるのが早い子がいるのが気になります。

 5月からはテスト対策と一泊移住と修学旅行で管理が大変になりますが、一学期中間テストで点数をしっかり取れるようにしていきます。

2023年4月21日金曜日

最近の出来事

 5月開講の分校準備が慌ただしくなっています。実は、この校舎は2001年に創立したときの場所です。カメムシが発生していた懐かしい思い出があります。トイレが和式で、12ロール買ったトイレットペーパーが1年経っても2ロールしか減りませんでした。女子には抵抗があったと思います。その思いから今の今福鶴見校舎は最新の自動開閉アラウーノになっています。トイレットペーパーは一日1ロール以上のペースでなくなり、綺麗で使おうと思えるようになったことを嬉しく思っています。ちなみに分校のトイレもさすがにウオシュレットになっています。校舎はそれなりの年数を経ているものなので新品ではありませんが、できるだけ手を加えて綺麗にしていこうと思います。

 さて、授業の様子です。小4はOKは初回の授業がうそのようにスピードが速くなりました。算数も国語も理解度が一気に良くなり成長期の到来を実感しています。小5YHは平常心で取り組んでいるときは良いペースで色々進むのですが、少し悩み始めると真っ白になるので、色んなものをコントロールできるようにしていければと思っています。小6は久しぶりに国語や英語を見ていると、算数とのギャップを感じています。THが安定して出来ることが増えています。MHも同様で積極的に授業に参加してできることを増やしています。

 中3はまだまだ受験生としての意識は芽生えていません。今週、志望校決定までのタイムスケジュールを確認しました。7月までに本命を公立か私立か決定する。9月末までに私立を2.3校に絞り、11月までに最終決定。一番重要な11月中学校実力テスト・五ツ木模試に受けて調整していくことなどです。でも、もっと大切なのは高校決定ではなく、将来について考えて、そこからどういう高校生活を過ごすのか決めることです。ワンセの卒業生は国公立や関関同立の進学者が多いです。高校部門を持っていなかったワンセなので100%卒業生の頑張りですが、高校合格がゴールになって燃え尽き症候群になる子がいないことは嬉しく思います。卒業後もしっかり見守る姿勢は不変です。

 中2数学はようやく連立方程式の計算問題が終わり、数学担当としては面白い問題に取り組めます。昨年、過去最速のペースで教科書内容を終わらせて演習を増やした結果、受験時の数学の状態が全体的に非常に良く、ほぼ全員が数学で助けられました。また、例年よりも社会の勉強時間を増やした成果も感じられました。応用・発展問題を楽しくやっていきたいですね。

 中1は春休みまでに良いペースで進めたので、今は中学校生活と新しいリズムに馴染んでもらうことを優先しています。10時終了ですが、まだ疲れは見えていないようです。無理なく、少しずつ進む予定です。数学は文字式の導入(中学では6月ぐらいになる予定)が終わったので、進路にゆとりはあるので少し安心して色々気を配りながら展開していきます。

2023年4月14日金曜日

復刻:ワンセマニア(懸賞クイズ)

 第一問

1.事務所にある椅子は何脚でしょう。

2.先生またはスタッフ(OB可)の名前を3人挙げてください。

3.ホワイトボードのマーカーは全何色でしょう。

4.時間割の中3の背景色は何色。

5.創20周年の龍神賞は何。

6.販売している(していた)文具を5つ挙げてください。

7.松本先生の中学生時代の部活は。

①テニス部

②茶道部

③帰宅部

④トレジャーハンター部

8.佐々木先生の高3のときの主な通学手段はどれ。

①電車

②自転車

③バス

④ヒッチハイク

9.井川先生の高3のときの通学手段はどれ。

1.電車

2.バス

3.自転車

4.タクシー

10.事務所にある原先生のレターケースは何段目。

①1段目

②2段目

③3段目

④18段目

答えをLINE、メール、紙のどれかで応募してください。締め切りは4月17日(月)23時59分。当選者の中から1名、全応募者の中から1名、合計2名のオリジナルクオカード2000円分を進呈します。

水曜に卒業生が最後の写真撮影に来ましたが、個別のコメントを控えました。伝えられなかった言葉をこちらか、LINE個人で少しずつ伝えようと思います。

2023年4月13日木曜日

最近の出来事

 今日は久しぶりに卒業生が訪れ、このメンバーで会う最後の写真撮影でした。初々しい姿にほおが緩みました。みんなの将来に幸あれ!

 さて、最近の授業の様子です。小4は大きな数が終わりました。初回の授業では完全定着が出来ておらず、少し時間がかかるかと思いきや、次の週には理解でき、その次の週には応用問題も良い感じになっていました。理解すると使いこなすのは速いようです。小5YHは男のらしく粗削りですが、修正ポイントが明確で指摘するとすぐに応えてくれます。どれぐらい伸びるのか楽しみです。小6算数は小学生で習う全ての計算問題が終わりました。課題は制限時間内に100%に近い精度で正解できるようになることです。

 中1は、数学が四則混合の文章題が終わり計算問題のミスの多さが大きな課題です。茨田TTは努力して問題を理解することは非常に素晴らしいのですが、時間との戦いになることがりそうです。緑INは閃きはピカイチなのにスピードを上げ過ぎて確認が追いつかずミスをした結果、満点になれないことが課題。茨田北OTはメモをよくするようになり成長を感じます。次は、メモを取る時間と取捨選択が課題ですね。

 中2は連立方程式の導入が終わりました。そろそろ演習の時間を設けて習熟度別の補習をしたいところです。中学生共通ですが、この時期の数学は計算問題ばかりで教える方としては楽しい単元ではありません。早く文章題を楽しく解説したいです。

 ところで、今日受験生が集まった理由の一つは公立高校の点数報告です。文理学科の平均点が373点でその他が376点でした。素晴らしい結果で努力が実って嬉しいです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

2023年4月6日木曜日

最近の出来事

 中学校の入学式が終わり、ワンセでは春期講習会が終盤を迎えています。新しい部門の立ち上げ準備と新校舎準備、もちろん授業はフルコマなのでその準備で一日が速いです。卒業生からの連絡があると最優先しているので、思い通りに一日が終わることがほとんどありません。それでも、社会に出た彼らの悩みを聞いていると、好きなことを仕事にしている私は恵まれているのだと感じます。睡眠不足になること以外は仕事の悩みはポジティブなことか、単純にどう勉強してもらうのかを思案しているぐらいです。

 人と話すとき、最近特に意識してているのが感受性についてです。これは十人十色ですが、世代間の相違を強く意識しています。一つの事象についてどんな感想を持つのか非常に興味があり、○○はどんな意見?ということをよく聞きます。また、人(世間)が何に興味を示しているのかも興味津々です。AIに絶対追いつけない情報と判断ができるように探究心を好奇心は失いたくありません。

 そんな私は「この業界で遣り残したことはない」ぐらいに感じています。すると、それを聞いた人がモチベーションが低下したのだと思うようです。モチベーションの低下は「負けたくない」「大きくしたい」という部分では存在します。既に教授力の部分で脅威を感じる塾は存在しないからでしょう。逆に、今いている子たちをしっかり見るのだ、という思いは全く変わらないどころか、むしろ強くなっています。

 年齢的に厳しい父親的なポジションから温かく見守るおじいちゃんの中間地点ぐらいに視点が変わってきました。特にスタッフOBたちへは既におじいちゃん的な「○○が良い子なのは知っているから何かあったらいつでもおいで」という感覚です。

 現役の在籍生たちへは成長して欲しい、出来ることを少しずつ増やして欲しい、苦手分野を自覚して対処法を考えて欲しい、そんな気持ちが強いので寄り添いつつも甘えにつながることは許容できません。打たれ弱い最近の子たちにとって、より良い方法を模索して指導しています。

次回は授業の内容について書こうと思います。

2023年4月1日土曜日

最近の出来事

 新年度が始まり、多くの新しい風がワンセにも吹いています。授業前後の教室内や事務所で笑顔が増えているのが印象的です。中2、中3では自習性を尊重し、ペナルティ制度の原則廃止を打ち出して新しい勉強方法を模索中です。ただ、自由と責任は表裏一体でなければいけません。日本の子どもは「お子様扱い」に慣れて、自由と権利の主張はし、自分が傷ついたときはアピールするのに、責任は転嫁するか誠意・反省のない形式的な謝罪で済ます機会が増えているように感じます。

 宿題や課題の自由裁量を増やしている中2、中3。手抜きを続けるなら自由を剥奪し、管理されるという方法になります。今週は数人が注意されましたが、全くの手抜きではなく、やるべきことの詰めが甘いことに対して苦言を呈しました。前回の授業の内容をほんの2.3分見直しをして授業に臨むだけで思い出せたり確認できるのに、それを怠った結果、公式や重要なルールを忘れて授業の内容がわからなくなっていくことになるのです。気になることは見逃せないので言ってしまいます。今時ではないのは理解しつつもやはりその子の将来が案じられます。

 まさに社会に出てからの仕事と同じです。やるべきことと納期(締切)を伝えられ、それを聞き逃したり守れないことが続く人と企業が雇うのか。返事は否でしょう。逆にルールを守れコミュニケーションを普通に取れる人と仕事したいです。乗り越えられる責任感を養う必要があるでしょう。小中学生時代にこそルールを守るということを覚えることが必要だという考えは変わりません。

 今、出来ないことが18歳で高校を卒業すると、ある日突然責任感が芽生えるとは思えません。小中学生時代の基本の定着が必要な時期は、まずはルールを守ることの重要性を理解して遵守できるようになることが肝要でしょう。それをすっ飛ばしてテストの点数だけ良ければOKという考えにはなりません。どこにも負けない点数を取っているワンセだからこそ、人として大切なことをしっかりと伝えていきたいと改めて感じた今日この頃です。エイプリルフールですが、嘘は入っていません(笑)。

2023年3月26日日曜日

時代の流れ

 スクールウォーズや金八先生世代です。久々にアマプラで観ていて時流と価値観について色々考えさせられました。今は昔ほど荒れた学校はありません。いや、「荒れる」の定義が変わったのかもしれません。 昔より問題や課題が見えにくくなっています。勉強でも、その他の問題でもです。

 勉強では定期テストの点数だけ取れる短期間の力を持つ子が増えたので、高得点でも実力が伴っていないのに力を過信したり、逆に子どもだけが力不足を感じつつ周りに気づいてもらえないケースが増えました。

 その他の問題では、外で派手に反抗する機会は減ったものの痛みを知らず加減出来なくなることが増えました。何より、言うことは聞けて単純な指導に従える子は増えたものの、そのときに相手がどう感じるのかを人によって異なることを理解できていないのに、自分は気遣い出来るタイプで、周りはそうでないと盲信している子が増えました。

 すると正義感からストレスを感じて、それに耐えられなくなって心の病になる子も増えました。また、いじめや深い心の傷以外で病む子は、自分で他人を攻撃したり価値観を否定するのは平気なのに、ブーメランで跳ね返ったときにひどく傷つきやすいようです。

 そんなとき、何を、どのように、伝えていくか。私は、自分の先生像から気になったことをスルーすることはできません。模範解答などありませんから、子ども個々によって、時と場合、またそのときのメンタル状況によって対処を考えます。マニュアル化などできるわけありません。

 正面から話し合える昔風な子にはパワーは必要ですが、それはまだまだ衰えていないので問題なしです。 複雑化していく問題に自分の出来る範囲でしっかり対応したいという思いは変わりません。だから、出来る範囲をどんどん広げていかなくてはいけません。子どもに関してはジェネラリストであるために知見を無限に拡げ続ける努力をしなくはいけないと感じています。ワンセを、私を、信じて期待してくれる人に全力で応えられるよう精進します。

2023年3月20日月曜日

つれづれなるままに~公立一般受験者全員合格の日~

 今日は公立の一般入試合格発表の日です。朝から事務所で待機していると、まずはKHから吉報が!続いてMHからも!最後に、待たされましたがYJからも吉報が舞い込みました。天王寺・高津・東に全員合格です。これで一般入試は全員無事合格です。数学C問題は少し易化していたので、自己採点結果が360点を超えていたので安心していました。東は普通科を本命に受験していましたが、3月に入ってからの過去問結果で過去5年分は寝屋川高校合格ラインを超えていたので、受験当日によほどのことがなければ合格できる手応えはありました。3人とも半年前には志望校に届いていなかったのですが、11月の五ツ木を終えたあたりから文理学科組がぐんぐん伸び、東の子は受験直前になってようやく手応えを感じ始めました。感想を書くとだらだらと長くなってしまいますので、一度アップします。昼から続きをつれづれなるままにアップします。

 続き

 今年は5年ぶりに高校入試で残念な結果を出してしまったので反省が多い年です。コロナで新学期の開始が遅れたり、前代未聞のコロナ対策の影響を受けた学年です。また、私にとって三大原則厳守を求めた最後の学年です。全員に共通の課題を与えて、きっちり出来ているかどうかをチェックし、出来ていなければ退塾勧告を出した子も多かったです。自由と責任は表裏一体なので、それを小中学生時代に経験することは大事だと考えています。そんな考えは時代錯誤になりつつあるのでしょう。

 注意することをやめてスルー技術を発揮できれば気は楽になります。でも、その子の将来を考えると、やはり気づいた大人は注意すべきだと思っています。親だけが子育ての全てをするのは大変です。愛情を持って、ダメなことはダメ。褒めるべきところはきちんと褒めるべきだと考えています。子育てのお手伝いをさせてください、というスタイルは変わりません。

 ちなみに今年の卒業旅行は大きなトラブルはありませんでしたが、千葉東京のえげつない渋滞に巻き込まれたり、いくつかのトラブルがありました。引率は仕事の中で一番避けたいもので、旅行中に気が休まることはありません。アクシデントがないか常にピリピリしています。楽しい旅行中にそれが伝わらないように子どもたちとあまり交わらないようにしています。顔に出さない自信がないからです。みんなが楽しんで良い思い出をたくさん作れる卒業旅行にこれからもしていきたいと思っています。

2023年3月19日日曜日

集団授業、個別授業

 集団授業のメリットは子どもたちが自分の立ち位置を把握しやすいことです。ある問題がわからなかったとき、周りが全員理解できていたなら自分の不足している部分を理解できます。また、同等レベルの塾友が明らかに自分より成長が早ければ感じるものがあります。また、周りを見て「今、何をすべきか」考えることもできます。デメリットはカリキュラムが全員同じなので、かゆいところに手が届きにくい点です。また、ワンセの場合は5教科必修のため通塾時間が長くなります。塾によっては部活との両立が困難な宿題を課しています。

 個別のメリットは、個々を見てカリキュラムを組める点と時間の融通がきく点でしょう。デメリットは高額になりがちな費用と自分の立ち位置を感じにくい点です。何より、マイペースで勉強できるといえば響きは良いですが、周りと同じことが出来ない可能性もあります。

 ワンセの集団授業は周りがよく見えます。かなり指名される回数が多いので発言したり、他の子の意見を聞く機会が多いからです。私は、ワンセの集団授業は社会に出る前の大切なコミュニティだと考えています。ワンセではあまりありませんが、遅刻する子はそういう習慣がついていて、提出物が雑であったり期日を守らない子は同じことを社会に出てからも同じようなことをする可能性が高くなると思っています。

 だから、点数よりもそのような習慣を身につけることが非常に肝要だと思っています。  これはワンセがどこの塾よりも高得点を取っていて、合格率が高いという結果を出しているからこそ言えるという自覚はあります。社会で求められる協調性とコミュニケーション能力をしっかり育んでいきたいと切に願っています。

 時間・宿題・聞く姿勢という三大原則を守れる子が本当に減ってきています。それに対して社会は寛容になり、個性を尊重する方向です。でも、社会に出れば、時間や納品日を守れなかったり、上司や、取引先の話を聞いていなければ会社にとって存在価値はかなり低下します。それが三大原則を決めた経緯です。

 ワンセも毎年考えてはスルーしていた個別部門の開講を決めました。集団で出来ることは個別で出来ると思っていましたが、5教科必修が時間的に厳しかったり特定の教科だけ何とかしたい子を見るためには必要だと感じる機会が増えたのも大きな要因です。

 ワンセは個別でもお預かりしたお子様をお客様扱いしません。宿題の量の調整や取りたい点数、志望校によってカリキュラムは変えますが、適当なことを個性という名のもとで許容しません。教える先生も人間ですから、宿題や復習を全くしてこない子に感情移入できません。ルールを守れない子に育てたのを第三者に責任転嫁する保護者からスタッフを全力で守ります。

 私は、子育てのお手伝いをさせていただきたいという考えで塾を開業しました。教えることに関してはプロとして恥ずかしくないトライ&エラーと情報の上書きは怠っていません。講師マニュアルには宿題忘れや小テストの結果は講師の通知表のようなものだと書いてあります。ウチできちんと出来ない子が異なる環境で出来たというケースがあってはいけないと思っています。

 ワンセの個別は生徒保護者の言いなりになる塾ではなく、希望する点数・学校へ導く適切なカリキュラムを提示できる塾でありたい。出来るだけ費用は抑えつつ正しい羅針盤でありたい。サービス業ではなく、胸を張って教育業だといえる塾でありたいと思っています。

2023年3月16日木曜日

最近の出来事

 今日から三日間、卒業旅行の引率です。とりあえず初日のナガスパは終わりました。ちなみに公立入試では悪くない手応えだったと聞いて少し安心しています。

  さて、新年度が始まりました。新小5は出来ることが学年相当よりも多く、期待値が高まっています。算数の課題は精度を上げること、国語は読解したことをうまく文にまとめられるようになること。時間を掛けて出来ることを増やそうと思います。新小6の算数の課題はスピードアップと精度の向上。計算をミスしないことです。英語は今までのスピーキングがやや多めから、単語・文を書くライティングを多めにしていきます。2学期からは中学生内容に入って、英語が好きで得意になれるための小学生期でありたいです。算数よりも国語の方が課題が多く感じます。学年相当に出来て欲しい読解力や演習問題の答え方です。こちらも時間をかけてやっていこうと思います。

中1はやる気があるので、モチベーションのコントロールをしていこうと思います。英語の単語テスト量が多めだったことを案じていましたが、みんな事前に勉強すら癖が出来ていて嬉しいビックリでした。ただ、詰めが甘く満点にはならない勉強方法だったので、そこはしっかり伝えていかないといけません。

 中2は教科間のバラツキとやる気に個人差があるものの、平均すると悪くない状態です。今年度よりペナルティ制度がなくなった2年と3年。ペナルティは真面目に小テストの勉強をするためのやむを得ない手段。全員が自覚で勉強してきてくれるのが一番です。新しいスタイルの定着に向けて試行錯誤中です。

 中3も同じく新しいスタイルの確立中です。ただ、受験生なので2年ほど悠長にはできません。言われたことを期日通りにしてこなかったり、手抜きが続いたので久しぶりに厳しく注意しました。でも、感じ方の温度差が年々激しくなっており、対応に試行錯誤中です。

 長くなりそうなので、次回ワンセの集団授業と個別について考えを書きたいと思います。

2023年3月9日木曜日

受験前夜

 明日はいよいよ公立一般入試です。今日は最終確認ぐらいでしたが、全員過去問5年分で志望校の合格最低点を大幅に上回っています。いつもだと彼らとの思い出をかみしめながら余韻に浸っているところです。

 今年、少し違うのは高校3年生の合格報告があったことです。阪大・神大複数名を筆頭に国公立大学進学が5名確定。私立大学は同志社大学に5名以上、関西大学・立命館大学も複数名、そして、高校で色々苦しんだ子も武庫川女子や関西外国語大学に努力して合格できた報告も聞いています。高校生で頑張り切れなかった子がほとんどいなかったことがとても嬉しいです。高校合格がゴールになって「燃え尽き症候群」にならない子たちが自慢です。自覚を持って勉強できていたのだと感慨深く、是非彼らに続いて欲しいと切に願っています。

 翻って今年の受験生。文理学科を除くと寝屋川・東を受験する子が多い傾向があります。90点満点で安定して70点前後取れる彼らを見て頼もしく感じつつ、実力をしっかり発揮してきて欲しいです。国立大学に合格してきた先輩と比較しても劣る要素はない彼ら。怖いのは緊張とミスだけです。私立高校入試が終わってからは長く感じた1か月でした。あえて言えば国語の考えを書く問題で条件違いやタイトル違いをやらかして大幅な減点を食らうことぐらい。それをやっても大丈夫なぐらいに貯金は出来ているはずです。実力は折り紙つきなのでDo your best!!

2023年3月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉ファイナル後半~

 緑YJ

 感性や価値観が独特だ。マイペースを乱されることが少ない。価値観の擦り合わせをして「和して同ぜず」を具現しよう。

 自分観があるため、他人の価値観を否定しないのが長所だ。独創性を貫くのは良いが自分の言動が世間の最大公約数と比較してどの位置にいるのかは強く意識しよう。立ち位置の把握なしでのマイペースは想定外のことも起こる。

 基本を固めたら好きなことに集中して知見を究めよう。その道を深く深く極めて欲しい。

 緑KH

 最も短い付き合い付き合いで、伝えられなかったことがたくさんある。ストレスは大切だ。その向こう側にしか見えない景色がある。

 これから先、多種多様な未知のストレスを経験する。その度に強く向こう側を意識して欲しい。達成感や充実感がそこで待っている。大半の人がストレスを感じたら忌避するがゴールを信じて突っ込む。

 そうすることで得られた経験や知識は誰にも奪われない自分だけの特別な個性となって返ってくる。

 鯰江MH

 中学生時代、1日24時間を常に自己研磨に捧げていた。精進するのは素晴らしい。ただ、健全な精神と健康な身体は表裏一体だ。

 どちらかが欠けてもいけない。若いときは自分の身体の限界を考慮せずに多くのことに取り組みがちだ。体力・気力の限界を知り、その手前で少し息抜きする必要がある。成果は短期間で判断しない。

 トライ&エラーを繰り返し、目標を具現できる精神力は素晴らしい。でも、同じ努力を大半の人は出来ないことを知っておく必要はある。

卒業生へ~贈る言葉ファイナル前半~

 緑ST

 入塾当初はスピードが大きな課題だった。その速さについていくためにかなり努力した。果たして、出来ることが大幅に増えた。

 ストレスの向こう側を知る人間は強い。この時期に苦手意識があったことを乗り越えたのは大きな大きな財産になる。自分と向き合える素直さと合わさって最も成長した一人になった。努力しても結果が出来るまでに時間がかかる。

 こんな濃い経験を出来た中学生時代。自分の弱さを知っている人ほど、他人に寄り添える。徳を積み重ねて良縁に恵まれる。

 緑SK

 人間関係に悩んだこれまでの学生時代。多くの経験をしたからこそ、人との接し方が見えてくることもたくんさんある。

 自分が嬉しくなった経験は「恩送り」する。人からされて嫌だったことは人にしない。その姿勢を継続し続ければ人の和ができてゆく。「ありがとう」を言った経験、言われた経験分良い成長を重ねられる。

 人間関係で悩むことがあれば思い出して欲しい。何があっても自分のことを心配してくれる人だけ大切にすればいい。

2023年2月21日火曜日

合格報告

 今年も無事に受験者全員廻し合格なしで第一希望の学科に合格できました。

近大付属高スーパー文理2名中特待生(スカラシップ)2名)進学1名、開明1名、関大北陽6名、大阪国際スーパーα3名(内特待生3名)、スーパーβ3名、Ⅱ類2名、常翔啓光特進Ⅰ類1名(内特待生1名)特進Ⅱ類1名、興国スーパーアドバンス1名(内特待生1名)大阪産業大学高特進1名(内特待生1名)信愛・好文看護1名ずつ。信愛・好文からは特待生での合格を得たかったところです。それでもみんなの頑張りで全員第一志望の学科に合格できたのは素晴らしいですね。各高校の詳細は春先にでも出来ればと思います。

 残すところ、公立高校のみになりました。公立受験者は、例年通り文理学科とその他が半々ぐらいです。とはいうものの専願で卒業した子が多く、寂しい状況ではあります。少人数にはなりましたが、最後まで精進し公立高校も全員無事合格の報告が出来るよう頑張っています。

 数学ではC問題対策を中1の頃から強く意識した学年で、ここまで出来ることが増えたのか、という驚きが大きいです。センスを発揮しないと解けない、解き方が見えない、解説されてもわからないのがC問題。これを寝屋川レベルの子だとかなり苦戦します。理系のセンスがよくわかる問題です。 ただ、専願で卒業した子が多く、モチベーションを保つのが大きな課題です。

 ところで、現在高校3年生子たちの吉報が続いています。旧大和田組では指定校推薦で同志社・武庫川女子に進学を決めたり、神戸大学や鳥取大学という国立大学進学を決めたり、一般での同志社大学合格報告も複数聞いています。中3のときに看護師希望と言った子はブレずに進学するのも嬉しいことです。高校生になり直接指導はしていませんが、頑張っている報告を聞くと頬が緩みます。

2023年2月9日木曜日

受験生との出来事

 私立入試前の最後の授業が終わりました。授業と言っても最後は各種確認と前日諸注意のみです。彼らには数多くの思い出があります。それらの一部を伝えようと思ってもみんなの前では言えない個人情報的なことが多く、無難に話さざるを得ませんでした。

 コロナ世代で多くの時間があったので、3年間を通じて勉強時間がかなり多く確保でき、過去問演習も余裕を持って取り組めました。数学社会の平均点は過去トップクラス。五ツ木偏差値も全員平均で61を超えてくるという快挙。どんな進学塾にも負けない数値です。ちなみに大阪進研は問題が易しく五ツ木よりもかなり偏差値が甘くでるので、文理学科や難関私立受験の子への精度は低いです。また、塾内でテストをすることが多く、何でもできるので信憑性から私立高校では参考にしない学校が多いです。

 話が逸れました。彼らは厳しく注意し続けた最後の世代になるでしょう。宿題やルール遵守に耳にタコができるぐらい言いました。中学校では自由な子が多いらしいですが、ワンセでは無縁。ただ、宿題を出来ず卒業できなくなった子の数は多かったです。学校の先生に聞くと、ワンセでは当たり前の「授業を集中して聞く」「宿題は期限までにきちんと仕上げる」「ルールを守る」は望めないと言われます。ちなみに小・中・高校の全ての先生に言われました。

 毎年、企業の人とも会って最新の情報を聞くようにしていますが、ワンセで望むことができている人がいわゆる大企業に勤められる可能性が高くなり、そうでないと社員になれる可能性が低くなるんだと思いました。

 今年の卒業生たちが社会に出る頃、小中学生で身につけた「ワンセの望む普通」が役に立つと自信を持って言えます。継続する力、集中力、目標に向かって努力する姿勢を継続できること、挨拶できること。出来ることを積み重ねた君たちは私の誇りです。

 入試で実力を出し切ってくることを信じています。

2023年2月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉⑤~

 緑HA

 勉強が得意、とは決して言えなかった。それでも卒業まで努力を継続できたことは称賛に値する。

 勉強が得意な子より、不得手な子が努力を継続するのは至難の業で価値がある。果たして、集中力はつき、暗記は非常に速くなった。何よりはゴールまで努力できたことは誇って良い。年を重ねれば応用力ができる。

 少し辛くなったとき、中学生時代のことを思い出しゴールに向かって前を向こう。明けない夜はない。

 緑KM

 興味を持った分野でも深さを追求するほどの貪欲さはないが、そこそこハマる。勉強面では苦労したこともある。

 インプットしたことを如何にアウトプット(使いこなす)かがポイントになる。努力で培った暗記力を有効活用しよう。中学生時代に身につけた能力は、かなり長期間忘れることはないのだから。

 他人の価値観を否定しないのは長所だが、もう少しだけ自分の世界観を拡げることも深めることも意識しよう。

 緑KY

 好きではなかった勉強だが、卒業まで頑張り続けることはできた。将来の夢は現実的で具現化できるだろう。

 勉強の習慣や長時間の努力も出来るようになった経験は非常に大きい。好奇心に流されず、足元をしっかり見て優先順位をつけて行動しよう。出来れば面倒なことは先に取り掛かり丁寧さを心掛ける。

 純粋で素直な言動は微笑ましいが、齢を重ねると周囲を見て言動しなくてはいけない時期がやってくる。

2023年2月7日火曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

 緑OY

 中3になってからモチベーションの浮き沈みが荒かった。良いときはスポンジのような吸収力を発揮していた。

 志望校選びでは理想と現実を見た良い選択だったと思う。何をするのか7年間かけて考える機会を無駄にしてはいけない。就活のときにはワークライフバランスを考え、労働についてむきあう。

 遣り甲斐かホワイトで安定か。高校で文武両立が難しいのと同じでどちら選択するのか21歳までに決めよう。

 鯰江TR

 やらなければいけないことを無難にそつなくこなそうとしていたが、細部を見れば中学生男子独特の荒さもあった。

 学生時代は好奇心に従い多くのことにチャレンジしていこう。そして、できることを増やし交友関係を更に広げる。出会った縁を大切にgive&takeを意識して良い人間関係を維持すれば充実した日々を過ごせる。

 自分に限界をつけず、失敗を恐れずトライ&エラーで繰り返しで得た経験値を糧にしていき自己研磨を継続して欲しい。

 緑SY

 +と-の葛藤をする機会があり、そのバランスをとっていた。一を聞いて十を知るタイプではなく、経験から得るほうだ。

 子どもは多くの成功体験や失敗体験から学ぶ。成功体験では自己肯定感を育み、失敗体験をしたとき真価が問われる。改善点を見つけられる良い機会を得たと考えられるようになって欲しい。

 自覚があれば成長することも改善することもできるが、なければ変われない。成長のために臆せずトライしよう。

 緑IR

 限界を知り葛藤していた中学生時代。努力したから自分の限界や得手・不得手が見えた。中学生で見えたのは貴重だ。

 これからは長所を伸ばすことを意識しよう。欠点を見るとコンプレックスに感じる機会もでてくるからだ。長所は視野が広く、周囲がよく見えていること。ただ、無意識に他人もそれを出来ると思うことがある。

 すると、自分には見えて周りに見えないことがストレスにることもある。人によって使い分けることも大切だ。

卒業生へ~贈る言葉③~

 緑MR

 マイペースなのは長所にも時には短所にもなる。過ぎたるは及ばざるがごとし。何事も程々が良い。

 ただ、日本では出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。尊重されることすらある。自分が秀でた道を見つけ、それが興味ある分野だったときには突き進んでみる価値はある。どちらになるかの選択は必要だ。

 ポイントは自分の言葉に賛同してくれる人をどれだけたくさん集められるか。徳を積み、周りに人がたくさんいることを継続させよう。

 緑FR

 好奇心は旺盛で自己顕著欲もあり精神的に幼い部分も逆もある。大人視線では案じることもしばしばだ。

 思春期で承認欲求もある。エネルギーが有り余っているので、小さくまとまったり落ち着かずにパワーを維持して欲しい。大半の人は年齢と共に落ち着くが、10年経っても変わらないエネルギーがあれば素晴らしい。

 一つの言動に対して世間がどう感じるのかを常に意識していく。その中でしっかり自己表現していこう。

 緑AA

 感受性の偏りが凄い。天真爛漫で透明度が高く、吸収力がある。出来ないポイントがあってもそれを人徳が上回る。

 純粋にポジティブに向き合えるのが長所だ。長所をそのままに未知を既知に変えたいという知的好奇心を常に持ち続けよう。そうすれば学生時代のように新たな発見を楽しむ日々を大人になっても過ごすことができる。

 いくつになっても新しい発見を意識し、目を輝かせている人はとても魅力的で貴重な存在になれる。

 

 緑IM

 常に存在感があり周囲に人が集まるのが何よりの魅力だ。苦手意識があった勉強は、入塾後得意になった。

 勉強面では出来ることが凄いペースで増えていき、気づけば上に立っていた。それを鼻にかけることなく上を知っているのも強みだ。食わず嫌いで損をしたことを実感したのは非常に良い糧だ。

 これからも好きではない、苦手だ、と決めつけずに多種多様なことにチャレンジし多くの人と接していこう。

2023年2月5日日曜日

卒業生へ~贈る言葉②~

 緑TN

 食わず嫌いを感じることが多かった。長所を伸ばすのはとても良いことだ。ただ、好きではない分野でもとりあえず試してみる。

 すると、見えてくる景色が新鮮で好みのもになるかもしれない。勉強では追い込みを駆けた結果、志望校受験の機会を得た。これからはお尻に火が完全に点く前に少し余裕を持って行動しよう。

 7年間の学生時代で生産的ではないと感じても経験に繋がることは積極的に取り組み、キャリアを積んで欲しい。

 緑KJ

 学校とは異なり、塾では大人しかった。勉強面では卒業を控えてよく伸びていた。果たして、悪くないセンスが身に着いた。

 高校では得意分野を更に伸ばそう。勉強でもその他でも、自分の気に入ったフィールドで活躍し、その分野ではプライドを持って取り組む。狭く、深く知見を深める。そして、新しいコミュニティで先導していく。

ポジティブに取り組まないと、充分できる器があるのだから精進しないのはもったいない。

 鯰江SY

 勉強面ではあまり感情を表に出さなかったが、人一倍感じることはあったようで志望校選びでハードな環境を選んだ。

 思考力ではセンスや努力を感じたが、それを上手く人に伝えたりアピールするのが課題だ。大切なことは言わないと伝わらないのだから、インプットしたことを使いこなせる言動を身につけることを意識する。

 今後養われるであろう、人より多くの情報を収集・分析する能力を有効して活躍して欲しい。

 緑IM

 アスリートのようなストイックさだ。第一印象とそれまでのテストの点でご家族の指導の強さと大変さが見えた。

 理解するまでに時間はかかるが、定着すると強い。周囲に流されない強さもある。価値観が独特なので、自分の距離感に入り込んできた人との折衝で苦労するかもしれない。自分の価値観は大切にしつつ、他人の価値観は否定しない。

 自分で苦手だと思っていることもチャレンジしたら利点になることも多いので、少し深く色々やってみよう。


2023年2月4日土曜日

卒業生へ~贈る言葉①~

 緑SS

 いつの間にか当代最古参になった。女性のような繊細さと男性独特のワイルドさを併せ持つ。自信と傷心が表裏一体なのは思春期だからか。

 高校生になってからも、その後も沢山傷つく経験を積めば良い。失敗経験は何にも勝る大きな糧に変えられるもので、それができる人だ。既に空気を読めるのは素晴らしいが、ブレーキにする必要はない。

 傷ついた分、人に優しくできるよう嫌な経験を連鎖させない。大きな可能性を秘めているのかだら、良く利くブレーキはもったいない。

IS

 ワンセ歴は比較的短い分、色んな意味で色がついていない。つまり独創性がある。自分で考えて行動する機会を多くした。

 創造力は誰にでもあるものではない。むしろ特殊能力の一つだ。これからも自由な発想で多くのことにチャレンジしてほしい。そのためには種類の異なることにも好奇心と行動力を発揮することだ。

 既存の常識にとらわれない新らしい道を切り拓ける可能性を充分に秘めている。齢を重ねる毎に新発見をしていこう。

茨田ST

人見知りで卒業を控えても会話する機会が多くはなかった。マイペースは許される環境とそうでないものがある。

 コミュニケーションを図ることが得手でないなら、新しいコミュニティになる高校生から変われる大きな機会だ。もし、それを望まないなら補えるだけの何かを探して高校生の期間で見つけよう。

 得手・不得手は万人にある。大切なことは自分がどの分野に秀でていて、どの分野に疎いのか意識し立ち位置を確認することだ。

MN

 15歳までに多くの経験し、多くの感情に接してきた。時には消化できないこともあり、得体のしれないプレッシャーを感じることもある。

 ケ・セラ・セラ、そこまで深く考え込むことはない。他人はそこまで干渉してこないし、多数の人は感受性がそこまで豊かではない。同じ人でも時と場合によって本当の感情と異なる一時的な感情を口走ることもある。

 それらに一喜一憂しない。自分を大切にしてくれる人をずっと大切にする。逆も然り。私は、何があってもずっと味方する。

 



2023年1月29日日曜日

卒業生へ~贈る言葉~プロローグ

 コロナ禍で入学した世代。多感な時期に空前絶後の自粛を強いられた世代。コロナに罹患しないことが最優先だったこともあり、勉強の格差が非常についた世代。第22代の彼らとの思い出は格別です。世の中は、自己肯定感や自主性を尊重するようになり「個性」という言葉で注意される機会が激減しました。

 彼らに伝えていたのがコミュニティ(集団)について。子どもも大人も様々なコミュニティに属しています。一番基本的なコミュニティは家族です。そして、学校・部活・お稽古、もちろんワンセもその一つです。そこには法律よりも細かい「マイルール」が存在します。門限であったり、家事のルールであったり。コミュニティに属している限り、決められたルールは守るか、正しい手段で変更するかしかありません。都合の良いときだけ所属していたい、そんなことは大人になると無理になっていきます。

 コミュニティの中で自己流の解釈や言動を続けると浮きます。そして、抜けなくてはいけなくなります。世の中は子どもを「お子様」扱いするので、精神的に幼い時期は優しいのか、冷たく突き放されているのかを感じ取れないこともあります。それを指導するのが親であり、先生であり、地域の人々だったのが、ややもすると親の責任に全て向かいつつあります。

 だから「子育て罰」という嫌な造語ができました。世の中が他人に対してどんどん無関心になっていき、上辺で接する機会が増え、親以外からの愛情を感じる機会が減っている子どもが増えているように感じます。私のような子どもたち全員に感情移入しながら一喜一憂して接する塾は化石になるのでしょう。果たして、厳しく細かく接した最後の世代が今の中3生になると思います。宿題忘れや時間の管理、勉強への姿勢も口うるさく注意しました。既に宿題をきちんとするのが当たり前、という考えは通用しない時代になっています。ルールを守る、そんな私にとって当たり前のことが難しいことになってきました。時間や提出物のルールをも守れない人が社会に出たらどうなるのでしょう。18歳になったら、突然出来ることではありません。だからこそ、小中学生の基本的な姿勢は大切だと今でも思っています。

 卒業する彼らはそれを守れる子たち。次回より「贈る言葉」シリーズの始まりです。


2023年1月27日金曜日

学年末速報

 中3の学年末が返却されました。例年、私立入試を優先しているため、学年末テストが自己ワーストになることが多いです。そんな中、今年はテスト前に少し対策期間を設けたところ、満点&今年度自己ベストの報告が多数ありました。

数学満点は緑IS、IM、OYMRで理科が緑TN、社会は緑IMが満点でした。今回が今年度自己ベスト(見込み含む)が緑IR、IM、TNST、KHで超えるかどうか微妙なのが緑SKです。最後で自己ベスト更新は有終の美ですね。この勢いを入試に持ち込みたいです。

2023年1月22日日曜日

教授力

 教授力=教え授ける力。

 教えることを生業にして30年を超えました。学生時代のバイトを含むと+3年です。ワンセ開業前は国語がメインでときどき英語や社会を教えていました。今は数学がメインになっています。先日、スタッフと話していたのですが、歴代でも非常に勉強のスペックが高かったと思う子の過去問結果と最近の子たちのテスト結果を比較すると年々平均点が上がっています。では、過去の生徒より現在の生徒のほうが能力的に上回っているでしょうか。答えは「否」です。

 プロ野球選手で世界のホームラン王の王貞治氏は「現役のときでも今の投手のボールは打てない」と現在のレベルの高さについて述べています。同時に「自分が今と同じトレーニングをしていれば今の選手に負けない(成績を残せる)」とも、おっしゃいました。

 私も教える技術が年々上がっています。その糧は過去の不合格者です。もっと教授力があれば同じ時間でも効率的な指導ができた、今でもずっとその思いは変わりません。今の教授力で過去にセンスのあった子を指導するともっともっと多くのことを伝授できたでしょう。

 数十年この業界にいて飽くなき向上心で授業をしている先生をほとんど見たことがありません。大半の人が惰性と経験からくる諦めで、情報の上書きをせずにその場しのぎの授業をしています。ウチの大学生講師が大手塾の教壇に立てば講師アンケート一番になれるでしょう。学生講師のデメリットは経験不足なことです。ただ、教えることの経験なら1、2年あれば充分以上に身に付きます。逆に経験からくる諦めは先生も生徒も成長を止めます。

 「この問題は過去に解説してもほとんど理解できなかったから今年は軽く流そう」こういう考えはベテランになれば当然生じる取捨選択です。怖いもので「出来ない」と思って教壇に立って解説するのと「これはちゃんと理解して欲しい」と思って解説するのでは結果が大きく異なります。

 ワンセの大学生講師の担当教科の平均点と、私や足立の担当教科の平均点では差がありません。定期テストでも入試の過去問でもです。むしろ私が教えるよりも高かったのではないかと思うこともあるほどです。先生はみんな、テストの結果を気にしており、過去との比較をして一喜一憂しています。学生講師でも、ベテランに負けられないという気持ちは必ず持っているので、教え方の上手い下手ぐらいは先生の気持ちと時間でカバーできます。先生も子どもたちも切磋琢磨して成長し続けていける塾でありたいです。

 

最近の出来事

 受験が刻一刻と迫っています。中3数学の演習ノートの提出義務を昨年内で終わりました。予想通り、真面目にやる子とそうでない子に分かれています。自主性を尊重したいですが、勉強時間を減らすことになるだけの自主性の尊重はするつもりがありません。色々と早急に改革が必要です。

 さて、授業の様子は小5算数から。簡単なのに面倒くさい帯グラフと円グラフの導入。あっさり理解できていました。あとは地道な作業をコツコツしてもらうだけですね。MHTHが調子が良いです。小6算数は統計について話しました。中学生になったら、改めて出てくるので概念について話しました。それで数字や数学に興味を持ってくれたら嬉しいです。少数精鋭で定期テストではクラストップは狙える子たちなので、モチベーションを高めで安定できるようにしていきます。リケジョ(理系女子)揃いなので、文系もしっかり力をつけていきたいところです。

 中1は学年末テストまで少し期間が空くのでややゆっくりな状態です。数学では授業のレベルを特進に合わせて展開。発想では緑IS、MN、鯰江MKが悪くないです。ただ、英語や理科のテストでは先輩との比較で少し物足りない結果に終わっているので、取り切れなかった子たちは色々感じて欲しいところです。

 中2数学は教科書内容が終わり応用問題にチャレンジ中。特進と標準の間ぐらいのものを解いています。等積変形を全員で解いているのですが、理解出来る子とそうでない子に分かれるのは例年のことで必然ですね。あとは解けるようになりたい気持ちが強い子ができるようになっていきます。

 受験生数学はある程度出来ることが増えてきています。開明数学はほぼ全員が合格点に届き、90点以上も多いです。難問である旧大阪国際大和田でも満点が出るなど、仕上がり具合は上々です。国語の記述もようやく全員点数がつき、再提出ループから卒業しました。鶴見区ではまだ大流行していないインフルがどのタイミングで流行するのか注視しています。

2023年1月11日水曜日

最近の出来事

 冬期講習会が終わり、いよいよ入試まであと一ヶ月を切りました。受験生の数学の伸び悩みを感じていた秋とは変わり、順調に上がっています。緑SSがノーミスの満点連発。旧大阪国際大和田の問題でも常にわかっているようです。ここに卒業生の開明中コンビTEHFが公立C問題対策に参加。毎回トップ争いをしています。刺激があるかないかでモチベーションが大きく変わり結果も然り。緑IMは、姉が英語数学共に偉大な点数を残していたのですが、地道に上げ続けた結果、過去問では遜色ない結果を残しています。同様に緑MRも伸びています。鯰江MHは引退後、ラストスパートが素晴らしい。何とか届くようにしようと思います。12月五ツ木で鯰江トップだったSYはジワリと上げています。一時期、数学が低迷気味だった緑HAは少し戻してきた感じ。やはり座席の位置が大きく影響しているようです。冬期講習中は、10時過ぎにやって来て10時過ぎまで勉強するというハードな環境で、濃密な時間を過ごしたでしょう。「受験生のときは頑張った」親になってもそう言えるような努力をしてくれました。

 コロナ禍で平常とは異なる環境で育ったこの学年。「勉強を止めない」をキャッチフレーズに駆けてきた3年間は自信を持って良いものです。それでも、課題のほうが気になります。もっと周りが見えて欲しい。自習室での様々な配慮は必要です。もちろん、個々への教科的な思いはもっとたくさんあります。それは直接彼らに伝えていきます。公立国語の「記述」はまだまだ演習不足でこれから追い込みをかけていきます。

 巡りで中1の講習会の時間割が多かったので中1数学から。緑ISは壁を突き抜けて成長中。鯰江MKは相変わらず着実にできることを増やしています。ただ、このクラスには他にも勉強にプライドを持っている緑SK,NH,SHなどがいます。テストではこれからも切磋琢磨してみんなで成長を続けることでしょう。

他学年を書くと長文になるの今日はこのへんで。もうすぐ恒例の「卒業生へ、贈る言葉」シリーズが始まります。

2023年1月4日水曜日

1/4の出来事

 仕事始めに出てきました。年末に子どもたちにお手伝いしてもらい掃除は出来ていたので、PCのデータ整理をしていたところ、過去の成績を発見。10年程前から成績が上昇しています。20年前と比較すると100点近く上がっていました。整理しながら歴代の卒業生の顔を思い出し、当時の思い出に浸っていました。

 ここ10年近くで成績上位者が増えました。ただ、入塾テストをしていないので最初から優秀な子を集めたわけではありません。皆の頑張りの成果です。20年前の子の過去問データを見ると私の未熟さがわかります。高校での伸びを勘案すると、中学生時代にもっと出来ることがあったと感じるからです。

 先生としてのキャリアを積む中で、情報のアップデートが出来ている人と、過去の経験を頼りに成長が止まり、齢を重ねたことによる「経験からの諦め」が発生している人との差を顕著に感じます。私は、先生と呼ばれる間はずっと成長を続けたい。本当に一人ひとりと向き合い、集団授業でありながら個々に合った指導を考えて実行したい。保護者の方の次に子どもたちのことを真剣に考える存在であり続けたい。

 世間では不惑超えという齢でも色んな方向を見ていました。ようやく落ち着き、私を頼ってきた人を裏切らない生き方でいようと決めたのは比較的最近です。お預かりしたお子さまを責任を持って見る、根幹を変えずに時流に合った指導をしていこうと改めて決意した日です。

 追伸:今日は自習室で緑IRIMが頑張っていました。