2023年3月26日日曜日

時代の流れ

 スクールウォーズや金八先生世代です。久々にアマプラで観ていて時流と価値観について色々考えさせられました。今は昔ほど荒れた学校はありません。いや、「荒れる」の定義が変わったのかもしれません。 昔より問題や課題が見えにくくなっています。勉強でも、その他の問題でもです。

 勉強では定期テストの点数だけ取れる短期間の力を持つ子が増えたので、高得点でも実力が伴っていないのに力を過信したり、逆に子どもだけが力不足を感じつつ周りに気づいてもらえないケースが増えました。

 その他の問題では、外で派手に反抗する機会は減ったものの痛みを知らず加減出来なくなることが増えました。何より、言うことは聞けて単純な指導に従える子は増えたものの、そのときに相手がどう感じるのかを人によって異なることを理解できていないのに、自分は気遣い出来るタイプで、周りはそうでないと盲信している子が増えました。

 すると正義感からストレスを感じて、それに耐えられなくなって心の病になる子も増えました。また、いじめや深い心の傷以外で病む子は、自分で他人を攻撃したり価値観を否定するのは平気なのに、ブーメランで跳ね返ったときにひどく傷つきやすいようです。

 そんなとき、何を、どのように、伝えていくか。私は、自分の先生像から気になったことをスルーすることはできません。模範解答などありませんから、子ども個々によって、時と場合、またそのときのメンタル状況によって対処を考えます。マニュアル化などできるわけありません。

 正面から話し合える昔風な子にはパワーは必要ですが、それはまだまだ衰えていないので問題なしです。 複雑化していく問題に自分の出来る範囲でしっかり対応したいという思いは変わりません。だから、出来る範囲をどんどん広げていかなくてはいけません。子どもに関してはジェネラリストであるために知見を無限に拡げ続ける努力をしなくはいけないと感じています。ワンセを、私を、信じて期待してくれる人に全力で応えられるよう精進します。

2023年3月20日月曜日

つれづれなるままに~公立一般受験者全員合格の日~

 今日は公立の一般入試合格発表の日です。朝から事務所で待機していると、まずはKHから吉報が!続いてMHからも!最後に、待たされましたがYJからも吉報が舞い込みました。天王寺・高津・東に全員合格です。これで一般入試は全員無事合格です。数学C問題は少し易化していたので、自己採点結果が360点を超えていたので安心していました。東は普通科を本命に受験していましたが、3月に入ってからの過去問結果で過去5年分は寝屋川高校合格ラインを超えていたので、受験当日によほどのことがなければ合格できる手応えはありました。3人とも半年前には志望校に届いていなかったのですが、11月の五ツ木を終えたあたりから文理学科組がぐんぐん伸び、東の子は受験直前になってようやく手応えを感じ始めました。感想を書くとだらだらと長くなってしまいますので、一度アップします。昼から続きをつれづれなるままにアップします。

 続き

 今年は5年ぶりに高校入試で残念な結果を出してしまったので反省が多い年です。コロナで新学期の開始が遅れたり、前代未聞のコロナ対策の影響を受けた学年です。また、私にとって三大原則厳守を求めた最後の学年です。全員に共通の課題を与えて、きっちり出来ているかどうかをチェックし、出来ていなければ退塾勧告を出した子も多かったです。自由と責任は表裏一体なので、それを小中学生時代に経験することは大事だと考えています。そんな考えは時代錯誤になりつつあるのでしょう。

 注意することをやめてスルー技術を発揮できれば気は楽になります。でも、その子の将来を考えると、やはり気づいた大人は注意すべきだと思っています。親だけが子育ての全てをするのは大変です。愛情を持って、ダメなことはダメ。褒めるべきところはきちんと褒めるべきだと考えています。子育てのお手伝いをさせてください、というスタイルは変わりません。

 ちなみに今年の卒業旅行は大きなトラブルはありませんでしたが、千葉東京のえげつない渋滞に巻き込まれたり、いくつかのトラブルがありました。引率は仕事の中で一番避けたいもので、旅行中に気が休まることはありません。アクシデントがないか常にピリピリしています。楽しい旅行中にそれが伝わらないように子どもたちとあまり交わらないようにしています。顔に出さない自信がないからです。みんなが楽しんで良い思い出をたくさん作れる卒業旅行にこれからもしていきたいと思っています。

2023年3月19日日曜日

集団授業、個別授業

 集団授業のメリットは子どもたちが自分の立ち位置を把握しやすいことです。ある問題がわからなかったとき、周りが全員理解できていたなら自分の不足している部分を理解できます。また、同等レベルの塾友が明らかに自分より成長が早ければ感じるものがあります。また、周りを見て「今、何をすべきか」考えることもできます。デメリットはカリキュラムが全員同じなので、かゆいところに手が届きにくい点です。また、ワンセの場合は5教科必修のため通塾時間が長くなります。塾によっては部活との両立が困難な宿題を課しています。

 個別のメリットは、個々を見てカリキュラムを組める点と時間の融通がきく点でしょう。デメリットは高額になりがちな費用と自分の立ち位置を感じにくい点です。何より、マイペースで勉強できるといえば響きは良いですが、周りと同じことが出来ない可能性もあります。

 ワンセの集団授業は周りがよく見えます。かなり指名される回数が多いので発言したり、他の子の意見を聞く機会が多いからです。私は、ワンセの集団授業は社会に出る前の大切なコミュニティだと考えています。ワンセではあまりありませんが、遅刻する子はそういう習慣がついていて、提出物が雑であったり期日を守らない子は同じことを社会に出てからも同じようなことをする可能性が高くなると思っています。

 だから、点数よりもそのような習慣を身につけることが非常に肝要だと思っています。  これはワンセがどこの塾よりも高得点を取っていて、合格率が高いという結果を出しているからこそ言えるという自覚はあります。社会で求められる協調性とコミュニケーション能力をしっかり育んでいきたいと切に願っています。

 時間・宿題・聞く姿勢という三大原則を守れる子が本当に減ってきています。それに対して社会は寛容になり、個性を尊重する方向です。でも、社会に出れば、時間や納品日を守れなかったり、上司や、取引先の話を聞いていなければ会社にとって存在価値はかなり低下します。それが三大原則を決めた経緯です。

 ワンセも毎年考えてはスルーしていた個別部門の開講を決めました。集団で出来ることは個別で出来ると思っていましたが、5教科必修が時間的に厳しかったり特定の教科だけ何とかしたい子を見るためには必要だと感じる機会が増えたのも大きな要因です。

 ワンセは個別でもお預かりしたお子様をお客様扱いしません。宿題の量の調整や取りたい点数、志望校によってカリキュラムは変えますが、適当なことを個性という名のもとで許容しません。教える先生も人間ですから、宿題や復習を全くしてこない子に感情移入できません。ルールを守れない子に育てたのを第三者に責任転嫁する保護者からスタッフを全力で守ります。

 私は、子育てのお手伝いをさせていただきたいという考えで塾を開業しました。教えることに関してはプロとして恥ずかしくないトライ&エラーと情報の上書きは怠っていません。講師マニュアルには宿題忘れや小テストの結果は講師の通知表のようなものだと書いてあります。ウチできちんと出来ない子が異なる環境で出来たというケースがあってはいけないと思っています。

 ワンセの個別は生徒保護者の言いなりになる塾ではなく、希望する点数・学校へ導く適切なカリキュラムを提示できる塾でありたい。出来るだけ費用は抑えつつ正しい羅針盤でありたい。サービス業ではなく、胸を張って教育業だといえる塾でありたいと思っています。

2023年3月16日木曜日

最近の出来事

 今日から三日間、卒業旅行の引率です。とりあえず初日のナガスパは終わりました。ちなみに公立入試では悪くない手応えだったと聞いて少し安心しています。

  さて、新年度が始まりました。新小5は出来ることが学年相当よりも多く、期待値が高まっています。算数の課題は精度を上げること、国語は読解したことをうまく文にまとめられるようになること。時間を掛けて出来ることを増やそうと思います。新小6の算数の課題はスピードアップと精度の向上。計算をミスしないことです。英語は今までのスピーキングがやや多めから、単語・文を書くライティングを多めにしていきます。2学期からは中学生内容に入って、英語が好きで得意になれるための小学生期でありたいです。算数よりも国語の方が課題が多く感じます。学年相当に出来て欲しい読解力や演習問題の答え方です。こちらも時間をかけてやっていこうと思います。

中1はやる気があるので、モチベーションのコントロールをしていこうと思います。英語の単語テスト量が多めだったことを案じていましたが、みんな事前に勉強すら癖が出来ていて嬉しいビックリでした。ただ、詰めが甘く満点にはならない勉強方法だったので、そこはしっかり伝えていかないといけません。

 中2は教科間のバラツキとやる気に個人差があるものの、平均すると悪くない状態です。今年度よりペナルティ制度がなくなった2年と3年。ペナルティは真面目に小テストの勉強をするためのやむを得ない手段。全員が自覚で勉強してきてくれるのが一番です。新しいスタイルの定着に向けて試行錯誤中です。

 中3も同じく新しいスタイルの確立中です。ただ、受験生なので2年ほど悠長にはできません。言われたことを期日通りにしてこなかったり、手抜きが続いたので久しぶりに厳しく注意しました。でも、感じ方の温度差が年々激しくなっており、対応に試行錯誤中です。

 長くなりそうなので、次回ワンセの集団授業と個別について考えを書きたいと思います。

2023年3月9日木曜日

受験前夜

 明日はいよいよ公立一般入試です。今日は最終確認ぐらいでしたが、全員過去問5年分で志望校の合格最低点を大幅に上回っています。いつもだと彼らとの思い出をかみしめながら余韻に浸っているところです。

 今年、少し違うのは高校3年生の合格報告があったことです。阪大・神大複数名を筆頭に国公立大学進学が5名確定。私立大学は同志社大学に5名以上、関西大学・立命館大学も複数名、そして、高校で色々苦しんだ子も武庫川女子や関西外国語大学に努力して合格できた報告も聞いています。高校生で頑張り切れなかった子がほとんどいなかったことがとても嬉しいです。高校合格がゴールになって「燃え尽き症候群」にならない子たちが自慢です。自覚を持って勉強できていたのだと感慨深く、是非彼らに続いて欲しいと切に願っています。

 翻って今年の受験生。文理学科を除くと寝屋川・東を受験する子が多い傾向があります。90点満点で安定して70点前後取れる彼らを見て頼もしく感じつつ、実力をしっかり発揮してきて欲しいです。国立大学に合格してきた先輩と比較しても劣る要素はない彼ら。怖いのは緊張とミスだけです。私立高校入試が終わってからは長く感じた1か月でした。あえて言えば国語の考えを書く問題で条件違いやタイトル違いをやらかして大幅な減点を食らうことぐらい。それをやっても大丈夫なぐらいに貯金は出来ているはずです。実力は折り紙つきなのでDo your best!!

2023年3月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉ファイナル後半~

 緑YJ

 感性や価値観が独特だ。マイペースを乱されることが少ない。価値観の擦り合わせをして「和して同ぜず」を具現しよう。

 自分観があるため、他人の価値観を否定しないのが長所だ。独創性を貫くのは良いが自分の言動が世間の最大公約数と比較してどの位置にいるのかは強く意識しよう。立ち位置の把握なしでのマイペースは想定外のことも起こる。

 基本を固めたら好きなことに集中して知見を究めよう。その道を深く深く極めて欲しい。

 緑KH

 最も短い付き合い付き合いで、伝えられなかったことがたくさんある。ストレスは大切だ。その向こう側にしか見えない景色がある。

 これから先、多種多様な未知のストレスを経験する。その度に強く向こう側を意識して欲しい。達成感や充実感がそこで待っている。大半の人がストレスを感じたら忌避するがゴールを信じて突っ込む。

 そうすることで得られた経験や知識は誰にも奪われない自分だけの特別な個性となって返ってくる。

 鯰江MH

 中学生時代、1日24時間を常に自己研磨に捧げていた。精進するのは素晴らしい。ただ、健全な精神と健康な身体は表裏一体だ。

 どちらかが欠けてもいけない。若いときは自分の身体の限界を考慮せずに多くのことに取り組みがちだ。体力・気力の限界を知り、その手前で少し息抜きする必要がある。成果は短期間で判断しない。

 トライ&エラーを繰り返し、目標を具現できる精神力は素晴らしい。でも、同じ努力を大半の人は出来ないことを知っておく必要はある。

卒業生へ~贈る言葉ファイナル前半~

 緑ST

 入塾当初はスピードが大きな課題だった。その速さについていくためにかなり努力した。果たして、出来ることが大幅に増えた。

 ストレスの向こう側を知る人間は強い。この時期に苦手意識があったことを乗り越えたのは大きな大きな財産になる。自分と向き合える素直さと合わさって最も成長した一人になった。努力しても結果が出来るまでに時間がかかる。

 こんな濃い経験を出来た中学生時代。自分の弱さを知っている人ほど、他人に寄り添える。徳を積み重ねて良縁に恵まれる。

 緑SK

 人間関係に悩んだこれまでの学生時代。多くの経験をしたからこそ、人との接し方が見えてくることもたくんさんある。

 自分が嬉しくなった経験は「恩送り」する。人からされて嫌だったことは人にしない。その姿勢を継続し続ければ人の和ができてゆく。「ありがとう」を言った経験、言われた経験分良い成長を重ねられる。

 人間関係で悩むことがあれば思い出して欲しい。何があっても自分のことを心配してくれる人だけ大切にすればいい。

2023年2月21日火曜日

合格報告

 今年も無事に受験者全員廻し合格なしで第一希望の学科に合格できました。

近大付属高スーパー文理2名中特待生(スカラシップ)2名)進学1名、開明1名、関大北陽6名、大阪国際スーパーα3名(内特待生3名)、スーパーβ3名、Ⅱ類2名、常翔啓光特進Ⅰ類1名(内特待生1名)特進Ⅱ類1名、興国スーパーアドバンス1名(内特待生1名)大阪産業大学高特進1名(内特待生1名)信愛・好文看護1名ずつ。信愛・好文からは特待生での合格を得たかったところです。それでもみんなの頑張りで全員第一志望の学科に合格できたのは素晴らしいですね。各高校の詳細は春先にでも出来ればと思います。

 残すところ、公立高校のみになりました。公立受験者は、例年通り文理学科とその他が半々ぐらいです。とはいうものの専願で卒業した子が多く、寂しい状況ではあります。少人数にはなりましたが、最後まで精進し公立高校も全員無事合格の報告が出来るよう頑張っています。

 数学ではC問題対策を中1の頃から強く意識した学年で、ここまで出来ることが増えたのか、という驚きが大きいです。センスを発揮しないと解けない、解き方が見えない、解説されてもわからないのがC問題。これを寝屋川レベルの子だとかなり苦戦します。理系のセンスがよくわかる問題です。 ただ、専願で卒業した子が多く、モチベーションを保つのが大きな課題です。

 ところで、現在高校3年生子たちの吉報が続いています。旧大和田組では指定校推薦で同志社・武庫川女子に進学を決めたり、神戸大学や鳥取大学という国立大学進学を決めたり、一般での同志社大学合格報告も複数聞いています。中3のときに看護師希望と言った子はブレずに進学するのも嬉しいことです。高校生になり直接指導はしていませんが、頑張っている報告を聞くと頬が緩みます。

2023年2月9日木曜日

受験生との出来事

 私立入試前の最後の授業が終わりました。授業と言っても最後は各種確認と前日諸注意のみです。彼らには数多くの思い出があります。それらの一部を伝えようと思ってもみんなの前では言えない個人情報的なことが多く、無難に話さざるを得ませんでした。

 コロナ世代で多くの時間があったので、3年間を通じて勉強時間がかなり多く確保でき、過去問演習も余裕を持って取り組めました。数学社会の平均点は過去トップクラス。五ツ木偏差値も全員平均で61を超えてくるという快挙。どんな進学塾にも負けない数値です。ちなみに大阪進研は問題が易しく五ツ木よりもかなり偏差値が甘くでるので、文理学科や難関私立受験の子への精度は低いです。また、塾内でテストをすることが多く、何でもできるので信憑性から私立高校では参考にしない学校が多いです。

 話が逸れました。彼らは厳しく注意し続けた最後の世代になるでしょう。宿題やルール遵守に耳にタコができるぐらい言いました。中学校では自由な子が多いらしいですが、ワンセでは無縁。ただ、宿題を出来ず卒業できなくなった子の数は多かったです。学校の先生に聞くと、ワンセでは当たり前の「授業を集中して聞く」「宿題は期限までにきちんと仕上げる」「ルールを守る」は望めないと言われます。ちなみに小・中・高校の全ての先生に言われました。

 毎年、企業の人とも会って最新の情報を聞くようにしていますが、ワンセで望むことができている人がいわゆる大企業に勤められる可能性が高くなり、そうでないと社員になれる可能性が低くなるんだと思いました。

 今年の卒業生たちが社会に出る頃、小中学生で身につけた「ワンセの望む普通」が役に立つと自信を持って言えます。継続する力、集中力、目標に向かって努力する姿勢を継続できること、挨拶できること。出来ることを積み重ねた君たちは私の誇りです。

 入試で実力を出し切ってくることを信じています。

2023年2月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉⑤~

 緑HA

 勉強が得意、とは決して言えなかった。それでも卒業まで努力を継続できたことは称賛に値する。

 勉強が得意な子より、不得手な子が努力を継続するのは至難の業で価値がある。果たして、集中力はつき、暗記は非常に速くなった。何よりはゴールまで努力できたことは誇って良い。年を重ねれば応用力ができる。

 少し辛くなったとき、中学生時代のことを思い出しゴールに向かって前を向こう。明けない夜はない。

 緑KM

 興味を持った分野でも深さを追求するほどの貪欲さはないが、そこそこハマる。勉強面では苦労したこともある。

 インプットしたことを如何にアウトプット(使いこなす)かがポイントになる。努力で培った暗記力を有効活用しよう。中学生時代に身につけた能力は、かなり長期間忘れることはないのだから。

 他人の価値観を否定しないのは長所だが、もう少しだけ自分の世界観を拡げることも深めることも意識しよう。

 緑KY

 好きではなかった勉強だが、卒業まで頑張り続けることはできた。将来の夢は現実的で具現化できるだろう。

 勉強の習慣や長時間の努力も出来るようになった経験は非常に大きい。好奇心に流されず、足元をしっかり見て優先順位をつけて行動しよう。出来れば面倒なことは先に取り掛かり丁寧さを心掛ける。

 純粋で素直な言動は微笑ましいが、齢を重ねると周囲を見て言動しなくてはいけない時期がやってくる。

2023年2月7日火曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

 緑OY

 中3になってからモチベーションの浮き沈みが荒かった。良いときはスポンジのような吸収力を発揮していた。

 志望校選びでは理想と現実を見た良い選択だったと思う。何をするのか7年間かけて考える機会を無駄にしてはいけない。就活のときにはワークライフバランスを考え、労働についてむきあう。

 遣り甲斐かホワイトで安定か。高校で文武両立が難しいのと同じでどちら選択するのか21歳までに決めよう。

 鯰江TR

 やらなければいけないことを無難にそつなくこなそうとしていたが、細部を見れば中学生男子独特の荒さもあった。

 学生時代は好奇心に従い多くのことにチャレンジしていこう。そして、できることを増やし交友関係を更に広げる。出会った縁を大切にgive&takeを意識して良い人間関係を維持すれば充実した日々を過ごせる。

 自分に限界をつけず、失敗を恐れずトライ&エラーで繰り返しで得た経験値を糧にしていき自己研磨を継続して欲しい。

 緑SY

 +と-の葛藤をする機会があり、そのバランスをとっていた。一を聞いて十を知るタイプではなく、経験から得るほうだ。

 子どもは多くの成功体験や失敗体験から学ぶ。成功体験では自己肯定感を育み、失敗体験をしたとき真価が問われる。改善点を見つけられる良い機会を得たと考えられるようになって欲しい。

 自覚があれば成長することも改善することもできるが、なければ変われない。成長のために臆せずトライしよう。

 緑IR

 限界を知り葛藤していた中学生時代。努力したから自分の限界や得手・不得手が見えた。中学生で見えたのは貴重だ。

 これからは長所を伸ばすことを意識しよう。欠点を見るとコンプレックスに感じる機会もでてくるからだ。長所は視野が広く、周囲がよく見えていること。ただ、無意識に他人もそれを出来ると思うことがある。

 すると、自分には見えて周りに見えないことがストレスにることもある。人によって使い分けることも大切だ。

卒業生へ~贈る言葉③~

 緑MR

 マイペースなのは長所にも時には短所にもなる。過ぎたるは及ばざるがごとし。何事も程々が良い。

 ただ、日本では出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。尊重されることすらある。自分が秀でた道を見つけ、それが興味ある分野だったときには突き進んでみる価値はある。どちらになるかの選択は必要だ。

 ポイントは自分の言葉に賛同してくれる人をどれだけたくさん集められるか。徳を積み、周りに人がたくさんいることを継続させよう。

 緑FR

 好奇心は旺盛で自己顕著欲もあり精神的に幼い部分も逆もある。大人視線では案じることもしばしばだ。

 思春期で承認欲求もある。エネルギーが有り余っているので、小さくまとまったり落ち着かずにパワーを維持して欲しい。大半の人は年齢と共に落ち着くが、10年経っても変わらないエネルギーがあれば素晴らしい。

 一つの言動に対して世間がどう感じるのかを常に意識していく。その中でしっかり自己表現していこう。

 緑AA

 感受性の偏りが凄い。天真爛漫で透明度が高く、吸収力がある。出来ないポイントがあってもそれを人徳が上回る。

 純粋にポジティブに向き合えるのが長所だ。長所をそのままに未知を既知に変えたいという知的好奇心を常に持ち続けよう。そうすれば学生時代のように新たな発見を楽しむ日々を大人になっても過ごすことができる。

 いくつになっても新しい発見を意識し、目を輝かせている人はとても魅力的で貴重な存在になれる。

 

 緑IM

 常に存在感があり周囲に人が集まるのが何よりの魅力だ。苦手意識があった勉強は、入塾後得意になった。

 勉強面では出来ることが凄いペースで増えていき、気づけば上に立っていた。それを鼻にかけることなく上を知っているのも強みだ。食わず嫌いで損をしたことを実感したのは非常に良い糧だ。

 これからも好きではない、苦手だ、と決めつけずに多種多様なことにチャレンジし多くの人と接していこう。

2023年2月5日日曜日

卒業生へ~贈る言葉②~

 緑TN

 食わず嫌いを感じることが多かった。長所を伸ばすのはとても良いことだ。ただ、好きではない分野でもとりあえず試してみる。

 すると、見えてくる景色が新鮮で好みのもになるかもしれない。勉強では追い込みを駆けた結果、志望校受験の機会を得た。これからはお尻に火が完全に点く前に少し余裕を持って行動しよう。

 7年間の学生時代で生産的ではないと感じても経験に繋がることは積極的に取り組み、キャリアを積んで欲しい。

 緑KJ

 学校とは異なり、塾では大人しかった。勉強面では卒業を控えてよく伸びていた。果たして、悪くないセンスが身に着いた。

 高校では得意分野を更に伸ばそう。勉強でもその他でも、自分の気に入ったフィールドで活躍し、その分野ではプライドを持って取り組む。狭く、深く知見を深める。そして、新しいコミュニティで先導していく。

ポジティブに取り組まないと、充分できる器があるのだから精進しないのはもったいない。

 鯰江SY

 勉強面ではあまり感情を表に出さなかったが、人一倍感じることはあったようで志望校選びでハードな環境を選んだ。

 思考力ではセンスや努力を感じたが、それを上手く人に伝えたりアピールするのが課題だ。大切なことは言わないと伝わらないのだから、インプットしたことを使いこなせる言動を身につけることを意識する。

 今後養われるであろう、人より多くの情報を収集・分析する能力を有効して活躍して欲しい。

 緑IM

 アスリートのようなストイックさだ。第一印象とそれまでのテストの点でご家族の指導の強さと大変さが見えた。

 理解するまでに時間はかかるが、定着すると強い。周囲に流されない強さもある。価値観が独特なので、自分の距離感に入り込んできた人との折衝で苦労するかもしれない。自分の価値観は大切にしつつ、他人の価値観は否定しない。

 自分で苦手だと思っていることもチャレンジしたら利点になることも多いので、少し深く色々やってみよう。


2023年2月4日土曜日

卒業生へ~贈る言葉①~

 緑SS

 いつの間にか当代最古参になった。女性のような繊細さと男性独特のワイルドさを併せ持つ。自信と傷心が表裏一体なのは思春期だからか。

 高校生になってからも、その後も沢山傷つく経験を積めば良い。失敗経験は何にも勝る大きな糧に変えられるもので、それができる人だ。既に空気を読めるのは素晴らしいが、ブレーキにする必要はない。

 傷ついた分、人に優しくできるよう嫌な経験を連鎖させない。大きな可能性を秘めているのかだら、良く利くブレーキはもったいない。

IS

 ワンセ歴は比較的短い分、色んな意味で色がついていない。つまり独創性がある。自分で考えて行動する機会を多くした。

 創造力は誰にでもあるものではない。むしろ特殊能力の一つだ。これからも自由な発想で多くのことにチャレンジしてほしい。そのためには種類の異なることにも好奇心と行動力を発揮することだ。

 既存の常識にとらわれない新らしい道を切り拓ける可能性を充分に秘めている。齢を重ねる毎に新発見をしていこう。

茨田ST

人見知りで卒業を控えても会話する機会が多くはなかった。マイペースは許される環境とそうでないものがある。

 コミュニケーションを図ることが得手でないなら、新しいコミュニティになる高校生から変われる大きな機会だ。もし、それを望まないなら補えるだけの何かを探して高校生の期間で見つけよう。

 得手・不得手は万人にある。大切なことは自分がどの分野に秀でていて、どの分野に疎いのか意識し立ち位置を確認することだ。

MN

 15歳までに多くの経験し、多くの感情に接してきた。時には消化できないこともあり、得体のしれないプレッシャーを感じることもある。

 ケ・セラ・セラ、そこまで深く考え込むことはない。他人はそこまで干渉してこないし、多数の人は感受性がそこまで豊かではない。同じ人でも時と場合によって本当の感情と異なる一時的な感情を口走ることもある。

 それらに一喜一憂しない。自分を大切にしてくれる人をずっと大切にする。逆も然り。私は、何があってもずっと味方する。

 



2023年1月29日日曜日

卒業生へ~贈る言葉~プロローグ

 コロナ禍で入学した世代。多感な時期に空前絶後の自粛を強いられた世代。コロナに罹患しないことが最優先だったこともあり、勉強の格差が非常についた世代。第22代の彼らとの思い出は格別です。世の中は、自己肯定感や自主性を尊重するようになり「個性」という言葉で注意される機会が激減しました。

 彼らに伝えていたのがコミュニティ(集団)について。子どもも大人も様々なコミュニティに属しています。一番基本的なコミュニティは家族です。そして、学校・部活・お稽古、もちろんワンセもその一つです。そこには法律よりも細かい「マイルール」が存在します。門限であったり、家事のルールであったり。コミュニティに属している限り、決められたルールは守るか、正しい手段で変更するかしかありません。都合の良いときだけ所属していたい、そんなことは大人になると無理になっていきます。

 コミュニティの中で自己流の解釈や言動を続けると浮きます。そして、抜けなくてはいけなくなります。世の中は子どもを「お子様」扱いするので、精神的に幼い時期は優しいのか、冷たく突き放されているのかを感じ取れないこともあります。それを指導するのが親であり、先生であり、地域の人々だったのが、ややもすると親の責任に全て向かいつつあります。

 だから「子育て罰」という嫌な造語ができました。世の中が他人に対してどんどん無関心になっていき、上辺で接する機会が増え、親以外からの愛情を感じる機会が減っている子どもが増えているように感じます。私のような子どもたち全員に感情移入しながら一喜一憂して接する塾は化石になるのでしょう。果たして、厳しく細かく接した最後の世代が今の中3生になると思います。宿題忘れや時間の管理、勉強への姿勢も口うるさく注意しました。既に宿題をきちんとするのが当たり前、という考えは通用しない時代になっています。ルールを守る、そんな私にとって当たり前のことが難しいことになってきました。時間や提出物のルールをも守れない人が社会に出たらどうなるのでしょう。18歳になったら、突然出来ることではありません。だからこそ、小中学生の基本的な姿勢は大切だと今でも思っています。

 卒業する彼らはそれを守れる子たち。次回より「贈る言葉」シリーズの始まりです。


2023年1月27日金曜日

学年末速報

 中3の学年末が返却されました。例年、私立入試を優先しているため、学年末テストが自己ワーストになることが多いです。そんな中、今年はテスト前に少し対策期間を設けたところ、満点&今年度自己ベストの報告が多数ありました。

数学満点は緑IS、IM、OYMRで理科が緑TN、社会は緑IMが満点でした。今回が今年度自己ベスト(見込み含む)が緑IR、IM、TNST、KHで超えるかどうか微妙なのが緑SKです。最後で自己ベスト更新は有終の美ですね。この勢いを入試に持ち込みたいです。

2023年1月22日日曜日

教授力

 教授力=教え授ける力。

 教えることを生業にして30年を超えました。学生時代のバイトを含むと+3年です。ワンセ開業前は国語がメインでときどき英語や社会を教えていました。今は数学がメインになっています。先日、スタッフと話していたのですが、歴代でも非常に勉強のスペックが高かったと思う子の過去問結果と最近の子たちのテスト結果を比較すると年々平均点が上がっています。では、過去の生徒より現在の生徒のほうが能力的に上回っているでしょうか。答えは「否」です。

 プロ野球選手で世界のホームラン王の王貞治氏は「現役のときでも今の投手のボールは打てない」と現在のレベルの高さについて述べています。同時に「自分が今と同じトレーニングをしていれば今の選手に負けない(成績を残せる)」とも、おっしゃいました。

 私も教える技術が年々上がっています。その糧は過去の不合格者です。もっと教授力があれば同じ時間でも効率的な指導ができた、今でもずっとその思いは変わりません。今の教授力で過去にセンスのあった子を指導するともっともっと多くのことを伝授できたでしょう。

 数十年この業界にいて飽くなき向上心で授業をしている先生をほとんど見たことがありません。大半の人が惰性と経験からくる諦めで、情報の上書きをせずにその場しのぎの授業をしています。ウチの大学生講師が大手塾の教壇に立てば講師アンケート一番になれるでしょう。学生講師のデメリットは経験不足なことです。ただ、教えることの経験なら1、2年あれば充分以上に身に付きます。逆に経験からくる諦めは先生も生徒も成長を止めます。

 「この問題は過去に解説してもほとんど理解できなかったから今年は軽く流そう」こういう考えはベテランになれば当然生じる取捨選択です。怖いもので「出来ない」と思って教壇に立って解説するのと「これはちゃんと理解して欲しい」と思って解説するのでは結果が大きく異なります。

 ワンセの大学生講師の担当教科の平均点と、私や足立の担当教科の平均点では差がありません。定期テストでも入試の過去問でもです。むしろ私が教えるよりも高かったのではないかと思うこともあるほどです。先生はみんな、テストの結果を気にしており、過去との比較をして一喜一憂しています。学生講師でも、ベテランに負けられないという気持ちは必ず持っているので、教え方の上手い下手ぐらいは先生の気持ちと時間でカバーできます。先生も子どもたちも切磋琢磨して成長し続けていける塾でありたいです。

 

最近の出来事

 受験が刻一刻と迫っています。中3数学の演習ノートの提出義務を昨年内で終わりました。予想通り、真面目にやる子とそうでない子に分かれています。自主性を尊重したいですが、勉強時間を減らすことになるだけの自主性の尊重はするつもりがありません。色々と早急に改革が必要です。

 さて、授業の様子は小5算数から。簡単なのに面倒くさい帯グラフと円グラフの導入。あっさり理解できていました。あとは地道な作業をコツコツしてもらうだけですね。MHTHが調子が良いです。小6算数は統計について話しました。中学生になったら、改めて出てくるので概念について話しました。それで数字や数学に興味を持ってくれたら嬉しいです。少数精鋭で定期テストではクラストップは狙える子たちなので、モチベーションを高めで安定できるようにしていきます。リケジョ(理系女子)揃いなので、文系もしっかり力をつけていきたいところです。

 中1は学年末テストまで少し期間が空くのでややゆっくりな状態です。数学では授業のレベルを特進に合わせて展開。発想では緑IS、MN、鯰江MKが悪くないです。ただ、英語や理科のテストでは先輩との比較で少し物足りない結果に終わっているので、取り切れなかった子たちは色々感じて欲しいところです。

 中2数学は教科書内容が終わり応用問題にチャレンジ中。特進と標準の間ぐらいのものを解いています。等積変形を全員で解いているのですが、理解出来る子とそうでない子に分かれるのは例年のことで必然ですね。あとは解けるようになりたい気持ちが強い子ができるようになっていきます。

 受験生数学はある程度出来ることが増えてきています。開明数学はほぼ全員が合格点に届き、90点以上も多いです。難問である旧大阪国際大和田でも満点が出るなど、仕上がり具合は上々です。国語の記述もようやく全員点数がつき、再提出ループから卒業しました。鶴見区ではまだ大流行していないインフルがどのタイミングで流行するのか注視しています。

2023年1月11日水曜日

最近の出来事

 冬期講習会が終わり、いよいよ入試まであと一ヶ月を切りました。受験生の数学の伸び悩みを感じていた秋とは変わり、順調に上がっています。緑SSがノーミスの満点連発。旧大阪国際大和田の問題でも常にわかっているようです。ここに卒業生の開明中コンビTEHFが公立C問題対策に参加。毎回トップ争いをしています。刺激があるかないかでモチベーションが大きく変わり結果も然り。緑IMは、姉が英語数学共に偉大な点数を残していたのですが、地道に上げ続けた結果、過去問では遜色ない結果を残しています。同様に緑MRも伸びています。鯰江MHは引退後、ラストスパートが素晴らしい。何とか届くようにしようと思います。12月五ツ木で鯰江トップだったSYはジワリと上げています。一時期、数学が低迷気味だった緑HAは少し戻してきた感じ。やはり座席の位置が大きく影響しているようです。冬期講習中は、10時過ぎにやって来て10時過ぎまで勉強するというハードな環境で、濃密な時間を過ごしたでしょう。「受験生のときは頑張った」親になってもそう言えるような努力をしてくれました。

 コロナ禍で平常とは異なる環境で育ったこの学年。「勉強を止めない」をキャッチフレーズに駆けてきた3年間は自信を持って良いものです。それでも、課題のほうが気になります。もっと周りが見えて欲しい。自習室での様々な配慮は必要です。もちろん、個々への教科的な思いはもっとたくさんあります。それは直接彼らに伝えていきます。公立国語の「記述」はまだまだ演習不足でこれから追い込みをかけていきます。

 巡りで中1の講習会の時間割が多かったので中1数学から。緑ISは壁を突き抜けて成長中。鯰江MKは相変わらず着実にできることを増やしています。ただ、このクラスには他にも勉強にプライドを持っている緑SK,NH,SHなどがいます。テストではこれからも切磋琢磨してみんなで成長を続けることでしょう。

他学年を書くと長文になるの今日はこのへんで。もうすぐ恒例の「卒業生へ、贈る言葉」シリーズが始まります。

2023年1月4日水曜日

1/4の出来事

 仕事始めに出てきました。年末に子どもたちにお手伝いしてもらい掃除は出来ていたので、PCのデータ整理をしていたところ、過去の成績を発見。10年程前から成績が上昇しています。20年前と比較すると100点近く上がっていました。整理しながら歴代の卒業生の顔を思い出し、当時の思い出に浸っていました。

 ここ10年近くで成績上位者が増えました。ただ、入塾テストをしていないので最初から優秀な子を集めたわけではありません。皆の頑張りの成果です。20年前の子の過去問データを見ると私の未熟さがわかります。高校での伸びを勘案すると、中学生時代にもっと出来ることがあったと感じるからです。

 先生としてのキャリアを積む中で、情報のアップデートが出来ている人と、過去の経験を頼りに成長が止まり、齢を重ねたことによる「経験からの諦め」が発生している人との差を顕著に感じます。私は、先生と呼ばれる間はずっと成長を続けたい。本当に一人ひとりと向き合い、集団授業でありながら個々に合った指導を考えて実行したい。保護者の方の次に子どもたちのことを真剣に考える存在であり続けたい。

 世間では不惑超えという齢でも色んな方向を見ていました。ようやく落ち着き、私を頼ってきた人を裏切らない生き方でいようと決めたのは比較的最近です。お預かりしたお子さまを責任を持って見る、根幹を変えずに時流に合った指導をしていこうと改めて決意した日です。

 追伸:今日は自習室で緑IRIMが頑張っていました。