2023年6月29日木曜日

期末テスト速報

 鯰江中2MKから英語数学の満点報告!学校平均点との差では鯰江中2が自己ベストになっていそうです。中2緑ではISが数学満点!!SH、OSは余裕の自己ベスト更新で大台を大幅に突破!!前回、自己ベストを大幅に更新したNHは今回更にアップしそうな気配です。OYも同様に自己ベスト連続更新できそうです。中だるみの多いこの時期にクラス平均もベストになりそうなのは喜ばしい限りです。ちなみにSKは全教科90点超。安定して高得点を取れるようになりました。MSも前回より点数を上げて自己ベストの順位の予感。何よりは1年生よりも下がり傾向の子が一人もいないのは素晴らしい。全生徒平均へのこだわりが結果につながっているようで何よりです。

 中1は緑INが中間テストに続き連続で英語理科満点。数学はもったいない勘違いで満点を逃しましたが、上々の出だしです。緑UM、NY茨田TTは未返却教科はあるものの、中間テストよりも平均点は高いです。新入生MHはテスト対策中に入塾し、いきなりハードな時間を過ごしましたが、目に見えて点数も出来ることも大幅に増えています。中1の学年平均456点だった中間テストよりも期末テストのほうが平均点が上がっています。一般的に最も良いと言われる一学期中間テストが自己ベストになる子はワンセにはほとんどいません。点数や順位で上昇しています。

 中3は緑TSがついに、とうとう、ようやく待望の大台大幅突破!!努力に結果が伴って本当に嬉しいです。緑IHOYは自己ベストペースです。茨田SKはさすがに大幅に上昇するのは難しい点数の子が多いのでボチボチですね。緑THはようやく落ち着き始めたようです。新入生MRは右も左もわからぬまま流されるように頑張っています。中間テストで大台に乗ったのでここから微増させていきたいところです。ただ、定期テストは良いものの実力に課題があるのがワンセ生。五ツ木の過去問結果は芳しくありません。これからしっかりと実力をつけて今年も志望校全員合格です。

2023年6月23日金曜日

優しさ

 チームワンセルフ①で書きましたが、優しさとは強さの裏側にあるものです。強さがない優しさは自分が傷つきたくないだけの弱さ、または責任逃れをしたい無責任です。その典型が「寄り添う」という言葉で子どもを肯定するだけの無責任アドバイスでしょう。

 令和の時代は、より一層他人に無関心な世の中になり、経済格差が拡大の一途のように感じます。巷で先生ブラックさについて論じられることが増えました。本当に今の先生は大変です。モンスターペアレントの無茶ぶりや、何でもかんでも学校に言うのはおかしいです。どうして、学校外の万引きや事件に対して時間外で応じるのでしょう。学校は文句を言えないから、それが普通だと思っていたからetc…。先生にそれだけのことを任せたいなら、それなりの対応を保護者もすべきだと思います。「してもらって当然」「重箱の隅を楊枝でほじくる」ような態度では先生のモチベーションは下がる一方です。
 
 翻ってワンセ。入塾時の説明で集団授業は補習が多いこと、それは先生の愛情でできていることを説明しています。愛情に一方通行はありえません。土日の休みを割いて教えに来てくれるのは義務感ではなく、みんなの成績を上げたいから。去年の成績と照らし合わせて担当の子がどうなっているのか講師全員が一喜一憂しています。補習をさぼったり、提出物を手抜きされることが続けば愛情は冷めます。ひいきをすることはありませんが、積極的に見ようという気持ちが薄れると気持ちが戻ることは至難の業です。

 優しさを一方的に甘受できるのは幼少期までの親の愛情ぐらいです。かつては親の愛は無限だと思っていましたが、子どもがあまりにも理不尽な言動を繰り返すと最後の緊張の糸が切れ、無関心になることを知りました。

 ー閑話休題ー

 新中学生になる彼らに伝えたことがあります。それは「新しい先生はやる気に満ちているが、経験不足ではある。どんな先生も嘘はつかないし、一生懸命に説明する。でも、言葉遣いが難しくて理解できなかったりすることはある。そんなときは聞けば必ず答えてくれるし、先生も反省する。良い先生は、良い教え子によって生まれる。君たちはそういう子だと信じて敢えて新人の先生を入れている」という内容です。子どもなので、時おり遊びたくなることもありますが、ずっと頑張っています。

 ある高校の先生が学校を改革したいとおっしゃったとき、そのためには先生を育てる生徒が必要だと言いました。頑張る先生に頑張る子どもがいないと、改革の速度は年単位で遅くなるとも伝えました。

 ワンセの子たちが伸び続けているのは歴代の卒業生の頑張りと、それを見てきた現役の子どもたち、講師でもある卒業生スタッフの愛情・優しさで成り立っています。こんな他人に上手に距離を取ることがよしとされる時代でも、大切にしたい根幹は失いたくありません。

2023年6月21日水曜日

続・大阪府私立高校無償化論点

https://news.yahoo.co.jp/byline/suetomikaori/20230621-00354534 

上記より引用

「問題点1:生徒さんたちの行きたい特色ある私立学校がなくなる

生徒1人あたりに補助する授業料上限を60万円と決めてしまうということは、学校は1人あたり60万円分の教育しかできなくなるということです。

このほかに私立高校は、大阪府から私学助成金をうけとっていますが、生徒1人あたり年32万6700円(2022年度)という金額で、47都道府県中46位という水準にとどまっています。

つまり生徒1人あたり92万6700円で私立学校で教育してくれ、という仕組みが、大阪の高校完全無償化なのです。

公立高校の生徒1人あたり経費は1,083,212 円(2022年度・文部科学省・地方教育費調査)ですので、完全無償化により大阪の私立高校は、公立より安く経営されることになります。

こうなると、公立より安かろう悪かろうの教育しか、私立高校ができなくなることはあきらかです。

それぞれの私立高校が積み上げてきた、特色ある教育がなくなっていくのです。

特色がある私立高校に行きたいという生徒さんたちにとっては、せっかく完全無償になっても、特色ある私立高校ではなくなってしまうという事態が起きるのです。」(末富2023)


>> つまり生徒1人あたり92万6700円で私立学校で教育してくれ、という仕組みが、大阪の高校完全無償化なのです。


高校により名目は異なりますが、授業料以外の学習関連費などで3年間合計100万円前後かかります。無償だと思うとご家庭としては程遠い経費が3年間で必要です。


>>公立高校の生徒1人あたり経費は1,083,212 円(2022年度・文部科学省・地方教育費調査)ですので、完全無償化により大阪の私立高校は、公立より安く経営されることになります。


twitterにも書きましたが、公立高校の経費には授業料以外も計上しておいて、あたかも私立高校が公立高校よりも安い92万円で学校運営をしているかのように誘導する見せ方は反対です。


 大阪府の意見も私立高校の意見もまともに書いた記事を見かけたことがありません。正しい情報は詳細を確認してからうちが発信します。


2023年6月20日火曜日

大阪府私立高校無償化論点

 まずは、最重要項目である現中3生が新制度への移行期となる来年度の私立高校無償化について。7年前から大きな転換期を迎えることが決まっていた現中3の無償化については、来年度確定ではないものの現行制度、つまり所得制限付きの無償化を継続させる。高2になってから新制度の成立を目指す、という方向性です。

 さて、連日マスコミを賑わせている大阪府私立高校無償化の論点がようやく見えました。キャップ制度における府と私立高校の駆け引きばかりがクローズアップされて、そこそこ両方の情勢に明るい私でも真の問題点がどこにあるのかわかりませんでした。端的に申し上げると保護者のかたの経済的負担は減る方向にしかいかないということです。詳細は懇談会でお話できればと思っています。

 近々、学校訪問をする中で私立高校側の意見をしっかり聞こうと思います。ただ、私としては私立でも公立でもまとまな授業をしてから色々語って欲しいです。本当に教授力の低下は嘆かわしい。それはモンスターペアレントの意見を聞きすぎ、先生に仕事を増やし続ける風潮に問題があります。先生に時間外を求めすぎた結果、教材研究に割く時間がなくなっているのです。

 ワンセのように先生も子どもも保護者も大切にして存続できているのは、ひとえに保護者の方の理解の賜物です。学校も教育委員会や校長がしっかり現場の先生を守りつつ「ダメなものダメ」「それは学校のすべきことではない」とはっきり言う必要があります。

 学校外で万引きがあったりすると学校へ連絡がいきます。何で学校に指導を求めるのでしょう。警察も世間も、叩きやすい、頼みやすいところに言い過ぎです。部活指導したい先生、授業に力を入れたい先生、生活指導に尽力したい、個々の先生の遣り甲斐を組むシステムを構築しないのでしょう。

 先生も人間です。子どもたちや保護者の方から感謝の気持ちを聞くとそれだけでこれからも頑張ろうと思えます。逆に理不尽な要求や無筋を通そうとする人にはマイナスのパワーを使います。

 私は、自分の器を知っているので多くの人に発信する力はありません。それでも、周りの人の信頼だけは絶対に裏切らないでおこうと思っています。

2023年6月16日金曜日

最近の出来事

 今回は久しぶりに各学年の様子です。

小4は分度器と角度についてしています。4月開講ということもあり、学校とほぼ同じ進度でゆっくり進んでいます。山場であった「大きな数」をクリアし、第二の山場である分度器・角度の完全理解に向けて、例年よりも時間をかけています。その甲斐あって、学校では順調に出来ることが増えているようです。小5はYHが非常に良い感じです。算数・国語・英語共に出来ることがかなり増えており、ハイレベルなことを良いペースでこなしています。このまま順調に成長していければと思いますが、そうならないのが子どもですよね…。小6はTHの成長速度が快調です。理系も文系も着実で、どこまで伸びるのか楽しみ。MHと共に良い相乗効果があります。YAは出来る問題への取り組みは素晴らしいのに、苦手意識や、少し悩み始めると思考回路がゆっくりになるときの差が激しいです。OKMKは精神的に強くなってきました。この学年は、クラス全体で新入生を引っ張ってくれている感じです。そんな新入生KSは周りが出来ていて自分が出来ていないことがあることに色々感じることはありつつ、それを糧に出来ることを増やしたい強い意欲を感じます。

 中1は少しずつ小学生から成長しているのを感じます。ただ、朝型の子が多く、例年より居残りを減らして授業前にプラスアルファをしている状況です。緑NYの精神的な成長を感じます。強くなってきています。緑INは波なくできることを増やしています。金曜日の数学過去問結果は満点でした。中間テストは全生徒平均で450点を軽く超えましたが、全員450点ではなかったので、期末では少しでも自己ベストを更新してきて欲しいです。

 中2はやる気の波が荒い学年、というか時期です。冬の懇談会ではendlessは日曜日廃止の方向を伝えていましたが、2学期期末・学年末で個々のペースで勉強してみた結果、平均点が下がりました。自宅学習が充分ではなかった感じだったので、今年は土日共に12時間コースで計24時間勉強するフルコースにしました。結果は全学年上昇しています。全学年の平均点も過去最高に近づきました。そんな中2は緑SKが進化中。数学担当しては数学の応用問題も積極的に解いて欲しいと感じます。鯰江MKは気持ちが乗ったら無双しそう。緑MYが色んな意味で良い落ち着きを見せています。このままいってほしいものです。ちなみに2学期以降のendlessの在り方は懇談会で意見をお聞きし、決定していきます。

 中3は茨田SKが良い状態。慢心せずに受験を迎えられれば、かなり伸びていくでしょう。緑OYがそれに続いてくれそうな雰囲気です。緑IHは欲が出れば大きな壁を破って伸びていきそう。緑MRはようやく塾のペースに慣れ始めた感じです。私の期待値は高いですが、応えてほしいものです。緑THは悪い状態ではないです。ようやく落ち着き始めたのでしょか。勉強するモードに入れば覚醒するやもしれません。

 ところで、巷を騒がせている自衛隊の銃乱射問題。心の成長が伴わないまま大人になったことに原因の一つがあるでしょう。常々、ワンセの子には「勉強も勉強以外も覚えて欲しい」と言っています。未だに「挨拶」「モラル」「マナー」にうるさいです。テストで100点取れても挨拶できない人になってはいけない、とよく言っています。教室へスマホの持ち込みが出来なかったり、自習中におしゃべりや居眠りができないという環境はもはや化石塾です。子どものご機嫌を取るための自習室や授業が常態化している業界ですから。また、入塾の説明時に「放置しないこと」を最大の方針にしていること、塾内で何か気になることがあれば必ず声をかけられること、親が注意するような言動が塾であれば注意さえること、最も真面目に勉強する(本当に集中して勉強する時間が長い)塾であることを伝えています。ちなみに「小学生になったら親以外の大人に注意される機会は大切」という考えは不変です。子どもは大人を見ます。教育する人が諦めたら子どもは成長しません。

2023年6月13日火曜日

チームワンセルフ②

 今回は前回に続きうちのスタッフ自慢です。

 松本先生。今のスタッフは全員卒業生ですが、彼女はエネルギーの塊で強い正義感の持ち主であった中学生でした。それが正常進化し、感情移入しながら教えるウチらしい講師になっています。教えたいという強い意志と情熱を持ち教壇に立つ姿はとても頼もしい。常に子どもたちに理解できているのか聞きながら進めていく授業をしています。特殊能力はここには書けません(笑)

 佐々木先生。コミュニケーション能力が抜群です。誰とでも近しい関係になれ、他人を攻撃したり傷つける言動を絶対にしません。褒めて、良い気分にさせる能力に長けています。自己錬磨に余念なく、着実にスキルアップしています。何かをするかどうか尋ねたとき、二つ返事で飛びつく姿勢は、令和版の「意識高いビジネスマン」として社会・会社に貢献できる存在になることが容易に想像できます。

2023年6月12日月曜日

訃報・上島竜兵氏、上岡龍太郎氏。

 冠婚葬祭の中で、教え子のお呼ばれが多いこともあり慶事ばかりなのは幸せなことです。

 ただ、訃報で昨年最も衝撃的だったのは上島竜兵氏。誰にも何も言わず、直前まで日常のルーティンをしていたらしいです。胸中を察すると言語化できない複雑な気持ちになります。

 上岡龍太郎氏は若くして惜しまれながら引退しました。自分の能力が衰えてきているのに、周りから持て囃されるのが引退の理由の一つだと聞きました。自分が実感できる衰えに対して、深く感じ入ることがあったのでしょう。引き際の美学を感じました。

 上岡龍太郎氏、横山ノック氏、和田アキ子さんとテレビに出たことがあります。お二人は鬼籍に入(い)られ、和田氏がご活躍中です。益々のご健勝を祈っています。ところで、人の死を悲しむ気持ちより、投影する機会のほうが増えました。

 齢を重ねて、ようやく人並みの感受性が理解できるようになりました。それでも模範解答のない子育て(勉強を教えること)のゴールは一生見えそうにありません。個人差があるからマニュアル化など絶対出来ない子育て。やらない後悔よりやる反省を選択したいので、これからも後悔しない選択をしたい。後悔しない選択とは、一度お預かりした子どもたちを放置したり見捨てないことです。

 教壇に立てるリミットがある中で、現役の間は子どもたちに全力であたりたい。初めて教壇に立ったとき、ここで死ねたら本望だと思えた志や、熱い思いはあまり変わりません。まだまだ若造ですね(笑)

2023年6月11日日曜日

チームワンセルフ①

 昨夜、卒業生が結婚の報告をしに来てくれました。奥さんとの信頼関係が非常に新鮮で良い夫婦だと感じました。良い報告にテンションが上がりましたが、個人事業主になったと聞いて先輩として色々心配なことも聞きました。

 新生ワンセルフにおいて、私が考える塾は、子どもたちのためになることを考え、スタッフ一人ひとりが自分に出来ることをしてもらうことです。世知辛い世の中で、うちの子たちは良い講師・スタッフに囲まれて幸せだと思います。今回は、そんなうちのスタッフ自慢をします。

 アイドルフェイス原先生。お人形さんのように可愛いという意見を子どもたちからよくいただきます。彼女の特殊能力は管理能力です。体力・時間・自分の各能力の限界値を常に冷静に逆算できます。中学生のときから顕著で、今はスケジューリング出来る期間がどんどん伸びて数か月から年単位になっています。既に優秀な社会人2.3年目に相当するレベルです。また、空気を読む力と責任感が秀逸です。今は主に中3理科担当ですが、過去の中3生と比較してもトップクラスの成績を残しているのは彼女の管理能力の賜物です。どんな企業でも喉から手が出るほど欲しい右腕になれる存在です。

 白衣のスタッフ楓。突出した特殊能力はありませんが、全てがオール4以上で卒なくこなします。距離の取り方が抜群で、彼女を嫌いになる人はいないでしょう。大企業の一般職では極めて高い能力が発揮できます。言われたことの意図を測り、行動できるので縁の下の力持ちとしてこれほど心強い人はいません。教科指導以外では、大げさではなく彼女がいないとワンセは回らない程、依存度が高いです。「気づけばそこに楓」目立つことはありませんが、困ったことがあったり、何かあれば常に一番最初に連絡をとる私にとって唯一無二の存在です。

 天真爛漫井川先生。特殊能力は一緒にいる人・場を明るくする能力です。存在感は既に塾内でもトップレベル。551のように「いるとき・いないとき」ほど空気が違います。実は、中学生時代より同級生に教えることを得意としていました。本職の先生でも出来ない「人によって解説の言葉のレベルを使い分ける」ことが中学生にして出来ていました。この問題を○○がわかるように解説してください、など無茶ぶりをしても応えてくれるほどです。今時非常に珍しい本当の優しさを持っています。本当の優しさは強さの裏側にあります。強さのない優しさは自分が傷つきたくないだけの弱さです。

 講師はみんな、1コマの授業のためにかなりの予習時間を割いています。授業の時給はそれなりにありますが、予習の時間を考慮すると決して割が良いバイトとはいえません。それでも、みんなのために頑張るスタッフを見て頼もしいです。今、最も大切なのはスタッフ・子どもたちを含むチームワンセルフの成長を手伝ったり、見守ることです。何かあれば、必ず微力ながら尽力すると決めています。

 

 

2023年6月5日月曜日

ギフテッド

 ギフテッドとは「天賦の才を持つ人」(私は特殊能力とも呼んでいます)という意味で、同世代の子どもよりも先天的に高い能力を持っている人のことを表しています。 ギフテッドは、特定の学問や芸術性、創造性、言語能力などにおいて高い能力を持っています。つまり天才です。当然ながら天才は特別な能力を持つ数百人や数十万人に一人(もっと少ないかも)です。ただし、その他大勢の子たちとは前提が大きく異なることを無視すると偏った知識になる可能性があります。

 テレビ番組でギフテッドの子のプレゼンを見ました。いやはや天才中の天才です。私など全く足元にも及びません。そんな彼が漢字について熱く語っているのをみて、日本の将来はこういう若者にかかっているのだと思いました。

 彼の考案した新しいスタイルの漢字ドリルは大谷翔平選手も取り入れた9分割ノートのようなものでインプットする(覚える)ときにアウトプット(使いこなす)までするのです。その代わりに「数回書くことは時間の無駄」というZ世代ならではのタイパ思考です。ちなみに、世間では幼稚園児から小学生ぐらいまでをQ世代と呼ばれ、既に研究が始まっているそうです。

 ここで大切なことがあります。彼らギフテッドは、覚えることは既に当たり前になっているのです。よって、知っていることを書くのは時間の無駄、という理論でその時間をクリエイティブなことを使えばよいという発想です。ただ、大半の子は、小中学校生までは知識を重ねて基礎を確立し、暗記脳や思考力を育む時期です。そんな子たちに覚えるために大切な書くことを省略すべきではないと考えています。

 実際、既に漢字でよく似た取り組みをしました。インプットよりアウトプットのほうが大切なのは事実なので短文作りに力をいれようとした時期があったのです。1.2割程度の子が想像力を発揮して創作できましたが、大半は適当です。考えることを放棄している子が多いのが現状です。算数をしていても、1行レベルの文章問題で何を聞かれているのか理解できない子が急増中。短文作りができるような基礎学力がないのです。当然のように暗記もできていません。

 ギフテッドにしか通用しない思考や勉強方法であるのに、楽なほうへ流れやすい子どもたちに「書かなくてよい」「暗記は大切でない」という風潮になるのは極めて危険です。また、コミュニティに属することはルールを守ることだと知ることも必要です。ギフテッドは、自ら創始者となって新しいコミュニティを創れるでしょう。ルールを守れる人が新たなルールを創ってコミュニティを創ることはできます。特殊能力なしに、小中学生時代からルールを守れなかった子が創ったコミュニティ(ルール)についてくる人がどれだけいるのでしょう。

 ただ、ギフテッドにとって日本は村社会で居心地が悪く感じることが非常に多く、ストレスを抱えることも然り。そんな少数派の人たちに向けての対応は国がすべきだと思います。将来の日本を担える優秀な人にはそれなりの敬意を持って環境を用意することも大切です。

 大阪では清風高校が世界に通じる数人にエリート教育をする、と鼻息荒かったですが、国公立大学入試すらまともに合格させられないのにギフテッドを養成できるはずありません。こういったことこそ国の援助が必要です。

 つまり、ごく一部であるギフテッドには敬意を持って国が対応することと、その他大勢の子には小中学生代は基礎固めが肝要で、同じベクトルで考えてはいけないということです。

2023年6月1日木曜日

続・中間テスト速報

 火曜日に緑中学校の中間テストが終わり、ほぼ点数が出揃いました。中1は教科別平均点で全教科90点以上ありそうです。中1なので当たり前だろうと考える人もいるかもしれません。特筆すべきは、ワンセの子たちは中1の一学期中間テストが自己ベストになっている子がほぼおらず、中学校順位はじわりと上げている子が大半だということです。そして、中2は中1の学年末比較で全生徒平均英語1点数学8点国語6点理科9点社会16点上がっています。また、中3は中2の学年末比較で全生徒平均英語7点数学1点国語4点理科4点社会7点上がっています。つまり、全教科少しずつ点数が上がっているという結果です。前学年の内容を理解できていないと成績が上がらない英語数学でも、しっかり得点できていることからみんなの努力がわかります。

 中1は全生徒平均460点弱ペース、中2は緑NHが爆上がりで自己ベスト大幅更新、緑SKも自己ベスト更新、緑OYOSは大台突破。新入生緑OKは大幅に点数アップ。中3は緑THが過去一年以内自己ベスト、茨田SKは自己ベスト、緑MRが良い感じで上がっています。緑OYも国語未返却で自己ベスト更新の可能性あり、緑IHは自己ベストまであと1点という好成績でした。

 努力を結果として出さないと子どもたちはモチベーションが低下しますので、常に自己ベスト更新を強く意識して頑張っていこうと思います。