2024年2月22日木曜日

最近の出来事

 今年の各学年の振り返りです。

 小4は幼さが残り、時には自分に甘くなる時期でもありました。それでも、国語を中心に学力が伸びると、算数でも出来ることがどんどん増えました。来年度は、気持ちの波を高め安定できるようコントロールしていくのが課題ですね。よく成長できました。

 小5は、当初算数が良くできると感じていましたが、圧倒的に国語力がつきました。既に国語だけで一般的な進学塾の通年教材の3冊分以上を演習し、更には私立中学最難関の問題集にチャレンジ中です。課題であった英語の苦手意識もなくなりつつあり、今が一番良い状態です。

 小6は打てば響く子ばかりで楽しいです。ちなみに楽しいクラスは手がかかる子が多いのが特徴です(笑)。課題も多く、短いスペースでは書ききれませんが、どこまで成長できるのか本当に楽しみです。出来る限り引っ張っていこうと思っています。

 中1は中だるみながらも自分の甘さと戦いながら頑張っている真っ最中。一学期中間テストが点数、または学年順位がベストだった(つまり成績が下がっている)子は1人もいません。ワンセらしく、じわりと上げる中2でありたいですね。

 中2は緑MYSK、SHに良いものを感じます。緑MYNHも悪くありません。クラス全体としても成績が大幅に下がった子は1人もおらず、一年生よりも良い点数を取った子が大半だった一年間でした。

 中3は今年も廻し合格なしで全員合格。特待生率も昨年度と同じ63%で、4年連続50%超えです。例年ですが、冬場からぐんぐん伸びているのがワンセの特徴。五ツ木の模試が2月にあれば、全員自己ベストを更新している自信があります。

2024年2月9日金曜日

楽しい

 最近(ずっとですが)この仕事をしていて楽しいです。

 小中学生を見て既に30年を超えました。ど根性ガエルの町田先生が「教師生活25年~」から始まるフレーズを、当時は永遠のように長期間だと感じていましたが、一瞬です。ちなみに何が楽しいって、子どもたちの成長です。どこよりも成績を上げ、どんな塾よりも真面目に授業している自信がある私だから言えます。「勉強は大切だけれど、もっと大切なことはある」と。挨拶がきちんとできる、約束を守る、親に感謝する、悪意のある嘘をつかない、自分を信じてくれる人を裏切らないetc…。

 私が決めているマイルールの一つに信頼を裏切らない、というものがあります。ワンセは基本的に全て性善説です。最近、ミーティングをしていると、一部の子たちに少し中だるみの兆候があるように感じます。私以外の担当は優しい講師が多いので、みんなにそんな話をしました。「〇〇先生が、授業終了近くになると、解説中なのに帰り支度を始めようとする子がいて悲しいと言っていた」という内容です。また「部活による遅刻欠席はOK。でも、遅刻時は出来るだけ準備は急いでして欲しい。長めに家でくつろぐのはワンセの思惑とは違う」「補習の補習はしない。事前に連絡のない補習の遅刻・欠席は最も先生のモチベーションを低下させる」などです。

 小中学生にモチベーションの波があるのは当たり前です。それでも、そんな話をすると前向きに聞いてくれたり、「しまった…」という顔をしながら聞いているのが楽しいのです。素直な子たちだな、こちら(講師陣)が思ったり悩んでいることを伝えると真っすぐに響くね、などと感じられるのが楽しいのです。この仕事を飽きることがない理由の一つです。

卒業生へ~贈る言葉②~

 いよいよ明日は私立高校入試の日です。解いた過去問は260本以上。そして、間違い直しに類題演習を義務化し、自分で考えて勉強することを徹底しました。全生徒平均の高さと、この一年間の伸びは歴代トップでしょう。そんな彼らに贈る言葉第2弾。

 茨田SK

 愚直なマイペース。良くも悪くも自分の世界・価値観がある。多様性の世の中、個性は尊重されるが、周囲を見る必要はある。

 好きなことへの努力はできるのだから、方向性を間違えないことだ。自分の価値観が世の中の平均と比較して、どのように異なるのか常に意識する。周りを知ったうえで、自分の考えをブラッシュアップすれば良い。

 そのためには、好き嫌いせず、知識を偏らせず、更に好奇心を旺盛にする。今まで見えなかった新しい景色もある。

 緑IH

 継続は力なりを体現した。勉強において出来ることが非常に増えたのは素晴らしい。また、メンタルも然り。

 私と福島、原、井川の感受性は大きく異なり、吸収できたことは多かった。多感な中学生時代に多くの刺激を受け、偏った思考(自分の世界)から周囲が見え始めたようにも感じる。素直な性格も奏功に寄与した。

 高校生になっても感受性のレーダーをしっかり働かせ、多くの価値観に触れ、取捨選択できるようになって欲しい。

2024年2月4日日曜日

最近の出来事~受験生~

 何気なく、受験生の過去問演習量を調べてみました。2/1時点で240本以上は解いているらしいです。ちなみに国語数学社会だけで私立高校理科英語は含んでいません。

 そんな今年の受験生は色々新しいことを取り入れた学年です。中1当時は宿題のやり方や時間について厳しく対応しました。社会に出たとき、ダメ出しをされることを中学生の間に何とかしようと躍起になった最後の学年でもあります。今は、遅刻・宿題の手抜きで厳しく注意する機会は激減しました。そんなことが望まれる時代は終わったのです。

 ー閑話休題ー

 今、私立中学の子がC問題対策に参加中です。ワンセっ子は一年前まで全教科歯が立たず、影さえ見えない程に離されていました。保護者の方は友人でもあり、ワンセスタッフでもあったので「今の状態で参加しても良い刺激を与えられない」旨を屈辱感と共に伝え、中3の冬を目途に仕上げると決めていました。それでも、中2の冬になっても全く文理学科レベルの教科の子はいませんでした。

 果たして、理科・英語の進化が目覚ましい1年間となりました。特進・標準に分けず全員参加しているのに、歴代最高点を更新することが多く、平均点に至っては過去の文理学科受験組に全く劣っていません。数学では、数学的センスがないと嘆いていたものの、地道な努力の継続効果でクラス全員が成長しています。兄姉がワンセの卒業生が多く、特に入塾前は「兄姉ほどには…(できません)」と言われてきたのに、ほぼ全員が兄姉超えの点数を取っています。

 各教科担当の教材研究と諦めない姿勢が奏功しているのでしょう。普通の子たちがC問題を解けるようになるまでを目の当たりにし、一講師として本当に嬉しいです。ウチのスタッフはみんな気が強く、負けず嫌いです。過去の平均点を常に意識し、それを超えられるように切磋琢磨しています。五ツ木の全生徒平均偏差値62は、集団授業塾ではどこにも負けない自負があります。それを入塾テストなしで達成しているのはみんなの努力の賜物。

 良く聞かれる成績アップの秘訣は「集中して聞く授業」「集中できる自習室」「演習ノート(管理)の徹底」です。ハッキリ言って、講師の性格がかなり重要なので他塾がシステム化しても成功する姿が想像できません。ワンセの先生ぐらいの素養や性格の先生を揃えることは現実的ではないからです。

 また、自習室の集中力はいつでも見てもらいたいほどです。私が来客応対して、無人でも私語が聞こえるようなことはありません。他塾生の保護者の方がいらっしゃたら、是非聞いてください。「授業中、みんな集中して話を聞いている?」「自習室はみんな静かに集中して勉強している?」みんな、というフレーズを強調して聞いてください。

 親ばかなので、私の自慢は、スタッフ全員の姿勢と子どもたちの努力の軌跡です。でも、自信を持って言えます。「ワンセの子たちはみんな、きちんと勉強しています」「ワンセの先生は感情移入しながら常にベストを模索して授業しています」と。ワンセの子たちが成績が上がっているのは勉強の質と量が違うからです。それを結果で証明しています。いつまでもそんな塾であり続けたいです。


卒業生へ、贈る言葉①

 いよいよ入試まで6日。色んな気持ちを込めて贈ります

TS

 寡黙な男。地道な努力は報われることも、報われないことも知った中学生時代。果たして、モチベーションにムラができた。

 9割努力しても、1割努力を怠ると取り返しが効かないこともある。ただ、努力を継続できた期間は他の人より長かった。中学生時代の努力は一生の糧になる。成功体験は大切だが、失敗体験から得るものも大きい。

 塾歴は長いが、会話時間はそうではなかった。私には伝わるが、言わないと伝わらないことも多いので、大切なことはしっかり伝えるようにしよう。

 鯰江MS

 演習ノートを誰よりも丁寧に取り組めた。継続は力なり。また、高校の選択も良かった。7年間かけて色々知見を広められる。

 独特の価値観は、同世代の同性と異なり距離感で戸惑うこともあったかもしれない。思春期はネガティブなことが気になる時期だ。人を傷つける言動をしないのは立派な長所で誇れる。

 自分の言動で気になることがあれば、それは改善し成長できる良い機会を得たということだ。何歳になっても意識さえあれば成長できる。自覚できたこと自体が良い経験だ。ポジティヴ思考でいこう。

 旭東MT

  勉強との相性は決して悪くない。暗記力も思考力も。ブラッシュアップしないと、兎と亀の兎モードになり気づけば追い越されてしまうこともある。

 長所は人の痛みをしっかりと受け止め、対処できることだ。ただ、優しさとは強さの裏側に存在するもので、強さがなければ、自分が傷つきたくないだけの弱さになることもある。だから、強くなろう。

 強さのブラッシュアップはストレスの向こう側にある。努力した人にしか見えないストレスの向こう側を、是非見れる人になって欲しい。