2024年4月4日木曜日

新年度

 新年度が始まり一ヶ月が過ぎました。新体制になりたてで、新中1を中心に獅子奮迅中です。

 小学生の間は聞く姿勢を中心とした勉強への基本的な学習習慣定着に気をつけています。それができれば学校では困らないレベルにはなれます。逆にテストの点数だけ良くても学習習慣や聞く姿勢が疎かだと、どこまでつまづく可能性が高くなります。勉強でなくても社会人になってからでもです。

 だからこそ、基本的なことを忠実にできることが大切だと考えています。主体的に勉強できるのも基本知識と勉強方法の引き出しの数を増やすところからです。勉強するかしないかすら本人任せににしてスマホやゲームより勉強を選ぶ子がどれほどいるのでしょう。ある程度、勉強する方向への誘導やレールを大人が敷いてあげることは必要です。

 新中2、中3はすでに基本は出来つつあるので、自分で考えて勉強できる環境作りの真っ最中です。勉強の引き出しを増やし、場所と時間を提供し課題を考えることができるようにすることを強く意識しています。管理しないと出来ない子に「勉強しなくても良い」という選択肢を与えるつもりはありません。全生徒平均445点の彼らですから、勉強へのプライドはそれなりに持っているでしょう。若干名、勉強から気持ちが離れつつある人が気がかりですが、しっかりと引っ張っていきたいと思います。

 例年、新中1は非常に手間のかかる学年です。勉強に対する意識が低く復習や宿題に対しての姿勢ができ上っていません。満点以外は不合格の各種小テストですが、合格者が少ないです。昨年度より、ペナルティ廃止・再テストできるだけ廃止の方向性ですが「テストあるから勉強してくるようにだけで満点狙いの勉強を全員がしてくるようになるのはまだまだ時間がかかります。そうなるまでは「見せ鞭」としてペナや再テストが短期的に有効なのも事実です。また。20回書き程度の少量のペナは「テスト満点でなくてもペナすればいいんでしょう」という満点を取れる勉強をしてからテストに臨むという目的から異なる方向にいくこもでます。また、再テストも同様で「再テストで合格すればいいやん」となりがちです。また、勉強の不出来を授業後に残したり、後日提出させる手法も否定的です。そのような対処療法で改まった例があまりありません。次に同じ過ちをしないような根絶療法が必要です。

 今の中3は中1の頃からendlessの改善やペナ制度の改善についてみんなで話し合ってきました。ペナの廃止によってテストへの意識の低下が案じられましたが、そんなことはありませんでした。新高1の子たちも提出物や課題の精度はかなり向上していました。唯一変わらなかったのは、小テストの勉強をあまりしない子の割合が1割だったこと。つまり、ペナや再テストがあろうとなかろうとしない子はしないということです。

 中1はまだまだ自分に甘い学年なので、まずは家庭学習を疎かにしていることへの話し込みから始め、改善されないようだと仕方ないのでペナ・塾へのお呼び出し等々様々な方法で良い方向へ導いていこうと思います。ワンセにない方針は「放置すること」なのでベストを模索し続けます。子育てに模範解答なし!

2024年3月19日火曜日

合格発表の出来事

 朝一の吉報はKYから!第一希望の学科で無事合格!続いてはRSからの吉報!!直後にはTHも廻し合格なしで第一希望での吉報!!そしてOYROからの吉報が続き、MAからも実は入試の手応えがとても良かったという話と共に吉報が舞い込み、公立一般7年連続、文理学科8年連続全員合格です。しなければいけないことは多いのですが、少し余韻に耽ってsay to oneself.

 今年の卒業生が中1のときは遅刻・宿題などに厳しく対応してきた時代でした。1年生のときに退塾勧告をした人も数名いました。小6のときからコロナ禍でアルコール消毒のお願いをしても守ってもらえない子がいて、なぜか医療従事者のご家庭ばかりでやきもきしたものです。世界中が健全な状況ではなく、心のケアの必要な子が多かった時期でもあります。

 受験生の秋になる頃には受験一色で頑張っていました。理科担当原、英語担当井川、また福島・佐々木のサポートがありました。全講師が一丸となって勉強を鍛え、その他気づいたことは耳が痛くとも注意していきました。打てば響く子たちですから。

 結果、公立も私立も無事に廻し合格なしで全員合格は何にも勝る吉報です。難関私立でも公立B問題でもC問題でも合格者平均点を上回る点数を取ってきていると信じています。咲くやこの花と都島工業、東がB問題ですが、おそらく全員の平均点でも東理数高校の合格点は余裕で届いているでしょう。全員、東理数の合格最低点を上回っていても驚きはありません。C問題では数学は全員、全部解けたと言っていました。理科も満点宣言をしていた子がいるほどです。

 本当に英語理科の伸びが顕著な一年間でした。経験からくる諦めがない若い講師なのが奏功したのでしょう。数学・国語も貯金を作れる教科になっていました。「授業に力を入れている塾」のキャッチフレーズに偽りがなかったことを、みんなの結果で証明できたのは非常に喜ばしいです。

 私の感想は喜びと安心が半々です。喜びは言わずもがな、あれだけ時間を割いて鍛えておいて万一の結果になったらという不安は常にありました。8年連続合格を換言すると9年前に残念な結果に終わったのがC問題元年。9年前の発表日、涙を浮かべながら開口一番の言葉が「ごめんなさい」でした。力量不足で合格に導けなかったのは私の責任なのに、謝られるとは。あのときの感情はずっと忘れません。申し訳なさ、信頼に応えられなかった不甲斐なさ。C問題2年目も充分な結果にはなりませんでした。過去は変えられない分、全てを糧に受験生に全力に対応していきます。発表日の第一声「ごめんなさい」を聞かなくて済むように。

2024年3月12日火曜日

受験生

 今日は公立入試日でした。全員合格を信じて頑張ってきましたが、やはり19日までドキドキが止まりません。今週は卒業旅行もあり、コンディション作りと授業準備、4月カリキュラムで非常にバタバタしています。それでも、先日も書きましたがとても楽しいです。悩みも含めて悩める環境があることに感謝するほど楽しいです。また、全講師が授業準備を怠らず、充実した前向きな授業をしていつつ、明るい事務所の雰囲気もとても嬉しいです。

 叱られる機会がぐんと減って一年経ちました。勉強の質の向上と、時間と場所を提供することに専念すると決めました。それでも、やるべきことをやっている実感はあります。一年間でこれほど全生徒の成績が上昇した学年はありません。ただ、中1のときにはルールの徹底を厳しくし、退塾勧告も複数名いました。オールorナッシングを求めいた時でした。

 彼らには各先生がかけている愛情の大きさについて、よく説いていました。先生に見切りをつけられる言動をしてはいけいということです。信頼関係や性善説で出来ているワンセは、その気持ちを裏切られるとその子に対する成績向上への気持ちが冷めます。そんな話をしました。

 普通の塾では言われませんが、人の信用や信頼を裏切ることは一番してはいけないことだとも伝えました。裏切り行為が何になるのかは人によって、時と場合によって異なります。それも考えないといけません。

 それを子どもたちに言うのですから、私や講師は当然出来ていて当たり前です。勘違いやボタンの掛け違い、事務的なミスなら誠意を持って対応すれば致命的な問題にはなりません。

 悪意を持って信用を裏切ったら、その行為者に対する気持ちは冷めて無関心になります。ずっとそんな話をしてきました。勉強は大切、でももっと大切なことは沢山あります。同様に、高校進学も大学進学も社会人になることも全て通過点です。目的意識を持って、学生生活を過ごして欲しい。

 そんな話も全部してきました。自信を持って言えます。勉強は過去最高に上昇した受験期でした。でも、その他の成長も同様に著しい一年でした。

 ワンセ卒業おめでとうand受験お疲れ様!


2024年3月10日日曜日

卒業生へ~贈る言葉後半Ⅱ~

 緑RO

 入塾時は卒業できるのか案じていた。きちんとしないと遂行とみなされないワンセルールが大変だったのだろう。

 そのとき感じたストレスの向こう側を知り、学生時代に知って欲しい課題を着実に完遂しなければいけないことを覚えた。おおよそで良いこともあるが、言われたとおりにしないといけないことも世の中には多い。

 勉強も、それ以外のことも大きく成長した学生時代。ほんの少し、面倒だと感じてもトライしてみて経験値を重ねて欲しい。

 緑RS

 地道な努力の継続を忍耐強くできるところが素晴らしい。できることが増え続けるのを見ていて楽しかった。

 勉強面において、素直に前だけ向いて取り組んでいた。自分のことはしっかりできたので、その体験を伝播しよう。まだまだ伝えたいことが沢山ある中で卒業を迎えた。

 もう少し早く来ていたら、もっと多くのことを伝えられたのにと感じることもしばしばあるのが心残りだ。あ、声は大きめがありがたいです笑


2024年3月9日土曜日

卒業~贈る言葉後半~

 緑TH

 相手の価値観を批判的に捉えないのは充分な長所だ。独特の感性があり、小中学生時代は苦労もした。視野が狭い反面、見えた範囲での気遣いはできる。

 アイデンティティや居場所は視野を拡げることから見つかる。自分の価値観を共有したいならば、相手の価値観をしっかり見定め、自分との乖離を常に考察することだ。自分の感想や思考だけ押し付けてはいけない。

 和して同ぜず。同調しなくても良いが、協調することは肝要であり、何よりはそれを考えることを諦めてはいけない。

 緑OY

 中3になったとき、文理学科希望を聞いて課題の量を勘案すると厳しい現実があった。課題を明示すると急上昇した。

 本気で集中したときの瞬発力は素晴らしい。C問題数学でも満点を取れるまで成長した。この成功体験を糧に、本気の努力を継続すれば結果は伴うことを覚えていてほしい。王貞治さんは「努力は実る。実らない努力は努力ではない」と言った。

 成功体験や自己肯定感は努力の結果得られるもので、偶発的に得たものよりもより効果的だ。何事にも精進を続けて欲しい。

 鯰江KY

 不器用ながらも課題をこなそうと努力してきた。時間がかかることはあっても前を向く姿勢は継続できた。

 晩成型は幼少期の成長曲線が緩やかなので苦労することもある。ただ、成長期がくると覚醒し、様々な能力が一気に伸びる。そのためには努力を諦めてはいけない。受験期には努力で結果を出した。

 まだ、本格的な覚醒期は訪れていない。前だけをしっかり見ていれば、報われる時が必ずやって来る。

2024年2月22日木曜日

最近の出来事

 今年の各学年の振り返りです。

 小4は幼さが残り、時には自分に甘くなる時期でもありました。それでも、国語を中心に学力が伸びると、算数でも出来ることがどんどん増えました。来年度は、気持ちの波を高め安定できるようコントロールしていくのが課題ですね。よく成長できました。

 小5は、当初算数が良くできると感じていましたが、圧倒的に国語力がつきました。既に国語だけで一般的な進学塾の通年教材の3冊分以上を演習し、更には私立中学最難関の問題集にチャレンジ中です。課題であった英語の苦手意識もなくなりつつあり、今が一番良い状態です。

 小6は打てば響く子ばかりで楽しいです。ちなみに楽しいクラスは手がかかる子が多いのが特徴です(笑)。課題も多く、短いスペースでは書ききれませんが、どこまで成長できるのか本当に楽しみです。出来る限り引っ張っていこうと思っています。

 中1は中だるみながらも自分の甘さと戦いながら頑張っている真っ最中。一学期中間テストが点数、または学年順位がベストだった(つまり成績が下がっている)子は1人もいません。ワンセらしく、じわりと上げる中2でありたいですね。

 中2は緑MYSK、SHに良いものを感じます。緑MYNHも悪くありません。クラス全体としても成績が大幅に下がった子は1人もおらず、一年生よりも良い点数を取った子が大半だった一年間でした。

 中3は今年も廻し合格なしで全員合格。特待生率も昨年度と同じ63%で、4年連続50%超えです。例年ですが、冬場からぐんぐん伸びているのがワンセの特徴。五ツ木の模試が2月にあれば、全員自己ベストを更新している自信があります。

2024年2月9日金曜日

楽しい

 最近(ずっとですが)この仕事をしていて楽しいです。

 小中学生を見て既に30年を超えました。ど根性ガエルの町田先生が「教師生活25年~」から始まるフレーズを、当時は永遠のように長期間だと感じていましたが、一瞬です。ちなみに何が楽しいって、子どもたちの成長です。どこよりも成績を上げ、どんな塾よりも真面目に授業している自信がある私だから言えます。「勉強は大切だけれど、もっと大切なことはある」と。挨拶がきちんとできる、約束を守る、親に感謝する、悪意のある嘘をつかない、自分を信じてくれる人を裏切らないetc…。

 私が決めているマイルールの一つに信頼を裏切らない、というものがあります。ワンセは基本的に全て性善説です。最近、ミーティングをしていると、一部の子たちに少し中だるみの兆候があるように感じます。私以外の担当は優しい講師が多いので、みんなにそんな話をしました。「〇〇先生が、授業終了近くになると、解説中なのに帰り支度を始めようとする子がいて悲しいと言っていた」という内容です。また「部活による遅刻欠席はOK。でも、遅刻時は出来るだけ準備は急いでして欲しい。長めに家でくつろぐのはワンセの思惑とは違う」「補習の補習はしない。事前に連絡のない補習の遅刻・欠席は最も先生のモチベーションを低下させる」などです。

 小中学生にモチベーションの波があるのは当たり前です。それでも、そんな話をすると前向きに聞いてくれたり、「しまった…」という顔をしながら聞いているのが楽しいのです。素直な子たちだな、こちら(講師陣)が思ったり悩んでいることを伝えると真っすぐに響くね、などと感じられるのが楽しいのです。この仕事を飽きることがない理由の一つです。

卒業生へ~贈る言葉②~

 いよいよ明日は私立高校入試の日です。解いた過去問は260本以上。そして、間違い直しに類題演習を義務化し、自分で考えて勉強することを徹底しました。全生徒平均の高さと、この一年間の伸びは歴代トップでしょう。そんな彼らに贈る言葉第2弾。

 茨田SK

 愚直なマイペース。良くも悪くも自分の世界・価値観がある。多様性の世の中、個性は尊重されるが、周囲を見る必要はある。

 好きなことへの努力はできるのだから、方向性を間違えないことだ。自分の価値観が世の中の平均と比較して、どのように異なるのか常に意識する。周りを知ったうえで、自分の考えをブラッシュアップすれば良い。

 そのためには、好き嫌いせず、知識を偏らせず、更に好奇心を旺盛にする。今まで見えなかった新しい景色もある。

 緑IH

 継続は力なりを体現した。勉強において出来ることが非常に増えたのは素晴らしい。また、メンタルも然り。

 私と福島、原、井川の感受性は大きく異なり、吸収できたことは多かった。多感な中学生時代に多くの刺激を受け、偏った思考(自分の世界)から周囲が見え始めたようにも感じる。素直な性格も奏功に寄与した。

 高校生になっても感受性のレーダーをしっかり働かせ、多くの価値観に触れ、取捨選択できるようになって欲しい。

2024年2月4日日曜日

最近の出来事~受験生~

 何気なく、受験生の過去問演習量を調べてみました。2/1時点で240本以上は解いているらしいです。ちなみに国語数学社会だけで私立高校理科英語は含んでいません。

 そんな今年の受験生は色々新しいことを取り入れた学年です。中1当時は宿題のやり方や時間について厳しく対応しました。社会に出たとき、ダメ出しをされることを中学生の間に何とかしようと躍起になった最後の学年でもあります。今は、遅刻・宿題の手抜きで厳しく注意する機会は激減しました。そんなことが望まれる時代は終わったのです。

 ー閑話休題ー

 今、私立中学の子がC問題対策に参加中です。ワンセっ子は一年前まで全教科歯が立たず、影さえ見えない程に離されていました。保護者の方は友人でもあり、ワンセスタッフでもあったので「今の状態で参加しても良い刺激を与えられない」旨を屈辱感と共に伝え、中3の冬を目途に仕上げると決めていました。それでも、中2の冬になっても全く文理学科レベルの教科の子はいませんでした。

 果たして、理科・英語の進化が目覚ましい1年間となりました。特進・標準に分けず全員参加しているのに、歴代最高点を更新することが多く、平均点に至っては過去の文理学科受験組に全く劣っていません。数学では、数学的センスがないと嘆いていたものの、地道な努力の継続効果でクラス全員が成長しています。兄姉がワンセの卒業生が多く、特に入塾前は「兄姉ほどには…(できません)」と言われてきたのに、ほぼ全員が兄姉超えの点数を取っています。

 各教科担当の教材研究と諦めない姿勢が奏功しているのでしょう。普通の子たちがC問題を解けるようになるまでを目の当たりにし、一講師として本当に嬉しいです。ウチのスタッフはみんな気が強く、負けず嫌いです。過去の平均点を常に意識し、それを超えられるように切磋琢磨しています。五ツ木の全生徒平均偏差値62は、集団授業塾ではどこにも負けない自負があります。それを入塾テストなしで達成しているのはみんなの努力の賜物。

 良く聞かれる成績アップの秘訣は「集中して聞く授業」「集中できる自習室」「演習ノート(管理)の徹底」です。ハッキリ言って、講師の性格がかなり重要なので他塾がシステム化しても成功する姿が想像できません。ワンセの先生ぐらいの素養や性格の先生を揃えることは現実的ではないからです。

 また、自習室の集中力はいつでも見てもらいたいほどです。私が来客応対して、無人でも私語が聞こえるようなことはありません。他塾生の保護者の方がいらっしゃたら、是非聞いてください。「授業中、みんな集中して話を聞いている?」「自習室はみんな静かに集中して勉強している?」みんな、というフレーズを強調して聞いてください。

 親ばかなので、私の自慢は、スタッフ全員の姿勢と子どもたちの努力の軌跡です。でも、自信を持って言えます。「ワンセの子たちはみんな、きちんと勉強しています」「ワンセの先生は感情移入しながら常にベストを模索して授業しています」と。ワンセの子たちが成績が上がっているのは勉強の質と量が違うからです。それを結果で証明しています。いつまでもそんな塾であり続けたいです。


卒業生へ、贈る言葉①

 いよいよ入試まで6日。色んな気持ちを込めて贈ります

TS

 寡黙な男。地道な努力は報われることも、報われないことも知った中学生時代。果たして、モチベーションにムラができた。

 9割努力しても、1割努力を怠ると取り返しが効かないこともある。ただ、努力を継続できた期間は他の人より長かった。中学生時代の努力は一生の糧になる。成功体験は大切だが、失敗体験から得るものも大きい。

 塾歴は長いが、会話時間はそうではなかった。私には伝わるが、言わないと伝わらないことも多いので、大切なことはしっかり伝えるようにしよう。

 鯰江MS

 演習ノートを誰よりも丁寧に取り組めた。継続は力なり。また、高校の選択も良かった。7年間かけて色々知見を広められる。

 独特の価値観は、同世代の同性と異なり距離感で戸惑うこともあったかもしれない。思春期はネガティブなことが気になる時期だ。人を傷つける言動をしないのは立派な長所で誇れる。

 自分の言動で気になることがあれば、それは改善し成長できる良い機会を得たということだ。何歳になっても意識さえあれば成長できる。自覚できたこと自体が良い経験だ。ポジティヴ思考でいこう。

 旭東MT

  勉強との相性は決して悪くない。暗記力も思考力も。ブラッシュアップしないと、兎と亀の兎モードになり気づけば追い越されてしまうこともある。

 長所は人の痛みをしっかりと受け止め、対処できることだ。ただ、優しさとは強さの裏側に存在するもので、強さがなければ、自分が傷つきたくないだけの弱さになることもある。だから、強くなろう。

 強さのブラッシュアップはストレスの向こう側にある。努力した人にしか見えないストレスの向こう側を、是非見れる人になって欲しい。

 

2024年1月25日木曜日

SNS

 最近の若者は文末に読点「。」を打たないのが流行り。そんなことはかなり前から知っています。20代は絵文字抜きの句読点あり。30代は混合。40代以上は絵文字大好き。顔文字は20代中盤未満はあまり使わない。 ジェネレーションギャップは常に意識しています。地域性も然り。

 でも、新聞の社説やお堅い系のメディアでも取り上げられるのが非常に違和感。違和感の正体は、年長者が若者に擦り寄る論調なことに起因しています。句読点のありなしや絵文字は世代によって受け止め方が非常に異なります。どうして、若者世代は句読点ナシを他の世代にも無意識に求めるのでしょう。どうして、年長者だけが若者に寄り添って、若者は年長者に合わせなくても良しとする文化になってきたのでしょう。

 私は、相手によって使い分けつつ、どう感じるのかは強く意識しないといけないと考えています。10代の若者が30代とDMやLINEをするとき、句読点なしだとどう感じるのか考えなくても許される風潮になっています。いつまでZ世代ともてはやし、物差しの基準を若者に全振りすることに強い違和感を覚えるのです。

 欧米は自己責任の考え方が定着し、自分の言動の責は全て自分が負うことという文化です。日本の子育てはお子さま主義で無責任なのに自由を与えることが最近の流行りです。自己肯定感や(年長だけが若者に)寄り添う、自分で考えて行動する(でも責任は取らない)等々。親にだけ子育ての責任を負わせるから子育てが罰ゲームのような論調の偏った考え方が増えているのです。親ガチャというネットスラングが定着しつつあります。

 そんな日本の風潮に違和感しかありません。子育てを揶揄し、子育てから逃げ、他人に無関心を是とする風潮にもです。若者だから年長者に傍若無人なふるまいをしても良いわけでありません。ただ、子どもに指摘する人や機会が激減しているのです。教壇に立っている限り見て見ぬ振りをせず、自分の良心に従って指導できる大人でありたいです。温かく見守りつつNo Means Noです。

2024年1月24日水曜日

最近の出来事

 あっという間に入試までもう少しです。そして、今冬最強寒波と自分史上過去最高のインフルエンザが猛威を奮っています。香港AもBも流行しており、2回罹患する人も珍しくありません。手洗い・うがい推奨です。

 さて、中学生の出来事から。中1は緑・茨田中が学年閉鎖中。せっかくなので空いた時間でお手伝いをするようにみんなに言いました。ちなみに本格的にチームRを稼働中。演習ノートもやってもらい1回目の確認テストを実施。果たして緑INのみ及第点。茨田北MOは時間をかけて演習した形跡はあるものの、間違えた問題の理解度に課題を残しました。逆に緑NYはテスト前までの時間に課題があったものの、良い間違い直しをしていました。今の最大の課題である「(全員共通の)宿題は減らして勉強の質を上げる」ことに尽力中です。そのためには自学である演習ノートの定着は欠かせません。

 中2は新入生緑NKが良いセンスをしています。順調にいけば学年末でもそれなりの結果は出せそうです。また、緑MYは塾のない日でも自分の意志で勉強しに来ています。その姿勢は受験期に覚醒できる可能性を大いに高めます。良い勉強をして欲しいと切に願っていますが、親心子知らず、先生心子知らず、まだまだ余力を残しているのは歯がゆいです。ただ、中1や中2の早期にスパートしていた時期は肝心の受験期に息切れする子が数名いました。それを勘案すると、多少歯がゆくとも、中3になったら少し課題を増やして、秋以降に部活引退後にスパートするほうが最後まで成長している現状がるので、それを倣(なら)おうと思います。

 受験生は相変わらず順調に伸びています。やはり演習ノート効果が大きいように思います。地道な努力が成果となる「継続は力なり」「雨垂れ石をうがつ」を実践しています。緑OYIHRSの数学は顕著で鯰江MS、緑THTSも悪くありません。桐蔭や関北、大和田等難関数学でも満点続出中で、過去最高点を更新しています。少なくとも中3の春先にこの学年で数学において歴代最高点を更新する子が現れることは全く想像できませんでした。普通の子がC問題に対応できるようになった素晴らしいモデルケースです。茨田SKや緑ROは、良いときと悪いときの差が激しいので、本番で上振れすることを祈っています。

2024年1月17日水曜日

No Means No(ダメなものはダメ)

 ここ数年、子育てをするのは親だけになり、親の責任がずいぶん重くなっているように感じます。長子なら、初めての子育てで理想と現実のギャップに苛(さいな)まれることが多いでしょう。自分の子どもが親の通知表だと自責の念にかられる真面目過ぎる人もいます。親の本当の子育て通知表は、自分の老後に届くのです。

 今年で24年目を迎えるワンセ。感情移入しながらお預かりした全てのお子さまに責任を持つ、という姿勢は不変です。最近は、叱ってもいいけれど怒ってはいけないが主流の考えでしたが、イチロー氏が自己肯定感に対して否定的な意見を述べ、注意しすぎないのは子育て上良くない、という意見も散見するようになりました。

 子どもは多くの経験を積む過程で、してはいけないことをして、覚えていていくことが沢山あります。私は、自分の眼前でしてはいけないことをしたとき、注意できる大人であり続けると決めています。また、それに対して注意するエネルギーがなくなったら教壇に立つべきではないとも決めています。

 世知辛い世の中、見て見ぬふりをするのが善という風潮に流されるつもりはありません。ダメなものはダメと明示できる大人でありたいです。勉強を通じで子育てのお手伝いをさせて頂く、という考えも不変です。怒ったら怖い大人は一人ぐらい必要だとも思っています。

 ダメなものはダメ、を英語にするとタイトルになるのですが、某団体のスローガンになり有名になったので書くタイミングを図っていたら今になりました。次回から数回に分けて理想の公立中学校、私立高校の在り方について経営者の立場からつれづれなるままに書こうと思います。

2024年1月4日木曜日

1/4の出来事

 新年早々、地震に飛行機事故と胸を締め付ける事件が相次いでいます。故人、並びに2匹のペットのご冥福をお祈り申し上げます。

 本日は調整日。自分自身の身体のなまけを取るために色々回り、恒例の天満宮の飾り絵馬も購入し出社。中3に自習室開放を伝えると、緑IHが早速登場。鯰江MS、緑TSもやってきました。ちなみに出社時にスタッフの井川ともすれちがい、少しずつ休みボケから回復してきました。

 過去問演習のための予習は1本あたり2~3時間かかり、集中力が途切れるとその倍ぐらいは必要になります。解説の仕方を考えて解くのは決して嫌な時間ではありません。ただ、普段事務所でしようとすると集中できない状態(質問やプリント要求など優先順位高いもの)になりがちです。

 今は生徒がいないので落ち着いていますが、明日から再び受験生の最後の追い込みです。ワンセっ子はここから伸びるのです!