2020年3月9日月曜日

受験生

 高校受験の最後、公立一般選抜が明後日に迫っています。コロナウイルスが繁殖する中で異例の状況下です。今回は受験生の現況です。

 公立高校受験生は4名。文理学科2名、総合学科1名、理数科1名です。文理学科組は例年よりも遅い受験勉強の開始となりました。男子2人ですが、男の子らしい見事なラストスパートを見せてくれています。私が担当している国語数学社会では2人とも北野高校の合格点を安定して超えています。数学で課題があった秋が嘘のような成長ぶり。案じていた長文の書き物も余程ミスしなければ大丈夫というところまできました。社会に至っては9割前後取れます。C問題であっても対応できる彼らの頑張りを誇りに思っています。理数科組は数学が伸び続け、最終的にC問題でも6割以上取れています。地道な努力は実を結びますね。文理学科組以上に書き物が苦手で、3月に入るまで制限時間内に書けたことがほぼなく、本番で白紙になることも想定しなくてはいけないと思っていたのに、ここ数日8割前後の高得点を取れています。総合学科組は心身共に健康な状態で受けられるかどうか案じていたのですが、12月までの状態より少し楽になっているようで安心。

 全員仕上がり具合は悪くなく、実力を出せば充分合格。1教科ぐらいなら少し、いやそこそこミスしても大丈夫なほどです。コロナウイルス問題で異様な雰囲気の中の受験ですが、信用して信頼しています。

 

2020年3月7日土曜日

最近…

 新型コロナの感染報告が各地で起こっています。そんな中で当塾の取り組みは下記の通りです。

・生徒・講師の健康チェック
・授業前後の除菌
・教室内の備品への接触禁止
・休み時間の着席
・少人数制
・教室定員の30%稼働または前後左右空席
・一部教科は家庭学習
・不足分は春期講習の時間延長で調整


 コロナについてはもう少し収束してから思いを書こうと思います。世間がコロナ騒動でストレスを抱える中、厳粛な体制で新年度が始まりました。急遽、中1中2は2クラス、中3は3クラスに分けて私の授業は1クラス平均で10名です。宿題や家庭学習を出していますが、休校になった1週間を顧みて宿題や授業に対する課題が浮き彫りになりました。

 いつからか、子どもたちの見た目のお行儀はとても良くなりました。授業参観に行っても眉をひそめるような子はいません。卒業式でも「荒れている」の定義が昭和・平成の前半とは大きく異なっています。それに反比例して人の話を聞いていない子が急増中です。メモしない、自己管理できない、嫌なことを後回し・やらない子たちです。学校では問題児でないのでスルーされがちですが、社会に出たときにルールや締め切りが守れないということですから危機感を覚えています。「叱っても良いが怒ってはいけない」と言い始めた頃から年々酷くなっています。私自身の考えは小学生になったら親以外の大人に怒られるのは大切だということです。怒られ方は性格が十人十色なので様々です。チクっと言えば分かる子、理解はできるがみんなの前で伝えるとへそを曲げる子、ガツンと言わないと伝わらない子。私の思う公平はその子にとって伝わる言い方です。

 肩書は塾長ですが、一番偉いという意味ではありません。最高責任者として塾内の全てに責任を負っているのです。例えば、講師に「テストの点が悪いのは先生の責任」と言っています。子どもたちのテスト結果は先生の結果であり、そして最高責任者である私の責任です。だから、テスト結果にとてもこだわっています。

 同時にサービス業ではなく教育業だと自負しており、子育てに参加させてくださいというスタンスでもあります。勉強をしっかり鍛えた前提で将来に良い影響を与えたい、自分の発信した何かが引っ掛かり将来話題にしてもらいたい、そう思っています。

 そんな私が読解力の低下が気になったのが20年前。今は集中力がない、自己管理ができない子が潜在的に急増しているように感じます。社会で例えるなら仕事を頼めない、任せられない子です。マニュアル通りに出来る、気遣いが出来る、独創性がある。どれかが出来れば社会に出たとき安心なのですが、案じられる子たちが増えています。それを塾がどこまで伝えられるのか。もちろん、現場にいる限り気づいたことは全て伝えようと思っています。子育ては深く、生涯探究ですね。

卒業生へ、贈る言葉〜ファイナル〜

 菫SS

 中3の秋から入塾した空気の読めるナイスガイ。バランスの取れた性格でオールマイティにそつなくこなし協調性も抜群。気遣い出来る中学生男子は非常に稀少た。熱いハートがあるのに持続できる。

 猫を被っているだけかもしれないが、もっと自分を出せば良い。一途な思いは良いが、固まるには早過ぎる。器用貧乏にならず、自分を枠に嵌め過ぎず、まずはチャレンジしよう。自分の出来ることが他人も出来るとは限らないことも知ろう。

 緑KS

 我慢強いのが長所だが、限界を超えることもある。そのタイミングをできるだけ早く気づけるようになろう。グラスに溜まった我慢というストレスはどこかでこぼれる。リセットされても容量はあまり増えない。

 無二の友人、つまり親友は一人という意味でもある。一人で良いから自分の全てを受け止めてくれる人をずっと大切にしよう。今後、無数の出会いがある中でそんな良縁がある。自分が信じた人を信じ続けよう。

 緑MR

 秘めた思いは大切だが、それをアピールすることも大切だ。大人になるとタイムリミットがある。自分のペースで周囲は動いてくれない。案ずるより産むが易し。まずはチャレンジしてみる。

 無理だったり、失敗したら次への糧にすれば良い。ミスが許される学生の最大限利用し、経験値を増やそう。決断が遅くなることで良くなることはあまりない。同じやるなら早いほうが良い。前へ、前へ。

 菫HA

 集中力の持続が一番の課題だったが、卒業時に少しだけ解消された。また、自分の変化とも向き合い続けた中学生時代。自分のことは自分しかわからない。心身共にダメージを受けることはいつでもある。

 大切なのはどう対処するかだ。大人になると自分と上手に付き合うことが要求されるが、学生時代は多少の失敗が許される。この時期に色々試して自分を知る。自分にしかわからない限界や対処療法を身につけよう。

2020年2月25日火曜日

私立中高総評後編

 大和田組ではあと2人文理がいます。公立なら清水谷か東。合格できても流されやすい性格故、勉強しなくなる可能性が高く、関関同立は現実的に遠い。大和田なら公立よりは勉強する雰囲気。ただS文理なら下のほうで放っておかれる可能性大。そこを強く自覚してもらい指定校推薦で関関同立狙いがベストと判断しました。常翔啓光の特待組の2人は大和田のS文理でも合格できたでしょう。大和田に交わると目立たず声掛けもされず手間もかけずの三年間になりそう。常翔啓光なら国公立大学を狙える子として可愛がってもらえるできよう。もう1人の常翔啓光特待は非常に引っ張って行くのが面倒で手間がかかる反面、伸び代だらけで阪大も充分狙える。公立に行ったら頑張れば近大で高確率で勉強しなくなりそう。関大北陽の子は特殊で関大馬術部に憧れて。信愛上宮は入学時の偏差値と関関同立の指定校推薦の枠の数を勘案するとあり得ないほど超絶お得。ほら、結構一人ひとり考えて見ているでしょう(笑)

 高校の先の話では、医療系を希望している子たちには多種多様な職種がありそこに辿り着くためのルートやしがらみもある世界だということ話します。幼稚園と保育園の先生は全く向き不向きのタイプが異なり、どちらが向いているのか。看護師も同様で性格的に合わなさそうな子は理由を伝えて、放射線技師などの話をします。

 ウチは個人塾なのでブログやチラシ、ホームページ、パンフの言葉は全て私の言葉です。だから言っていることとやっていることの差はあまりないと思います。進路指導はとても力を入れており、情報収集は怠っておりません。勉強と向かい合える可能性が高い、または関関同立や国公立大学に目指せる可能性が高い学校をお勧めしています。杓子定規な進路指導は絶対にしません。

2020年2月24日月曜日

私立中高総評前編

 私立中学は開明中学に2人とも無事に合格してくれました。一人は姉に続き小6から本格的に勉強を始めました。もう一人は小5から入塾。当初は大阪女学院を希望していたのですが、一緒に勉強しているなかで上を目指したい気持ちが強くなり入試直前に志望校を変更しました。中学受験は基本的に本命を決め浮気(併願)なしです。今年は上を目指したいという溢れる向上心があったので応援しました。目的意識もあるので大学入試までやり遂げてくれるでしょう。

 では、どのように志望校を決めていったのか振り返っていきま。(ワンセではどのように志望校を決めているのですか。どうして文理学科受験が少ないのですか。という質問があったので)。ちなみに長いうえ、内々のお話なのでご興味のない方はスルーしてください。

 まず、国公立大学を狙える子は大和田か常翔啓光かの2択でした。ちなみに男子校でもOKなら興国もありです。この3校の共通点は本当に子どもたちを見てくれるところ。高校に行って伸ばしてもらえる可能性が高いからです。ある子は常翔啓光が良いと思いました。個性的な性格を含めてケアしつつ伸ばしてくれるのは公立では浮いてしまって無理だからです。大和田はかつてほど一人ひとりを大切にしていません。それでも合格実績はレベルの高い子が入学したことによって伸びる余地はあります。特待生になった男子2人は常翔啓光または大和田ならどちらもで伸びると感じたので本人の意思を最優先しました。ただ、前提に「内部進学のある関大系列や近高か、高校でガリガリ勉強するか」で後者を選んだことがあります。ちなみに開明でも問題ないと思いましたが、勉強するしないの判断が子ども任せになりすぎるので若干危惧しました。高専を選んだ子は決めていたので割愛。コツコツ勉強できる才能はある子は瞬発力に欠けます。大和田で敢えて文理に行き、3年間地道に勉強することによって指定校推薦を得られる可能性が一番高いのでお勧めしました。器用ではないので国公立大学の全教科均等に勉強するのは苦手だからです。

 看護希望の子は特定されすぎるのでぼかします。済生会の付属学校へ進学希望でしたので、そこに強い信愛をお勧めしました。他には特待生制度の充実と留学生から選んだ子もいます。高校でのカリキュラムの充実と校風、特待生の総合から大和田を勧めました。もう一人の子は中学の様子を見て高校でガリガリ勉強できるタイプではないので近高や関大系列を勧めました。

最近の出来事

 無事に高専受験組も合格を決めてくれました。残すところ公立一般のみです。こちらも全員合格を目指しています。

 さて、小学生は全体的な感想から。2月新入生の子たちを何度かみましたが、小3や小4の女子の理解の速さに舌を巻いています。春休みまでにできればいいなと思っていたことが、すでにできており心残りなく新年度を迎えられる状態です。この時期からお預かりできたご縁を嬉しく思い、大切に伸ばそうと思います。

 中学生は受験生から。私立専願組も数学や英語は過去問チャレンジしに来ています。少し時間のゆとりができた彼らにお手伝いをしてもらい非常に助かっています。勉強面では数学社会の完成度は悪くないですが、国語に課題が多い彼ら。長文を書くことがどうも苦手です。それでも書こうと頑張る姿勢はあるのでしっかりと国語力を磨いてい全員合格の吉報を得たいところです。

 中2は中だるみが多い時期なのを考慮するとややマシです。数学担当としては緑TA・Hが悪くない、緑YA、FHが食らいついてきている感じ。社会の地道な努力をしている緑YAは受験期に他教科の勉強時間を取れるのがアドバンテージですね。

 中1はエンドレス最終日に久しぶりに落雷。日曜日を有効活用せず、宿題だけ終わらせて勉強した気持ちになっている子が若干名いました。勉強するなら塾でも家でもどこでも構いませんが、要領良く有効的な勉強をして欲しいところ。テスト前に記入したすべき勉強をせず、逃げている子が気がかりです。自主性は尊重したいですが、それを自由と勘違いして勉強しない選択肢を与えるつもりはありません。

 かつて過渡期に自主性を重んじるスタイルへの転換を図ったことが何度かあります。その度、成績上位者は問題なくその他の層では軒並みテストの結果が若干下がりました。また「これぐらいいいか」という雰囲気が蔓延します。今回もその兆候を感じて嫌な手応えです。ちなみに受験生でも不勉強について雷を落とすとクラス平均点が目に見えて上がります。それも10点以上です。つまり、普段とは違う集中力を発揮できているのでしょう。授業の大半を遣って勉強の意義や将来について話す機会を年5回以上取っています。それでも心に響いてくれるのは全体の2割いません。ただ、繰り返せば少しずつその割合が上がると信じて話しています。私も他塾のように勉強しない責任を子どもたちに転嫁できたらもっと楽になれるのでしょう。でも、眼前に勉強しない子がいたら放置できません。葛藤しつつ暗中模索ですが、時流に合ったベストを見つけられるよう最善を尽くし続けます。

2020年2月16日日曜日

最近の出来事

 新型肺炎やインフル、ウイルス性の風邪などが流行しています。くれぐれもご自愛ください。

 さて、今週は私立高校の合格発表で会心の結果報告を受け、とても幸せな気分です。そして、金曜日のバレンタインデーは恒例のお菓子まみれ。お腹の肉が心配ですが、おやつには困りません。今年は頑張って(?)手作りのものも渡せるか思案中です。ホワイトデーは何が良いのかと併せて計画を練っています。
 
 ところで、週末は恒例のendlessがありました。今回より、塾・学校の課題提出物を早めに終わらせ、直前からは自分にとってプラスになる勉強をする方式に変えるための対策にしようと試行錯誤です。前回のテスト終了後にエッグミーティングと称して子どもたちを主役に皆で方向性を決めました。横堤以外はおよそ10日前で、来週末までに提出物を完遂予定です。2/16(金)の夜時点での感想。

 2/3に配布したテストスケジュール表は回収が1週間前でした。そして、自己申告ながら今までのテスト前よりも順調に進んでいる人が7割、残りの3割が今までと同じぐらいだが良いペースで終わっているとのこと。また、日曜日は基本的に1時~7時を強制、前後の時間は自主性に任せたところ、自己分析しながら調整出来ている子が多いです。静かに集中できる自習室はワンセの自慢の一つ。今まではこの状態をキープするためにピリピリ感がありました。自己管理ができるシステムを構築中ですが、こちらがビックリなほど手応えがいいです。

 今までは全員を平等に長時間勉強させていました。結果、来ることが目的になったり学校や塾の提出物を終わらせれば勉強した気になる子がいました。結果もやる気に比例しています。自己管理できる子はそんなに前から勉強させなくてもできます。全員の更なる底上げと高校生になってからのために「自分で考える勉強」へのシフトを奏功させなくてはいけません。自己管理できるよう管理することが今の目標です。

 今までよりも短時間になったことと、勉強時間を個々に任せるのと併せて試験日からの逆算を強く意識するよう呼び掛けているのも良いようです。楽しく集中して勉強できる空間であり続けられるよう時流に乗って試行錯誤していきます。