2019年5月31日金曜日

最近の出来事&理想と現実

 鯰江中のテストが7割返却されました。まずは中1の満点報告から。SN、KN、FIがゲット。易しいとはいえノーミスは素晴らしいことですね。中2は全員が自己ベスト順位を達成してきそうな雰囲気。MKは大台突破。OMは大台復活です。中3はKY、OMが悪くない感じ。全生徒の8割から9割が自己ベスト更新しそうです。なかなか素晴らしい結果ですね。中3横堤OSからも満点報告あり。今日(木曜日)は一気に満点が増えました。区民センターでの表彰者が増えたのは非常に喜ばしいことです。

 授業では小4算数が大きな数の導入をしました。この単元は小学校の半数程度が完全理解できずに終わるところ。毎年塾でも一回の授業で全員理解は厳しいのですが、今年は比較的手応えが良かったです。ISSAは入塾時を思い出すと成長をしみじみ実感します。本当に中学生になったら楽しみな子たちです。

 中学生は全学年でテスト総括&現状の課題の話をしました。少しそれますが、ここから長文の私の理想と若かりし頃の自分語りです。

 先日CS放送で金八先生の再放送を観て、学生時代に観て(もっと古いバージョンですが)先生になりたい思いが強くなったことが思い出されました。どんな生徒にも諦めずに前だけ見る教育に強い憧れを抱きました。また、学生時代からバイトで先生と呼ばれていたときのことも思い出しました。失うものなどない無鉄砲な学生講師時代、複雑な家庭事情で近隣に引っ越し、その後戻ってきたのにある日突然、九州地方に再び引っ越して行った子のことです。家庭が複雑だったので、その子のことが非常に案じられ夏休みに単身、九州旅行と称して様子を見に行きました。今なら家庭に首を突っ込みすぎと指導を受けるところでしょう。心の傷を少しでも何とかできないかと無茶をしました。今、ワンセの講師が私と同じようなことをしようとしたら止めるでしょう。心の中では応援しますが。当時は諦めるということが私の辞書にはありませんでした。

 翻って今。開講時より全生徒平均を筆頭に「全員」にこだわっています。例外を出したくありません。特に成績不振者や素行の芳しくない子は非常に気になります。ただ、彼らにこだわって無事にワンセを卒業できた子はほとんどいません。すると「誰得だったのか」と感じるわけです。卒業できなかった子はストレスや劣等感が残り、彼らに費やした時間を他の子に使えば良かったと思ったり。今では、ストレスにしかならないなら頂くお月謝がしのびないので、早めに決断をしたほうが良いと思っています。経験からくる諦めというやつですね。

 それでも中学生のときに決めた塾開業。ちなみに具現化した1年目の日誌には「先生で、兄で、お父さんで、(女子なら)彼氏のような全てを備える先生になりたい」と書いていました。青すぎて笑えますね。ただ、根幹は全く変わっていません。手塩にかけた卒業生は困っていればいつでも無条件に手を差し出します。

 からの、昨日今日の出来事。私は自分の感じたことを比較的ダイレクトに子どもたちに伝えます。一番は受験生への不満。一言で表すと主体性のなさです。450点ホルダーのほうが多いのに受け身な勉強しかせず、与えられることを待っていることに対してです。国公立大学に行く子は自分の出来ないことを把握し、危機感を持ちながら問題解決を図ります。似て非なることは自分の好きなこと(勉強)だけしてそうではないことを放置したり、基本を無視して唯我独尊なこだわりをもつことですね。正直、高校合格だけなら志望校に行ける可能性が高い子のほうが多いです。それでも主体性のなさから高校で伸び悩む子が多いと感じます。上を目指すなら自覚を持った勉強が必要。それを受け身で出された課題だけできれば大手前などに合格し、高校合格がゴールになってほしくないのです。そんな話をここ2か月してきたつもりですが、残念ながらみんなの心には届かなかったようで、誰も勉強の相談に来ませんでした。ものごとにはリミットがありますから、ウジウジしている間に手遅れになることもあります。成績下位者なら塾に半強制的に呼び出してやらせますが、上位者は自覚がなくては無意味なので、刺激になる話や補習などをします。それも正直に話しました。みんなの実力と地頭はある程度把握している自信があり、どれぐらいの努力でどんな進学先(高卒後)かわかります。

 だからこそ、今奮起できない子に対して3年後に伸び悩み大学受験で失敗し「自称やればできる子」になる可能性が高くなることを伝えました。授業の中のでは名指しで長所と改善点を指摘し、こちらの期待値の高さを遠回しに言うと、授業後には横堤OSが初めて自分の言葉で勉強の相談をしに来ました。その子も茨田KM、緑YY、茨田北IAらが勉強の相談をしに来ました。

 そう、言いたかったことが少し伝わったようで私はとても嬉しい、というのがこの長文のオチですね。