2021年2月6日土曜日

卒業生へ~贈る言葉⑥~

茨田MM

遠路遥々通塾してくれた中学生時代。卒業までに周囲との温度差を感じられるセンサーの精度を上げるのが目標の一つだった。

一般的に小中学生の男子は怖いもの知らずだ。なぜなら、失敗経験が少なく何とかなるさ、で今まで何とかなってきたからだ。そして、失敗する自分をイメージできない。結果、初めての挫折に弱くなりがちだ。

ただ、人間関係で多くの感情を抱く経験をしたのは大きな糧となる。大切なのは「なぜ」そうなったのかを意識して今後に生かす気持ちを持続させることだ。

IH

持て余しているパワーの行き先が見つからなかった中学生時代。やりたいことの「つまみ食い」が多かったように感じる。

しかし、学生時代はどんな失敗も許容される特権がある。それを最大限に生かすため多種多様な経験と失敗を繰り返せば良い。情報化社会だが、経験に勝る情報は存在しない。失敗経験こそ、人を大きく成長させる。

人よりも大きなエネルギーを持っているのだから、存分に惜しみなく使い切れば開拓者の道が開かれる。

HY

初めて見たとき、自信無さげで線が細く、卒業できるのか案じられた。中学生になってからは少しずつ勉強で良い思いができた。

それに伴い自信がついてきて将来のついてもポジティブ発言が増えた。それでも自己評価は低い。自分の弱さを知っているのは充分長所だ。知ったうえで他人の気遣いができるようになれば「良い大人」になる。

自分の殻に閉じこもらず、新たなチャレンジをしよう。好奇心を刺激される何かがあったら、悩まず行動しよう。勿論、はみ出さない範囲でね。

SK

トラブルを好まない平和主義な反面、だめだったときの自分を妄想し限界を低めに設定してきたのがもったいなく感じる。

チャレンジしなかったことは経験値の不足となる。逆も然り。志望校に無事進学できれば7年間時間のゆとりができる。その時間を有効的に過ごそう。目的意識を持って行動するなら内容は何でもいい。

多種多様な分野をつまみ食いし、その中で興味が出た分野を究めるように打ち込む。刺激された好奇心に素直な行動を取ろう。

鯰江MK

独立前の夢の一つ「卒業生がプロ野球選手orJリーガーになる」ことは未達成。具現化の期待がかかる。

スポーツで高校進学するのに最後までみんなと同じ勉強量をこなしたのは大きい。楽な道へ逃げずに努力できたのは大きな糧となる。どんな道でも上を目指すなら人と同じことをしていては無理だ。

ストイックに自分の限界にチャレンジし続ける。自分以外の人間にはこの壁は超えられないと思える努力を継続させよう。


NH

良くも悪くも実年齢以上に色々幼い。人は成長するにつれ野性を理性で抑えられるようになり、そのレベルが上がっていく。

自分の感情に素直なのは悪いことではない。ただ、周囲とのバランスは常に意識しなくてはいけない。言動がどのような影響を周囲に与えるのか考えるということだ。そのためには継続した努力が必要なこともある。

飽き性でもあるが「もうやめよう(終わろう)」と思ってからほんの少しだけでいいので頑張る習慣をつけられれば大きな力となる。

THI

地道努力が出来るのは大きな長所だ。ただ、誰もが「少しぐらいいいか」と手抜きをしたくなるタイミングがある。

それを最小限の波で抑えることができれば長所は更に伸ばせる。周囲よりもできたが、期待値はもっと大きく最上位のものを望んでしまう。それに応えられる能力が充分に備わっていると思うからだ。

人見知りゆえ、自分のことを積極的に話そうとはしないのは思春期の特徴の一つ。どんな言動でも受け止めてくれる人にはしっかり自分を出そう。

KY

笑顔と返事の良さで一生困らないと思わせる最大の長所を持っている。自分の言動から様々な副反応があることを知ったのも中学生時代の大きな収穫だ。

反面、今日のないことへの持続力が課題として残っている。要領良くかわす術に長けると、自分の限界前で止める習慣がついてしまう。それすら吸収される天真爛漫さがあるゆえ、案じられる。

笑顔も素敵だが、努力する姿勢に人は惹きつけられることも多い。自分磨きをして良い意味で「人たらし」になろう。