金曜は希望者で大阪女学院高校へ行き、校舎見学や授業見学をさせていただきました。学校は人と同じでビビッっとくる縁があるところがあります。言語化できなくても良縁があれば、わかるので感じるものがあれば大切にしましょう。
中3は入試前の最重要テストである実力テストと五ツ木模試が近づいてきました。ここである程度の実力を示しておかないとチャレンジ権を失うこともあります。他塾生から12月になって進路相談を受けることがありますが、ワンセ生なら絶対にストップがかかる範囲の高校を言いました。関北がいい、だめなら近高、最悪常翔でもいい、そんな言い回しをした子はその全ての高校がかなり厳しく、常翔啓光の進学がぎりぎり届くかどうかの位置でした。勉強せずに上位高に合格したいと言っていたので、無理難題だと感じましたが、正直、うちの子ではないので他人事でした。でも、例年必ずそういう子は出現します。
ワンセ生は11月のテストの重要性を理解している(はず)なのでラストスパートの真っ最中です。現在の高1で昨年の春先に文理学科にチャレンジしたいと言ってきた子がいました。時期的にかなり遅いのと、中2までの成績では5教科全てが届きません。それでも「今から頑張る」の言葉に偽りはなく一年前の11月の五ツ木では偏差値70オーバーまで上がりました。最終的には北野高校合格圏内まで上昇。際立って良い成績の子はおらず、小粒だと感じていた学年が五ツ木の全生徒平均偏差値61で、50未満はいない状況になりました。ひとえにみんなの努力の賜物です。
翻って現中3生。中1からそれなりに勉強し、安定して微増を繰り返してきました。ただ、志望校選びでは最も悩んでいる学年でもあり、受験生としての本気の勉強をしている子はまだまだ少ないです。いや、高い基準での「少ない」なので受験生の名誉のために付け加えておくと、10月の平均塾内勉強時間は160時間を軽く超えています。みんな集中して勉強しており、これ以上ない時間と環境は提供している中での物足りなさです。勉強効率に問題があったり、ミスや集中力の持続に課題があったり、まだまだ出来ることがあるだろう、という期待値に高さからきています。
歴代、文理学科合格者は寸暇を惜しんで勉強していました。例えば、明日の五ツ木の後は大本命の実力テストが直近に控えているため、全員呼ぼうかと思いましたが、敢えて自主性に任せました。勉強に対するストイックさは教えて身につくものではありません。国立大学も同様です。頑張れるときだけ頑張る、それでは壁は突き抜けられないこともあります。今年の受験生は、絶対合格したい気持ちが少し負けているのかもしれません。今日ぐらいは、今まで頑張ったから、そう感じる子と 、実力テストに向けてスタートを切っている子の差は非常に大きいです。さて、明日は誰が来るのか楽しみです。