2023年2月7日火曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

 緑OY

 中3になってからモチベーションの浮き沈みが荒かった。良いときはスポンジのような吸収力を発揮していた。

 志望校選びでは理想と現実を見た良い選択だったと思う。何をするのか7年間かけて考える機会を無駄にしてはいけない。就活のときにはワークライフバランスを考え、労働についてむきあう。

 遣り甲斐かホワイトで安定か。高校で文武両立が難しいのと同じでどちら選択するのか21歳までに決めよう。

 鯰江TR

 やらなければいけないことを無難にそつなくこなそうとしていたが、細部を見れば中学生男子独特の荒さもあった。

 学生時代は好奇心に従い多くのことにチャレンジしていこう。そして、できることを増やし交友関係を更に広げる。出会った縁を大切にgive&takeを意識して良い人間関係を維持すれば充実した日々を過ごせる。

 自分に限界をつけず、失敗を恐れずトライ&エラーで繰り返しで得た経験値を糧にしていき自己研磨を継続して欲しい。

 緑SY

 +と-の葛藤をする機会があり、そのバランスをとっていた。一を聞いて十を知るタイプではなく、経験から得るほうだ。

 子どもは多くの成功体験や失敗体験から学ぶ。成功体験では自己肯定感を育み、失敗体験をしたとき真価が問われる。改善点を見つけられる良い機会を得たと考えられるようになって欲しい。

 自覚があれば成長することも改善することもできるが、なければ変われない。成長のために臆せずトライしよう。

 緑IR

 限界を知り葛藤していた中学生時代。努力したから自分の限界や得手・不得手が見えた。中学生で見えたのは貴重だ。

 これからは長所を伸ばすことを意識しよう。欠点を見るとコンプレックスに感じる機会もでてくるからだ。長所は視野が広く、周囲がよく見えていること。ただ、無意識に他人もそれを出来ると思うことがある。

 すると、自分には見えて周りに見えないことがストレスにることもある。人によって使い分けることも大切だ。

卒業生へ~贈る言葉③~

 緑MR

 マイペースなのは長所にも時には短所にもなる。過ぎたるは及ばざるがごとし。何事も程々が良い。

 ただ、日本では出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。尊重されることすらある。自分が秀でた道を見つけ、それが興味ある分野だったときには突き進んでみる価値はある。どちらになるかの選択は必要だ。

 ポイントは自分の言葉に賛同してくれる人をどれだけたくさん集められるか。徳を積み、周りに人がたくさんいることを継続させよう。

 緑FR

 好奇心は旺盛で自己顕著欲もあり精神的に幼い部分も逆もある。大人視線では案じることもしばしばだ。

 思春期で承認欲求もある。エネルギーが有り余っているので、小さくまとまったり落ち着かずにパワーを維持して欲しい。大半の人は年齢と共に落ち着くが、10年経っても変わらないエネルギーがあれば素晴らしい。

 一つの言動に対して世間がどう感じるのかを常に意識していく。その中でしっかり自己表現していこう。

 緑AA

 感受性の偏りが凄い。天真爛漫で透明度が高く、吸収力がある。出来ないポイントがあってもそれを人徳が上回る。

 純粋にポジティブに向き合えるのが長所だ。長所をそのままに未知を既知に変えたいという知的好奇心を常に持ち続けよう。そうすれば学生時代のように新たな発見を楽しむ日々を大人になっても過ごすことができる。

 いくつになっても新しい発見を意識し、目を輝かせている人はとても魅力的で貴重な存在になれる。

 

 緑IM

 常に存在感があり周囲に人が集まるのが何よりの魅力だ。苦手意識があった勉強は、入塾後得意になった。

 勉強面では出来ることが凄いペースで増えていき、気づけば上に立っていた。それを鼻にかけることなく上を知っているのも強みだ。食わず嫌いで損をしたことを実感したのは非常に良い糧だ。

 これからも好きではない、苦手だ、と決めつけずに多種多様なことにチャレンジし多くの人と接していこう。

2023年2月5日日曜日

卒業生へ~贈る言葉②~

 緑TN

 食わず嫌いを感じることが多かった。長所を伸ばすのはとても良いことだ。ただ、好きではない分野でもとりあえず試してみる。

 すると、見えてくる景色が新鮮で好みのもになるかもしれない。勉強では追い込みを駆けた結果、志望校受験の機会を得た。これからはお尻に火が完全に点く前に少し余裕を持って行動しよう。

 7年間の学生時代で生産的ではないと感じても経験に繋がることは積極的に取り組み、キャリアを積んで欲しい。

 緑KJ

 学校とは異なり、塾では大人しかった。勉強面では卒業を控えてよく伸びていた。果たして、悪くないセンスが身に着いた。

 高校では得意分野を更に伸ばそう。勉強でもその他でも、自分の気に入ったフィールドで活躍し、その分野ではプライドを持って取り組む。狭く、深く知見を深める。そして、新しいコミュニティで先導していく。

ポジティブに取り組まないと、充分できる器があるのだから精進しないのはもったいない。

 鯰江SY

 勉強面ではあまり感情を表に出さなかったが、人一倍感じることはあったようで志望校選びでハードな環境を選んだ。

 思考力ではセンスや努力を感じたが、それを上手く人に伝えたりアピールするのが課題だ。大切なことは言わないと伝わらないのだから、インプットしたことを使いこなせる言動を身につけることを意識する。

 今後養われるであろう、人より多くの情報を収集・分析する能力を有効して活躍して欲しい。

 緑IM

 アスリートのようなストイックさだ。第一印象とそれまでのテストの点でご家族の指導の強さと大変さが見えた。

 理解するまでに時間はかかるが、定着すると強い。周囲に流されない強さもある。価値観が独特なので、自分の距離感に入り込んできた人との折衝で苦労するかもしれない。自分の価値観は大切にしつつ、他人の価値観は否定しない。

 自分で苦手だと思っていることもチャレンジしたら利点になることも多いので、少し深く色々やってみよう。


2023年2月4日土曜日

卒業生へ~贈る言葉①~

 緑SS

 いつの間にか当代最古参になった。女性のような繊細さと男性独特のワイルドさを併せ持つ。自信と傷心が表裏一体なのは思春期だからか。

 高校生になってからも、その後も沢山傷つく経験を積めば良い。失敗経験は何にも勝る大きな糧に変えられるもので、それができる人だ。既に空気を読めるのは素晴らしいが、ブレーキにする必要はない。

 傷ついた分、人に優しくできるよう嫌な経験を連鎖させない。大きな可能性を秘めているのかだら、良く利くブレーキはもったいない。

IS

 ワンセ歴は比較的短い分、色んな意味で色がついていない。つまり独創性がある。自分で考えて行動する機会を多くした。

 創造力は誰にでもあるものではない。むしろ特殊能力の一つだ。これからも自由な発想で多くのことにチャレンジしてほしい。そのためには種類の異なることにも好奇心と行動力を発揮することだ。

 既存の常識にとらわれない新らしい道を切り拓ける可能性を充分に秘めている。齢を重ねる毎に新発見をしていこう。

茨田ST

人見知りで卒業を控えても会話する機会が多くはなかった。マイペースは許される環境とそうでないものがある。

 コミュニケーションを図ることが得手でないなら、新しいコミュニティになる高校生から変われる大きな機会だ。もし、それを望まないなら補えるだけの何かを探して高校生の期間で見つけよう。

 得手・不得手は万人にある。大切なことは自分がどの分野に秀でていて、どの分野に疎いのか意識し立ち位置を確認することだ。

MN

 15歳までに多くの経験し、多くの感情に接してきた。時には消化できないこともあり、得体のしれないプレッシャーを感じることもある。

 ケ・セラ・セラ、そこまで深く考え込むことはない。他人はそこまで干渉してこないし、多数の人は感受性がそこまで豊かではない。同じ人でも時と場合によって本当の感情と異なる一時的な感情を口走ることもある。

 それらに一喜一憂しない。自分を大切にしてくれる人をずっと大切にする。逆も然り。私は、何があってもずっと味方する。

 



2023年1月29日日曜日

卒業生へ~贈る言葉~プロローグ

 コロナ禍で入学した世代。多感な時期に空前絶後の自粛を強いられた世代。コロナに罹患しないことが最優先だったこともあり、勉強の格差が非常についた世代。第22代の彼らとの思い出は格別です。世の中は、自己肯定感や自主性を尊重するようになり「個性」という言葉で注意される機会が激減しました。

 彼らに伝えていたのがコミュニティ(集団)について。子どもも大人も様々なコミュニティに属しています。一番基本的なコミュニティは家族です。そして、学校・部活・お稽古、もちろんワンセもその一つです。そこには法律よりも細かい「マイルール」が存在します。門限であったり、家事のルールであったり。コミュニティに属している限り、決められたルールは守るか、正しい手段で変更するかしかありません。都合の良いときだけ所属していたい、そんなことは大人になると無理になっていきます。

 コミュニティの中で自己流の解釈や言動を続けると浮きます。そして、抜けなくてはいけなくなります。世の中は子どもを「お子様」扱いするので、精神的に幼い時期は優しいのか、冷たく突き放されているのかを感じ取れないこともあります。それを指導するのが親であり、先生であり、地域の人々だったのが、ややもすると親の責任に全て向かいつつあります。

 だから「子育て罰」という嫌な造語ができました。世の中が他人に対してどんどん無関心になっていき、上辺で接する機会が増え、親以外からの愛情を感じる機会が減っている子どもが増えているように感じます。私のような子どもたち全員に感情移入しながら一喜一憂して接する塾は化石になるのでしょう。果たして、厳しく細かく接した最後の世代が今の中3生になると思います。宿題忘れや時間の管理、勉強への姿勢も口うるさく注意しました。既に宿題をきちんとするのが当たり前、という考えは通用しない時代になっています。ルールを守る、そんな私にとって当たり前のことが難しいことになってきました。時間や提出物のルールをも守れない人が社会に出たらどうなるのでしょう。18歳になったら、突然出来ることではありません。だからこそ、小中学生の基本的な姿勢は大切だと今でも思っています。

 卒業する彼らはそれを守れる子たち。次回より「贈る言葉」シリーズの始まりです。


2023年1月27日金曜日

学年末速報

 中3の学年末が返却されました。例年、私立入試を優先しているため、学年末テストが自己ワーストになることが多いです。そんな中、今年はテスト前に少し対策期間を設けたところ、満点&今年度自己ベストの報告が多数ありました。

数学満点は緑IS、IM、OYMRで理科が緑TN、社会は緑IMが満点でした。今回が今年度自己ベスト(見込み含む)が緑IR、IM、TNST、KHで超えるかどうか微妙なのが緑SKです。最後で自己ベスト更新は有終の美ですね。この勢いを入試に持ち込みたいです。

2023年1月22日日曜日

教授力

 教授力=教え授ける力。

 教えることを生業にして30年を超えました。学生時代のバイトを含むと+3年です。ワンセ開業前は国語がメインでときどき英語や社会を教えていました。今は数学がメインになっています。先日、スタッフと話していたのですが、歴代でも非常に勉強のスペックが高かったと思う子の過去問結果と最近の子たちのテスト結果を比較すると年々平均点が上がっています。では、過去の生徒より現在の生徒のほうが能力的に上回っているでしょうか。答えは「否」です。

 プロ野球選手で世界のホームラン王の王貞治氏は「現役のときでも今の投手のボールは打てない」と現在のレベルの高さについて述べています。同時に「自分が今と同じトレーニングをしていれば今の選手に負けない(成績を残せる)」とも、おっしゃいました。

 私も教える技術が年々上がっています。その糧は過去の不合格者です。もっと教授力があれば同じ時間でも効率的な指導ができた、今でもずっとその思いは変わりません。今の教授力で過去にセンスのあった子を指導するともっともっと多くのことを伝授できたでしょう。

 数十年この業界にいて飽くなき向上心で授業をしている先生をほとんど見たことがありません。大半の人が惰性と経験からくる諦めで、情報の上書きをせずにその場しのぎの授業をしています。ウチの大学生講師が大手塾の教壇に立てば講師アンケート一番になれるでしょう。学生講師のデメリットは経験不足なことです。ただ、教えることの経験なら1、2年あれば充分以上に身に付きます。逆に経験からくる諦めは先生も生徒も成長を止めます。

 「この問題は過去に解説してもほとんど理解できなかったから今年は軽く流そう」こういう考えはベテランになれば当然生じる取捨選択です。怖いもので「出来ない」と思って教壇に立って解説するのと「これはちゃんと理解して欲しい」と思って解説するのでは結果が大きく異なります。

 ワンセの大学生講師の担当教科の平均点と、私や足立の担当教科の平均点では差がありません。定期テストでも入試の過去問でもです。むしろ私が教えるよりも高かったのではないかと思うこともあるほどです。先生はみんな、テストの結果を気にしており、過去との比較をして一喜一憂しています。学生講師でも、ベテランに負けられないという気持ちは必ず持っているので、教え方の上手い下手ぐらいは先生の気持ちと時間でカバーできます。先生も子どもたちも切磋琢磨して成長し続けていける塾でありたいです。