2015年3月25日水曜日

大阪桐蔭高校「裏金を塾関係者の接待に使った」

http://news.livedoor.com/article/detail/9927996/

まず、最初の素直な感想。「ブランド高級バッグなんかもらったことない!うらやま…」ではなく、OneSelf生や関係者には周知の事実ですが、私は高校関係者と会う機会を大切にしています。話すほどに高校の考えや中が見えてくるからです。自分の目で見たものしか信じない私は、その話を基に高校の授業を直接見に行きます。そこで見たものと説明会などの情報を勘案して進路相談の指標としています。また、友人が高校関係者であることもあり、彼らが塾に対してどういう思いで(視線で)見ているのか充分知っています。塾対象の高校説明会は一大イベントで非常に力を入れています。手土産も持たせてくれます。昨年度実際にいただいた手土産を思い出してみました。

・高校オリジナルせんべい
・3色(4色)ペン
・マーカーセット
・するっと関西1000円分(交通費)
・メモ帳
・蛍光ペン

公務員ならアウトでしょうけれど、この範囲なら「交通費を遣ってきていただいたお礼」レベルだと認識しています。逆に、ワンセルフ主催の高校進学説明会ではQUOカードや1000円前後のお菓子をお礼として渡しています。世間ずれしたくない私の見解です。

ただ、残念なことにこのような説明会をすると高校サイドから参加名目で費用を徴収する塾や機関があるのも事実です。塾と高校は対等ではないのが現実ですが、私は対等でいたいと思っています。対等というと語弊がありますが、正しい高校の情報をいただきそれを子どもたちに提供する。話す機会があれば高校に預けた子どもたいの近況を聞き、気になることがあれば連絡を取ります。公立高校ではできないので非常に重宝しています。それが私の考える「高校との良いおつきあい」です。

ところで、社会不適合者が多い学習塾業界では井の中の蛙が大量におります。「ウチの塾生をお宅の高校に進学させるからキックバックをよこせ」「毎年、生徒を行かせているのだから私が役員になってあげます」など耳を疑いたくなるような低レベルなことを言う人がいるのです。勿論、高校側は丁重に遠回しに断っていますが、悲しいほどに彼らはそれに気づきません。「先生」とみんなから呼ばれてちやほやされて勘違いしているのでしょう。私は「先生」と子どもやその保護者の方以外から呼ばれることにとても抵抗があります。個人としてのおつきあいだと思っているからです。

現場の高校の先生方は極めて低姿勢に塾の講師を精一杯もてなしてくれます。でも心の中では見下していることを知っています。例えば、立食形式の食事がある説明会では密に群がる蟻のように
さもしい塾関係者が集います。傍から見ても卑しさしか伝わらずその光景が大嫌いでした。高校の先生方がどういう思いでそれを見ているのか、推して量るべしです。最近は食事会には参加しないようにしてます。

春秋には毎日のように高校の先生方がパンフレットを持って来られます。授業中でなければ、出来る限り話すよう心がけています。高校関係者からのアポは基本的に断りません(業者さんでも基本的には情報交換の場だと思い断りません)うちの子たちが行く可能性のある学校ですから、お会いして話を聞けるなら喜んで場をセッティングします。

私は、桐蔭中学高校が裏金をプールしたり、それを何に遣おうがあまり興味ありません。ただ、今日の読売新聞の記事を見てお伝えしたいのは「金品でつられて子どもたちを特定の高校に誘導することはしません」ということです。

それでも偏る進路指導の原因についてはまた後日…