2018年8月2日木曜日

最近の出来事~授業以外~

 暑さの次は台風、再び暑さというコンボ攻撃ですね。熱中症は命にかかわりますので、水分補給をマメに行ってください。

 インテックス大阪のICT教育のセミナーに参加してきました。今年度より、プロジェクターをほぼ全教室に配置し、近未来の使用方法について思案しています。その中でも真の英検対策と映像を有効活用すこととが急務だと痛感しています。ただ、声を大きくして申しあげたいのはツールに頼るのではなく、ヒトがツールを有効活用しなくてはいけないということです。小中学生に映像授業のみで展開するのは無理があると思っています。集中力が途切れたり、使い方がわからないと全くついていけなくなり、その後の映像は全て無意味になるでしょう。どこでわからなくなったか、話を聞かなくなったかはヒト(先生)がその場で見て判断しなくてはいけません。

 では、授業中に生徒一人ひとりを見れる先生がどれだけいるのか。先日、某進学校のトップクラスの先生と話す機会がありました。たった生徒40数名しかいないのに自分の担当教科の成績すら把握しておらず、模試の結果を見て判断するとおっしゃっていました。悲しいですが、それが現状の学校教育なのでしょう。教科の詳細を訊ねられたら私も自分の担当外なら即答できないこともあるでしょう。(ほとんどありませんが)少なくとも自分の担当教科なら、私はいつも誰がどの問題を理解した・していない、解説を聞いて以後解ける・解けないを強く意識し、確認テストを作成しています。模試や学校のテスト結果もほぼ想像通りになります。だからこそ、ある程度自信を持って進路指導できます。

 私や足立は子どもたちの個性を把握しており、そこから色々なことを判断しています。子どもたちの体調や集中力をコンピューターは把握できません。今後、コンピューターを用いた教育は間違いなく増えますし、ワンセでも増やします。それでも機械を使いこなすのは先生であり、管理・躾をできるのも先生であると改めて強く認識しました。今後、多くの教育機関はIT教育に舵を切り、ヒトが教える部分を削るでしょう。既にその兆候はあり、結果、人の話をしっかり聞けない子が急増しています。また、○×のみで全てを判断し、過程を大切にしない子もしかり。

 先生と呼ばれる仕事をしているのですから、しっかりと皆を導かなくてはいけません。機械が子どもを導くのではなく、機械を有効活用してよりよい教育に繋げようと強く思った昨今であります。