2018年11月12日月曜日

間違いだらけの高校選び

 「とりあえずやることが決まっていないから公立普通科」これは昭和な発想です。最もつぶしの効かないのが公立普通科です。例えばほぼ同等レベルである公立普通科東高校と大阪国際大和田高校の英数を比較してみます。入学時の偏差値は東高校56大和田高校54で東高校のほうが上です。それでもクラストップで関関同立が狙える東高校と、英数の3割が指定校推薦で関関同立を狙える大和田高校では出口が全く違います。東高校では大学進学のために予備校は必須。そのときの費用は私立高校より高額になることも珍しくありません。今は「何も決まっていないなら総合学科」の時代です。

 「偏差値が上だから良い」偏差値だけで高校を比較して下の高校を「〇〇高校なんて」とバカにして序列化するのは愚の骨頂です。かつて9学区制のとき、大手前高校より四條畷高校のほうが偏差値は高かったですが、進学率は大手前高校のほうが良かったです。また、偏差値だけで上下をつけて、それをそのまま人間性の判断にまで使うのはお里が知れます。高校合格をゴールにしてきた子に多いですね。

 「私立高校のほうが公立高校よりも学費が高い」これは勿論真実です。ただ、大阪府では現在の小学校5年生まで私立高校実質無償化げ決定しています。世帯年収590万円以下ですと授業料実質無償、特待生になれば交通費のみで中学生時代よりも財布に優しいケースもあります。特待生は決して特別なことではありません。昨年度のOneSelf生の特待取得率は40%を超えています。5人に2人以上は特待生で合格してきました。

 「高校卒業では就職できない」公立の工業高校(工科高校)や商業高校は昔からの名残で名の知れた就職先を学校からの紹介で斡旋していただけることがあります。目的意識もなく、努力せずに行ける大学からだと厳しい就職先も選べるのです。総合職と一般職・地方総合職の違いはありますが。

 機会があれば、どうして総合学科なのか詳しく書きたいと思います。