2018年10月5日金曜日

高校レポート~大阪国際滝井高校~&高校についての四方山(よもやま)

 一昨年から継続して見ていますが「凛とした学校」のフレーズに偽りなく、最もお行儀の良い爽やかで良い高校でした。そう、過去形です。一昨年から生徒募集では胡坐をかいでいました。公立高校かと思うほどに。それでも生徒や校風が抜群に良かったので特段気にかけていませんでした。でも、慢心は校風にも伝播したようで「凛とした高校」の面影はなくなり「ゆるゆるとした学校」になりました。自由と無責任を履き違えた結果です。ではレポート。校風4、教授力1.5授業態度2.5おススメ度3。
 
 その後、大阪産業大学附属高校の先生と電話にて長話し、過日の塾説明会が非常に残念であったことをお伝えしました。実現不可避な無理な目標を立て、それを目指すと言われたり、保護者の方の思いを無視した「明後日の方を向いた」教育を語られると非常に複雑な気持ちになりました。ご訪問のアポは取りましたが、初めて授業風景は見ないことにしました。桐蔭の兄弟校ですが、生徒を見ない指導方針は同じですね。

 また、ありがたいことにお問い合わせのお電話が増えています。新入生補習や各種補習の段取りに嬉しい悲鳴を上げているところです。ところで、お問い合わせで聞かれた内容ですが、進学実績の数値のみを気にされ、強い違和感を覚えました。他人の合格実績より何がわかるのでしょうか。文理学科設置校の実績だと思いますが、実は塾毎の不合格者数を追跡しています。100人の生徒を合格させていても200人不合格になっており、その泣いている子たちの真横で合格者だけの記念撮影をする塾を選べばよいと思います。またC問題の対策は非常に特殊で莫大な時間がかかります。個別塾でノウハウと教授力があるとは思えません。また、文理学科設置校を10人以上に受験させている近隣塾では不合格者が8割で平均競争率以上の合格実績は出せていません。それでも合格人数だけ見ている人をが一定数いるのでしょうね。それなら「何人落ちていますか」と聞くほうが余程有意義です。

 合格者数だけ聞いてもその塾の実力はわからないとお伝えしたいのです。私は全受験生を見ています。全員に第1志望校の高校に合格してほしいと本気で思っています。チラシにもよく書きますが「全生徒へのこだわり」は不変です。赤の他人の合格者数だけ知りたいのは同業他社ぐらいだと思っていました。ただ、Twitterや高校進学説明会では合格実績のご報告をしています。

 高校選びでも大学合格者数だけしか見ないサンデー毎日の記事に踊らされる人たちを滑稽に思っています。今、私が作成しようとしている指標はアメリカのメジャーリーグを参考にした数値化です。本当の高校の実力を客観的に比較できる指標を来年度作成します。