2022年10月20日木曜日

秋の高校レポート⑥~常翔啓光学園~

 春にご訪問した際はテスト前後でタイミングが悪く、きちんとした授業が見れませんでした。では早速レポート。校風4.5授業態度4教授力4お勧め度4.5。全項目最高レベルでトータル今年度ベスト校です。春に訪れ「授業に力を入れて指導している」と聞いた際、非常に落胆していました。先生が生徒を見ていないのが目についたからです。同時に今後の伸びの鈍化を感じました。ところが、今日は本当に嬉しい光景が広がっていました。どの先生もしっかりと生徒を見て授業をして、大半の生徒がそれを真剣に聞いていました。秋の高校訪問で受験生らしい授業風景を見た唯一の高校です。何より職員室の雰囲気が良かったです。曇った雰囲気はなく、良い議論をしているのだろうなと容易に想像できる場面を何度も見ました。

 今秋、進学校と呼ばれる高校の授業が軒並み酷く、もう授業で私立高校を選べないなら、今後は公立高校で予備校推しにしようと今日まで思っていました。学校を挙げて授業に力を入れているのは常翔啓光と興国だけです。他校は衰退こそ感じますが、高校の実力で伸ばしてくれるとは思えません。ただ、私立ならではのアドバンテージを授業で感じたのは好文学園女子と大阪産業大学付属高校です。今後の伸びしろがたくさんあります。ちなみに、大阪国際は完成されて、うさぎとかめのうさぎ状態。旧帝国大和田からの成長期は終わり、衰退するのか維持できるのかが大きな課題です。

 授業に力を入れるという私にとっては当たり前のことが、老害者の意見になっているなら私の価値観を変えなくてはいけないと悶々とした気持ちで数週間過ごしてた中で、霧が晴れたような気持ちにしてくれた高校です。