2023年7月10日月曜日

春の高校レポート②~常翔啓光学園~

 懇談会がようやく終わりが見えている中、常翔啓光学園にお邪魔してきました。早速レポート。校風3.5教授力3.5授業態度3.5お勧め度4。教育の質の劣化を感じて数年が経っています。質が上がる可能性を感じる極めて数少ない高校の一つです。質を上げるためには先生の数を増やす必要がありますが、バブル崩壊後、少子化が始まり生徒数が減る中で高所得の教諭をどうにかすることが大きな課題の一つであった高校も多い中、やっと高所得で役に立たない先生が退職されました。経営面で人件費の高騰は避けたいところで、非常勤比率が昭和の頃より高くなっているのは仕方がないところです。

「寄り添う」と言う言葉はどちらかというと嫌いな言葉ですが、教育者は好んで用いる傾向があります。 何が嫌かと言うと、その言葉を発している校長や理事(長)自身は、従業員に寄り添っていないことが多いことです。自分は全く他人に寄り添わず唯我独尊なのに、理念や部下に「寄り添う」を用いることは興醒めです。全てが空々しく感じます。偽善者ほど好んで用いているとさえ感じます。そんな人に問いたい。「自分の子育てでも同じことをしていますか」と。

 翻って常翔啓光学園。校長先生のおっしゃった「寄り添う」という言葉に、久しぶりに言霊を感じました。寄り添うを履き違えて、自分が責任を取らずに他人を甘やかしている中間管理職及び現場責任者。寄り添うことを強要しつつ、全く部下を含む周囲に寄り添わず気遣いされている裸の王様の肩書だけ偉い人を見て辟易としていましたが、清々しく色々なお話を聞けて良かったです。教育に未来を感じる本当に少ない学校の一つです。