2024年4月4日木曜日

新年度

 新年度が始まり一ヶ月が過ぎました。新体制になりたてで、新中1を中心に獅子奮迅中です。

 小学生の間は聞く姿勢を中心とした勉強への基本的な学習習慣定着に気をつけています。それができれば学校では困らないレベルにはなれます。逆にテストの点数だけ良くても学習習慣や聞く姿勢が疎かだと、どこまでつまづく可能性が高くなります。勉強でなくても社会人になってからでもです。

 だからこそ、基本的なことを忠実にできることが大切だと考えています。主体的に勉強できるのも基本知識と勉強方法の引き出しの数を増やすところからです。勉強するかしないかすら本人任せににしてスマホやゲームより勉強を選ぶ子がどれほどいるのでしょう。ある程度、勉強する方向への誘導やレールを大人が敷いてあげることは必要です。

 新中2、中3はすでに基本は出来つつあるので、自分で考えて勉強できる環境作りの真っ最中です。勉強の引き出しを増やし、場所と時間を提供し課題を考えることができるようにすることを強く意識しています。管理しないと出来ない子に「勉強しなくても良い」という選択肢を与えるつもりはありません。全生徒平均445点の彼らですから、勉強へのプライドはそれなりに持っているでしょう。若干名、勉強から気持ちが離れつつある人が気がかりですが、しっかりと引っ張っていきたいと思います。

 例年、新中1は非常に手間のかかる学年です。勉強に対する意識が低く復習や宿題に対しての姿勢ができ上っていません。満点以外は不合格の各種小テストですが、合格者が少ないです。昨年度より、ペナルティ廃止・再テストできるだけ廃止の方向性ですが「テストあるから勉強してくるようにだけで満点狙いの勉強を全員がしてくるようになるのはまだまだ時間がかかります。そうなるまでは「見せ鞭」としてペナや再テストが短期的に有効なのも事実です。また。20回書き程度の少量のペナは「テスト満点でなくてもペナすればいいんでしょう」という満点を取れる勉強をしてからテストに臨むという目的から異なる方向にいくこもでます。また、再テストも同様で「再テストで合格すればいいやん」となりがちです。また、勉強の不出来を授業後に残したり、後日提出させる手法も否定的です。そのような対処療法で改まった例があまりありません。次に同じ過ちをしないような根絶療法が必要です。

 今の中3は中1の頃からendlessの改善やペナ制度の改善についてみんなで話し合ってきました。ペナの廃止によってテストへの意識の低下が案じられましたが、そんなことはありませんでした。新高1の子たちも提出物や課題の精度はかなり向上していました。唯一変わらなかったのは、小テストの勉強をあまりしない子の割合が1割だったこと。つまり、ペナや再テストがあろうとなかろうとしない子はしないということです。

 中1はまだまだ自分に甘い学年なので、まずは家庭学習を疎かにしていることへの話し込みから始め、改善されないようだと仕方ないのでペナ・塾へのお呼び出し等々様々な方法で良い方向へ導いていこうと思います。ワンセにない方針は「放置すること」なのでベストを模索し続けます。子育てに模範解答なし!