今年の受験生の成績は過去最高レベルで良いです。大きな要因は成績下位者がいないことです。そんな受験生にとって最も重要な五ツ木・実力テストを控えています。先週末からの3連休。塾は土曜日に稼働しました。朝から開始。例年通り解説が終わると演習ノートタイム。もちろん自宅学習OKです。 彼らの演習ノートのクオリティは過去最高。だからこそ数学の偏差値が全生徒平均で65を超えているのです。この成果は地道な努力の賜物。
…ただ、言われたことをするのは全く問題なく偉いのですが、課題はその次。大学附属高校以外に進学希望者はやはり国公立・関関同立を視野に入れています。今の大学1回生は大手前2人中2人が国公立大学へ、2回生も国公立大3名、関関同立20名以上、3回生も国立4名、関関同立20名以上現役で合格しています。もちろん、高校生部門をほぼしていないワンセの手柄ではなく卒業生たちの頑張り。彼らの高校時代の成績は知っていますが、順調に勉強できていた子が大半です。
今年の高3生は成績上位者ほど伸び悩みを感じます。問題ないのは関大北陽と近高のスーパー特進以外と大阪国際の一人のみ。高2も現時点では微妙です。 何が違うのか考えて仮の結論が出ました。今の高校3年生が中1のときコロナ元年生。リモートや感染防止に務めて、授業する事で精一杯。いや、塾の本分は成績アップなのでそこはクリアしています。でも、ワンセならではの、国語や社会で世相を絡めた話や訓話が減少しました。そんなコロナ世代(高3以下)に感じるのはgive&takeの概念のなさや恋愛においても自己満足が優先されること、他者への配慮に比べて、自分は何も返していなくても与えられて当然という思考です。
これって「寄り添う」という気持ち悪い(失礼)言葉が流行してからです。寄り添う=ご機嫌伺い=言いなり、のようになっているように感じます。そして常に寄り添われているのは子ども。親からにしろ大人からにしろ、してもらうのは当たり前、でも他者への寄り添いを真似することは少ない。様々な攻撃されることから「寄り添って」守った結果、免疫なく何かあると逃げ癖がつき、多様性として認められる時代です。
横道にそれました。翻って受験生。自分への甘さが課題です。何か目標ができたとき、努力を継続できる土台を小中学生時代に築かないといけません。努力して、負荷をかけて、ストレスの向こう側を見えた人は強いです。そんな話を最近全然していなかったことが高校生になってからの伸び悩みにつながっているのかと反省し、現役の中学生にはしっかり伝えていこうと思った今日この頃です。
ちなみに土曜日の夜から月曜日(祝日)まで受験生が勉強しているのか悶々としていましたが、思っていた以上にはしていました。ただ、自己申告によると一人を除き自分に甘くなったと言っており、少し安心しました(笑)