2021年3月6日土曜日

卒業生へ~贈る言葉ファイナルカウントダウン~

  鯰江KR

 初めてきたのは小学校2年生の夏期講習会。その後、縁があり小6の最初に正式入塾した。線が細く、卒業できるのか危惧したが、無事にその日を迎えようとしている。

 部活も全力で頑張り、勉強も努力の形跡がうかがえた3年間。小学生からの成長を鑑みると非常に秀でている。受験を直前に控えて勉強の伸びも著しい。惜しむらくは勉強面で「自信」を持ってなかったことだ。

 勉強で出来ることが増えても恐々に見えた。ワンセで費やした時間と質を振り返ろう。小中学生で超えれた山は大きい。

 緑NH

 いつも笑顔で人当たりが良く争いを好まない。ただ、優しさは自分が傷つきたくないだけの弱さのときもある。

 本当の優しさは強さと表裏一体のもの。強さは自信から生まれる。自信は経験から生まれる。成功経験でも失敗経験でも大きな財産となる。まず、失敗を恐れず様々なことに前向きに取り組む姿勢を持とう。

 無難に過ごす人生も悪くないが、セーフティーゾーンからほんの少し出て、自分の言動が人によってどう変わるのか見よう。

 鯰江KH

 塾では大人しく、最後まで猫を被ってるように感じた。目立たぬように、目をつけられないように、過ごした。

 遠足など勉強以外の場面で見せた笑顔が本来の姿なのだろう。高校選びでは将来の可能性を先延ばしする学校にした。そろそろ自己分析をして、自分のやりたいこと、将来のことを考えよう。

 まだ決まらないのは全く問題ないが、高校生になったら常に強く意識して高2の夏には適性を見つけられるように考えよう。

 

2021年3月3日水曜日

テスト速報

 まずは小5、6の英語受講者、英検4.5級全員合格おめでとう!!3年目にしてようやくこのフレーズが使えたことをとても嬉しく思います。

 平均点が最も低くなる傾向のある学年末テストという点を勘案しなくてはいけません。中1は緑SSが学習奨励賞の480点の可能性あり。緑YJ、OY順調。鯰江MHは大台突破も失点が気になるようです。緑KWはじわりと実力をつけています。ただ、期待はもう少し大きいです。緑KAは前回下げた分を上げて戻してきたのは大きなプラス材料。新入生MTは大台突破。数学センスがとても磨かれています。新入生KTは塾に来てからは短期間ですが、理科社会を大幅に上げてきました。

 中2は緑HAが久々に学習奨励賞を逃すも、英語の満点報告あり。茨田FNが中1以来の大台に到達。この時期にぐっと上がるのはとても素晴らしいですね。緑ISは微増を続けていますが、伸びしろは残っているので期待値ほどではありません。数学は特進組が恥ずかしくない結果を遺してくれましたが、全体としては少し寂しい結果です。

 さて、明日からは「受験生へ贈る言葉ファイナルシリーズ」再開です。

2021年2月27日土曜日

新年度

  コロナ禍で全てが手探りの一年が過ぎました。まずは感染拡大防止に努め、勉強を止めないと決めた一年間。オンラインは対面授業の代わりにはなりませんが、補助的なものならアリだと感じました。授業の全てをオンラインでするのは効果がかなり薄く、他塾の導入例でも自宅で真面目にやらない子が続出しているようです。ただ、親御様としては家で真面目に勉強しない状況を知ると、気持ちの矛先が難しいですよね。家でしないのは子どもが悪い、だから塾でして欲しい、でもコロナだし…。複雑です。ワンセでは対面を念頭に学校が臨時休校になった場合の流れを考えました。「1日6時間集中して勉強する」ことがコンセプトです。実現したら、勉強密度は今よりも上がるでしょう。

 そんなイレギュラーを考慮しつつ新年度の突入です。2年以上前から考えていた「自主性」の尊重ですが、少しずつ形になってきたように感じます。勉強するかしないかの自主性を与えるつもりはありません。最低限度の勉強は確保した上で、自分にとって必要なことを考えて勉強するというのが根幹です。今まではエンドレス中に全員共通の課題を与えていました。前提は学校・塾の提出物・課題を終了していること。テスト3週間前ぐらいからは意識し始め、2週間前には取り掛かり、1週間前に終わらせるのが普通です。現実は、見事に成績順に仕上がりが速いです。トップクラスの子は1週間前には自分の課題を見つけて頑張っています。

 反面、テスト直前まで提出物に追われ、塾でそれをやるだけで「勉強した気分」になっている子が気になります。例外なく400点を取れません。自宅で勉強してしている姿を見ることは皆無で、それを保護者の方が指摘すると「ワンセでいっぱい勉強したから!」これは点数が上がらない子の常套句です。ちなみに全体の15%前後で、400点取れない子とほぼ同数です。

 それでも「手を差し出し過ぎない」と決め、みんなですることを考えてもらうようにしています。その結果は来週からのテスト返却でわかりますが、ドキドキです。聞かれる前に課題を準備し、これをしておけば大丈夫!というスタイルでは高校で困ってしまう子が発生するのも事実です。新中1は基本の定着のため、自習をほとんどさせません。きちんと自習できるのは「勉強の引き出し」を持っている子だけです。まずは引き出しを増やすため、色々やってもらい、覚えてもらいます。

 ワンセは「全員志望校合格」「学年上位はワンセルフ生」「入試上位もワンセルフ生」「全生徒成績アップ」にとことんこだわりつつ時流を見てスタイルを少しずつ変化させていきます。「放置しない」は根幹ですので不変です。来年度もよろしくお願いします。

2021年2月22日月曜日

勉強

  間もなく学年末テストで、来週からは新学年の開始です。そんな中、初対面の子の理解度を見ると何が必要なのか直ぐにわかります。伸ばそうと思ったときにやらなければいけないことをやり遂げられる気持ちを持って来ていただけるのかどうか。

 例えば、新中3で英語の基礎が出来ていない子は中1内容から復習しての補習が発生します。それに並行して単語の暗記も必要です。数学は計算問題の正答率。文章題・図形の理解度。これらの教科的なことは少しこの業界にいれば普通出来ます。

 換言すると眼前にある出来ないことを指導するということですが、これをやっても出来ることはほとんど増えません。よく水漏れしてるバケツに例えています。上辺だけの部分を補修しても、大元を補修しないと直りません。同様に勉強も基本の基本から定着させないと、目に見えることだけしても意味ありません。

 それを見抜くのも手を差し伸べるのも本当に大変ですが、お子さまはもっと大変です。また、不出来の原因が集中力の散漫や早合点、過剰なマイペースだと修正するパワーは甚大です。ただ、私はそれをする気満々です。よく「ウチの子は大丈夫ですか」と聞かれますが、その度「ウチで大丈ですか」と聞いています。気持ち一つで上位層まで引き上げていく、という強い意志に変わりはありません。

2021年2月17日水曜日

私立高校受験者全員合格おめでとう&私立総括

 私立高校(私立中学受験者なし)は受験者全員合格の報告がでます。連絡がなかなか来なかった子がいたので、アップするタイミングを失っていました。

 関大北陽・国際大和田・常翔啓光・近畿大学附属・常翔・上宮・興国・信愛・大産大・好文学園・滝井全員合格おめでとう!!

 今年は入学金や所定品、授業料等の免除を受けられた子は44%でした。この数値は過去3年間で最低です。それでも半数弱という数値は誇れるものだと自負しています。

 ちなみに国公立大学現役合格に向けて最も鍛えてもらえると思うのが常翔啓光、ついで国際大和田と開明が並ぶ感じ。その次の層で高校で鍛えてもらうなら興国と好文学園だと思っています。それぞれ男子校・女子高で昔のイメージ問題もあり進学校とは言えません。それでも特進と名付けられたクラスの熱量はその他高校の比ではありません。親心として「我が子をしっかり見てもらえるか」「知名度」を優先するかで志望校選びで頭を抱えることもあります。

 私なら迷わず「我が子を見てもらえる学校」を選びたい。かつて、それが大和田でした。つまり過去形ですね。20年前から2年ほど前までの勢いはもうありません。それでも合格実績が良く見えてしまうのは、単に偏差値の高い生徒が入学したからに他なりません。合格者数は過去最高、内容は数年で最低と揶揄しています。そんな大和田を超える面倒見の良い学校が現れるのを待っていましたが、その可能性があるのは常翔啓光。更にその後に舵取りを間違えなければ興国・好文学園でしょう。大和田の実績や常翔啓光の勢いについて、今更書くまでもありません。

 塾で配布している偏差値一覧で興国・好文学園は下から数えたほうが早い位置にいます。それでも私が素晴らしいと思うのは入学時より偏差値が下がった卒業生が見当たらないことです。大和田は残念ながら半分以上が成績を落としています。良い状態でお預けしたのに申し訳なさと失望の葛藤です。

 経験上、進学校で一番上の学科に行けず、指定校推薦を受けられないなら学校のレベルを落として一番上の学科で入学したほうが将来の可能性が拡がります。大阪桐蔭や清風の下の学科に行くと将来性はかなり狭くなります。もちろん、浪人した場合はこの限りではありません。塾の合格実績にこだわるなら全員3ランク上の学校の受験を勧めるでしょう。きっと合格してきたと思います。ただ、子どもたちの将来性とご家庭の方針を鑑みると特待生を狙え、かつ面倒も見てもらえる私立をお勧めしたケースが目立ちます。

 結果、専願者が多いにも関わらず、受験校でトップ合格してきていると確信する子も多数います。近年では天王寺高校(公立)や関大北陽を筆頭に6校以上で入学式で学年代表の挨拶をしています。高校の先生方と教育相談しますが、高校の期待値よりも高い順位で合格してもらうことへのこだわりはあります。

 残す受験者もチャレンジャーが多数いますが、しっかり実力をつけて合格してきて欲しいです。

2021年2月9日火曜日

入試前夜

 延べ200校分の過去問を解いていざ出陣。本当に万全の体調でミスなく終わらせることを祈っています。前日諸注意で終了しましたが、例年、ネタとして「弁当箱の箸忘れ注意」と言って現実になったのが昨年です。当時者には笑えません…ちなみにワンセの子が教室に数人いて少しずつ分けてもらって友情を感じていたようです。

 ところで、毎年同じ嫌な話を聞きます。入試当日の休み時間に「簡単やった」「過去問よりできた」など大声で話させるよう指導する塾があり、それを子どもたちが実行しているという内容です。ここのブログは同業他社が読んでいるのは先刻承知で書きます。

 恥ずかしくないですか

 そんな姑息なことをしてもウチの子たちに勝てないという結果は変わりません。某塾のテキストを見せたら周りがビビるとか抱腹絶倒のギャグです。もし私がまだ大手塾に属していて、そんなことをしている馬鹿がいたら大目玉食らわせます。

 そんないちびったことをウチの子たちがしようとするなら、恥さらしだから絶対にやめて欲しいです。そんなことをしなくとも、ここまで過ごしてきた時間と内容を思い出せば、自信になります。姑息なことをする行為に対して冷静に対処してほしいです。一番を取る子はそんなことを絶対しませんし、人間性を疑います。合格は当然として、今年も大量の特待生を出したい、進学校のトップ合格をワンセっ子にしたいです。そのためにこれまで追い込んできたのです。

 純粋な受験生に愚行を指導する恥ずかしい大人に嫌悪感を覚え、感情のままに書いてしまいました。保護者の方が必死の思いでそんなことを口にするのは親心として理解できます。でも、同業者が、「先生」と呼ばれる人が指導するのは違うと思うのです。

 毎年寝れない受験前夜のつれづれに書いていますが、本当に万全の体調で実力を充分に発揮してきて欲しいです。それさえできれば今年も全員合格&大量の特待生は確信です。

Do your best!!

2021年2月8日月曜日

卒業生へ

私の出番としてはこのメンバーでする最後の授業が日曜日に終わりました。感傷に浸るのは早いですが、少し思い出を。

この学年は緑小学校の学級崩壊が大きな影響を及ぼしました。宿題に対する根本的な認識ができていないことが原因です。この学年が直接のきっかけで「宿題orさぼり月三回で退塾勧告」という新ルールができ、残念ながら数名が対象者となりました。

ワンセは成績下位層にとって勉強から逃さない点でもっとも手厚い塾だと思います。ただ、特進生に時間をかけるより数倍の労力が必要でありながら、全てが正しい方向に導けたわけではありません。退塾すると遺憾ながら関りは全くなくなってしまいます。不本意ながら「厳しい塾」と揶揄される機会が増えていきました。

受験生になってからは、コロナ禍で12月時点ですら緊張感は皆無でした。五ツ木の偏差値が実態よりも高かったり、順位が良かったりするのを見て当該学年のレベルの低さを心底憂いたものです。同時に浮つきまくっていた現状を冬の懇談会で嘆きました。子どもたちのプライベートなことを報告したのは極めて珍しいです。数名にはLINE自粛勧告もしました。教科担当としても国語数学社会で嘆くことが多かったです。

そんな彼らにようやく緊張感が見えたのが年が明けた1月以降です。惚れた腫れたの話も聞かなくなりました。一部の人はうまく隠していただけですが(笑)同時に過去問でも過去最高を塗り替える機会がしばしばあります。社会では緑YAがダントツ、数学では緑SK、THA、FHの成長が如実、国語では緑OMが良いセンスを発揮しています。同時に褒められる機会が少なかった男子も緑UTを筆頭に、荒波ながらも緑IHや緑TKが理系では成長を見せています。ようやく自分のための勉強を始めました。スタートは遅かったですが、高校生になってからの伸びしろはたくさん残しています。

前代未聞のコロナ禍での入試も明後日に控えています。本当にやっとですが、高校の先生方にも恥ずかしくない仕上がり具合で迎えられそうな状態になりました。今年はダメ元で上の学科から願書を出した子が多いですが、何とか全員第一希望の学科で合格してきて欲しいです。

追伸:休日の長時間勉強を最後まで集中力を切らせずに終えられるようになったのはとても嬉しい収穫です。