2014年8月21日木曜日

補習

OneSelfは補習の多い塾です。私の行っているすべての補習は無償で、気持ちで動いているのです。今夏、中2中3の希望者にほぼ毎日昼間補習を行っています。対象者は「さらに上を目指している子」です。常々感じているのは、週1回の授業で知識を得ても使いこなす場が不足してるということで、これは上位を狙う子ほど該当します。インプット(暗記)した知識データをアウトプット(使いこなす)ことが肝要で、宿題は基礎学力の定着(定期テスト8割)を目指しています。

大手進学塾出身の私は無駄な宿題の量の多さや、課題の多さを知っています。むしろマニュアルを作る側で「宿題をこなさないから成績が上がらないのです」という言い訳のために多量の宿題を出していました。現在は自主学習・予習学習が代替しています。これをやった子は成績が上がっている、やらないから上がらない(うちに責任はない)という論法です。

ところで、コーチングを導入した塾もあります。コーチングとは本人の自主性を重視し、叱らず、自分で課題を見つけて自分でクリアする力を養うことです。つまり先生は最低限度の指導しかしないのです。桜宮高校でも実践されています。コーチング理論には賛成ですが、それを13歳から15歳の子に導入することは反対です。小中学生は圧倒的にインプットの時期であると考えるからです。基礎がないのに応用はできません。また、この時期の子どもたちに自分で考えて勉強するならしてね、しないなら仕方ない、という論法は通じないでしょう。小中学生のお子さまがいらっしゃるならご家庭ならおわかりだと思います。宿題ですら覚束(おぼつか)ないのにプラスアルファの勉強を自主性の尊重をするなど、結果は火を見るより明らかです。

将来の選択肢を増やすための時期だと思っていますから、コーチング理論で勉強する子はそれで良し。その子たちが今夏見ている中2中3の一部の子たちです。なかなか難しいのは、それを聞いた親御様がうちの子も参加させたい、というケースです。得てしてそういったご家庭のお子さまは普段の宿題や課題が充分ではありません。プラスアルファの補習に来る前に最低限度をこなしてください、となるわけで優先順位の問題です。もちろん、ウチの方針である「本当に勉強させる塾」はガチですから、家庭学習がおろそかな子たちには塾でやってもらうようにしています。1教科15分を目途にしている宿題(夏期はもう少し多いです)をできないのならしっかり塾でこなしてもらおうと思います。補習の時間も先生もいつでもスタンバイしています。

ただ一講師として、スポンジのように吸収する時期に全身全霊を傾けて指導したいという思いは新人講師時代より変わっておりません。例年若干名がその志を持っており愛情を注いでいるわけです。

「新入生補習」「未達補習」「上を目指す補習」様々な種類がありますが、全ての補習に深い思いを込めています。これを打っている間に体験授業のお話をいただきました。曰く「一度ハードな塾も体験しておいで」とのこと。授業自体は楽しく笑いの多いものです。他塾との違いは宿題や課題をきっちり確認していることです。先日も数学の宿題で時間をかけずに手抜きをしてきた子がいて「こんな手抜き宿題をしてくるなんて残念だ」ということを伝え親御様にもその旨を伝えました。正答率だけなら悪くなかったですが、わかる問題をさっとやって少し時間のかかりそうな問題を手抜きしてきたように感じたからです。

これを厳しいといわれるなら、そうなのでしょう。でも当たり前のことを当たり前に望み、信賞必罰にしているだけです。また、取ってもらいたい点数が個々にありそれに達しないと思えば補習があるわけです。

朝から数回に分けて打っているのでまとまりがなくなりました。駄文で申し訳ないですが、最もお伝えしたかったことを結びとします。

ウチの補習は愛情でできています。ずっと差し出しつけてきた手(補習)を払いのけ続けられると心が折れます。ただ、教えた分をありがたいと感じ、勉強を頑張るという姿勢で返してくれる子には無尽蔵に応援したくなります。