2024年1月17日水曜日

No Means No(ダメなものはダメ)

 ここ数年、子育てをするのは親だけになり、親の責任がずいぶん重くなっているように感じます。長子なら、初めての子育てで理想と現実のギャップに苛(さいな)まれることが多いでしょう。自分の子どもが親の通知表だと自責の念にかられる真面目過ぎる人もいます。親の本当の子育て通知表は、自分の老後に届くのです。

 今年で24年目を迎えるワンセ。感情移入しながらお預かりした全てのお子さまに責任を持つ、という姿勢は不変です。最近は、叱ってもいいけれど怒ってはいけないが主流の考えでしたが、イチロー氏が自己肯定感に対して否定的な意見を述べ、注意しすぎないのは子育て上良くない、という意見も散見するようになりました。

 子どもは多くの経験を積む過程で、してはいけないことをして、覚えていていくことが沢山あります。私は、自分の眼前でしてはいけないことをしたとき、注意できる大人であり続けると決めています。また、それに対して注意するエネルギーがなくなったら教壇に立つべきではないとも決めています。

 世知辛い世の中、見て見ぬふりをするのが善という風潮に流されるつもりはありません。ダメなものはダメと明示できる大人でありたいです。勉強を通じで子育てのお手伝いをさせて頂く、という考えも不変です。怒ったら怖い大人は一人ぐらい必要だとも思っています。

 ダメなものはダメ、を英語にするとタイトルになるのですが、某団体のスローガンになり有名になったので書くタイミングを図っていたら今になりました。次回から数回に分けて理想の公立中学校、私立高校の在り方について経営者の立場からつれづれなるままに書こうと思います。