2025年8月12日火曜日

全国学力テスト 学力低下が顕著

 今春実施された「全国学力テスト(学テ)」において中学生数学以外、平均点の低下が顕著です。現場でやっていてコロナ禍以降の学力低下を嘆いていたのが数値として顕れたのでしょう。中学生数学のみ点数があまり変わらなかった理由も明白です。数学に対し、英語は単語の暗記・文法の理解をサボる子が急増、国語力の低下はSNSによる短文投稿の悪影響です。句読点・接続詞を考えず、自分の思ったことだけを答える機会増加による脳を使わなくなったことに起因しています。数学が下がらなかったのは頭のみをその場限りで使う教科だからです。

 文科省の「学校に行くのは権利であり、行かないのは自由。ただし、現場は多様性を尊重し十分なケアをすること」「宿題をしないことは評定に影響させない」等々勉強しないこと、不登校を推奨するような施策のツケです。今更、と言うのが正直な感想です。同時に、近年子どもに対して非常に甘やかしが過ぎているのではないかと思う機会が多いです。例えば、菫中は長年市内でも有数の素晴らしい中学校でした。ところが、民間校長が色々乱して行ってあっという間に学力も大幅に低下し、生徒のモラルマナーは悪化の一途です(今は小康状態)。

 子どもが勉強への姿勢を崩すのは一瞬だということです。私は、小中学生時代は基礎の確立が肝要だと思っています。基礎も何もできていない子どもに選択権を与え、子どもがやりたくないと言えば我慢をさせないツケでしょう。

2025年8月1日金曜日

最近の出来事

 ワンセはペナルティ制度がありました。漢字・英単語を間違えると○回書くというものです。時代にそぐわないので段階的に廃止しており、現在の中1まではペナを知らない世代になります。現高1はペナルティがなくなっても勉強に対する姿勢は変わらず、小テストの結果は悪くありませんでした。でも、小学生・中1は明らかに間違いが増えています。以前だと感じたことのない詰めの甘さが非常に目立ちます。また、ワンセの三大原則「時間厳守」「宿題・課題はきっちりと」「授業中は集中して聞く」も以前ほど厳しくありません。すると1分レベルの遅刻が時おり発生します。endlessの日の朝10時が顕著で、寝坊を理由に遅れる子が5%ほどいます。そう、少しずつたるんできているのです。全てにおいて「きっちりする」という習慣がなく、嫌なこと・面倒なことから逃げて良い環境をに慣れてきたからでしょう。きっちり出来る子はそれなりの高校・大学に行けるでしょう。つまり学歴が今よりも個人の努力や性格を表す指標になる可能性が高くなるということです。期限までに課題ができる・時間を守れる・困っている人がいたら助けられる等々。子どもたちにできることが減ってきている分、当たり前のことを当たり前に出来る子との差が広がるのではないでしょうか。だからこそ、ワンセのアイデンティティとして、「ルール・マナー・時間を守る」「他人に迷惑をかけない」「当たり前のことを当たりまえにできる」はもっと評価されるようになるでしょう。

 前置きが長くなりました。最近の出来事です。受験生は演習ノートが非常に良くなっています。それに伴い過去問演習の結果が上昇中です。歴代最高点の更新はありませんが、平均点が総じて高い。近高過去問ではトップ茨田北MOと緑YIが並びました。MOは2連続で芳しくない結果が続いていたのに起死回生の出来です。最高点から最低点の差が10点未満で、良い位置での切磋琢磨が続いています。難問には歯が立たない子が多いのですが、正解して欲しいレベルの問題の取りこぼしが少ないのが奏功しているのでしょう。自習室の利用時間も例年の受験生比べても長いです。入試問題はモチベーションを上げるとても良いツールですね。