2018年10月9日火曜日

大阪産業大学附属高校

 火曜日、朝から大阪産業大学附属高校にお邪魔してきました。先週の電話を受けての校長先生との会談です。旧産大大東校舎時代から産大グループ一筋の校長先生で、昔話に花が咲きました。どこの学校よりも先見の明があった大阪桐蔭は共学化や長時間授業のパイオニアです。

 理想と現実の乖離についてが本日話した議題のメインです。 私は有り得ない目標を根拠なくバルーンのように打ち上げる学校を信用しません。偏差値50未満で国公立大学を目指すと言われると興醒めします。子どもは親に期待します。時には過度な期待もします。その親心につけいるような方針を打ち出す学校は大嫌いです。悲しいことに一定数そういう学校があります。そんな話もしました。

 ただ、産大返しの門があった時代からすれば劇的に変わりました。弟分の桐蔭よりも危機感を持って指導にあたっています。ここ数年は悪くない高校としてオススメもしていました。それなのに有り得ない方針を打ち出し、現場と乖離した、ヤル気を削ぐ経営陣に心底がっかりしました。

 それでも本日と前回の担当の先生より、現場についての熱い思いをお聞きして、安心しました。これからの更なる飛躍を期待しています。

2018年10月6日土曜日

校長

 校長と聞いて何を連想するでしょうか。普通は学校の校長でしょう。塾業界だと校舎の長も校長です。学校と塾では似て非なるもので、大手塾や個別塾の校長は一般企業でいう新人研修終えたての社員です。つまり、非常勤の個別講師はコンビニの店員さんよりもできることは少ないです。

―閑話休題―

 学校訪問の際に校長と会談する機会があります。民間経験者は学校を組織としてとらえ、自分も組織の一員として潤滑油になるよう精力的に動かれています。逆に公立の校長は、はっきり言って世間知らずで極狭い視野しか持たず、そのうえ常識がなく不躾な人が圧倒的に多いです。

 かつて、安まちメールがなかった頃、地元中学に子ども関連の犯罪情報が警察より入ったら塾にも伝えていただき情報を共有し、安心できる街づくりをしたいので検討してもらえないか、という旨を直談判しに行ったことがあります。「産学連携は聞いたことがあるが、塾学連携は(聞いたことが)ない」つまり、前例がないから検討することもできないという剣もほろろな対応でした。ちなみに警察にも同様の陳情に伺ったところ、しばらくして安まちメールができました。

 私が知っている公立校長(含校長OB)は10人程度ですが、例外なく聞く耳を持っていません。明らかな権力者もいれば「自称聞く耳を持っている(俺って素敵な)校長」かです。後者のほうが対応が面倒臭いです。他人の価値観を否定し、自分の価値観の押し付けをするのが定番です。私はよく恋愛に例えるのですが、亭主関白に愛想を尽かした妻が別れを切り出し「愛情がなくなった。あなたにはついていけない」と言われたのに「俺は大丈夫だ。許してやるから元通りだ」と言ってもどうしようもない。それほどまでに校長は相手のことを考えず、これからも思い遣る可能性はないということです。

 他方、民間経験者は聞く耳の塊です。なぜなら、現場を改善するには外部の意見が非常に貴重であることを知っているからです。大上段に構えて「ウチに来たい人はくればいい」という公立組の真逆で、経営者の立場で教育現場を構築しようとしています。浮世離れした先生しかしたことない社会通念を考えない人が多い職場で新しい風を吹かせるために尽力しているのです。

 校長先生、あなたの背中は社会通念上、誰よりも威厳と敬愛に満ちていますか。

2018年10月5日金曜日

高校レポート~大阪国際滝井高校~&高校についての四方山(よもやま)

 一昨年から継続して見ていますが「凛とした学校」のフレーズに偽りなく、最もお行儀の良い爽やかで良い高校でした。そう、過去形です。一昨年から生徒募集では胡坐をかいでいました。公立高校かと思うほどに。それでも生徒や校風が抜群に良かったので特段気にかけていませんでした。でも、慢心は校風にも伝播したようで「凛とした高校」の面影はなくなり「ゆるゆるとした学校」になりました。自由と無責任を履き違えた結果です。ではレポート。校風4、教授力1.5授業態度2.5おススメ度3。
 
 その後、大阪産業大学附属高校の先生と電話にて長話し、過日の塾説明会が非常に残念であったことをお伝えしました。実現不可避な無理な目標を立て、それを目指すと言われたり、保護者の方の思いを無視した「明後日の方を向いた」教育を語られると非常に複雑な気持ちになりました。ご訪問のアポは取りましたが、初めて授業風景は見ないことにしました。桐蔭の兄弟校ですが、生徒を見ない指導方針は同じですね。

 また、ありがたいことにお問い合わせのお電話が増えています。新入生補習や各種補習の段取りに嬉しい悲鳴を上げているところです。ところで、お問い合わせで聞かれた内容ですが、進学実績の数値のみを気にされ、強い違和感を覚えました。他人の合格実績より何がわかるのでしょうか。文理学科設置校の実績だと思いますが、実は塾毎の不合格者数を追跡しています。100人の生徒を合格させていても200人不合格になっており、その泣いている子たちの真横で合格者だけの記念撮影をする塾を選べばよいと思います。またC問題の対策は非常に特殊で莫大な時間がかかります。個別塾でノウハウと教授力があるとは思えません。また、文理学科設置校を10人以上に受験させている近隣塾では不合格者が8割で平均競争率以上の合格実績は出せていません。それでも合格人数だけ見ている人をが一定数いるのでしょうね。それなら「何人落ちていますか」と聞くほうが余程有意義です。

 合格者数だけ聞いてもその塾の実力はわからないとお伝えしたいのです。私は全受験生を見ています。全員に第1志望校の高校に合格してほしいと本気で思っています。チラシにもよく書きますが「全生徒へのこだわり」は不変です。赤の他人の合格者数だけ知りたいのは同業他社ぐらいだと思っていました。ただ、Twitterや高校進学説明会では合格実績のご報告をしています。

 高校選びでも大学合格者数だけしか見ないサンデー毎日の記事に踊らされる人たちを滑稽に思っています。今、私が作成しようとしている指標はアメリカのメジャーリーグを参考にした数値化です。本当の高校の実力を客観的に比較できる指標を来年度作成します。

2018年9月26日水曜日

高校レポート~好文学園女子~水曜日の出来事

 週末はまた台風です。万全の準備で臨みましょう。水曜日は好文学園女子に訪問しました。偏差値は決して高くありませんが「女性らしさ」をテーマに教育された学校で、昭和末期の荒れていた時代からいち早く落ち着いた雰囲気にすることを成功させたところです。ではレポート。校風4.5、教授力3、授業態度3.5、おススメ度4。

 水曜日はテスト直前の中2菫が5時前後にやって来て9時ぐらいまで最終チェックをしていきました。HAは明日の理科社会の2科目で170点取るという頼もしい言葉。NMは特待生の報奨金をもらえる480点取ると言っていました。楽しみです。夜の授業は中3数学社会で五ツ木の過去問。数学はトップが緑TI。初のトップおめでとう。ただ、名無之権兵衛子がおり0点になった子も名前さえ記入しておけばトップタイでした。社会は安定の緑SH、AKが高得点。緑YSも悪くありませんでした。
ただ、今後緑MH、TKが上昇しそうで今後の展開が楽しみです。中間テスト対策が終わればいよいよ本格的に鍛えていきます。

2018年9月25日火曜日

高校レポート~開明高校~

 今の高2の年からレベルを急激に上昇させ、外部と内部の差を本気で埋めようとしている過渡期にある学年です。各学年に若干名の卒業生が在籍しているのですが、良い話を微妙な話を聞きました。本人には電話で話しましたが、頑張ってくれないなら次回は高校で話そうと思います。私立に進学すると新鮮な情報を教えていただけるのは良い高校ですね。ではレポート。校風3.5、教授力、4.5、授業態度3.5、おススメ度4。

2018年9月20日木曜日

最近の出来事

 今回は生徒ネタを時系列を無視して書きます。

火曜日、小5MNがTVに出演するので観てください、と授業後言いに来ました。木曜日深夜らしいのでリアルタイムでは無理かもしれませんが、必ず観ますよ!小6は11月18日の日曜日にプレテストを受けに大和田中学校に行きます。今日は清風中学校の過去問にチャレンジ。トップがHHで2番タイにNT、HKSNが並びました。とはいうものの比の値をなどを勘で書いて当たったかどうかというの差です。あと数回チャレンジしますので、できるだけ丸の数を増やしてくださいね。

 中1数学は過去問にチャレンジ。及第点はおらず。緑TA・Hが「私のミスの多さは世界文化遺産級」と自虐していました。しっかり書いておきましたよ。中2数学は緑IAが頭一つ飛び抜けました。独特のオーラがありますね。中1、中2共に新入生が数名入塾し雰囲気が変わりつつありますが、早くOneSelfに慣れてくださいね。中3数学は基本の習得を緑SH、AKができた感じ。やる気のむらがなくなればバッチリですね。
 

つれづれなるままに

 9月になり高校関係者の方々との折衝が続いています。その中で進路指導に関して、積極的だと言われることが多いです。改めて進路指導にこだわる理由を考えてみました。

 第一に中学生時代に通塾していたところが極めていい加減な進路指導と気分による指導が激しい「自称厳しい」人だったからです。塾業界に対して嫌悪感しかありませんでした。そこで高校生なってから自分で色々調べると塾業界はいい加減だが、在籍していた塾は色々問題があり、殊に進路指導は適当だったことがわかり、反面教師になりました。

 第二に、塾講師1年目、若い自分が親と同じぐらいの年代の先輩を相手に自信を持って話すには知識を集め、必要な情報を的確に提供することにより信頼を得なくてはいけないと思ったからです。当時は若く見られないためにパートナーもいないのに敢えて指輪をつけていたほどです。今考えると馬鹿ですね笑。

 最後に、高校は行き直しが効かず選択ミスが一生を左右することを身をもって知ったからです。だからこそ、高校では知識を充分に得たうえでやっぱり〇〇高校が良い、と決めて欲しいのです。ご家庭の方針や子どもたちの希望を聞いたうえで、将来の選択肢が増えたり夢が実現できる可能性がある高校をできるだけ勧めたいと思っています。

 情報は常に新鮮でないといけません。校長が変われば現場はすぐに変わります。数年前の情報は今と異なることは日常茶飯事なので上書きが肝要です。自信は経験の積み重ねで生まれるのですから、誰よりも動かなくてはいけません。継続ではなく昨年よりも常に新しいことをチャレンジしていかないと自信は生まれません。

 疲れたときにこそ、真価が問われるのです。しんどいのはみんな一緒。それを感じたとき、ほんの少し頑張れるのかどうか。誰も見ておらず、評価につながらなくても努力できるのか。「先生」と呼ばれているのですから自分に甘くはいけません。進路指導の最新の情報を最速でお伝えできる塾であり続けられるよう精進します。