2016年4月20日水曜日

4/18~20の出来事

各学年の今週の出来事を書いていきます。

小3…FSMKの補習をしました。時刻・時間の計算問題でしたが、理解度は悪くないものの少し計算ミスが目立ったのが残念です。ただ、FSは数回の授業で毎回成長を感じます。OSは塾での先輩らしく、負けず嫌いな面が見えつつ、ばれないように隠している姿がかわいらしいですね。

小4…集団授業形式が落ち着いてきました。一気に「高学年」の雰囲気になっており、新入生もようやく慣れつつあります。躾期間が終わりつつあり、良い手応えを感じています。

小5…少し難しい算数の文題を宿題に出していましたが、YMが頑張って考えてよい発想をしていました。TTは思考力は持っているのにギブアップするのが早いのはいただけません。

小6受験…時計算と流水算をしましたが、できることが増えました。応用力はまだまだ至りませんが、受験の基礎が少し理解できています。夏までに基礎固め、後半で応用力を養っていこうと思います。

中1…及第点は鯰江ARと緑AKの二人のみ。中学入学したので約束どおり課題を減らしたのに手抜きが目立ち、再び締めていかなくてはいけない状態です。

中2…連立方程式が終わり、計算が雑な子には徹底的に途中式の重要性を説いています。状態は悪くないですが、若干名が乗り遅れています。

中3…緑HA・Hと横堤MMの意識が挙がってきました。高校進学についての面談はようやく半分ほど終え、少しずつ受験生らしくなっていってもらいたいと思っています。

ジェネラリスト

ジェネラリスト=総合的な知識を持つこと

とあります。でも、私はより専門的で総合的な知識をつけていきたいです。もっともっと「子育てジェネラリスト」になりたいです。特に「広汎用性発達障がい」「睡眠障害」の二分野は永久に努力が必要だと思います。共通点は「わかりにくい」ことで、発達障がいの子育ては「普通」では通じないことが多く、頭を抱えることもしばしばあるでしょう。睡眠障害は本人が非常に苦労していても周囲からは「さぼり「怠慢」「健康管理不足」で白い目で見られがちです。子どもは心が迷子で真っ暗闇にいます。

近年、広汎用性発達障がいでは病名をつけない方向性です。みんな個性がある上、他覚症状(他人から見てわかる症状)がないので対処法がないのが現状です。子育てで親は一様に悩みます。「育て方が…」「今、どう接したらいいのか」「学校や園で特別扱いしてほしいのではなく、理解してほしい。でも、具体的に何をどう理解して欲しいのか説明が難しい」etc…塾は集団授業なのでLDとADHDは受け入れが難しく彼らとのつきあいは経験不足です。ちなみに最近病名から消えたアスペルガー症候群があります。空気が読めず人づきあいが上手ではないという特性があります。

子育てする立場で言えば病名など、どうでも良いのです。成長期や思春期を迎えて、どう接すれば良いのかでしょう。また、病名はつかないけれど明らかに個性が強すぎるときもあります。それが先天性なのか後天性なのかで対処は変わってきます。「心の成長」が様々な理由で鈍いわけです。私は「先生」なので、どうすれば最も刺激を与えれるのか個人個人を見て考えます。個性的な子が社会に出ていけるようにするには特別扱いされることではなく、自分について深く理解すること、他人と比較して何が違うのか知ることです。アスペの子は典型的ですが、極めて素直なので皮肉を感じ取ったり、裏読みして人を避ける機会が少ないです。つまり本当のことを理屈で全て解説すればよいだけです。

例えば雨が降りそうで濡れて風邪をひいたら嫌だから「傘持って行きや!!」と朝から大声で言うと、アスペの子は「親は自分が嫌いだから怒っているんだ。いつも大声出してそんなに自分が嫌いなのか。自分も親は大嫌いだ」となるのが私は一番悲しいです。親の愛情が真逆に伝わり、大人になると修正が効きにくいです。だから小中学生には「親は君をとても愛している」と伝え、大人は往々にして理由を省略することを説明します。すると親嫌いになることはありません。

親は思春期独特の親を毛嫌いしているだけだと思って気づかないケースではどこまで説明しようか悩みます。塾生なら本人には全て説明しています。他の子より数倍手間がかかり愛情を込めて「面倒な子」と本人に言っています。ひとの言動をいちいち全て解説するのですから、それはそれは面倒です。そんな子たちを年齢順に「長女・長男…四女」と名づけています。10ヵ年計画の子もいれば数年ぐらいの子もいます。非常に面白いのは反抗期があることです。他人に対して先生ではなく、親のように反抗することに、初めてのときはびっくりしました。時には非常に激しく、私はそれを「心の家出」と呼んでいます。家出が長い子もいますが、そのうち帰ってくるだろうと思い、信じて待つことにしています。

でも、本当に要注意なのは明らかに個性が強すぎるときではなく「ウチの子はちょっと変わってる」程度と親が認識し、子どもの心の成長が年齢に大きく追いついていないのに、塾を卒業するときです。親からの愛情を受けているのにそれを知らないまま大人になるのを黙って見過ごす…そんなとき自分の無能さを嘆きます。もっともっと勉強して真っ暗闇の子の光になりたいと強く思います。

OneSelfへの思い&間違いだらけの塾選び~集団個人塾編~

個人塾は塾長のカラーが全てです。その人の個性を知り、子どもと相性が合いそうだと思えば非常に良い塾です。口コミはあまりあてになりません。なぜなら、個性的過ぎてそれが合う合わないがはっきりする傾向があるからです。よその子に合ってもわが子に合うかどうかはわからないと思います。長年続いている個人塾はトークのうまい先生が多いです。ただ、教授力や教材研究をしているにかどうかは個々の気持ちです。「20校もの入試問題を解きます!」と嬉しそう(ドヤ顔風)にアピールしている塾がありました。私は例年、延べ300校は入試問題を解説しているので、桁の違いにビックリです。

高校の説明会で毎回顔を合わせる地元塾は熱心だなと思います。でも、説明会に参加しても高校のことなど、ほんの一部しかわかりません。上手に洗練された説明をきれいなホテルで聞き、手土産を渡されてリッチな気分になるだけです。残念なことにまともな服装で参加されている個人塾塾長はほとんどいません。また、社会不適合で「塾の先生しか」できない人は多数います。

個人塾をお勧めすることはなく、相性が合えば良いと思います。また、1校舎のみの個人塾なら良くも悪くも担当者が変わりません。

ここからは一方的に「進学塾OneSelf」に対する思いを書き逃げさせていただきます。

15年前、足立とともに立ち上げたOneSelf。センスのない私は、命名やロゴの作成は任せました。ちなみにこの業界に携わって約25年。中学生のときに将来の職業は塾の先生と決め、高校生のときには独立開業を決めました。色んなタイプの塾を勉強するため「補習塾」「大手進学塾」「地元総合塾」「超進学塾」で多くのことを学びました。何より、大手塾でのトップ層優遇に嫌気がさし、子どもたちとの距離の遠さに寂しさを感じていました。距離の近い今は色々抱え込んでアップアップになることもありますが笑 

「お預かりした子どもには熱い視線を注ぐ保護者の方」がいて、その思いを絶対に忘れることはありません。大手塾時代はクレームが怖く、言った者勝ち状態で「リクエスト」の多いご家庭が優遇されていました。足立とともにやり始めてからは、私たちにとってストレスになるご家庭ならお互いのためにならないから正直に話す、と決めています。今は直接何も言われなくても子どもたちとの雑談や懇談会で充分に期待を感じます。それでも直接何も言わないで信頼していただいているのならば、絶対にそのご期待に応えたいと思います。

私は開講当初よりもご家庭への電話は減りました。大手塾時代は「ご家庭での電話がノルマ付け」されていたので月に1回以上は電話し、全員の電話番号を覚えていたほどです。でも、まちがいなく当時よりも親御様との距離は近く、塾のこともわかっていただていると思っています。電話に割いていた時間を子どもたちとの補習に使っています。飽き性の私ですがこの仕事は全く飽きません。極められることは一生ないでしょう。補習をしても何が正解かわかりません。子どもによって指導方法や言い回しも変わります。模範解答のない子育ては常に子どもを見て全力で体当たりです。

「正直さ」「誠意」は大切で、特に口約束こそ大切だと思っています。世知辛い世の中、欧米並みに契約書が大切になり、書面がなければ言った言わないの問題に発展することもあります。でも、口約束を大切にし、万一守れなかったときは誠意を持って対応するほうが良いと思っています。例えば、この仕事は教室の中での出来事が大半で、ミスがあっても自己申告しなければばれないことが多いです。でも、ミスしたとき正直に私や足立に報告できるスタッフに囲まれているのが嬉しいです。ほとんどのことは次回から気をつければ大事に至らないことが多いでしょう。新人研修でも「授業が未熟で子どもたちの理解がたりないとき、自分の責任で申しわけないが補習に出てきてもらって理解を図ろう」という気持ちになれない人はウチの教壇には立てないと伝えています。

「ワンセとは、龍神とは、足立とはこういうものだ。理解して信頼していただけるなら全力で応えたい」そのために知識を増やし様々なことに対応できるようになりたい。進路全般はもちろん、子育てのスペシャリストでありジェネラリストになりたいと思っています。

次回はジェネラリストへの思いは書きたいと思っています。月火のできごとも書きたいことがたくさんあるのですが…

2016年4月16日土曜日

4/15.16今日の出来事

一夜明け地震の状況が少しずつ見えてきました。被災地の一刻も早い復興を祈りできることをしていこうと思います。小さなことですが、文具の売上金と入学金の一部を義援金として寄付します。

夕方、小学生の授業は算数の線対称・点対称からしました。6年生の算数は教科書順番を入れ替えて、小学生の計算問題を全て終わらせていたので少し早めに進みました。それでもみんなしっかりついてきていたので安心。国語の漢字テスト結果が芳しくないので、そろそろ正答率をあげていきたいところです。

夜は中3数学。平方根をしっかりと進んでいきました。躾期間が終わりつつあるので、最近は平和な授業が続いています。でも、集中力や受験生としての自覚には不満です。一度習った単元はもう習わないので一期一会の精神で臨んで欲しいと思っています。昨年の受験生は、早い時期からスパートしていたので最後は疲れ果てているようでしたので、少しの緩みは時期的に目をつぶりましょう。

土曜日は諸口で中3の国語社会。茨田SRが挙手する機会が多く、答えも合っていました。歴史の復習でしたが、ノリ良く終われました。恒例の出来たも帰りは茨田北KFが最後で、ブービーが茨田北SYでした。授業後に特進数学。今後、スーパー特進・特進・標準の3段階でレベルを完全に分けて補習をしていきます。土曜日がスーパー特進数学になり、現在の参加者は茨田北KF、YK、横堤MM、緑HA・Hです。あまり人数を増やすつもりはないので、希望者は覚悟を決めて早めに言いに来てください。国公立数学の序章として考えています。

2016年4月15日金曜日

間違いだらけの塾選び~個別・大手集団塾編~

~個別・個人編~

大手塾に対して個別スタイルの個人塾は玉石混合で、まれに大当たりの塾があります。それは社員(塾長)が主に生徒指導・管理を行い、まわらない部分だけバイトを雇うパターンです。更に自宅や持ち物件だと家賃がかからず、一人目の生徒から利益が発生することもあります。一人25,000円程度の授業料で30人いれば充分な収入になり、余裕をもって生徒指導ができます。ただ、前述のように個別講師には経験値と成績を伸ばすセンスが必要です。そのことを強く意識して生徒指導にあたっている数は…

~個別フランチャイズ編~

フランチャイズに加盟している時点で素人です。素人では経験値がない可能性のほうが高いでしょう。ちなみに、フランチャイズに加盟した時点で1000万円前後の資金が必要です。もし、私が任されるならその半額でも立派な個別塾ができます。100万円でも開講可能です。ちなみにOneSelfの開業資金は200万円も発生していません。けれども、高いロイヤリティを払いつつも長年継続できている個別塾は当たりの可能性があります。

~集団塾・大手編~

公立トップ校合格を最大の売りにし、とにかくワンランク上の公立高校を受けさせます。公立トップ校のシェア率は旧1・2学区において、大手2塾で9割という時代もありました。ただし、毎年トップ校不合格者は平均競争率を大きく上回ります。また、クラス編成を細かくし、最上位クラス以外や小規模校は若手講師や新入社員の研修や不祥事を起こした人が飛ばされるということもあります。当然ながら、トップレベル校にいけない人のほうが圧倒的に多いです。そして、補講は実績のあがらない最上位レベル以外にすると人件費の無駄と注意されることもあります。最上位クラス以外は「お布施」と内部で呼んでいる大手塾もあります。塾内テストは独特で難しく、外部生が受験したら「○○塾はレベルが高い。偏差値が低い」となります。内実、塾内の問題集からの抜粋であり、内部生にとっては知っている問題で、外部生にとっては初めての問題なので大きく点数に差がつきます。授業の質は良くも悪くもマニュアル至上主義。最低のレベルが高い。「企業」なのでクレームは言った者勝ち。スピーカーと呼ばれる噂好きな保護者は優遇されます。講師=世間一般の普通の会社員になれない人、校長=研修終了したての新人、ブロック長=課長、以上のような肩書きなので、学校の校長先生をイメージすると全然違います。最上位クラスで同等レベルの子が大勢いるので負けず嫌いな子に良い環境になります。

4/14の出来事

久しぶりにFacebookの投稿を見直しました。受験生ネタが多く、1年前には過去最高の勉強時間であって、もうこれ以上は肉体的にも精神的にも無理だ、と書いていたのに今年の受験生である高1の子たちは、それをはるかに上回る勉強時間になっていました。毎年、全身全霊をかけているのがよくわかりました笑 毎年、これ以上感情移入しながら授業するのは大変だから今年で最後と言いつつ、懲りずに燃えている自分がいます。

さて、授業は諸口で小6から。YFはわからない問題がある度に緊張した面持ちになります。わからないから塾に来ているのですから、そんなことは気にしなくていいのです。毎回、知識を増やす努力が大切なのですよ。バツの数など気にしません。間違え方と、その修正を見ているのです。早く慣れてくださいね。

中1茨田北MRは国語があまり好きではなく、苦手意識があるようです。こちらもまた、内容を重視しています。長文に少しずつ慣れてくださいね。

中2国語は文法と長文でした。ようやく動詞が終わり、次回か次次回より教科書内容に入れればと思っています。彼らには公立入試の難しさについて話しました。早い段階で将来についてしっかり話し合ってほしいと思います。

授業後に熊本大地震の速報を知りました。親戚も多数熊本市内におり、安否確認で気を揉んでいます。被災地への迅速な支援とできることをしようと思います。

2016年4月14日木曜日

間違いだらけの塾選び~はじめに・個別塾大手編~

マスコミ企画で「間違いだらけの塾選び」というタイトルで原稿を書いてみないか、というお話をいただいたので、いくつかのパートに分けて試しに書いていこうと思います。

学習塾は大きく分けると「個別」「集団塾」の2種類で、個別・集団塾のどちらでも「大手」「フランチャイズ」「個人」があります。本稿では、それぞれのデメリットとわずかなメリット、数少ない向いているタイプのお子さまを紹介しようと思います。前提条件は小・中学生を対象とする学習塾であることです。

「個別塾・大手編」

ごく一部の塾を除いて社員が直接子どもを指導することはほとんどありません。なぜでしょうか。正解はコスト(月謝)にあります。例えば年収300万円の社員一人に支払う人件費(会社負担額)は400万円程度になります。社員は最大で月20日×1日最大コマ数5=100コマ分、年間3600コマ分の授業することが可能です(本当はそんなに授業していません)これを月謝で考えると400万円÷3600=1111円、つまり時給1100円で1コマ90分の場合、1日2コマ分受講すれば3300円×4週=1ヶ月1日約13200円で会社にとっては人件費が払えます。ただし、家賃・利益を考慮すると1日2コマ受講するだけで3倍の約4万円が必要です。これを時給1000円の質の低いバイトを大量に雇い、運営することで利益を得ているのです。つまり薄利多売です。それでも1:2スタイルの個別で週2日、4コマ受講すれば3万円弱の月謝にしなくては会社としての利益は得られません。会社として薄利でも家計を支える立場からは超高額ですよね。

では、ごく一部の大手塾がどうして社員が個別講師をできるのでしょうか。理由は明白です。その社員の人件費が安い=新人(に近い)だからです。高給なベテランを薄利な個別講師にすることなど経営的にありえないのです。

ここからが最も大切なことです。個別に向いている子は自分で勉強ができて、元来の「地頭」が良い人です。なぜなら、講師に教授力(教える力)や子どもの管理能力がないからです。自己管理すら怪しい学生が小中学生の管理をできる可能性は…その世代の保護者ならわかりますよね。

ちなみに「同じ質問を3回聞いても笑顔で答えます」というキャッチフレーズの大手個別塾がありました。正直な感想は「アホちゃうか」です。3回聞いている間にその子の周りとの差はさらに開いていきますよね。根本的な解決をしていないわけです。穴だらけのザル(のような知識)で一番上の部分だけを長時間かけて補修しても、根本(どこからわかっていないか、できない原因)を補修しない限り、何もできないことに変わりありません。何ができていないか見抜き、取捨選択する力は経験でしか得られませんし、マニュアル化は絶対に不可能です。

個別塾は雨後のたけのこ状態でどんどんできています。多展開に人材の成長は全く追いついていません。結果、校長・教室長と呼ばれる人は例外なく若手です。彼らにとって、子どもは「お客さま」ですからご機嫌を損ねるようなことは(宿題忘れをとがめたり、躾に力を入れたり)決してしません。社員にとって一番のお客さまは保護者であり、一番恐れているのは出世や評価に直結する「保護者からのクレーム」です。成績が上がることが大切なのではなく、やめずに継続受講し長期休暇時にコマ数をたくさん受講してもらうことが一番大切なのです。