2016年9月26日月曜日

宿題・課題

卒業生たちや既存生に宿題に関するアンケートを取ったことがあります。「非常に多い」「やや多い」「普通」「やや少ない」「非常に少ない」から選ぶのですが、非常に多いは0人。やや多いが1人で1%未満。その他99%以上が普通、またはやや少ないという返答でした。また卒業生によると自分のペースで勉強できる時間が多くいのが良かったという意見が目立ちました。

レギュラー時間は中1・中2が週7時間で中3は同8時間です。現高1の子たちは秋以降平均で30時間以上塾で過ごしていました。全員がクラブを引退すると、早めに晩御飯を済ませて自習しに来る子がほとんどでした。

ところで、子どもたちは気にもかけないのですが、親としては晩御飯を何時に食べるのかは大切な問題です。男の子だと「やっぱりいらない」となると残る量が非常に多くなるので毎日毎日気を揉んでいます。女の子だと「やっぱり今日は食べない」などと言うとご家庭でのやり取りが想像され、非常に恐縮に思います。

話がそれました。高校生になってから自分で勉強できるようになって欲しいという思いが年々強くなっています。かといって小中学生に自主性に任せて勉強させたら9割の子は何もしないのは火を見るより明らかです。だから授業はいつもどおりにこなした上で個々に課題を与えて自分なりの勉強法を見つけて欲しいです。また、最近同じぐらい気になるのが前回の授業内容を復習してこないことです。何をやったのかノートや問題集をほんの少し見直してくれば次の授業はとてもよくわかるようになります。わずか数分で済むことで効果は絶大。その習慣ができれば学生の間、困ることはないでしょう。

大手塾では講師の技量不足を宿題の量でごまかします。そして成績が上がらなかったときの言い訳として宿題をきちんとしてこなかったと言うわけです。そういうマニュアルを作成していました。最近ではその傾向は減少しつつあり、その代わり「自己責任」に全て押し付ける形となり一番上のクラス以外は…という状態です。少量の宿題を徹底的に丁寧にやらせることを定着させるのは永遠の課題です。

エンドレスの出来事

週末は諸口でエンドレス。土曜日は朝から茨田北中2国語で徒然草と漢字の読みについてしました。先週末にほぼ同じことを茨田中2にしたら見事に授業で話した内容が抜けており、少々テンションが下がり気味だったのですが、彼女たち(全員女子)は違いました。FSIS、NM、MA、SYは良い子ちゃんたちです。学校の授業をしっかりと聞いているのがいいですね。授業態度を良く見せかけるだけで本当は話を聞いていない子が学校現場でも急増しているらしく、彼女たちの真面目ぶりを嬉しく思いました。今福からは中2鯰江SR、菫MH,蒲生HMTYがやって来て勉強を頑張っていました。

土日ともに緑中3NRHA・Hが受験勉強。はここまで9/12から14連勤ならぬ14連塾。私のいるところにいつも現れます笑 そんな子は10年ぶりです。それに引っ張られるようにクラブを引退したRもスパートを駆け始めました。過去問を解いていますが、2人とも過去の大手前四條畷受験者の平均点を超えています。ただ、大手前合格者平気点よりも残念な結果に終わった子たちの平均のほうが高いので油断は禁物。彼女たちの姿に触発される子たちがドンドン増えて欲しいです。「賢いから」と自分の努力不足を棚に上げて言い訳するのはみっともないです。志望校が決まり合格目指して頑張っている子と、志望校が決まらずモチベーションが上がりきっていない子がいますが、ここから全員前を向いて頑張っていきましょう。

日曜日は中3茨田北の子たちと社会をする予定でした。でも受験生にもなってテスト4日前で試験範囲すら知らず、課題・提出物が手付かずの子が多い状況を見てそれらを優先させることにしました。

2016年9月24日土曜日

9/23の出来事

長い一日がようやく終わりました。朝は四天王寺高校の説明会を聞きに行きました。実績は抜群で、基本的には自主性を尊重する公立タイプですが環境に恵まれています。ただ、進路指導などは学校に任せず、自分で調べていく必要があります。おススメ度は4+です。昼から大商大高校に行き校長と情報交換をしました。「かつての卒業生は母校だと恥ずかしくて言えない」という旨のことを申し出て、OBが誇れる学校にしてほしいと言いました。その返答は「OBと言えないのは隠し事をしていて人間性を疑う」という趣旨の発言でした。唯我独尊で他者への思い遣りがなく、言行不一致の自覚がないことからしばらく縁が遠いかと実感。皮肉を込めて「私は子どもたち全員のケアをできるジェネラリストになりたいし、それを目指し続ける」と言いました。ちなみに緑中や鯰江中のほうがずっと授業風景や先生の授業に対する姿勢も良いです。教授力1校風1+CP1+おススメ度1+。その後近高に行ってプロジェクターやIT化に関するものを見せていただきました。電子黒板やプロジェクターは避けて通れないようになっています。それがいつになるのかですね。

トイレに行く間もなく今福に着くとすでに4時過ぎ。小6算数は反比例を終えて体積や容積の問題をしました。新入生SSが来てにわかに男子色が強くなり雰囲気が明るくなっています。新鮮味もある新入生に既存生が良い刺激を受けて、相乗効果もあります。国語では短歌・俳句の解説をしましたが、ここ最近の授業は背景の説明に力を入れています。高校の先生方と話したときに「日本人留学生は嫌われる」ということを聞きその通りだと思いました。それは外国人は日本に興味があるのに日本人は自国に興味がなく答えられないのでコミュニケーションが図れないからです。着物や寺やお城といった日本独特の文化について何も知らないのです。せっかく四季があるのにその理由も風土も説明できません。習っていないし興味ないからです。日本史を知識として応えられても議論はできません。なぜ幕府が興隆を極めたのか、その他様々な背景です。私は昭和と平成を知り、戦前戦後のことを先人より伝播されたことを授業を通じて文化継承していきたいと思っています。

その後、中1中2が入り混じって数学の補習プリントにかかっていました。最近、自分流の勉強方法を探せるよう問題演習と復習を自分でする時間を設けています。1から100まで懇切丁寧にやりすぎると依存率が高くなりすぎて自分で考えた勉強をしなくなるからです。本当はとてもとても口を挟みたいのですが、敢えて見守る時間を作っています。当然、普段の授業は管理しておりワンセタイムでマメに理解状況をチェックしています。敵もさることながら(?)私の思惑とは別に上手に及第点を取りますが、本来の目的である基礎学力の定着ではなく、合格が目的になっている部分が少し不安です。だから他の日に呼んで問題と数値だけ書いた答えを用意して、できなければ他の日にも呼ぶという見せムチを用意しながらやらせます。自覚で勉強できる子は見守るだけです。もちろん、自力で出来ない問題はしっかりと解説します。

ところで、去年もブログに書きましたが「成績上位者には手厚く下位には…」という口コミ評価をいただいたのは未だに考えさせられます。おそらく中2までは成績下位者のほうが圧倒的に呼び出され、話し込みもされています。それを中3の夏まで続けて、両手を差し出し(補習への参加呼びかけ)続けて、秋冬になっても手をつかんでくれないなら諦めています。勉強から逃げ続けてもかなり追いかけます。とても労力が要ります。真面目に頑張る子に補習をするより数倍疲れます。それでいて思いが届かないなら、手を差し出さないほうが楽だとも思います。宿題忘れやルーズなことに少し目をつむれば楽しくわかりやすい授業が展開できます。…でも、やはりできないことが気になるのです。どんな熱心な学校でも勉強する意思のない子を引っ張っていってくれません。道を踏み外しそうになったら真剣につきあってくれるのが一番面倒見の良い学校だと思います。だからこそ最後まで諦めない大人が1人位いてもいいと思うのですが、誰にも良い結果にならないなら考え直さなくてはいけないのかと様々な思いが頭をぐるぐる駆け巡ります。

2016年9月22日木曜日

9/21の出来事

朝から某学校の説明会に行って来ました。おススメ度1の学校で教授力、校風ともに2以下ですので名前は控えさせていただきます。学校説明会の詳細が決まりましたのでご参加いただける人はお待ちしています。

9月30日(金)
19時芦間高校
19時40分咲くやこの花高校
20時10分咲くやこの花中学

10月7日(金)
19時近畿大学附属高校、大阪高校
19時40分大和田高校、好文学園高校
20時10分東高校
※各校30分程度

例年9月は比較的落ち着いており、10月から少しずつ入試色が強くなるのですが過去最速のペースで入試問題に取り掛かり、肉付けをしています。今年は必ず志望校に全員合格です。流れで中3数学から。公立過去問をしました。トップは初の緑MKかと思いきや採点ミスが発覚しトップはマイケル、2番にMK、そして横堤MMという順番になりました。ただ点数としてはかなり物足りない結果。トップで6割ちょいはいただけません。今後の伸びに期待ですね。

最後は中1数学。緑AKが課題テストで学年トップだったと嬉々と報告に来てくれました。課題テストは表彰の対象外ですが、何か考えようと思います。彼の努力は素晴らしいですね。ワンセタイムで2学期中間の過去問をしました。トップは緑AK。それでも点数は及第点に至りません。他の子たちは少し中学生活に慣れて気が緩みがちです。さてどうやって引っ張っていくのか…

久しぶりにワンセのアルバムを見ていたのですが、10年ほど前までの分が5冊あります。年に一回の遠足と卒業旅行は恒例化しましたが、単発でいろんなところにみんなと行っていました。色んな遊びのイベントを企画しようかと思っています。アクティブラーニングが流行りですので、ここは子どもたち主導で意見をまとめたいと思います。


2016年9月21日水曜日

9/20の出来事

台風が近畿にも上陸し大きな影響を及ぼしました。茨田中学はテストが延期となり、エンドレスが一日増え、こちらも時間割の大幅な変更を余儀なくされてドタバタしました。

夕方TNがやって来て受験対策。ようやく安定して国語算数は7割を超えられるようになりましたが、社会の暗記の遅さが気になります。春先にはほぼなかったミスが少し出ているのも懸念材料の一つです。これからしっかりと追い込んでいこうと思います。

その後、五ツ木自宅受験組がやってきて4時間ノンストップでテスト。なかなか疲れた様子でした。それでも終わってからそのまま五ツ木書房会社に持って行ったようです。回復が早いですね。

中3特進数学では大和田の過去問。トップは緑HA・H。二番手以降は昨年度平均点以下なので割愛します。約10名いる中で実際に大和田志望者が多いのですが、できなかった問題をどれだけの子が復習しているのか疑問です。順調に成績が上がっている子と何度しても点数が上がらない子に二極分化されます。よくいう危機感と自覚の差ですね。トップのHA・Hは先週末からの3連休全て諸口に来て勉強していました。彼女がトップなのは成績ではなく、勉強に対する努力と知的好奇心の豊かさです。気持ちで負けないようについてきてください。

中3社会も緑HA・Hがトップ。二番が横堤OSMM。この序列も最近安定してきています。覚えこみができているかどうかは今後わかりますので、名前の挙がってきていない子たちのスパートに期待しています。

夜は中2国語、数学。数学では証明の仕方をしました。菫中学がテスト8日前に迫っているのにエンドレスがクラブの試合により全く参加できないことがわかり、危機感を覚えています。中2は現状維持が大変な時期でもあり、心が勉強から離れる時期でもあります。最近、中3を筆頭に低学年になるにつれ、授業中に解説を集中して聞けない子の割合が急増しています。もちろん高レベルなことを望んでいるのですが、頭を使い慣れていない、鍛えていないということですから抜本的な対策を検討中です。最近、横堤SYの意識が上がり、それにつれてYYもじわりとやる気上昇中。鯰江SRも悪くないのですが、わからない問題が出てきたときすぐに聞く習慣は良くないです。もう一歩調べてから聞くという姿勢を身に着ければ大きく成長できると思います。

ようやく最新版の高校偏差値一覧が完成したので配布しました。この表は五ツ木の模試データを基に合格者平均偏差値を掲載しています。公立高校では合格最低点の発表はないのでその他のデータ複合的に推定していますが、誤差は700点満点で3点前後だと思います。また、合格最低点や入りやすさから推定する偏差値一覧表は配布しておりません。懇談会やお電話などでお聞きください。

2016年9月18日日曜日

高校を見ておもうところ

今年は例年より多くの学校を訪問しています。公立高校を訪問しいていて殊に痛感するのは先生方の向上心のなさ。授業に対しても、子どもたちに対しても、現状をより良くしようと姿勢に大きく欠けています。それでいて自分たちは「やっているつもり」なだけ。自称「面倒見の良い学校」は「質問に来たら授業後でも対応します」と喜色満面のドヤ顔で言われました。同時に質問に来ない子は何もしないとも言っていました。ついていけない子には聞きにくるよう呼びかけている(だけ)です。某元公立トップ高校の校長が勘違いした理由がよくわかります。教授力3、校風3-、CP3-おススメ度3です。全ては本人の自覚に任されます。自覚で勉強できる子は大手前に行った子の中でも半分はいません。適正な時期に予備校や塾に行くことを強く勧めています。独学(高校の勉強だけ)で国公立大学に合格した子はいません。逆に公立高校で残念な結果に終わった子たちの現状を聞き、よく見ていただいているなと本当に実感します。同時に全員が半年間でかなりの成長をしていることを知り非常に嬉しく思っています。

私立中学校高校の説明会では知り合いの塾関係者が多く来ます。きれいなホテルや設備のある場所で行われ、年々個性がなくなっています。そんな中で有名高校でも行ってはいけない高校リストの上位にある学校は存在します。大手塾では好んで受験させる学校の説明会で知人に「どれぐらいここを受けるのか」と聞かれ即答で「受けさせません」と答えました。知人は校長などに挨拶され優越感に浸れるから勧めているようです。上司が部下に接するような態度で高校関係者にも「上から」でした。多くの受験者という虎の威を借りる狐です。「課長島耕作」という漫画で引退後の社長の元へ誰も年賀の挨拶に来なくなったという場面が過ぎりました。木を見て森を見ず、の典型で高校についても知ってるつもりです。情報は上書きが大切なのでしっかりと収集に努めようと改めて思いました。

ところで、ウチで預かっている子が積極的に自覚を持って勉強できない性格のとき、どこを勧めればよいのか頭を痛めます。模範解答のない答えをベストに近づけられるよう個々の顔を思い出しながら合いそうかどうか考えています。また、どんな熱心な私立高校でもやる気がない子を全力で引っ張っていってくれる学校は存在しません。

でも、小中学生はそれではいけないと思うのです。情熱や愛情、人情という言葉は流行りませんが、それでも私は気持ちで全力で引っ張っていく塾でありたいと思っています。さらに勉強はもちろん、性格的な部分でも成長してほしいですし、そのお手伝いをしたい、しなくてはいけないと強く感じる今日この頃です。



2016年9月16日金曜日

9/15の出来事


朝から好文学園女子の説明会に参加し、学校の様子を見させていただきました。旧福島女子でバブル期の評判は決して良いものではありませんでした。ただ、いち早く女性教育に力を入れており学校の雰囲気はとても良かったです。近年、進学にも力を入れ、国公立大学を目指す特進コースは17名という少人数で非常に面倒見の良い学校です。入学時から卒業時の偏差値上昇率が秀でています。魅力的なのは特進に入学すると学費負担が公立以下になることです。
教授力3-
校風5
CP5
おススメ度5

昼からは大阪高校に行き、長い時間情報交換していました。私立高校の中では最も改革が遅かった学校ですが、その分変わってからは速かったです。男子校の興国、女子高の好文学園と並び伸び率の高い勢いのある高校です。非常に残念なことは高3における茶髪率が高かったことでイメージが大きく損なわれます。他の部分が良く、すぐに改善できることなので今後に期待しています。特進に入学すると、大阪府の就学援助が満額あるご家庭であれば交通費のみで通学できるケースもあります。
教授力3-
校風4-
CP5-
おススメ度4

諸口へ移動して4時過ぎに到着するとすぐにIKが到着。9月に入り彼の成長ぶりは目を見張るものがあります。先週は夏期講習中の優秀賞で表彰され、副賞のQuoカードを使ったと嬉しそうに教えてくれました。一つの勉強のストレスの壁を乗り越えようとしていることを嬉しく思います。

夜は中3社会で第2次世界大戦以後をしました。流れだけではなく、背景を中心に話すことを心がけました。日本史を外国人に話せ、議論できるようになってほしいと思います。最近、受験生なのに雰囲気が良い意味で柔らかくなっており、授業していて少し楽しいです。ただ、9時過ぎに終わると残って勉強する子はなく全員帰宅したのが残念…

その後、中2数学・国語。過去問の結果茨田北ISが満点。基本に忠実な問題は強いですね。国語では徒然草を解説。テスト対策なので解説中心の授業になっています。平和な一日でした。