2016年9月18日日曜日

高校を見ておもうところ

今年は例年より多くの学校を訪問しています。公立高校を訪問しいていて殊に痛感するのは先生方の向上心のなさ。授業に対しても、子どもたちに対しても、現状をより良くしようと姿勢に大きく欠けています。それでいて自分たちは「やっているつもり」なだけ。自称「面倒見の良い学校」は「質問に来たら授業後でも対応します」と喜色満面のドヤ顔で言われました。同時に質問に来ない子は何もしないとも言っていました。ついていけない子には聞きにくるよう呼びかけている(だけ)です。某元公立トップ高校の校長が勘違いした理由がよくわかります。教授力3、校風3-、CP3-おススメ度3です。全ては本人の自覚に任されます。自覚で勉強できる子は大手前に行った子の中でも半分はいません。適正な時期に予備校や塾に行くことを強く勧めています。独学(高校の勉強だけ)で国公立大学に合格した子はいません。逆に公立高校で残念な結果に終わった子たちの現状を聞き、よく見ていただいているなと本当に実感します。同時に全員が半年間でかなりの成長をしていることを知り非常に嬉しく思っています。

私立中学校高校の説明会では知り合いの塾関係者が多く来ます。きれいなホテルや設備のある場所で行われ、年々個性がなくなっています。そんな中で有名高校でも行ってはいけない高校リストの上位にある学校は存在します。大手塾では好んで受験させる学校の説明会で知人に「どれぐらいここを受けるのか」と聞かれ即答で「受けさせません」と答えました。知人は校長などに挨拶され優越感に浸れるから勧めているようです。上司が部下に接するような態度で高校関係者にも「上から」でした。多くの受験者という虎の威を借りる狐です。「課長島耕作」という漫画で引退後の社長の元へ誰も年賀の挨拶に来なくなったという場面が過ぎりました。木を見て森を見ず、の典型で高校についても知ってるつもりです。情報は上書きが大切なのでしっかりと収集に努めようと改めて思いました。

ところで、ウチで預かっている子が積極的に自覚を持って勉強できない性格のとき、どこを勧めればよいのか頭を痛めます。模範解答のない答えをベストに近づけられるよう個々の顔を思い出しながら合いそうかどうか考えています。また、どんな熱心な私立高校でもやる気がない子を全力で引っ張っていってくれる学校は存在しません。

でも、小中学生はそれではいけないと思うのです。情熱や愛情、人情という言葉は流行りませんが、それでも私は気持ちで全力で引っ張っていく塾でありたいと思っています。さらに勉強はもちろん、性格的な部分でも成長してほしいですし、そのお手伝いをしたい、しなくてはいけないと強く感じる今日この頃です。