2016年9月24日土曜日

9/23の出来事

長い一日がようやく終わりました。朝は四天王寺高校の説明会を聞きに行きました。実績は抜群で、基本的には自主性を尊重する公立タイプですが環境に恵まれています。ただ、進路指導などは学校に任せず、自分で調べていく必要があります。おススメ度は4+です。昼から大商大高校に行き校長と情報交換をしました。「かつての卒業生は母校だと恥ずかしくて言えない」という旨のことを申し出て、OBが誇れる学校にしてほしいと言いました。その返答は「OBと言えないのは隠し事をしていて人間性を疑う」という趣旨の発言でした。唯我独尊で他者への思い遣りがなく、言行不一致の自覚がないことからしばらく縁が遠いかと実感。皮肉を込めて「私は子どもたち全員のケアをできるジェネラリストになりたいし、それを目指し続ける」と言いました。ちなみに緑中や鯰江中のほうがずっと授業風景や先生の授業に対する姿勢も良いです。教授力1校風1+CP1+おススメ度1+。その後近高に行ってプロジェクターやIT化に関するものを見せていただきました。電子黒板やプロジェクターは避けて通れないようになっています。それがいつになるのかですね。

トイレに行く間もなく今福に着くとすでに4時過ぎ。小6算数は反比例を終えて体積や容積の問題をしました。新入生SSが来てにわかに男子色が強くなり雰囲気が明るくなっています。新鮮味もある新入生に既存生が良い刺激を受けて、相乗効果もあります。国語では短歌・俳句の解説をしましたが、ここ最近の授業は背景の説明に力を入れています。高校の先生方と話したときに「日本人留学生は嫌われる」ということを聞きその通りだと思いました。それは外国人は日本に興味があるのに日本人は自国に興味がなく答えられないのでコミュニケーションが図れないからです。着物や寺やお城といった日本独特の文化について何も知らないのです。せっかく四季があるのにその理由も風土も説明できません。習っていないし興味ないからです。日本史を知識として応えられても議論はできません。なぜ幕府が興隆を極めたのか、その他様々な背景です。私は昭和と平成を知り、戦前戦後のことを先人より伝播されたことを授業を通じて文化継承していきたいと思っています。

その後、中1中2が入り混じって数学の補習プリントにかかっていました。最近、自分流の勉強方法を探せるよう問題演習と復習を自分でする時間を設けています。1から100まで懇切丁寧にやりすぎると依存率が高くなりすぎて自分で考えた勉強をしなくなるからです。本当はとてもとても口を挟みたいのですが、敢えて見守る時間を作っています。当然、普段の授業は管理しておりワンセタイムでマメに理解状況をチェックしています。敵もさることながら(?)私の思惑とは別に上手に及第点を取りますが、本来の目的である基礎学力の定着ではなく、合格が目的になっている部分が少し不安です。だから他の日に呼んで問題と数値だけ書いた答えを用意して、できなければ他の日にも呼ぶという見せムチを用意しながらやらせます。自覚で勉強できる子は見守るだけです。もちろん、自力で出来ない問題はしっかりと解説します。

ところで、去年もブログに書きましたが「成績上位者には手厚く下位には…」という口コミ評価をいただいたのは未だに考えさせられます。おそらく中2までは成績下位者のほうが圧倒的に呼び出され、話し込みもされています。それを中3の夏まで続けて、両手を差し出し(補習への参加呼びかけ)続けて、秋冬になっても手をつかんでくれないなら諦めています。勉強から逃げ続けてもかなり追いかけます。とても労力が要ります。真面目に頑張る子に補習をするより数倍疲れます。それでいて思いが届かないなら、手を差し出さないほうが楽だとも思います。宿題忘れやルーズなことに少し目をつむれば楽しくわかりやすい授業が展開できます。…でも、やはりできないことが気になるのです。どんな熱心な学校でも勉強する意思のない子を引っ張っていってくれません。道を踏み外しそうになったら真剣につきあってくれるのが一番面倒見の良い学校だと思います。だからこそ最後まで諦めない大人が1人位いてもいいと思うのですが、誰にも良い結果にならないなら考え直さなくてはいけないのかと様々な思いが頭をぐるぐる駆け巡ります。