2020年2月25日火曜日

私立中高総評後編

 大和田組ではあと2人文理がいます。公立なら清水谷か東。合格できても流されやすい性格故、勉強しなくなる可能性が高く、関関同立は現実的に遠い。大和田なら公立よりは勉強する雰囲気。ただS文理なら下のほうで放っておかれる可能性大。そこを強く自覚してもらい指定校推薦で関関同立狙いがベストと判断しました。常翔啓光の特待組の2人は大和田のS文理でも合格できたでしょう。大和田に交わると目立たず声掛けもされず手間もかけずの三年間になりそう。常翔啓光なら国公立大学を狙える子として可愛がってもらえるできよう。もう1人の常翔啓光特待は非常に引っ張って行くのが面倒で手間がかかる反面、伸び代だらけで阪大も充分狙える。公立に行ったら頑張れば近大で高確率で勉強しなくなりそう。関大北陽の子は特殊で関大馬術部に憧れて。信愛上宮は入学時の偏差値と関関同立の指定校推薦の枠の数を勘案するとあり得ないほど超絶お得。ほら、結構一人ひとり考えて見ているでしょう(笑)

 高校の先の話では、医療系を希望している子たちには多種多様な職種がありそこに辿り着くためのルートやしがらみもある世界だということ話します。幼稚園と保育園の先生は全く向き不向きのタイプが異なり、どちらが向いているのか。看護師も同様で性格的に合わなさそうな子は理由を伝えて、放射線技師などの話をします。

 ウチは個人塾なのでブログやチラシ、ホームページ、パンフの言葉は全て私の言葉です。だから言っていることとやっていることの差はあまりないと思います。進路指導はとても力を入れており、情報収集は怠っておりません。勉強と向かい合える可能性が高い、または関関同立や国公立大学に目指せる可能性が高い学校をお勧めしています。杓子定規な進路指導は絶対にしません。

2020年2月24日月曜日

私立中高総評前編

 私立中学は開明中学に2人とも無事に合格してくれました。一人は姉に続き小6から本格的に勉強を始めました。もう一人は小5から入塾。当初は大阪女学院を希望していたのですが、一緒に勉強しているなかで上を目指したい気持ちが強くなり入試直前に志望校を変更しました。中学受験は基本的に本命を決め浮気(併願)なしです。今年は上を目指したいという溢れる向上心があったので応援しました。目的意識もあるので大学入試までやり遂げてくれるでしょう。

 では、どのように志望校を決めていったのか振り返っていきま。(ワンセではどのように志望校を決めているのですか。どうして文理学科受験が少ないのですか。という質問があったので)。ちなみに長いうえ、内々のお話なのでご興味のない方はスルーしてください。

 まず、国公立大学を狙える子は大和田か常翔啓光かの2択でした。ちなみに男子校でもOKなら興国もありです。この3校の共通点は本当に子どもたちを見てくれるところ。高校に行って伸ばしてもらえる可能性が高いからです。ある子は常翔啓光が良いと思いました。個性的な性格を含めてケアしつつ伸ばしてくれるのは公立では浮いてしまって無理だからです。大和田はかつてほど一人ひとりを大切にしていません。それでも合格実績はレベルの高い子が入学したことによって伸びる余地はあります。特待生になった男子2人は常翔啓光または大和田ならどちらもで伸びると感じたので本人の意思を最優先しました。ただ、前提に「内部進学のある関大系列や近高か、高校でガリガリ勉強するか」で後者を選んだことがあります。ちなみに開明でも問題ないと思いましたが、勉強するしないの判断が子ども任せになりすぎるので若干危惧しました。高専を選んだ子は決めていたので割愛。コツコツ勉強できる才能はある子は瞬発力に欠けます。大和田で敢えて文理に行き、3年間地道に勉強することによって指定校推薦を得られる可能性が一番高いのでお勧めしました。器用ではないので国公立大学の全教科均等に勉強するのは苦手だからです。

 看護希望の子は特定されすぎるのでぼかします。済生会の付属学校へ進学希望でしたので、そこに強い信愛をお勧めしました。他には特待生制度の充実と留学生から選んだ子もいます。高校でのカリキュラムの充実と校風、特待生の総合から大和田を勧めました。もう一人の子は中学の様子を見て高校でガリガリ勉強できるタイプではないので近高や関大系列を勧めました。

最近の出来事

 無事に高専受験組も合格を決めてくれました。残すところ公立一般のみです。こちらも全員合格を目指しています。

 さて、小学生は全体的な感想から。2月新入生の子たちを何度かみましたが、小3や小4の女子の理解の速さに舌を巻いています。春休みまでにできればいいなと思っていたことが、すでにできており心残りなく新年度を迎えられる状態です。この時期からお預かりできたご縁を嬉しく思い、大切に伸ばそうと思います。

 中学生は受験生から。私立専願組も数学や英語は過去問チャレンジしに来ています。少し時間のゆとりができた彼らにお手伝いをしてもらい非常に助かっています。勉強面では数学社会の完成度は悪くないですが、国語に課題が多い彼ら。長文を書くことがどうも苦手です。それでも書こうと頑張る姿勢はあるのでしっかりと国語力を磨いてい全員合格の吉報を得たいところです。

 中2は中だるみが多い時期なのを考慮するとややマシです。数学担当としては緑TA・Hが悪くない、緑YA、FHが食らいついてきている感じ。社会の地道な努力をしている緑YAは受験期に他教科の勉強時間を取れるのがアドバンテージですね。

 中1はエンドレス最終日に久しぶりに落雷。日曜日を有効活用せず、宿題だけ終わらせて勉強した気持ちになっている子が若干名いました。勉強するなら塾でも家でもどこでも構いませんが、要領良く有効的な勉強をして欲しいところ。テスト前に記入したすべき勉強をせず、逃げている子が気がかりです。自主性は尊重したいですが、それを自由と勘違いして勉強しない選択肢を与えるつもりはありません。

 かつて過渡期に自主性を重んじるスタイルへの転換を図ったことが何度かあります。その度、成績上位者は問題なくその他の層では軒並みテストの結果が若干下がりました。また「これぐらいいいか」という雰囲気が蔓延します。今回もその兆候を感じて嫌な手応えです。ちなみに受験生でも不勉強について雷を落とすとクラス平均点が目に見えて上がります。それも10点以上です。つまり、普段とは違う集中力を発揮できているのでしょう。授業の大半を遣って勉強の意義や将来について話す機会を年5回以上取っています。それでも心に響いてくれるのは全体の2割いません。ただ、繰り返せば少しずつその割合が上がると信じて話しています。私も他塾のように勉強しない責任を子どもたちに転嫁できたらもっと楽になれるのでしょう。でも、眼前に勉強しない子がいたら放置できません。葛藤しつつ暗中模索ですが、時流に合ったベストを見つけられるよう最善を尽くし続けます。

2020年2月16日日曜日

最近の出来事

 新型肺炎やインフル、ウイルス性の風邪などが流行しています。くれぐれもご自愛ください。

 さて、今週は私立高校の合格発表で会心の結果報告を受け、とても幸せな気分です。そして、金曜日のバレンタインデーは恒例のお菓子まみれ。お腹の肉が心配ですが、おやつには困りません。今年は頑張って(?)手作りのものも渡せるか思案中です。ホワイトデーは何が良いのかと併せて計画を練っています。
 
 ところで、週末は恒例のendlessがありました。今回より、塾・学校の課題提出物を早めに終わらせ、直前からは自分にとってプラスになる勉強をする方式に変えるための対策にしようと試行錯誤です。前回のテスト終了後にエッグミーティングと称して子どもたちを主役に皆で方向性を決めました。横堤以外はおよそ10日前で、来週末までに提出物を完遂予定です。2/16(金)の夜時点での感想。

 2/3に配布したテストスケジュール表は回収が1週間前でした。そして、自己申告ながら今までのテスト前よりも順調に進んでいる人が7割、残りの3割が今までと同じぐらいだが良いペースで終わっているとのこと。また、日曜日は基本的に1時~7時を強制、前後の時間は自主性に任せたところ、自己分析しながら調整出来ている子が多いです。静かに集中できる自習室はワンセの自慢の一つ。今まではこの状態をキープするためにピリピリ感がありました。自己管理ができるシステムを構築中ですが、こちらがビックリなほど手応えがいいです。

 今までは全員を平等に長時間勉強させていました。結果、来ることが目的になったり学校や塾の提出物を終わらせれば勉強した気になる子がいました。結果もやる気に比例しています。自己管理できる子はそんなに前から勉強させなくてもできます。全員の更なる底上げと高校生になってからのために「自分で考える勉強」へのシフトを奏功させなくてはいけません。自己管理できるよう管理することが今の目標です。

 今までよりも短時間になったことと、勉強時間を個々に任せるのと併せて試験日からの逆算を強く意識するよう呼び掛けているのも良いようです。楽しく集中して勉強できる空間であり続けられるよう時流に乗って試行錯誤していきます。

2020年2月14日金曜日

私立最終速報

 中学校受験(受験者全員第1希望学科にて合格)
開明スーパー理数2名、大阪女学院中1名

 高校受験(受験者全員第1希望学科に合格)
大和田スーパー文理4名全員特待生(特待A3名、特待B1名)文理3名
関大北陽(特進1名文理1名)※文理合格者は特進基準を満たすも辞退
近畿大学付属スーパー文理1名、進学2名スカラシップ(特待)1名
常翔啓光特進Ⅰ類6名(特待A1名特待B2名優待1名)
上宮プレップ1名
大阪信愛学院文理1名、看護1名
大阪国際滝井看護1名( 特待生)
四條畷学園(特進)

2020年2月13日木曜日

私立高校速報

 大和田、常翔啓光、信愛、滝井の合格報告がありました!中でも進学校である大和田、啓光において特待生を連発できたのはひとえにみんなの頑張りです。両校共に難化の一途でしたが、今年が今までで最難度のテストになると予測して対策していました。それにみんなが対応できた結果です。経済的な親孝行ができる特待生は非常に嬉しいです。大和田の特待生Aは文理学科でも北野、天王寺、大手前クラスに相当します。名より実を取った子たちの3年後は明るいに違いないと信じています。

 昨年に続き廻し合格なしの全員合格発は何よりの朗報です。みんなに厳しい言葉をかけてきましたが、結果が出て狂喜乱舞です。でも、公立受験組はこれからが本番。一気に人数が8割卒業で減りましたが、しっかりお尻をたたいてラストスパートです。明日関大北陽、近高など残りの朗報待ちです。

2020年2月11日火曜日

2/10の出来事

 今日は私立入試の日。入試帰りに横堤OS.YYが顔を出してくれました。社会がいつになく難しかったらしいです。その後、菫NM.緑YYが一通り嘆いて帰って行きました。試験から合格発表まで、複雑な気持ちになります。自分は絶対だめだったと落ち込んだら様々な気持ちになります。不安は勉強することでしか解消できません。そんな話をしました。公立組は明日から気持ちを入れ替えてラストスパートです。

 中2特進数学は過去問チャレンジの結果、多くの課題が露呈しました。解説を聞いたり宿題をする分には申し分ありません。そこのプライドはあるように感じました。でも、基本の定着が全くできていません。習ったことを自分のものするというアウトプットが弱いです。解答用紙は子どもたちのモチベーションを明らかにしてくれます。点数ではなく、書き込まれた答案用紙が一番わかります。解答用紙から気持ちを感じたのは緑YAのみ。少し意識を感じたのが緑T.HASK。特進生には楽しく数学を解きたい、プライドを持って解いて欲しいと思っています。このままなら正式なクラスではなく、気持ちがある子だけを対象とした補習にしようかと検討中です。

 来年度から20 年近くやってきたエンドレスを大幅に改定します。私にとっては超一大事です。宿題や課題を自主的にできるようになることを目的にテスト二週間前から勉強の計画を立て、書面で提出してもらう日でした。長年続けていたエンドレスを大幅に変更してでも押し進めているカリキュラム変更。目的は高校生になっても通用する自己管理です。重要性も含め、話し込んだつもりですが、残念ながら10人弱は学校のように書くのが目的になっているようでした。計画表を埋めるのが目的になっているのでしょう。適当に書いた計画表には何の意味もありません。自分のペースを考えてやるべきことをテストまでに終わらせられるように逆算して自分と向き合うのが目的です。

 そんな話を12月から何回かしたのに軽い気持ちで書いた子が一定数いたことに自分の力不足を感じました。自己管理や自分と向き合えない子が高校生になってから勉強できると思えません。そのまま社会人になって仕事を要領良くこなすのではなくごまかしたり、締切厳守を果たせない人になって欲しくありません。そんな話をストレートにぶつけました。

入試前夜

 今日、私立入試前の最後の授業が終わりました。例年、この日はみんなとの思い出が走馬灯のように流れていきます。前日諸注意で伝えようと思いつつ恥ずかしくて伝えられなかったこと。第十九期生のみんなとの授業が一番楽しかったです。大好きな子たちです。過去最高の〜と形容されることの多い学年。実は途中入塾者の最も多い学年でもあります。

 増える度、雰囲気が良くなっていきました。中1の最初から預かりたかったと思う子も多いです。それも含めて縁ですね。感情移入しながら教えるスタンスは変わりませんが、少し肩の力を抜いても大丈夫な良い子ちやんたちでした。

 歴代最高のオタク集団でもありました。私はオタクを比較的肯定的に考えています。彼らは自分の世界を大切にする反面、人畜無害だからです。興味があることには探究心旺盛でもあります。他人に関心が薄いため批判的な言動も少ないです。私が最も苦手なタイプは会話の大半がネガティブであったり、批判的な思考の人たちです。中学生でありながら他人に迎合せずネガティブ思考の少ない彼らは学年以上に大人に感じています。

 感受性ってとても大切だと思うのです。私は中二病の時期が長かったです。足立との出会いで「人間とはこんなに考えて話すのか」と感銘を覚えたのをきっかけに自分の言動に責任を持つ意義を考えるようになりました。つまり、大人になってからです。彼らの中で感受性の話をできる子が多いのも楽しく感じる理由の一つです。

 ところで、デリケートな受験生は1日に複数回声を掛けるよう心掛けています。他学年にはそこまでしませんが受験生は特別です。ごきょうだいのいるご家庭だとご理解いただけると思います。愛情は平等でも受験生の子がいるとその子に意識がいってしまう心境ですね。特に受験前日は受験学年の子たちとの思い出にふける日と決めています。ふと思いましたが、パートナーへの思いと同じですね。男は恋愛において上書き保存。だから過去全員の受験生はそれぞれ別ホルダーに保存している特別な存在です。

 ところで、例年より穏やかな気持ちになっているのは今年の彼らへの信頼と安心ですね。合否の心配はせず、万全の体調で、ミスなく過ごせるのかが一番の心配事です。ワンセを卒業してくれたら、一生卒業生としていつでも歓迎します。いや、積極的に来たり人生の節目には色々教えてくださいね。

2020年2月8日土曜日

卒業生へ、贈る言葉⑤

 緑YR

 器用貧乏に終わりがちだった中学生時代。勉強面もしかりで「これぐらいでいいか」が無意識によぎり、こちらの考える壁を越えるのに苦労した。ようやく志望校が決まってからは安定した集中力を発揮している。

 また、素直だが思ったことをすぐ言動に出す素直すぎる反応は無用のトラブルを招く可能性もある。今のように出来ることを増やせるよう精進し、周囲を見るゆとりができれば成長速度が加速していく。

 鯰江KY

 入塾当初、線の細さを案じていたが杞憂に終わった。活動時間の長い部活動をやり遂げ、勉強との両立もできた。与えられた課題を着実にこなす能力は抜群にある。ただ、自分を過小評価していることもある。

 出来ることは人より多いのだから自信を持つ。日本では謙遜するのが文化だが過剰だと自分の可能性を狭めてしまう。本当の自信は経験でしか生まれない。だから、経験値を増やして自信を持って臨めるようになろう。

 鯰江NH

 平和主義で人を傷つけないが、発言や自己主張が少ない。あまりにも言動を控えると壁を作っているように見られてしまうこともある。物怖じしないマイペースも良いが、これも過ぎると相手に誤解を与える原因にもなる。

 自分のことをもう少し言えば見える景色が変わってくる。失敗しても許されるのは学生の特権だ。ごめんなさい、と言えば許される日本の風土を利用しよう。多くの失敗を経験しごめんなさいの数だけ成長できる。

 緑MC

 長い部活を終えてから勉強面では出来ることが非常に増えた。部活全盛期は時間を上手に使えない不器用さを嘆いたが今では思い出だ。複数のことを同時にすることが苦手なら、要領を覚えてブラッシュアップさせる。

 苦手分野を克服するのも大切だが、日進月歩でもミスの少ない集中力に磨きをかける。これだけは負けたくない何かを見つける。そしてプライドを持って出来る分野(仕事)を極める努力を継続させれば明るい日々になる。

 緑IY

 中学2年生に進学したてのとき、大怪我をした。長い入院生活中、数学を中心に頑張っていた。怪我の功名か時間は充分あったので、基礎を定着させることはできた。地道な努力をできるのは才能だ。

 人を傷つける言動をしない反面、自分の世界を大切にしすぎることが気になることもある。今、興味がないからしないのはもったいない。齢を重ねると出来ないことが増える。その前に未知を既知に多くの感受性を養って欲しい。

 茨田北IA

 何かを批判せず、周囲への気遣いが出来、明朗快活で優しい。ただ、優しさと弱さは表裏一体だ。勉強面の成長もさることながら、精神的な成長を実感する。出来ることが増えた。負けたくない気持ちを持つことも増えた。

 弱いことは悪いことではない。冷静に自分が出来ることを分析し、今後の課題にする。かつて自分が出来なかったことを上手に伝えられる能力もあるのだから、経験を重ねてそれを後輩に伝授していって欲しい。

 

 

 

 

 

2020年2月7日金曜日

最近の出来事

 近しくない人に「優しい」と言われることが度々あります。心の中で思うのは「優しいのではなく、興味がないから失敗しようとどうなろうとニコニコ話を聞いているだけなのに」です。責任があるから子どもたちには気になることは全て伝えます。結果、ストレスになってもです。子どもたちが将来困ったり、後ろ指さされるようなことになって欲しくないからです。言う代わりにしっかり責任を取る覚悟はあります。気遣いだけしておけば優しいと言うのはまだまだ本質が見えていないのだと思います。教育業だと自負してるのでサービス業のように「お子さま」扱いすることはありません。

 さて、最近授業ではアクティブラーニングやコーチングを意識しています。受験生には詳しい解説をせずに考えてもらうことを心掛けたり、説明自体を子どもたちにしてもらっています。他の人にわかるように説明するためには論理的な解説が必要です。私と新人や学生講師との大きな差は「今、話している言葉(説明)を誰が理解できて誰が理解できていないのかわかる」ことです。これだけは経験でしか出来ないので、絶対に負けない自信があります。常に全員を見ているか、気持ち良く自己満足な講演会風な授業をしているのかの違いです。熟練された職人芸はマニュアルやシステムに追いつかれることはありません。

 子どもたちに解説してもらうデメリットは時間がかかることです。大手塾ならそんな時間をかけた非効率的なことは無理でしょう。最短ルートで解説したら子どもたちに任せるよりずっと速く終われます。でも、うちは幸い(?)延長授業や補習に対してご理解いただいていると勝手に解釈しています。時間と引き換えに教えた子どもも教えられた子どもも普段の授業以上の集中力を発揮して、それぞれが恩恵を享受しています

 ところで、電子黒板を導入して2年が経過していますが、みんなの反応を見ながら試行錯誤しています。今までwindows一筋でapple製品はiphoneぐらいでしたが、食わず嫌いの典型だと実感しました。新しいものについていかなくてはいけません。脳の劣化を防ぐにも新しい刺激は常に必要ですね。もうすぐ、プログラミング教室と大型バスの免許を取得しようと思います。使っていなかった脳を使うためです。先生と呼ばれているのだから生涯教育で何かにチャレンジします。

 話が飛びました。アクティブラーニングは楽しいです。ヒントを与えみんなで考え合っている様子を目を細めて見守っています。中2では英語で実践中です。足立から解法を伝授された子が周囲の子に伝播していく様子もまた微笑ましい。でも、それをできるのは残念ながらごく一部だけ。基礎の定着や勉強と向き合うことが出来ていない人はそこからです。クラス全員でアクティブラーニングをするのは不可能です。

 色んな新しいことにチャレンジしていますが、中3を見ていると花は実りつつあるようです。社会では解説中心から各自による覚え込みの時間を夏から増やした結果、クラスの平均点が文理学科合格点相当まできました。国語は元々得点源で大きく助けてくれる教科なので、今からしっかりと追い込んでいけば何とかなるでしょう。模範解答がない子育てのように新たな勉強方法を恒久に探究します。
 
 
 

2020年2月6日木曜日

卒業生へ、贈る言葉④

 緑MM

 コツコツした努力を誰よりもできる。入塾前比200点以上アップし400点到達は並みの努力ではない。単純作業に強いのは今後に大きくプラスである。反面、応用力や発想力に課題がある。ただ、努力を継続すれば克服できるだろう。

 人間は誰でもミスをする。その後が肝要で、同じミスをしない人間は職場で非常に重宝され大切にされる。これからも確実性を磨くと共に、日進月歩できることを増やしていこう。そうすれば頼られる大人になる。

 緑IA

 部長を務めていたことが似つかわしい頼りがいがある。物怖じせず多種多様なことにチャレンジでき、結果を素直に受け止めることができるのが長所だ。目に見えることに対して思い遣りの言葉をかけられる。

 反面、興味のないことや社交辞令を感じ取ることを忖度しない。自分の言動について責任を取るという肝は据わっているが、他人に対して諦めるのが早い。周囲からどう思われてるのか考えてから諦めるようにしよう。

 緑HY

 出来ることは随分増えた。同時に覚えて欲しくない要領も覚えた。自分の限界を低めに設定し過ぎだ。それはやりたいことを先にして、面倒なことを後回しにすることに起因している。まずはそれを自覚すること。

 子どもは本能を優先させ、目の前の楽しさを先取り嫌なことを伸ばす傾向がある。そして失敗する。失敗を糧にして物事の優先順位をつけられるのが普通の大人だ。学生時代にたくさん失敗して将来に生かそう。

 鯰江OM

 卒業できるのか案じていた。新入生は一般的に様々なスピードが遅く自覚がないことが多く、その傾向があったからだ。頭の回転は目に見えないがワンセではしっかり脳を使うことを要求される。

 今までに求められたことがないことなので当初はストレスが大きかった。それでも志望校が出来たときには見違えるほどの結果を伴った努力を継続している。高校時代も同様ならば蛍雪の功は遂げられる。

2020年2月4日火曜日

吉野家にて

 先日、吉野家で牛丼を食べていたときの出来事です。隣に3歳ぐらいと年長さんぐらいの姉妹、そのご両親の4人家族がいました。ヤンチャ盛りの歳ですから落ち着きはありません。それでもお母さんは躾をしっかりしようと、全く気を抜かずピリピリしていました。

 私の卒業旅行や遠足の引率と一緒だと思いました。ほんの少しの乱れが気の緩みになり、トラブルやアクシデントを招くので全く気が抜けません。また、節度を守らせないと周りに迷惑をかけます。すると、楽しいイベントなのにピリピリしている自分が場の雰囲気を壊してしまいます。私はそうなるのが嫌で、できるだけ子どもたちと距離を取るようにしています。

 もうすぐ新年度が始まります。最初が肝心なので、いつもより厳しくなり注意することも増えるでしょう。件のお母さんはお父さんが子どもの相手をしていると表情が柔らかくなり、素敵な笑顔でした。子どもが自分の通知表のようなものだと感じているのかもしれません。もう少し肩の力を抜いたら、とも思いました。

 それは思い切りブーメランで私自身に返ってきます。ワンセは厳しいけれど成績はメチャ上がる塾。そう言われるために躍起になり過ぎているのではないかと考え直す機会になりました。客観的に見てワンセは面白いけれど怒られたらメチャ怖い塾、でしょう。世間で面白い塾、と最初に形容されるのが嫌で、体験に来たい子がいると聞けば必ず時間やルールを守らなければダメだと念を押して欲しいと伝えます。結果、怒られている場面が武勇伝のように言われているのも承知しています。

 入塾テストがないウチはその風評を意識的に作っていました。ただ、関西人なので笑いや楽しさを授業で望みます。それでも主導権はこちらにないといけません。新入生は面白いことがあると周りを見て話しかけようとしますが、横を向くことを許すとそこから学級崩壊につながるからです。そして、学校や今までの塾とは違うタイミングで注意されていました。今は新入生が横を向いて話しかけようとしたら、隣席の子どもたちがそれを制する土壌があります。そんな彼らを信じて少し力を抜いて接するのも良いかもしれないと思う吉野家での出来事でした。

2020年2月2日日曜日

卒業生へ、贈る言葉③

SS

 小学生の後半に入塾した当時は男の子独特の野性を発揮していた。やりたいことはする、それ以外は悪気なく後回し。受験生になる頃には興味の対象が勉強になった。そこからの伸びは顕著だ。

 比較的おおらかで攻撃的ではない。攻撃に対してもサラッとかわせる。そんな長所を伸ばし、老若男女問わず接して多種多様な意見を吸収し、自分の経験値にする。その中で取捨選択できる知識を深めれば人としての幅が拡がり続ける。

OA

 中1の夏前に入塾。究極の努力型でテストの点数は良かった。反面、一夜漬けだったので土台がなかった。だから授業についていくのが必死。最も多く涙を流した子だ。それでも全く諦めず多くのことを克服した。

 受験生になる頃には特進生の名に恥じない理解力まできた。中学生時代、最も誇れるのは結果ではなく誰よりも努力したことだ。大人になっても自慢できる(中)学生時代は勉強も部活も誰よりも頑張ったこと。努力出来ることは素晴らしい。

YY

 出来ていることとそうでないことの差が著しい。素直な反面、価値観が年齢以上に固まっている。今の知識・常識は今しか通じない。常に上書きする努力を継続させる。自分と他人の価値観は異なることのほうが多いことを理解する。

 その中で、自分に対して愛情を注いでくれる人には価値観の擦り合わせをすること。異文化を受け入れる器量を備えること。大切にしてくれる人には相応すること。自由な言動をして受け入れてくれる人は貴重な存在だ。

OD

 距離感や言動に悩まされた中学生時代。素直すぎる発言は思いもよらぬ感情を相手が抱く可能性がある。承認欲求を満たすためには、相手を認めリスペクトするところから始める。まずは相手の人となりをしっかり見る。

 相性の合わない人は必ずいる。サイレントスルー技術を身につけ、ネガティブ思考・言動に迎合しない。反面、背伸びせず等身大で接して居心地の良い人もいる。その人を大切にし本音で話し合える関係を継続させればいい。

 

最近の出来事

 転塾のご相談が多いのですが、ワンセは補習が多いです。時間割はあってないようなものになります、と伝えています。中学生のご家庭ならみなさま実感していることでしょう。さて、久しぶりの授業の出来事です。

 小3はMNが孤軍奮闘。負けず嫌いらしく、できなかった問題を地道に努力でカバーしています。また、小テストへの勉強もばっちりです。できることがドンドン増えています。小4はMYがほんのり計算ミスが減ったように感じます。褒めると途端に…ということもあるので油断は禁物です。算数ではMKの伸びが顕著。今後の伸びが楽しみです。入塾当初は色々心配したISも今は新入生や体験に来た子を率先して引っ張っています。小5は足立に檄を飛ばされていたNYが頑張っています。出来なかったことを出来るようにしてくる努力はピカイチ。少々意味合いは異なりますが「稼ぎに追いつく泥棒なし」ですね。小6はMHの数学的センスに光るものを感じます。中学生になったとき、しっかり鍛えていけば大学ではどんな分野を専攻しても大丈夫。しっかりと育てようと思います。算数ではSSに良い刺激を与えて欲しいところ。MNは少し喝を入れられてからとても良い子になっています。これからもそんな感じで勉強と対峙してくださいね。

 中1は特進と標準で完全に数学を分けています。残念ながら数学的センスを発揮して解いてくれる子はいません。それでも超努力型の緑HAに引っ張られる形で緑MYが頑張り、そこに緑MSがついてきている感じです。鯰江SNや緑SE、茨田HKはもう少しモチベーション上げれば更なる飛躍があるのにもったいない現状があります。

 中2も中1同様クラスを分けています。比較的新入生の緑SKがグングン伸びています。伸びしろがたくさんあるので、1年後が楽しみです。ここに緑YAが努力で色々なものをカバーしています。緑T・HAが明るい表情を見せる機会が増えました。席が一番後ろのときは曇りがちで楽しくなさそうだった表情がうそのようです。やはり前が定位置ですね。緑TH、KHは努力でできないことを一つずつ潰しています。そんな中2を足立は英語担当として歴代最高の平均点だといつも褒めています。真面目にできていますが、数学担当としては…

 中3は典型的な理系の集まり。国語では菫HAや緑IYがトップを取ったりでどんぐりの背比べ状態です。数学では緑SSが頭一つ抜き出ました。センスだけなら緑IAYYだったのが、完全に壁一つ突き抜けた感じです。歴代大手前合格平均点よりも今年の特進平均点の方が高く、数学だけなら全員北野・天王寺レベルにチャレンジできる位置です。中2とは逆で国語力はかなりやばく、猛烈な追い上げの最中です。