2020年2月7日金曜日

最近の出来事

 近しくない人に「優しい」と言われることが度々あります。心の中で思うのは「優しいのではなく、興味がないから失敗しようとどうなろうとニコニコ話を聞いているだけなのに」です。責任があるから子どもたちには気になることは全て伝えます。結果、ストレスになってもです。子どもたちが将来困ったり、後ろ指さされるようなことになって欲しくないからです。言う代わりにしっかり責任を取る覚悟はあります。気遣いだけしておけば優しいと言うのはまだまだ本質が見えていないのだと思います。教育業だと自負してるのでサービス業のように「お子さま」扱いすることはありません。

 さて、最近授業ではアクティブラーニングやコーチングを意識しています。受験生には詳しい解説をせずに考えてもらうことを心掛けたり、説明自体を子どもたちにしてもらっています。他の人にわかるように説明するためには論理的な解説が必要です。私と新人や学生講師との大きな差は「今、話している言葉(説明)を誰が理解できて誰が理解できていないのかわかる」ことです。これだけは経験でしか出来ないので、絶対に負けない自信があります。常に全員を見ているか、気持ち良く自己満足な講演会風な授業をしているのかの違いです。熟練された職人芸はマニュアルやシステムに追いつかれることはありません。

 子どもたちに解説してもらうデメリットは時間がかかることです。大手塾ならそんな時間をかけた非効率的なことは無理でしょう。最短ルートで解説したら子どもたちに任せるよりずっと速く終われます。でも、うちは幸い(?)延長授業や補習に対してご理解いただいていると勝手に解釈しています。時間と引き換えに教えた子どもも教えられた子どもも普段の授業以上の集中力を発揮して、それぞれが恩恵を享受しています

 ところで、電子黒板を導入して2年が経過していますが、みんなの反応を見ながら試行錯誤しています。今までwindows一筋でapple製品はiphoneぐらいでしたが、食わず嫌いの典型だと実感しました。新しいものについていかなくてはいけません。脳の劣化を防ぐにも新しい刺激は常に必要ですね。もうすぐ、プログラミング教室と大型バスの免許を取得しようと思います。使っていなかった脳を使うためです。先生と呼ばれているのだから生涯教育で何かにチャレンジします。

 話が飛びました。アクティブラーニングは楽しいです。ヒントを与えみんなで考え合っている様子を目を細めて見守っています。中2では英語で実践中です。足立から解法を伝授された子が周囲の子に伝播していく様子もまた微笑ましい。でも、それをできるのは残念ながらごく一部だけ。基礎の定着や勉強と向き合うことが出来ていない人はそこからです。クラス全員でアクティブラーニングをするのは不可能です。

 色んな新しいことにチャレンジしていますが、中3を見ていると花は実りつつあるようです。社会では解説中心から各自による覚え込みの時間を夏から増やした結果、クラスの平均点が文理学科合格点相当まできました。国語は元々得点源で大きく助けてくれる教科なので、今からしっかりと追い込んでいけば何とかなるでしょう。模範解答がない子育てのように新たな勉強方法を恒久に探究します。